阪神3歳牝馬ステークス

(1998年12月6日 阪神競馬場 芝1,600m)

 

(ごくごくかんたんなレースの説明)

 前身は1949年に第1回が行われた「阪神3歳ステークス」。東の中山競馬場で行われる「朝日杯3歳ステークス」と並んで、戦後になって行われるようになった3歳馬競走の東西それぞれの総決算的なレースをいう意図で新設され、当初は関西馬の3歳チャンピオン決定戦という色彩のレースであった。第1回の優勝馬は牝馬のウイザート(騎手:浅見国一)。2着のトサミツルも牝馬で、くしくもこの年は牝馬の1−2フィニッシュだった。
 1984年のグレード制導入とともに朝日杯とともにGTに格付けされ、その地位は確立されたが、1991年、それまで朝日杯と同日に開催されていたこのレースが1週ずらされ、同時に混合戦だったこのレースを牝馬限定戦として「阪神3歳牝馬ステークス」と改称したことから、東西3歳牝馬の頂点を競うレースへと性格が変更された。牝馬限定戦となって最初の勝ち馬は、後に桜花賞、スプリンターズステークスも勝つニシノフラワー(騎手:佐藤正雄)。
 このレースで好走した牝馬のなかから、ヒシアマゾン(93年1着)、エアグルーヴ(95年2着)、メジロドーベル(96年1着)など、後にもGTで勝利を収める「名牝」が数多く出ており、翌年の牝馬クラシック戦線を占う意味でも重要な1戦となっている。

(過去5年間の勝ち馬)

年度 優 勝 馬 性別・
年齢
重量 騎 手 人気 タイム 馬場
状態
1993 ヒシアマゾン 牝3 53 中舘英二 1.35.9
1994 ヤマニンパラダイス 牝3 53 武豊 R1.34.7
1995 ビワハイジ 牝3 53 角田晃一 1.35.3
1996 メジロドーベル 牝3 53 吉田豊 R1.34.6
1997 アインブライド 牝3 53 古川吉洋 1.35.8

   ★タイムの「R」はレコード。

    

(Ryuの予想)

   ◎ 9.ゴッドインチーフ
   ○ 12.スティンガー
   ▲ 3.ウメノファイバー
   △ 10.ヒシピナクル

 このレースは毎年難しいんだよね。去年も荒れたし、92年にはスエヒロジョウオー(9番人気)−マイネピクシー(12番人気)で12万馬券、なんてこともあった。予想もしづらいんだけど…それでも本命を探すとすれば、すごい追い込みの足を使えるゴッドインチーフ。距離が伸びるのも好材料でしょうかね。ま、この馬は来年のオークスで狙いたい馬なんですけど。
 ○はスティンガー。連闘ということを多少嫌って対抗までとしましたが、素質は十分でしょう。赤松賞での勝ちっぷりは堂々としたものでした。藤沢厩舎があえて連闘で出してくる、ということは、勝算ありと見たということではないでしょうか。シンコウラブリイの4歳時のマイルチャンピオンシップが思い出されます(92年2着。1着はダイタクヘリオス)。
 あとは、人気になりそうな馬のなかから、不安材料が少ないウメノファイバー。もう1頭はあえてヒシピナクル。姉ヒシアマゾンと比べるのはまだまだ可哀想というものですが、何となく…やってくれるかもしれません。根拠はないけど。
 人気のコウエイロマンは消し。この馬、短距離馬だと思うので。マイルは長いような気がします。

(Ryuの買い目)

   (馬連)
    9−12 1,000円
    3−9 1,000円
    9−10 1,000円
    3−12 1,000円
    10−12 1,000円
    3−10 1,000円

   (合計) 6,000円

(レース結果)

   天候:晴 馬場状態:稍重 

順位 枠番 馬番 馬名 性別・
年齢
重量 騎手 人気 タイム・
着差
12 スティンガー 牝3 53 横山典弘 1.37.0
エイシンレマーズ 牝3 53 幸英明 11
ゴッドインチーフ 牝3 53 河内洋
スタートマーチ 牝3 53 四位洋文 1 1/4
ケイズエンジェル 牝3 53 植野貴也
ウメノファイバー 牝3 53 柴田善臣 2 1/2
エイシンルーデンス 牝3 53 野元昭嘉 2 1/2
13 タカオサクセス 牝3 53 熊沢重文 10 3/4
11 タヤスブルーム 牝3 53 松永幹夫 1 1/4
10 10 ヒシピナクル 牝3 53 武豊
11 カシノリファール 牝3 53 古川吉洋 13 1 3/4
12 コウエイロマン 牝3 53 高橋亮 2 1/2
13 パインアキナ 牝3 53 久保田英敬 12 3 1/2

  

   (単勝)12.520円
   (複勝)12.190円 1.820円 9.150円
   (枠連)1−8 7,630円
   (馬連)1−12 15,430円

 ちょうどこのレースが行われてる頃には国立競技場でラグビーの早明戦見てたので、簡潔に…。
 やっぱりスティンガーだった。着差以上に「完勝」という印象だった。連闘も、輸送もなんのその。馬もすごいが、連闘させた方もすごい。藤沢厩舎おそるべし。そういや、サイレンスハピネスの妹だってね、この馬。無事にいけば桜花賞では大本命でしょうな。
 ゴッドインチーフは4コーナーで不利受けちゃったのが痛かった。それでも3着に入るところはさすが。やっぱり、こちらも素質は相当のものなのでしょう。やっぱオークスならこちらの方を狙ってみたいよなあ、個人的には。
 エイシンレマーズ? そういえば、ファンタジーステークスでは1番人気だったよなあ。いや、忘れてた。こんなんばっかや(笑)。4コーナーで被害を受けなかったし、若干ラッキーな面もあったかも。でも、案外強い馬なのかもしれないので、来年の桜花賞トライアルでは注目してみたいと思います。
 コウエイロマンは終始引っ掛かりどおしだったみたい。やっぱり、気性的にも1,200mまでが1番いいのかもしれません。ウメノファイバーは末脚不発。ヒシピナクルは…まだまだこれからの馬だね。ま、そのうち出てくるかもしれません。
 てなわけで、今年も万馬券決着。エイシンレマーズノーマークだったので、きれいに負けました。また次ですな。

(最終収支決算)

   (支出)−6,000円 + (収入)0円 = (合計)−6,000円

   <今秋の合計> −9,400円(3勝4敗)

 

  

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