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「娘。最高」「愛ちゃん 最高」 シュプレヒコールは、いつまでも鳴り止む事はなかった。 高橋愛。 モーニング娘。在籍10年。リーダー歴、4年4ヶ月。 まだ 誰も成し遂げたことがない記録である。(おそらく今後も この記録に及ぶ者は居ないだろう。) その彼女が9月30日の武道館公演をもって、モーニング娘。 及びハロー!プロジェクトから卒業。 そのツアーがこの9月(2011年)行われた。 今回、ツアータイトルが「愛 BELIEVE 〜高橋愛 卒業記念 スペシャル〜」と銘打れていたが、ツアー全体を"卒業記念" とするのはモーニング娘。史上、初めての事。いかに高橋愛 がファン並び、メンバーにとって大きな存在であるか伺い しれるエピソードである。 そんなプレミア感もあって、初めてコンサートに参加してみた。 この年齢になってアイドルのコンサートに行くなんて!?と 思わなくもなかったが、行かずに後悔するより...といつも の好奇心からチケットを取った。思えば、アイドル(というか 後半はアーティストでもあったが)のコンサートは10数年前 の森高千里以来である。然も、森高千里はモーニング娘。に とっては同じ事務所の大先輩。感慨深いものを感じずにはいら れなかった。 ハロー!プロジェクト−通称:ハロプロ(モーニング娘、Berryz工房、℃-ute、スマイレージ、真野恵里菜など)のコン サートには通常、一般席と共にファミリー席というものが用意 されている。一般席は1階−アリーナ席と思って間違いないが ファミリー席はほぼ2階以上の椅子席である。原則として ”着席”が義務づけられコンサート中に踊るなどは許されない。 いわゆる各方面で物議を醸す”ヲタ芸”はもっての他である。 だが、これは私にとっては願ったり叶ったりの良席である。 特に腰痛を併発しているだけに尚更であったのだ。 会場は春先の「MR.BIG」のライヴ以来となる愛知県芸術劇場。 オペラハウスのような優雅な内装と、遙か高くにそびえる 天井席(天空席?)が重厚な佇まいを感じさせる会場である。 私には今回、2階席の最前列が用意された。今までこの会場 では1階席が当たり前だっただけに、席に着いた時にはステージ との距離感は否めなかったがそれでもかなりの見易さではあった。 そして、この2階席から下を見下ろせばメンバーのイメージカラー を擁したツアーTシャツを身にまとったファンが今か今かとコンサ ートの開始を待ち、ステージ後方/中央に据えられた巨大な スクリーンに映った『がんばろうニッポン 愛は勝つ』 シンガーズ による「愛は勝つ」のプロモVTRに見入っていた。 「愛は勝つ」が会場を巻き込んでの大合唱で終えると、1階席を 中心に大きな歓声が沸き起こった。時刻は18:30を少し回った頃だった。 客席のボルテージは最高潮に達しようとしていたその時、PAから はピックバンド・ジャズ風のイントロが流れ始めた。 ステージには白いドレスに身を包んだ娘。達が中央の階段状の セットにズラッと並ぶ。場内大興奮。一斉に当たるスポットライト。 曲は高橋愛を含む5期のデビュー曲でもある「Mr.Moonlight〜愛の ビッグバンド〜」であった。歌い出しの『愛を下さい』を5期の新垣里沙が 担当すると、やがてステージ上手から男装−海賊にも見えなくもない− 王子姿の高橋愛が現れ、歓声が一段と大きくなった。 私がまず驚いたのは、中央スクリーン映像の高精細な事。 それは自宅でハイビジョンを見ている以上の綺麗さで、その臨場感 は半端ない。過去、コンサート会場でいくつもこのようなスクリーンを 見てきたが、今回が一番凄い。その上、ハロプロでは定番のリアル 映像に歌詞が乗り、観客誰もが唄えるようになっているカラオケ 状態だ。なんといたれりつくせりな事だろうか。 「Mr.Moonlight〜」の後は、このスクリーンが最も活用される 場面となった。それは映像を使ったメンバー紹介である。CGを多用した 映像効果は観客の興奮をより高め、これからステージで披露される事 を大いに期待させた。