オークス（優駿牝馬）

（2001年５月20日　東京競馬場　芝2,400ｍ）

　

（ごくごくかんたんなレースの説明）

　本場のイギリスオークスは、第12代ダービー卿が1779年に創設したレース（実はイギリスダービーよりも歴史がある！）。日本でも、そのレースに範を取り、1938年秋に「阪神優駿牝馬」の名称で第１回が開催された。優勝馬は、同年の日本ダービーでも３着に入ったアステリモア（騎手：保田隆芳）。その後、1946年に東京競馬場での開催に移され、53年には本場同様に春施行とされて今日に至る。
　牝馬限定のGTレースのなかで、距離2,400ｍは最長であり、牝馬３冠戦１冠目の桜花賞から一気に800ｍも距離が延長される。スピードが優先する印象の桜花賞と比べて、オークスは「スピード・スタミナ兼備」が要求され、４歳牝馬にとっては過酷ともいえる2,400ｍという距離に対する適性が強く求められるレースである。1991年のニシノフラワー、97年のキョウエイマーチなど、桜花賞馬が１番人気に推されながら着外に沈んだのはひとえに「距離の壁」と言えるだろう。桜花賞→オークスと連覇した馬は、ここ10年では93年のベガ（騎手：武豊）ただ１頭。ここ20年に限定しても、86年メジロラモーヌ（騎手：河内洋）、87年マックスビューティ（騎手：田原成貴）とベガの３頭のみ。そのうち、メジロラモーヌは、秋のエリザベス女王杯（当時）も制し、現在までただ１頭の「牝馬３冠」に輝いている馬である。
　ここを勝ち抜いた牝馬は、その後「名牝」と称されることが多い。95年の勝ち馬ダンスパートナー（騎手：武豊）はフランス遠征、菊花賞挑戦を経て古馬に開放されたエリザベス女王杯を制し、96年のエアグルーヴ（騎手：武豊）は翌年の天皇賞・秋を牝馬として17年ぶりに制して年度代表馬に輝き、97年のメジロドーベル（騎手：吉田豊）は牝馬初のＧT５勝を記録した。引退後に名繁殖牝馬になることが多いのもこのレースの勝ち馬の特徴。ちなみに、エアグルーヴの母であるダイナカールも83年にこのレースを制しており、母娘２代の制覇として話題となった。
　昨年は、１番人気のシルクプリマドンナ（騎手：藤田伸二）が快勝。２着には桜花賞馬チアズグレイスが入り、山内研二厩舎の１−２フィニッシュとなった。

（過去10年間の勝ち馬）

年度 優　勝　馬 性別・
年齢		 重量 騎　手 人気 タイム 馬場
状態
1991 イソノルーブル 牝４ 55 松永幹夫 ４ 2.27.8 良
1992 アドラーブル 牝４ 55 村本善之 ４ 2.28.9 良
1993 ベガ 牝４ 55 武豊 １ 2.27.3 良
1994 チョウカイキャロル 牝４ 55 小島貞博 ２ 2.27.5 良
1995 ダンスパートナー 牝４ 55 武豊 ３ 2.26.7 良
1996 エアグルーヴ 牝４ 55 武豊 １ 2.29.1 良
1997 メジロドーベル 牝４ 55 吉田豊 ２ 2.27.7 重
1998 エリモエクセル 牝４ 55 的場均 ７ 2.28.1 良
1999 ウメノファイバー 牝４ 55 蛯名正義 ７ 2.26.9 良
2000 シルクプリマドンナ 牝４ 55 藤田伸二 １ 2.30.2 稍重

　　　★2000年までの馬齢表記は旧表記（数え年）を使用。

　　　　

