秘 訣 5
リールの握りは深く持て!そしてロッドの面を活かせ!

 右手でロッドを押し出すようにするときに,その押し出す方向にリールが向くように握ることです。それには少々コツが必要です。

 「ロッドは,リール・ガイド面とは真反対の方向に曲げるもの」とは誰しも理解していることでしょう。しかし,実状はなかなかそのようにはなっていません。

 投げる動作を始める前,右手は比較的ゆったりと握りますが,これから力を入れようとすると当然強く握らなければなりません。その結果手首が内側に向き,リール・ガイド面に沿って曲げることができなくなります。

 リール・ガイド面がずれることによって,ロッドを押し出しで曲げようとする力の一部がロッドをねじる力に換えられ,曲げる力をロスするばかりか,ロッド自体にも悪影響をあたえます(場合によっては折れることも考えられる)。また,指と指の間に挟んだリールの脚がずれて,指の関節を痛めることもあります。


左:リラックス状態,中:そのまま力をいれたところ。力を入れれば開き気味 の手首は締まって内側を向く。右:力を入れた状態で真っ直ぐを向くように握ったところ。

 試してみれば分かることですが,強く握ろうとするときに手首を内側に入れないようにすることは少々無理があります。

 要は,自分の力の入れたときのリールの位置を確かめ,事前にリールの握りを深めにしておけば良いのです。そして一言,左手の握りも右手に合わせること。