伝統文化保存協会

「おばけ」 


節分に合わせて、花街では「おばけ」と称する御遊びがあります。
普段はちゃんとした芸事をしている芸子さんが、「おばけ」になり
花街を行き来して、「お茶屋」さんを回って、普段と違う芸をして
いくのです。いろんな出し物の格好をして、最初はちゃんとした
出し物をして、途中からカワリをします。客としては普段と違う
御祭りみたいなもので楽しいですし、おねえさん方には目立つのと
ご祝儀が入る事があり、賑わいます。

さて、東京などでは料亭になるのでしょうが、京都では「お茶屋」で
行われます。まあ、料亭みたいなものですが、御酒とホンのちょっと
したツマミを出すだけで、料理は外から仕出しを取るのです。芸子さんに
対する花代や仕出し料理のお代は「お茶屋」が立て替えます。それで
それなりの信用のある、あるいは紹介のある人以外はいれません。
それを「一見さん御断り」という表現になるのです。

今回は祇園新地(旧祇園甲部)のものをご紹介致します。祇園新地とは
四条花見小路の北東部のブロックを除いた町並みのことを指しています。
まあ、どうぞご覧下さいませ。

 

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