秘 訣 9

軟らかめのロッドを選べ!

 遠投フリークが更なる遠投を求めるとき、必ずといっていいほど硬いロッドが欲しくなってきます。オモリ号数を大きくするためにそれに合わせた硬いロッドを選ぶことは問題ありませんが、大抵、自らのパワー又はテクニックアップを理由に必要以上に硬いロッドへと移行していきます。

 しかも硬いロッドへの移行は際限がありません。現在市販されている最も硬いロッドとして45−420がありますが、仮に50−420が出たとして、これを使おうとする人はかなり出てくるものと予想されます。確かに遠くへ飛ばす方程式は,「硬いロッドを使用してそれを曲げること」です。これに異論を挟むつもりはありません。

 しかし、この欲望のままにロッド選びをすると後の飛距離UPに悪影響を及ぼしてしまいます。それは、硬すぎるロッドを選ぶことによって、その硬さに投げ方を合わしてしまうことなのです。
 具体的には、硬すぎるロッドを曲げようとするために、タラシを長くしたり、大振りになったり、また体を開いて投げるようになってしまいます。結局、思ったほどロッドを曲げられず飛距離的な差が特に感じられないということになります。
 大抵の人はこのことに気づいているのですが,多大な投資をしたためにそれを認めようとしないのではないでしょうか。

 これは遠投にまつわる硬いロッド神話にすぎません。(ゴルフのシャフトでも、硬いシャフトよりある程度曲がるシャフトの方が距離を稼ぐことをご存じでしょう。)

 投げ方を変えることがなく使える=振れる=曲げられるロッドを選ぶことです。そしてそれは、自分にとって「より硬いロッドを選ぶ」ということではないはずです。薄々気がついている硬いロッド神話の過ちを素直に認めれば,確実に遠くへとオモリは飛んでいきます。

 ロッド選びには慎重さが必要です。少しでも迷うようなことがあれば、「自分の欲しいワンランク下のロッド(40なら35、35なら33)」が良いでしょう。

50−400という化け物ロッド。
硬いもの好きでもこれは難題らしい。
市販はされていないので救われるが,
欲しい人が必ず出てきてしまう。
適正な硬さを選ばないと
飛ばないですよ。
※1 人のモノの選び方に関わることで、投げる力量を意味しようとするものではありません。
※2 このHPでは、既にかなりの遠投力を持っている人を対象としておりますので、一般的にみれば、硬いロッドには変わりがないと思われます。