マイルチャンピオンシップ

（1998年11月22日　京都競馬場　芝1,600ｍ）

（ごくごくかんたんなレースの説明）

　グレード制導入元年の1984年に新設された、秋のマイル王決定戦。第１回の優勝馬は「元祖スプリンター」のニホンピロウイナー（騎手：河内洋）。続く第２回も連覇したニホンピロウイナーは、３年連続ＪＲＡ最優秀スプリンターを獲得している。
　「マイルチャンピオン」の名の通り、歴代優勝馬には、ニッポーテイオー、オグリキャップ、ダイタクヘリオス、シンコウラブリイ、ノースフライト、トロットサンダーなど、時代時代を代表するマイラーが名を連ねている。また、このレースはＧ�Tの中では特に「カタい、荒れないレース」として知られ、１番人気馬が連を外したのはわずかに２回という、類を見ないほど高い連対率を誇っている。が、そのわずか２回のうちの１回である95年では、４番人気トロットサンダーの２着に16番人気のメイショウテゾロが突っ込んできて、なんと104,390円という10万馬券となった。昨年は、２番人気タイキシャトルが快勝。その後の快進撃の序章となったのは記憶に新しい。２着に４歳牝馬の桜花賞馬キョウエイマーチが入り、４歳馬の１−２となった。
　また、牝馬の優勝が、タカラスチール（86年）、パッシングショット（90年）、シンコウラブリイ（93年）、ノースフライト（94年）の４回と比較的多いことも特徴で、今年もシーキングザパール、キョウエイマーチのＧ�T馬２頭に期待がかかるところである。

（過去５年間の勝ち馬）

　　★タイムの「R」はレコード

（Ｒｙｕの予想）

　　　◎　９．タイキシャトル
　　　○　１．キョウエイマーチ
　　　▲　12．エイシンガイモン
　　　△　４．シーキングザパール

　ま、予告した通り、今回は勝敗度外視なんですけどね。本当はキョウエイマーチに◎打ちたかったんだけど、さすがにそこまでは…。「タイキシャトル早熟説」とか「中間の調教に不安」とか、何かとタイキ本命を崩すネタを探してみたんですけど、調教見る限り…今回ばかりは、１番人気馬でカタそうですな。
　で、キョウエイマーチ。はっきり言って「好きだから」という理由なんだけど（笑）、去年もそれでマーチ流しをかけてこのレース取ってるだけに、バカにはできんよ。調教時計もさることながら、１枠１番は絶対的に有利。しかも「逃げ宣言」だけに、馬場のいいグリーンベルトを独占して気持ちよく逃げ切る可能性だって大なのである。不安材料は、前走スワンステークスのヘボい負け方と、乗り替わりになる秋山真一郎が若いって点かな。前走だけ見たら「このウマもこれで終わりかな…」なんて気がしたので。これが最後のチャンスになるかもしれません。ちなみに、枠でタイキと押さえたのは、そっちのが配当高いから。
　押さえはエイシンガイモン。さほど人気にはなってないけど、調教は力強かった。ただ、今の京都の馬場って、先行有利だからなあ。シーキングザパールは「あと１頭挙げるとするなら」って感じ。買いません。何より、マイルは長すぎるような気がするので。スプリンターズステークスに出てきたときには考えるつもりです。

（Ｒｙｕの買い目）

　　　（複勝）
　　　　１．キョウエイマーチ　　5,000円
　　　（枠連）
　　　　１−６　3,500円
　　　（馬連）
　　　　９−12　1,000円
　　　　１−12　500円

　　　（合計）　10,000円

（レース結果）

　　　天候：曇　馬場状態：良　

　　　（単勝）９．130円
　　　（複勝）９．110円　10．380円　13．440円
　　　（枠連）６−７　540円
　　　（馬連）９−10　1,290円

　もう「恐れ入りました」しか言葉が見つからない。強い、強すぎる。５馬身だって。1,600ｍまでならもう敵はいないでしょうな。タイキシャトル、Ｇ�T５勝目。引退レースとなる次走スプリンターズステークスで有終の美を飾ることは…間違いなさそうかなあ。競馬に「絶対」はないって言うけど、このウマには「絶対」がありそうな気がするんだよね。これで最終戦に勝った日には、「タイキシャトルが生涯唯一２着に敗れた1997年菩提樹ステークスの勝ち馬は？」なんて問題がベタになってしまうのかしらん（正解は…各自で調べてください。ちなみにＲｙｕ杯では多分出しません）。
　さて、これからはやや感情的な観戦記となる。キョウエイマーチ６着。何やってるんだ、ヤネは！　マウントアラタに付き合ってあんなにタッタカ行ったら末脚失うのシロートでも分かるぞ。２着は拾えたレースだっただけに、本当に悔しい。
　思い出してほしい。1997年桜花賞。キョウエイマーチは絶好のスタートを切ったものの、内枠のミニスカート（←って名前のウマがいたんです（笑））が先頭に立つ気配を見せると、松永幹夫はあえてミニスカートを先に行かせて２番手で追走し、４コーナーでバテて下がったミニスカートを捕らえると、アクセル全開、そのままゴールを切った。仮に！　もしこのときに今回のレースのようにミニスカートに競りかけてたら、メジロドーベルに差され、さらにホーネットピアスの逆転も許して３着に沈んでいたことだろう。そういう「テンで控える」競馬もできるウマなのに…。これが最後のチャンスかと思うと、くどいようだけど悔しい。ま、秋山真一郎騎手に別に恨みがあるわけじゃないんだけどね。これからどんどん伸びていく期待の若手だし。ただ、キョウエイマーチの５歳の秋はもう帰ってこないと思うと、ちょっとだけ恨みの１つも言ってみたくなったりしただけなのです。次走は…スプリンターズステークス？　距離はバッチリだけど、輸送に難ありだからなあ。阪神牝馬特別あたりでもいいんじゃない。ローズステークス以来勝ってないでしょ、このウマ。だったら勝たせてもらいましょう よ。牝馬同士ならまだまだいけるでしょ。
　シーキングザパールについては予想通り。「距離の壁」でしょう。若干かかったみたいだし、最後はバタバタでした。でも、次は買えるかも。1,200ｍなら高く評価してみたいと思っています。ビッグサンデー、忘れてた…（笑）。ま、最後並んでのしぶとさは父親のサンデーサイレンス譲りですな。　

（最終収支決算）

　　　（支出）−10,000円　＋　（収入）0円　＝　（合計）−10,000円

　　　＜今秋の合計＞　−5,200円（２勝３敗）

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