「はむの入(ひと)」(ミニレポート)

 

 2002年11月30日、ユニット「あったかおでんはじめました」(←しかしクドいようだがスゴいユニット名だ…)の主催で行われた「はむの入(ひと)」のミニレポートです。
 これまた、要点要点を絞ってのミニレポートという形でご容赦あれ。

 

1.プロローグ

 いやさ。
 「ドン・トシキ杯」のときとは正反対。
 今回ばかりは勝てる自信はあんまなかったんだよなあ。
 そりゃ、ある程度はやれるとは思ってたけどさ。
 でも…、「優勝」となると話は別だと思ってたんよねえ。
 「…ホノルルでもあんまり調子出てなかったし、今回は大村、春日が相手だと多少分が悪いかもなあ」と全然弱気モード。

 とはいえ…。
 「向いた大会」であることには違いないはず。
 むしろ、逆に「優勝はできなくても、ここで復活の足がかりを掴めれば」ぐらいの気持ちで参加することにしたんだけど…。
 分かんないよなあ、勝負って。

2.仙台までの長い道のり

 今回の仙台行き、到着するまでがもう苦労の連続。
 正直、これでかなり疲弊しまくった。

 起きたのは5時半。前夜に準備サボったので、すぐ取り掛かる。とはいえ、荷物はほとんどなし。「荷物検査がある」って話だったけど…もう知らん。ていうか、本編のクイズで圧勝すれば必要ないっしょ、多分。
 東海道線の中ですっかり白河夜船を決め込むつもりが…横浜駅で電車停まって、車内放送。「川崎〜鶴見間で人身事故が発生したため、運転を見合わせています」とのこと。え、俺の新幹線、確か時間ギリギリだったんだけど…。慌てて東海道線とは別の経路を使っている横須賀線に乗り換えたものの、新幹線の発車時間は無情にも刻一刻と迫ってくる。
 東京駅に到着したのは、新幹線発車2分前。いや、走ったよ。こんなに猛ダッシュしたのは人生いつ以来だろうっていうぐらい。地方の人は知らないと思うけど、東京駅の横須賀線ホームって地下4階なんですよ。そこから、エスカレーター4本分走り抜けて、さらに中央のコンコースを走り抜けて、ギリギリで東北新幹線のホームに到着した僕の目の前に展開された光景は…。僕が乗るはずだったやまびこ5号が、まさにたった今ホームを出発していこうとする姿。呆然。ショック。とはいえ、こうなったうえは後の電車の自由席で行くしかない。机上の計算では次々発の電車のほうが早く仙台に着きそうなので、そっちをチョイスすることに。しかし…大ショックだよ。まったく。人身事故なんて起こすんじゃないよ、こんな朝の忙しい時間帯に。俺だけじゃなくて、きっと何千人、何万人もの足に影響出たと思うぞ。土曜日とはいえ仕事や出張なんて人も多少はいただろうし。
 それはそれとして、予定の電車に乗り遅れたという事実に増して僕のショックを増幅させたのは、後から来た電車に乗って、大宮に着くぐらいまで、ずーっと動悸が早いわ息が切れるわで難儀したこと。自分の体力がかくも減退してしまったことに愕然とした。長生きしないかもなあ、わし…。
 まあ、そんなこんなでもろもろあったものの、なんとか無事仙台に到着。もういいよ。今日は仙台に無事着いただけでオンの字だって。

