宝塚記念

(1999年7月11日 阪神競馬場 芝2,200m)

 

(ごくごくかんたんなレースの説明)

 春GTを締めくくる「ドリームレース」宝塚記念。関東に比べて春の大レースが桜花賞、天皇賞・春くらいしかなかった頃、「関西にも有馬記念に匹敵するファン投票で出走馬を選出する大レースを」という声が上がり、それに応えて1960年に新設された。第1回の優勝馬はホマレーヒロ(騎手:近藤武夫)。
 1966年から距離は2,200mで不変。出走資格は、68年以降は「5歳以上」とされていたが、87年に4歳馬も出走可能と改められた。96年には開催時期が従来の6月中旬から7月第1週に移され、97年以降は国際競走となり外国馬の出走も可能となった。
 短距離、中距離、長距離とそれぞれの路線を歩んできた優駿が、ファン投票によって一堂に会する、まさに「夢の1戦」。夏近くという開催時期のためにしばしば有力馬が回避することもあるが、それでもメンバー的にはかなりの粒が揃う。また、天皇賞と違い外国産馬にも出走資格が与えられているため、「マル外」の馬の春最大目標とされることも多い。余談だが、杉本清アナウンサーの「今年も、あなたの、そして私の夢が走っています」というフレーズはすっかりおなじみ。
 ここ10年、1番人気馬は5勝、2着3回と、実に80%の連対率を誇っている。牝馬の連対は93年2着のイクノディクタスのみであるが、ダンスパートナーは96年、97年と2年連続で3着に入り、その実力の片鱗を見せつけた。
 昨年、1番人気になったのはサイレンススズカ。ファン投票は6位ながら、5歳になって無敗、重賞3連勝、うち2つはレコード勝ちの勢いを買われて、エアグルーヴ、メジロブライト、シルクジャスティス、メジロドーベルの4頭のGT馬を抑えての支持だった。レースでも、終始ハナを譲らず、結局逃げ切り勝ち。「サイレンススズカ時代」の到来を予感させる完勝だった。4か月後に府中の杜で起こる悲劇を、このとき誰が予測しえたであろうか。

(過去5年間の勝ち馬)

年度 優 勝 馬 性別・
年齢
重量 騎 手 人気 タイム 馬場
状態
1994 ビワハヤヒデ 牡5 56 岡部幸雄 R2.11.2
1995 ダンツシアトル 牡6 57 村本善之 R2.10.2 稍重
1996 マヤノトップガン 牡5 58 田原成貴 2.12.0
1997 マーベラスサンデー 牡6 58 武豊 2.11.9
1998 サイレンススズカ 牡5 58 南井克巳 2.11.9

  ★タイムの「R」はレコード

 

(Ryuの予想)

   ◎ 9.スペシャルウィーク
   ○ 5.グラスワンダー
   ▲ 3.オースミブライト
   △ 11.ローゼンカバリー

 「1点勝負、1点勝負だよ、こんなの!」。馬連5−9、2.0倍。このオッズを目にした当初は「こんなつまらん馬券買うわけにはいかーん!」と思ってどちらか切ろうと思ったのですが…どう考えてもどちらも切ることができない。考えれば考えるほど「順当決着」の文字が頭をよぎってくる。それなら、いっそのこと豪気に「1点勝負!」としゃれこもう。どうせ銀行レース、ドカンとブチ込んでしまえ。
 …と思ったのですが、オースミブライトだけが妙に気になってしょうがない。古馬と比べて5kg減だしなあ。痩せても枯れてもダービー4着馬だし。3強(アドマイヤベガ、テイエムオペラオー、ナリタトップロード)に比べるとやや見劣りはするものの、地力はそんなに差がないはず。この斤量なら、もしかしたら…一角崩しがあってもおかしくないかも。一応、押さえとくか。配当つくかもしれないし。
 今回は以上!
 あ、上位2頭の順位づけを忘れてたな。うーん、やっぱりスペシャルウィークかなあ。これまで堅実に結果残してるしなあ。4着以下0回でしょ、スペシャルウィーク。2,200mもベストだと思うし。グラスワンダーって、崩れるとモロそうだし、何よりも安田記念のこともあるし。巻き返しは可能なのかなあ。
 あと、買わないけどもう1頭挙げるとしたら、ローゼンカバリー。ここにきて、状態よさそうだもんね。伏兵としておきましょう。買わないけど。

(Ryuの買い目)

   (馬連)
    5−9 10,000円
    3−9 2,000円
    3−5 2,000円

   (合計) 14,000円

(レース結果)

   天候:晴 馬場状態:良 

順位 枠番 馬番 馬名 性別・
年齢
重量 騎手 人気 タイム・
着差
グラスワンダー 牡5 58 的場均 2.12.1
スペシャルウィーク 牡5 58 武豊
ステイゴールド 牡6 58 熊沢重文
11 ローゼンカバリー 牡7 58 菊沢隆徳 1 1/4
マチカネフクキタル 牡6 58 佐藤哲三 クビ
オースミブライト 牡4 53 蛯名正義 クビ
スエヒロコマンダー 牡5 58 藤田伸二 ハナ
10 キングヘイロー 牡5 58 柴田善臣 3 1/2
12 ニシノダイオー 牡8 58 村本善之 11
10 ヒコーキグモ 牡6 58 安藤勝己 1 3/4
11 インターフラッグ 牡7 58 河内洋 10 ハナ
12 スターレセプション セン8 58 幸英明 12

  

   (単勝)5.280円
   (複勝)5.110円 9.100円 1.210円
   (枠連)5−7 180円
   (馬連)5−9 200円

 うーん、やっぱり1点でよかったか…。自分自身の弱気の虫が大敵だったってわけやね。
 グラスワンダー、安田のときの彼と、今回の彼、どちらが本当の姿なのでしょうか。そう思わせるくらい、今回の勝利は文句のつけようがないものでした。やっぱり、本質的な実力は相当なものなのでしょうね。強さとモロさが同居している…なんて言ったら怒られちゃうのかな。いや、でも、今回は強かった。これはケチつけようがない。秋はジャパンカップが目標になるのかな。
 スペシャルウィークも、グラスワンダーには離されたとはいえ、3着のステイゴールドとは7馬身だったのだから、力はA級と言っていいでしょう。ただ、3馬身差かあ…。早目に動いた分だけワリ食ったのかなあ。秋天でのリヴェンジに期待しましょう。
 オースミブライト、やっぱ4歳馬には少しばかり荷が重かったようですね。4歳同士なら好勝負も可能なのでしょうけど。
 その他の馬については、特にコメントなし。トップ2とは違う競馬を走っていたかのような印象です。秋は、ここに出てこなかったセイウンスカイ、メジロブライトなどが2頭とからんでいく展開になるんでしょうね。上がり馬は出てくるのでしょうか?
 さて、決算! 星勘定的にはイーヴン。しかし、収支は…聞かないで。やっぱ、わし馬券下手だわ。ま、1勝9敗だった昨春よりははるかにマシか。お疲れ。じゃあ、また秋華賞で会いましょう。

(最終収支決算)

   (支出)−14,000円 + (収入)+20,000円 = (合計)+6,000円

   <今春の合計> −27,890円(5勝5敗)

 

  

「安田記念」に戻る

 

トップページに戻る