2004年3月14日にTVクイズ番組攻略マニュアル編集部の主催で行われた第2回「クイズ王カーニバル」のミニレポートです。
一気にガーッと書きなぐり。
大会に参加していないみなさんには何のことやら分からない描写が少なくないかと思います。すみません。
「あの日あの時あの場所であの勝負を見ていてくださった方」向けの文ってことになるかもしれません。ていうか、もっと言ってみれば、ただの自己満足の独白。すみません。気持ちの置き場所ですね。
後に大会の様子を収めたDVDが出るそうなので、それが出た暁にまた読み返していただければ幸いです。
こういう状態を何というのだろうか。
放心状態。虚ろ。心ここにあらず。
負けてこんな状態になったのはいつ以来だろう。
もしかしたら、17年クイズやってきて、初めての経験かもしれない。
思わず、傍らにいた沼田につぶやいた。
「…なあ、俺が弱かったのか?」
「いやあ、ありゃしょうがないって」
淡麗・生を飲み干しながら沼田はそう返してくれた。
ただ。
今は言える。
やっぱり、負けたのは弱かったから。
知力、インサイドワーク、そして勝負度胸。
あらゆるものにおいて、自分は秋田芳巳に劣っていた。
その結果。
最高の勝負になるはずだった第4試合。
自分は、ただの1回もランプをつけることなく敗退した。
2年連続のベスト8。
結果としてだけ見ればさほどは悪くないかもしれない。
けど。
負けりゃ悔しい。
自分は昨夜は悔しくてなかなか寝付けなかった。
それは、決勝で石野さんに負けた秋田も同じだったことだろうし、
きっとそんな思いをしていた人は僕たちだけではなかったはずだと思う。
こんな悔しい思いはもうしたくない。
まだまだ強くなりたい。
あんまり落ち込んでばかりだと読む人まで滅入ってしまうので(笑)、嬉しかったことも。
1年半前、「砧の悲劇」でやはり悔しい思いを共有したホノルルクラブの仲間たち。
今回、あのときの「天」メンバー9人中6人がこの大会に参加したんだけど、
なんと、6人全員がコース別に進出!
これは個人的にはとても嬉しかったなあ。
ていうか、みんなすっげータレントだよ。秋田は言うに及ばず、絶妙のしぶとさを発揮した嶋田、相変わらず荒場でも微動だにしない安定感を見せ付けた鷹羽さん、神業と見まごうばかりの勝ち抜け劇を見せた西沢さん、能勢さんは…ゴメン、今回はあんまり印象ない(笑)。
優勝した石野さんもホノルルメンバーだし、自分は普段トンでもないメンバーと一緒にクイズやらせてもらってるんだなあと改めて実感させられました。これからもみんなで精進して強くなっていければいいなあと思っています。
すんません。いいところだけを並べてもナニなので、この文章自体「ミニレポート」ということで短文でもあることだし、思うところを正直に述べます。
正直、プレイヤーの立場からすれば、今回は前回よりかなりやりづらかった。
難易度が上がったのを問題にする向きもいるかもしれないけど、僕はそれは全然気にしていない(ただ、個人的には各ラウンドとも「本番よりもほんの気持ちだけ下の難易度」のほうがより白熱した勝負になったかなという気もしなくはない)。
難易度じゃなくて、問題文の作りの面で。
やけにクセのある変化をする問題が少なくなかったので。
「こりゃじっくり問題聞かないと最後までもたんぞ」
最初の×で冷静さを取り戻せたのは大きかった。
それゆえ、スピードキングのプライドはあえて封印して、無理のないポイントまで待つスタイルに切り替えた。
まあ、それはスタッフにしてみれば「わが意を得たり」なんだろうし、そういう姿勢を取ったのは評価してもらえるのかもしれないんだろうけどさ。
でもさ。
やっぱ、正直言って消化不良感は残ったよ。
「もっと早いとこ見せつけさせてくれ。早いところで押せる問題出してくれ」って。
まあ、わがままな注文なんだけど。
もっとも、今のはプレイヤーサイドからの視点で言っただけで、ギャラリーサイドからの視点で見れば今回も白熱したいい大会だったと思います。とりあえず、お疲れさまでした。DVD買いますから、僕が勝つまで大会続けてください(笑)。
もう1つだけ。
順徳院の歌の初句、「ももしきの」を正解にしていたけど、正しくは加藤くんが答えて誤答にされた「ももしきや」が正解。
あの場でも「?」とは思ったんだけど、今日改めてウラ取ったら、間違いない。
結果として勝負の帰趨を決定づけるミスジャッジになってしまったわけだし、これに関してはアナウンスメントが必要かと思います。
え、その場でおまえが指摘しろって? いや、あのときは秋田との対戦前でそれどころじゃなくて…。
(第2回「クイズ王カーニバル」(ミニレポート)完)