3.叩き合い

 会場の東仙台コミュニティセンターに到着すると…「まったく、ここはどこのオープン会場だよ」っていうぐらい見知った顔が。かねてから参戦と聞いていた大村、春日に加えて、前夜2時近くまでチャットで話していた山下貴三香嬢の姿も。よくよく話を聞くと、彼女はその後もチャットルームで出否についてさんざん思案した挙句、4時過ぎに「決めた。行こう」の一言を残して朝イチの飛行機で仙台入りしたらしい。アンタ、オンナの中のオトコだよ。勇ましい。クイズバカ一代。一応褒めてるんだよ、これ。いや感動した。
 オープニングビデオ、大会名決定のネタフリの後、全員参加のトーナメントから大会の幕が開ける。まあ、最初の最初だし、ここはムリしてポイント(言い忘れてたけど、この大会は全員参加3コーナー+コーナー別1コーナーの総合ポイント上位が準決勝に進出できるというシステムっす)を取りにいく必要はない。「取れればラッキー」ぐらい。それよりもここで手を乱して後々のコーナーの戦いぶりに影響及ぼすことのほうがよっぽど始末におえない。まあ、「様子見」程度の気楽な気持ちで臨むことにした(隣の席にいた大村も全く同じ作戦)。そしたら…あっさりと初戦負け。まあいい。勝負はこれから。
 次の出番はコーナー別。昼休み中断が入ったので弁当の買い出しに。これがまた、弁当できるまで思いのほか時間がかかったこと。もともと「クイズをやってるときは空腹でいたい」人であるRyuさんは「弁当だけ買っておいて食べるのはコーナー別の後から」のつもりだったけど、会場に戻ったらすぐコーナー別開始とのこと。ハナっから「弁当を食うか否か」の選択の余地はなかったってことか。
 コーナー別(A)「まんてん」、ルールは主催者ページをご参照あれ。メンバーを見ると…また大村と一緒か。今年大村と対戦するのは何度目だろう。
 他の人にはたいへん申し訳ない言いかただけど、1位を取るための敵は大村ただ1人。戦前に自分が立てた作戦は「大村の誤答を誘う」。とにかく、大村はあんま間違えてるとこ見たことのないクイズ屋。一方の自分は「天」以来の誤答癖が治っていない状態。なので、「いかにしてスピードで大村を煽って自滅してもらうか」に賭けてみるつもりだった。そして、自分もできるだけ間違えず。しかし、ラウンドの中で1つ間違えてしまったら、あとはスピード任せで(笑)。
 1ラウンド。10問の間ノーミス。よしよし。自分は正解3点+ノーミスボーナス1点で4点。しかし、大村もノーミス。2+1で3点。まだまだ序盤。差はつかない。
 2ラウンド。今度はかなり早い場面で自分が1つ間違える。ここで「大村煽り」開始(笑)。とにかく、正解・誤答を度外視して、ガンガン押して大村にプレッシャーをかけにいく。
 ところが…大村、ちっとも崩れないんだよなあ。どんなにRyuが煽ろうと、泰然自若として着実に正解だけを重ねていっている。うーん…こちらの作戦はハナっからお見通しだったのか。さすが百戦錬磨のツワモノ。まいったなあ…。
 結局、このラウンド、僕は4○4×。作戦だったとはいえ、ぜーんぜんなっちゃいねえ…。「天」「埼玉」からなーんも進歩してない。このラウンドもノーミスの大村が3+2で5点を加えたことによって、大村との得点差は4。いかんいかん。最終ラウンドでは巻き返さないと。
 最終ラウンド。とにかく、大村との得点差だけを計算しつつ、間違えずに正解だけを重ねていくことにした。その甲斐あって、最後の1問を残して9○0×。なんかいい展開。
 しかーし! Ryuはここでトンでもないミスをしてしまうことに!