（Ｒｙｕの予想）

　　　◎　７．ムーンライトタンゴ
　　　○　10．ハッピーパス
　　　▲　11．オイワケヒカリ
　　　△　15．ブライアンハニー
　　　△　17．シェリルウーマン

　はい、予告した通り、テイエムオーシャンは無印です。2,400ｍ、もたないと思います。あの気性では。しかし、今回は「テイエムオーシャン消し」を明言している人、多いですね。桜花賞のレースぶり見てみんなそう思ったんでしょうか。これじゃ「Ｒｙｕ大胆予想！」なんておこがましくて言えんわ（笑）。
　◎ですが、今回テイエムオーシャン以外はみんなドングリの背比べで、どれ取ろうか悩んだんですが、桜花賞２着馬のムーンライトタンゴにしました。桜花賞のときの最後の切れ味が、府中にコースが変わっていきてくると思います。血統的にも父ダンスインザダークで問題なし。賭けてみたいと思います。
　○はハッピーパス。良血ですし、なにより鞍上が期待大です。昨年のこのレース、レディミューズを先頭に立たせてスローペースに落とし込み４着に粘らせた岡部さん。今年も何かやってくれそうです。
　▲はトライアルのフローラステークスを快勝したオイワケヒカリ。やはりこれもダンスインザダーク産駒。東京コースは合うし、距離延長も歓迎とあって、上昇気配が望めそうです。
　あとは、ヒモ候補で。ブライアンハニーとシェリルウーマン。ナリタブライアン産駒のブライアンハニーは、2,400ｍの距離が生きてくると思います。状態はもう一息らしいですけど。シェリルウーマンは前走のように切れる脚を発揮できれば。折り合いがカギですな。
　最後に、買わないけど、それ以前に買えないけど、小田切有一氏所有のモットヒカリヲが来たらスゴいことになるだろうね。16年前のこのレースを制した同オーナーのノアノハコブネの再現ってことで。そういえば、３年前のこのレースにはエガオヲミセテも出てたっけ。あんとき、わしけっこう彼女に重い印打ってたんだよなあ。ちょっとしんみり。

（Ｒｙｕの買い目）

　　　（ワイド）
　　　　７−10　500円
　　　　７−11　500円
　　　　10−11　500円
　　　　７−15　500円
　　　　10−15　500円
　　　　11−15　500円
　　　　７−17　500円
　　　　10−17　500円
　　　　11−17　500円
　　　　15−17　500円

　　　（合計）　5,000円

（レース結果）

　　　天候：晴　馬場状態：良　

順位 枠番 馬番 馬名 性別・
年齢		 重量 騎手 人気 タイム・
着差
１ ７ 13 レディパステル 牝３ 55 Ｋ．デザーモ ５ 2.26.3
２ １ １ ローズバド 牝３ 55 横山典弘 ４ クビ
３ ６ 12 テイエムオーシャン 牝３ 55 本田優 １ ２ 1/2
４ ３ ６ サクセスストレイン 牝３ 55 木幡初広 ７ クビ
５ ６ 11 オイワケヒカリ 牝３ 55 小林淳一 ６ ハナ
６ ４ ７ ムーンライトタンゴ 牝３ 55 四位洋文 ２ １ 1/2
７ ５ 10 ハッピーパス 牝３ 55 岡部幸雄 ８ 1/2
８ ８ 18 アデレードシチー 牝３ 55 藤田伸二 11 クビ
９ ７ 15 ブライアンハニー 牝３ 55 河内洋 ９ 3/4
10 １ ２ ネームヴァリュー 牝３ 55 松永幹夫 18 ハナ
11 ２ ４ ポイントフラッグ 牝３ 55 須貝尚介 15 ２ 1/2
12 ８ 16 アスクコマンダー 牝３ 55 武幸四郎 10 １
13 ４ ８ ダイワルージュ 牝３ 55 北村宏司 ３ 1/2
14 ３ ５ オイスターチケット 牝３ 55 秋山真一郎 14 １ 1/2
15 ７ 14 モットヒカリヲ 牝３ 55 後藤浩輝 17 ２ 1/2
16 ８ 17 シェリルウーマン 牝３ 55 田中勝春 13 １
17 ２ ３ リキセレナード 牝３ 55 福永祐一 16 1/2
18 ５ ９ サマーキャンドル 牝３ 55 柴田善臣 12 大差

　　

　　　（単勝）13．1,760円
　　　（複勝）13．300円　１．210円　12．130円
　　　（枠連）１−７　3,450円
　　　（馬連）１−13　4,860円
　　　（ワイド）１−13　1,470円　12−13　780円　１−12　510円

　（観戦記は後日）。

（最終収支決算）

　　　（支出）−5,000円　＋　（収入）0円　＝　（合計）−5,000円

　　　＜今春の合計＞　−5,800円（３勝４敗）

　

　

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「日本ダービー」に続く

　

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