この映像の中には、今回のツアーに足の治療 の為、参加できなかった光井愛佳も紹介され高橋愛に次ぐ大きな歓声が あがった。最後は高橋愛。メンバーの中で一番の声援と拍手が送られた のは言うまでもないだろう。 映像と共に流れていたSEが一瞬にして切り替わった。このファンキー なイントロは新曲「この地球の平和を本気で願ってるんだよ!」だ。 メンバー紹介上映中に着替えを終えたメンバーがステージに雪崩れ込んでくる。 衣装は「この地球の平和を本気で願ってるんだよ!」のカップリング 曲である「彼と一緒にお店がしたい!」のもの。それは嘗てのモー娘。の コミカルさを思い出させるもので、メンバーそれぞれがバラバラな 格好をしているのが特徴的である。(例えばそれはランドセルを背負った 小学生であったり、アーミー風であったり..などなど) PVで着ていたあの金キラな衣装ではなく、このコミカル衣装で カッコイイ系の歌を唄うのはどうなのか?と思わなくもなかったが このコンサートだけのものと思えばこれはこれで大変貴重である。 次は衣装どおりの「彼と一緒にお店がしたい!」。 6期の道重さゆみと田中れいながセンターを取り、リードしていく。 「この地球の平和を本気で願ってるんだよ!」と両A面シングルの筈で あったがオトナの事情で発売日直前にカップリング曲になってしまったが、 高橋愛卒業後のモーニング娘。を引っ張っていくのはこの2人である事を 認識させた曲でもあった。全体的にファニーでコミカルな曲調では あるが、可愛らしいフリはその衣装と相俟って相乗効果を与えていた。 3曲終えたところでパフォーマンスは一旦小休止。今夜初のMCタイムとなった。 まず、光井愛佳不参加の報告と、9期の鞘師里保の活動再開の挨拶が 為された。Perfumeを生んだアクターズスクール広島出身の鞘師は高橋愛、新垣里沙という先輩と共にパフォーマンスを既に経験する など新人らしからぬダンスを披露し大変、注目されていただけにツアー初日 から復帰出来た事が個人的に嬉しかった。 それから高橋愛から9期への最後の伝言〜という訳ではないが各日、 9期の新人一人一人に色々とアドバイスするコーナーもあった。 今夜は、9期のある意味、問題児?−KYキャラの生田衣梨奈が選ばれ、 彼女の楽屋での自由奔放な行動が高橋や道重から暴露されると客席は 笑いに包まれた。 |
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SET LIST | |
◆ | Opening VTR 愛は勝つ(「がんばろうニッポン 愛は勝つ」プロジェクト) |
1 | Mr.Moonlight〜愛のビッグバンド〜 |
OPENING MOVIE(9人ver) | |
2 | この地球の平和を本気で願ってるんだよ! |
3 | 彼と一緒にお店がしたい! |
MC(全員) | |
4 | リゾナント ブルー |
5 | やめてよ!シンドバッド |
6 | My Way 〜女子校花道〜 (アルバム新曲) |
MC「モーニング娘。の重要な場面に挑戦」 | |
7 | 好きだな君が (道重・譜久村/アルバム新曲) |
8 | この愛を重ねて (高橋・新垣/アルバム新曲) |
5期MC(高橋・新垣) | |
9 | 好きな先輩 (高橋・新垣) ※モニターには2002SSAの5期4人映像 |
6期MC(道重・田中) | |
10 | 自信持って 夢を持って 飛び立つから(高橋) |
VTR「メンバーから愛BELIEVE」 | |
11 | SONGS |
12 | Give Me 愛 (アルバム新曲) |
MC(煽り) | |
13 | 【メドレー】Take off is now! 〜Do it! Now 〜 愛され過ぎることはないのよ〜 3、2、1 BREAKIN' OUT ! |
MC(全員) | |
14 | OK YEAH! (アルバム新曲) |
15 | Only you |
16 | まじですかスカ! |
MC(全員) | |
17 | ブラボー! |
・・・Encore・・・ | |
18 | HOW DO YOU LIKE JAPAN?〜日本はどんな感じでっか?〜 |
MC(全員挨拶) | |
19 | 友(とも) |