4.穴があったら…

 最後の問題。自分の頭の中の計算では「この1問を取らないと大村を総合得点で逆転できないはず」だったので、ムリして勝負に出ることにした。「『坊っちゃん文学賞』を主催してい/る…」、とりあえずランプをつけてみた。とりあえず「最後の問題はストレート」となんとなく思ってソッコー仕掛けたのでよっぽど「松山市」と答えようかと思ったんだけど…変化するぞ、この問題。プンプン臭う。とりあえず、カンをつけて「…宇治市(「紫式部文学賞」を主催している都市)」と回答してみたものの…武運つたなく誤答。問題の続きは「…『宮沢賢治文学賞』を主催している都市はどこ?(正解:花巻市)」。うわ、ホントについこの前、花巻市の「宮沢賢治記念館」に行ったばっかじゃないか(証拠)。東北のオープンだし、そりゃ東北地方の都市が答えになるよなあ。がっくし。
 結局、この誤答によってボーナスも取り逃し、総合得点で大村に大きく敗退。1着に与えられる大会全体の総合ポイント1億ポイント(笑)まで失う。とはいえ、3着とは大きく水を開けていたので、2着で総合ポイント30ポイントを獲得。これで「東北以外から来た人…1ポイント」と加えて、大会全体における僕の総合ポイントは31ポイントに。
 ところが! コーナー終了後になって判明したことなんだけど、自分の頭の中の計算「この1問を取らないと大村を総合得点で逆転できないはず」は、トンでもない計算違いだったのである。この第3ラウンド、ラスト1問の時点までの大村との正答数の差は4つ。これで最後の問題を大村本人に正解されることなく終了すれば、ともにボーナス3点を加えつつも、総合得点は同点。そうなったら「正答数の多いほうを優先」との規定があったので、僕のほうが勝ちになるはずだったのである。つまり! 最後の問題で余計な勝負を仕掛ける必要なんて全くなかったのであり、ましてや誤答なんて言語道断だったのである。あああああああああああ。計算違いさえしなければ。後悔先に立たず。なんてポンカンなんだ、わし…。足し算もできんのか。この大ミスのせいで準決勝進出逃したら今晩うなされるぞ。
 ちなみに、大会終了後に聞いたところ、大村本人はちゃんとそのこと(ラスト1問の時点で大村・Ryu同点)に気づいていたとのこと。「なんでRyuさんがあんなムチャなポイントで勝負かけてくるのか分からなかった」と大村(牛タン食べながら(笑))。そりゃそうだろうなあ…。単なるアホな計算違いが全ての原因なんだから。気がふれたとしか思えなかっただろうなあ…。

5.生還!

 この後、中間部分はザックリとカット。場面は最後の全員参加のコーナー。
 細かいルールはまた主催者ページを参照のこと。かいつまんで言えば「命を5つ持っているローリング。正解で列の後ろへ。他人に正解されたときは命1つ没収でそのまま早押し機に。誤答も命1つ没収でそのまま早押し機に。命0で失格。残り10人以下になったら別ルールでコーナー決勝」というもの。まことにかいつまんだルール説明で恐縮ですが。
