前身は1949年に第1回が行われた「阪神3歳ステークス」。東の中山競馬場で行われる「朝日杯3歳ステークス」と並んで、戦後になって行われるようになった3歳馬競走の東西それぞれの総決算的なレースをいう意図で新設され、当初は関西馬の3歳チャンピオン決定戦という色彩のレースであった。第1回の優勝馬は牝馬のウイザート(騎手:浅見国一)。2着のトサミツルも牝馬で、くしくもこの年は牝馬の1−2フィニッシュだった。
1984年のグレード制導入とともに朝日杯とともにGTに格付けされ、その地位は確立されたが、1991年、それまで朝日杯と同日に開催されていたこのレースが1週ずらされ、同時に混合戦だったこのレースを牝馬限定戦として「阪神3歳牝馬ステークス」と改称したことから、東西3歳牝馬の頂点を競うレースへと性格が変更された。牝馬限定戦となって最初の勝ち馬は、後に桜花賞、スプリンターズステークスも勝つニシノフラワー(騎手:佐藤正雄)。
このレースで好走した牝馬のなかから、ヒシアマゾン(93年1着)、エアグルーヴ(95年2着)、メジロドーベル(96年1着)など、後にもGTで勝利を収める「名牝」が数多く出ており、翌年の牝馬クラシック戦線を占う意味でも重要な1戦となっている。
年度 | 優 勝 馬 | 性別・ 年齢 |
重量 | 騎 手 | 人気 | タイム | 馬場 状態 |
1993 | ヒシアマゾン | 牝3 | 53 | 中舘英二 | 2 | 1.35.9 | 良 |
1994 | ヤマニンパラダイス | 牝3 | 53 | 武豊 | 1 | R1.34.7 | 良 |
1995 | ビワハイジ | 牝3 | 53 | 角田晃一 | 4 | 1.35.3 | 良 |
1996 | メジロドーベル | 牝3 | 53 | 吉田豊 | 2 | R1.34.6 | 良 |
1997 | アインブライド | 牝3 | 53 | 古川吉洋 | 7 | 1.35.8 | 良 |
★タイムの「R」はレコード。
◎ 9.ゴッドインチーフ
○ 12.スティンガー
▲ 3.ウメノファイバー
△ 10.ヒシピナクル
このレースは毎年難しいんだよね。去年も荒れたし、92年にはスエヒロジョウオー(9番人気)−マイネピクシー(12番人気)で12万馬券、なんてこともあった。予想もしづらいんだけど…それでも本命を探すとすれば、すごい追い込みの足を使えるゴッドインチーフ。距離が伸びるのも好材料でしょうかね。ま、この馬は来年のオークスで狙いたい馬なんですけど。
○はスティンガー。連闘ということを多少嫌って対抗までとしましたが、素質は十分でしょう。赤松賞での勝ちっぷりは堂々としたものでした。藤沢厩舎があえて連闘で出してくる、ということは、勝算ありと見たということではないでしょうか。シンコウラブリイの4歳時のマイルチャンピオンシップが思い出されます(92年2着。1着はダイタクヘリオス)。
あとは、人気になりそうな馬のなかから、不安材料が少ないウメノファイバー。もう1頭はあえてヒシピナクル。姉ヒシアマゾンと比べるのはまだまだ可哀想というものですが、何となく…やってくれるかもしれません。根拠はないけど。
人気のコウエイロマンは消し。この馬、短距離馬だと思うので。マイルは長いような気がします。
(馬連)
9−12 1,000円
3−9 1,000円
9−10 1,000円
3−12 1,000円
10−12 1,000円
3−10 1,000円
(合計) 6,000円
天候:晴 馬場状態:稍重
順位 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性別・ 年齢 |
重量 | 騎手 | 人気 | タイム・ 着差 |
1 | 8 | 12 | スティンガー | 牝3 | 53 | 横山典弘 | 3 | 1.37.0 |
2 | 1 | 1 | エイシンレマーズ | 牝3 | 53 | 幸英明 | 11 | 2 |
3 | 6 | 9 | ゴッドインチーフ | 牝3 | 53 | 河内洋 | 1 | 3 |
4 | 2 | 2 | スタートマーチ | 牝3 | 53 | 四位洋文 | 9 | 1 1/4 |
5 | 6 | 8 | ケイズエンジェル | 牝3 | 53 | 植野貴也 | 7 | 3 |
6 | 3 | 3 | ウメノファイバー | 牝3 | 53 | 柴田善臣 | 8 | 2 1/2 |
7 | 4 | 4 | エイシンルーデンス | 牝3 | 53 | 野元昭嘉 | 6 | 2 1/2 |
8 | 8 | 13 | タカオサクセス | 牝3 | 53 | 熊沢重文 | 10 | 3/4 |
9 | 7 | 11 | タヤスブルーム | 牝3 | 53 | 松永幹夫 | 5 | 1 1/4 |
10 | 7 | 10 | ヒシピナクル | 牝3 | 53 | 武豊 | 4 | 2 |
11 | 5 | 6 | カシノリファール | 牝3 | 53 | 古川吉洋 | 13 | 1 3/4 |
12 | 4 | 5 | コウエイロマン | 牝3 | 53 | 高橋亮 | 2 | 2 1/2 |
13 | 5 | 7 | パインアキナ | 牝3 | 53 | 久保田英敬 | 12 | 3 1/2 |
(単勝)12.520円
(複勝)12.190円 1.820円 9.150円
(枠連)1−8 7,630円
(馬連)1−12 15,430円
ちょうどこのレースが行われてる頃には国立競技場でラグビーの早明戦見てたので、簡潔に…。
やっぱりスティンガーだった。着差以上に「完勝」という印象だった。連闘も、輸送もなんのその。馬もすごいが、連闘させた方もすごい。藤沢厩舎おそるべし。そういや、サイレンスハピネスの妹だってね、この馬。無事にいけば桜花賞では大本命でしょうな。
ゴッドインチーフは4コーナーで不利受けちゃったのが痛かった。それでも3着に入るところはさすが。やっぱり、こちらも素質は相当のものなのでしょう。やっぱオークスならこちらの方を狙ってみたいよなあ、個人的には。
エイシンレマーズ? そういえば、ファンタジーステークスでは1番人気だったよなあ。いや、忘れてた。こんなんばっかや(笑)。4コーナーで被害を受けなかったし、若干ラッキーな面もあったかも。でも、案外強い馬なのかもしれないので、来年の桜花賞トライアルでは注目してみたいと思います。
コウエイロマンは終始引っ掛かりどおしだったみたい。やっぱり、気性的にも1,200mまでが1番いいのかもしれません。ウメノファイバーは末脚不発。ヒシピナクルは…まだまだこれからの馬だね。ま、そのうち出てくるかもしれません。
てなわけで、今年も万馬券決着。エイシンレマーズノーマークだったので、きれいに負けました。また次ですな。