秋華賞

(1998年10月25日 京都競馬場 芝2,000m)

 

(ごくごくかんたんなレースの説明)

 それまでの牝馬3冠目「エリザベス女王杯」が古馬にも開放されたのに伴い、1996年に新設された、牝馬3冠の最終レース。第1回優勝馬はファビラスラフイン(騎手:松永幹夫)。
 前身のエリザベス女王杯時代から荒れるレースとして定評があり、第1回も本命「エアグルーヴ」がレース中の骨折により10着に敗れたこともあっていきなりの万馬券スタートとなったが、昨年は人気を2分した「メジロドーベル−キョウエイマーチ」の1−2とカタい決着となった。

(過去5年間の勝ち馬)

年度 優 勝 馬 性別・
年齢
重量 騎 手 人気 タイム 馬場
状態
1993 ホクトベガ 牝4 55 加藤和宏 2.24.9
1994 ヒシアマゾン 牝4 55 中舘英二 2.24.3
1995 サクラキャンドル 牝4 55 小島太 10 2.27.2
1996 ファビラスラフイン 牝4 55 松永幹夫 1.58.1
1997 メジロドーベル 牝4 55 吉田豊 2.00.1

   (注)1995年まではエリザベス女王杯。距離は2,400m。 

 

(Ryuの予想)

   ◎ 5.エアデジャヴー
   ○ 17.ナオミシャイン
   ▲ 13.バプティスタ
   △ 9.ビワグッドラック
   △ 8.エリモエクセル
   △ 3.エガオヲミセテ
   △ 6.スギノキューティー
   △ 10.エリモピュア
   △ 4.ショウナンハピネス
   △ 15.メガラ

 いやね、エアデジャヴーは鉄板だと思うのよ。前走内容もよかったし、横山典弘もノってるし。だから、「相手探し」ってことになるんだけど、ここでまず決めなきゃいけなかったのが「ファレノプシスの取捨」。いろいろ考えた末に出した結論は「消し」。いかにヤネが5週連続重賞制覇のユタカだとしてもよ、前走ローズステークスでの内容からすると、どうなのかなあ…。不安要素がある以上、こんなとこで5倍しかつかない馬券取ったってつまんないんで、思い切ってバッサリ。6週連続は諦めてもらいましょう(と思ったらデイリー杯で勝っちゃったよ、ユタカ(笑)。こりゃ、ますます秋華賞じゃいらないな)。
 一方、鉄砲駆けとなるオークス馬のエリモエクセル。直前まで切るつもりだったけど、どうしても切れなかった。これは、根拠があって、というよりは、カン。あとは「心情馬券」かな。オークスで取らせてもらったし。でも、馬体がオークスのときより減ってたら、来ないでしょうな。
 というわけで、○は調教よかったらしいナオミシャイン。▲は岡部さんとのコンビ復活のバプティスタ。バプティスタは叩き2戦目の変わり身に期待なのと、配当的なうまみを狙って。ローズステークスの上がり3ハロンがファレノプシスよりよかったビワグッドラックまでが本線。あとは押さえ。ナニ、多すぎるって? 見逃してやってくださいよ。この春さんざん1着−3着に泣いたんですから。それぞれに根拠はあるんだけど、長くなりそうなので割愛(でも、個人的にメガラはいくらなんでもかなりムダな馬券だったようにも思う…)。 

(Ryuの買い目)

   (単勝)
    5.エアデジャヴー  3,000円
   (馬連)
    5−17 1,000円
    5−13 1,000円
    5−9 1,000円
    5−8 500円
    3−5 500円
    5−6 500円
    5−10 500円
    4−5 500円
    5−15 500円

   (合計) 9,000円

(レース結果)

   天候:晴 馬場状態:良 

順位 枠番 馬番 馬名 性別・
年齢
重量 騎手 人気 タイム・
着差
14 ファレノプシス 牝4 55 武豊 2.02.4
ナリタルナパーク 牝4 55 佐藤哲三 14 1 1/2
エアデジャヴー 牝4 55 横山典弘 3/4
エガオヲミセテ 牝4 55 四位洋文 11 1/2
13 バプティスタ 牝4 55 岡部幸雄 13 クビ
マルカコマチ 牝4 55 福永祐一 1/2
エリモエクセル 牝4 55 的場均 1 1/4
17 ナオミシャイン 牝4 55 柴田善臣
ケイツーパフィ 牝4 55 小野次郎 16
10 16 ベストマリー 牝4 55 橋本広喜 18 クビ
11 15 メガラ 牝4 55 古川吉洋 17 クビ
12 ビワグッドラック 牝4 55 藤田伸二 1 1/4
13 11 リワードニンファ 牝4 55 後藤浩輝 クビ
14 10 エリモピュア 牝4 55 幸英明 クビ
15 12 ダンツプリンセス 牝4 55 塩村克己 12 3/4
16 スギノキューティー 牝4 55 河内洋 3/4
17 18 スピーディローザー 牝4 55 南井克巳 15 大差
18 ショウナンハピネス 牝4 55 吉田豊 10

   (単勝)14.290円
   (複勝)14.120円 7.940円 5.120円
   (枠連)4−7 1,140円
   (馬連)7−14 10,460円

 別に強がるつもりはないけど、今回は「負けたー」という気があまりしない。まあ、2強どちらかがとぶという展開は予想通りだったけど、なんていうか、いまだに「ファレノプシスの方がエアデジャヴーより強い」って感じしないんだよね。この期に及んでも。全ては、エアデジャヴーの伊藤正徳調教師(余談だが、騎手時代は岡部幸雄や柴田政人と同期で、1977年の日本ダービーをラッキールーラーで制したという人)の勝負前のこの一言に集約されてると言えよう。
 「恐いのは、ファレノプシスではなくて、武豊」。
 そう、今回は武豊の好騎乗にまんまとしてやられたのである。難コースとして定評のある京都の内回り。ユタカの位置取りは完璧だった。4コーナーの出口でエアデジャヴーのドアをピシャリと閉めたとき、全ては決まった。エアデジャヴーは、内に包まれて外に持ち出したのが多少ロスとなったようである。まあ、力あるウマだとは思うので、勝負は来年の(←重要)エリザベス女王杯かな。
 2着のナリタルナパーク。実は、WINSを出るとき「しまった、7番(=ナリタルナパーク)買うの忘れた」と後悔して、一瞬引き返そうとしたのだが、仕事に間に合わなくなるので断念したというウマ。まあ、追加したとしても「5−7」だから、惨敗に変わりはないんだけど…。こんなに人気薄だったのが信じられない。しぶとい走りだったね。終わってみれば「ブライアンズタイム産駒1−2」。これは、GTでは昨年(1997年)の日本ダービー「サニーブライアン−シルクジャスティス」以来。
 エガオヲミセテとバプティスタは我ながらいい狙い目だったんだけどなあ…。今回は軸を読み違えたから「箸にも棒にも…」なんだけど、それにしても…。
 しかし、終わってみればビワグッドラックよりメガラの方が順位が上って、どーゆーこっちゃ(爆笑)。

(最終収支決算)

   (支出)−9,000円 + (収入)0円 = (合計)−9,000円

   <今秋の合計> −9,000円(0勝1敗)

 

  

「天皇賞・秋」に続く

 

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