 とにかく、ムダな誤答は絶対タブー。隣近所の巡り合わせや問題運も多少はあるものの、慌てず騒がずやってれば、5つも命があるんだしなんとかなるだろ、僕は案外落ち着いて構えていた。とはいえ、ここまで総合ポイント9位(31ポイントしか持ってないのに9位につけていられたことに驚いた!)の僕としては、コーナー決勝に進出してポイントを追加しなければ準決勝進出は絶望。つくづくさっきのポカで高い代償払わさせられたなあ。まあいい。ここまで来たら開き直るしかない。
 …と心理的に落ち着いていられたのが功を奏したのか、はたまた他の出場者の誤答覚悟の特攻的押しに助けられたのか、僕は落ち着いて正解を重ねていき、命を3つ残した状態でコーナー決勝進出。まずは第1関門突破。問題はここから。
 コーナー決勝のルールは2○n×。「n=残された命」とのことなので、僕は2○3×。ラッキー。2○1×の人も何人かいるし、ここはぜひ2○を重ねて総合ポイントを追加しないと。さりとて、気負ってとぶのは愚の骨頂。他のボーダー周辺の人との総合ポイント関係を見極めつつ、何抜け以内で勝ち抜ければ準決勝に残れるのか、今度こそ計算ミスしないようにしないと。
 コーナー決勝開始。1抜けは大村。1無量大数ポイント(爆笑)を獲得。よしよし。既に1億ポイント持ってて準決勝進出を確定させている大村が先に抜けるのは痛くも痒くもない。コワいのは自分より下位の人間がカツーンとポイントを追加すること。…と思っていたら、1番恐れていた事態が。それまで総合21ポイントしか持ってなかった春日、怒涛の2抜け。100ポイントを追加して一気に総合6位へ。これで自分自身が準決勝に進出するためには「コーナー決勝4位以内でのフィニッシュ」が必要十分条件となった。4抜けで25ポイントを追加すれば総合56ポイントとなり、8位以内ギリギリで残れる計算になる。5抜け10ポイント追加の41ポイントでは届かない。あと2人か。ここまでの自分、1○0×。×2つ分は遊ぶことができる。つくづく序盤で不必要な誤答をもらわないでよかった。序盤辛抱すれば終盤勝負しなければならない局面で身軽に仕掛けることもできるようになるわけだし。しみじみ。
 そうこうしているうちに、他の出場者に3抜けを許す。それまで0ポイントのその出場者も、これで総合50ポイントに。さあ待ったなし。ここは勝負しかない。
 1つ×を使ってツブした次の問題。
 「日本語では『柘榴石』/と…」
 用意ドンのボタン競争。もちろん、ランプをつけることができた。悪いね、わしゃ用意ドンには滅法強いんだよ。まあ、あと×1つ分遊ぶことができた分だけ思い切りよくいけたってのもあるんだろうけど。「ガーネット」を正解。これで目論見通り25ポイントを追加し、準決勝進出をほぼ確定に。
 本当に嬉しかった。我慢に我慢を重ねて慎重に戦ったうえに勝ち取った準決勝の椅子だったから。準決勝に行けたこともさることながら、綺麗に戦えたことがとても嬉しかった。「天」以来指が乱れまくっていただけに。このコーナー、自分自身の戦い方には1つのミスもない。満足だった。
 結局、最後の5抜けを果たしたのは、既に1恒河沙1万61ポイント(笑)持っていたMU。これによって、僕の準決勝7位進出が確定。とりあえず、これで手ぶらで関東に戻ることだけはなくなった。さあ、あと2つ。 

