秘 訣 8
ロッドエンドのバランサーはいらない

 右肩・腕・手の押し出しは,ロッドエンドに鉛を入れる可否にも関係します。左手−支点,右手−力点・作用点と考えればロッドエンドに鉛をいくら入れようと,ロッドの曲がりが増加することはありません。反対に過度の鉛入れはロッド全体を重くすることになるため,飛距離が減ることも想定され,少なくとも飛距離が伸びることはないと考えるべきでしょう。

 素振りのフィーリングで考えると間違ってしまいます。
 確かに,素早い振りには,トップを軽く感じさせるようにしたほうが有利でしょう。素振りを第一に考えロッドエンドを重くしたとしても,実際にはオモリという負荷があります。これに対応させるためには,相当のオモリが必要となるはずですが,そのようなことをしたらロッドだけで1sを越えてしまい,ロッドを扱いにくくしてしまいます。それよりも,軽いガイドにするなどトップの軽量化の方がより効果的です。

 ロッドをエンドに大量の鉛を仕込んでより飛ぶようになるならば当然そうすべきです。でも,思うような結果は出ないでしょう。
 ロッドを持った時のフィーリング程度の意味で多少の鉛を入れるのは問題ありませんが,過度の鉛入れは百害あって一利なしです。