6.おしん

 その後、様々な紆余曲折を経て敗者復活者を迎え、準決勝のステージで争うことになったのは計10人。ここから決勝へ進むことができるのは、半分の5人。
 準決勝のルールは5ジャンル制覇。といっても、よくある「文学・歴史」「スポーツ」…とかじゃなくて、「受験問題」「イントロ」「パラレル」「○○科」「語源」の5つ(正式名称はビミョーに違っているかもしれません。たいへんクドいようで申し訳ありませんが、正確なルールなどは主催者ページをご覧ください)。
 いや、やってみたかったんだよ、これ。しばらくぶりで。今を去ること4年半前に「五大老杯」の決勝で自分たちが企画したことはあったけど、実際にやるとなると第2回「FNSグラチャン」以来だから10年ぶりになるのかなあ。このルールは大好き。おなかいっぱいになるまでクイズできるし。なんかわくわくしてきたぞ。「3×失格」ってルールがあるからガンガンいくことこそできないものの、慎重かつ大胆((C)キヨシ)に。
 また、今回は特別ルールとして、「5ジャンル全て正解」「1ジャンル5問正解」のいずれでも勝ち抜け、とのこと。要は「ゼネラリストでもスペシャリストでも勝つチャンスはある」ってことなんだろう。これは面白い趣向だと思った。もっとも、各ジャンル15問限定だから、「1ジャンル5問正解」のほうはよっぽどのスペシャリストじゃないとキツいと思うけどね。
 準決勝開始。僕自身としては、序盤は静かな滑り出し。それでも「パラレル」を3問正解。いやいや、Ryuさん「FNS世代」の生き残りですからね。「…問題には『〜は〜ですが』と必ず前フリがあります」って問題はさんざんやり尽くしてまっせ。ゲート落ちばっかで遂に河田町のスタジオの中でできなかったのは心底心残りだけど(笑)。これだったら、「パラレル5問正解」のスペシャリストを狙ったほうが早いかな。
 序盤にかけては、案外に「パラレル」以外のジャンルの正解が集まってこない。そりゃそうだ。ここまで残っている10人、みな指に覚えの猛者ばかりなわけだし。あえて「それらの対戦相手の向こうを張ってガンガンスピード勝負を挑む」って選択肢もあったんだろうけど、「3×失格」とのことなので慎重に慎重に戦うことにした。決勝進出は5人だし、かなりの長丁場になるのは間違いないところ。序盤に不必要な×を背負うと、終盤の大事な場面で身動きが取れなくなってしまうはず。それじゃうまくない。相当フラストレーションたまる戦いぶりだったものの、あえて「ガマン」の道を選んだ。最後に笑えばいーの。
 そうこうしているうちに、大村がリーチ。さって、そろそろギアを1速上にシフトしてもいいかな。とはいってもトップギアじゃなくて。大村1人決勝に行かせてもそれ自体は大したダメージじゃないだろうし(決勝は相当キツくなるだろうけど…決勝のことは決勝に行けた時点で考えればよし)。
 そんなこんなでムリのない範囲で大村を阻止すべく立ち回っているうちに、なんとなく「パラレル」以外のジャンルの正解も集まってきた。特に「イントロ」をゲットできたのは大きい。これなら、ゼネラリスト、スペシャリスト両睨みでいけそうだぞ。
 しかし、所詮は「ムリのない範囲」なので、やがては限界が来ることになる。大村1抜け。やっぱ大村は今日も調子いいなあ。そして、敗者復活から勝ち上がってきて静かに戦っていた○○さん(ごめんなさい、お名前思い出せません。メールで教えてください)が「いつの間にやら」って感じで2抜け。まだまだトップギアに入れるときではない。勝負の仕掛けどころを間違えると勝てるはずの勝負を落としてしまう。そんな涙に暮れたこと、15年の間に数知れず。とにかく! 今はただじっとガマン。
 …そして、いよいよ時は訪れた。4ジャンル制覇。「○○科」でリーチ。しかも、まだ0×。さあ、こうなったら6速全開でガンガン押してってもいいだろ。とりあえず、次の順目で1つだけランプつけといたろ。知ってるもんが出たらラッキー。知らないもんだったとしても1×だからまだまだその後の展開への影響は少ないはず。よっしゃ、いったれや。
 「問題。イチ/ゴは…」。
 うわ。ラッキー。こんな超ベタが降ってわいてこようとは。しかも、よりによって正解は、僕が学生時代早稲田で「○○科で困ったときには『バラ科』って言っとけ」(…って、これ実話ですからね。僕が学生時代のクイズなんてこんな牧歌的なモンだったんですよ。今どきのクイズで西洋人が答えになるボードクイズで答え分からないときに「スミス」と出し続けるのと心理的には相似形なんでしょうかね)と言われていた「バラ科」。役満を1発ツモしたようなエクスタシー。
 3抜け。勝因は何といっても「ガマンし続けたこと」に尽きる。×のない「綺麗なカラダ」でいられたがゆえにリーチ後に1つ遊びにいくことができて、それで1発で勝ち抜けることができたわけだし。
 改めて思うんだけど、そのときそのときの展開と状況を読まずにどんな場面でも平坦に戦い続けるクイズ屋はダメ。序盤と終盤、それに勝負のかかった場面では、押しのタイミングを千変万化させる必要があるはず。かつて、第9回「史上最強のクイズ王」東日本予選の早押しで勝負前に「序盤、中盤、終盤という局面の流れを考えたクイズをしろよ」とアドヴァイスしたにもかかわらずソッコーで0○3×で失格した大佐を僕がドヤしつけたのはそういうわけ(すまんね大佐、9年も前の話を蒸し返して)。その点、今回の自分の勝負は、インサイドワークを駆使した、「われ誉め」がある程度は許される勝負内容だったと自負している。やっとこれで、「天」の収録以来ずっと心の片隅にこびりついて離れなかった「しょっぱいクイズをしてしまった」という呪縛から解放されたような気がした。
 とはいえ、これで終わったわけじゃない。まだ決勝が残っている。しかも、自分を待っているのは、今年さんざん死闘を繰り返してきている、因縁浅からぬ大村。大会開始前からマークしていた最大の強敵が、牙を磨いて自分を待っているのである。
 でも、不思議と気負いはなかった。最後の花舞台を前にして、心の底からワクワクしている自分がそこにはいた。大村との勝負、今回もきっと名勝負になってくれるはず。ギャラリーも「タイムショック」以来続く大村vsRyuの勝負をきっと刮目してみてくれることだろう。

 (この項未完・つづく)

  

 

 

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