第5回「女だらけのクイズ大会」(ミニレポート)

 

 2000年7月29日、我々クイズ部の主催で行われた第5回「女だらけのクイズ大会」のミニレポートです。
 といっても、僕は途中からしか見てないから「ミニミニミニミニレポート」ぐらいの内容です。

 

1.かくも短き不在

 例年と違って、今年はアシスタントをしませんでした。ていうか「できません」でした。仕事休めなくて、その日。土曜日が勤務の部署にいる哀しさですね。まあしゃあない。一応、準備段階では例年同様に関わってたんですけどね。ペーパーの原案作ったのもわしだったし。
 で、仕事終わってから、家帰って、シャワー浴びて、着替えて、すっ飛んで来ました。会場に到着したのは3R最後のコーナー「ローテーションクイズ」が始まる辺り。とりあえず、舞台袖にいても仕事なくて手持ち無沙汰だったので、岩隈さんや草間の仕事を手伝いながら大会の様子を覗き見してました。ピーピングトム。

2.で、客観的に大会を見て…

 過去4回と違い、部外者のように冷静なノリで大会を見つめることができました。その感想をいくつか。
 まず思ったのは、今年は大会がすごいテンポよく進んでるなあ、ってこと。例年はいかにRyuがいらんことばかり話してたかってことの証明なのでしょうか。いけないいけない。猛省せよRyu。でも、来年また大会が開催されて、わしがアシに復活したら、またムダ話しちゃうんだろうなあ。諦めてください。
 次。今までこの大会で能勢さんがレッドカードすれすれの低いネタをカマしてたのは「ぜーんぶRyuのせい」という風評が定着しつつありました。内外で。そこで、「じゃあ、コンビが深澤になったら能勢さん低いネタ言わないのか?」と注目しつつ見ていたら…とーんでもない(笑)。いや、むしろわしと組んでいたときよりヒドい。なんだよ、「チン入」って(笑)。全然わしのせいじゃないじゃん。こりゃ能勢さんの持って生まれた才能の賜物ですな。いや待てよ、あの「朝ノ霧はさる珍事件がもとで…」って問題は、確かわしの問題だったなあ。なーんだ、やっぱわしのせいか(笑)。
 それ以外にも気づいたことはいくつかあるのですが、それは内部的なことですので、ここでは割愛します。来年また開催することができれば、そこに反映させていきたいと思っています。
 この項の最後に。あえて身内を誉める。今回わしのピンチヒッターを務めてくれた深澤は本当によくやってくれました。これでわしは来年は心置きなく「セクシー連呼隊」に専念したいと思います(笑)。

3.敗者復活について

 内容的には盛りだくさんで、大成功だったといえましょう。しかし、結果として、この敗者復活のせいでまたしても終了時間が押してしまいました。40分押し。出場者の間からも、時間通り終わらなかったことについて一部不満の声が上がってたみたいですね。
 一応、スタッフ内部でもいろいろ意見はあったのですよ。「これだけの内容だと、また時間が押してしまう」として「もっと簡略化したものを」「7問限定早押しをやめて、○×か何か、すぐ決まるもので」という声もスタッフ会議の席で上がっていました。
 が、最終的な結論として、スタッフは今回のルールを採用しました。その理由は、「参加者に、少しでもボタンに触れる多くの機会を味わってもらいたかったから」、そして「このルールなら、会場のほとんどの人が最低1問は早押し正解を経験して帰ってもらえるから」というものです。これは、最終的には、スタッフの総意で決定されたものです。
 時間が押すことの懸念については、「3R終了時の時間を見て、どうしても時間が押すことが予想された場合は簡略化する」という申し合わせはなされていました。が、3R終了時にスタッフで集まって話し合った席では「…当初予定通りでいけるだろう」という見込みになったので、最初の(つまり、本番で行った)ルールで実行することになったのです。
 結果として、そのスタッフの読みが甘かった…ってことなんですけど。時間押したことに関しては申し訳なかったと思います。ただ、こういった経緯と事情があったのだということをどうかご理解ください。

4.最後に…例の決勝の勝負について

 私の意見を述べる前に、一応、カンタンに勝負の模様を再現しておきます。

 <決勝.クイズ・ビッグクランチ>
 ・前半戦は「仲良しクイズ」。
 ・早押し正解で1ポイント(誤答は1問休み)。と同時に、他の3人のなかから1人を指名し、その人にも1ポイントが入る。
 ・誰かが5ポイントに到達したら後半戦に進む(このとき、0ポイントの人がいたら、全員に均等に1ポイントずつ加える)。
 ・後半戦は「ポイント争奪クイズ」。
 ・早押し正解で、他の3人のうち1人を指名し、その人のポイントを1ポイント減らすことができる。誤答の場合は自分が−1ポイント。
 ・0ポイントになった人は失格。最後に残った1人が優勝。

 前半戦はダンゴ状態。石野さんは抑えている様子。各自5、5、4、4ポイントという平たい展開で後半戦へ。
 その後半戦、石野さんがアクセル全開。そして、正解するごとに、準決勝で鋭い押しをいくつか見せていた早稲田の西村未央を指名し続けていく。そして、残り1ポイントとなった西村をも容赦なく指名。まず1人消した。
 しかし、その後は「1vs2」の展開。岡さん、小川さんの2人とも、正解するといずれも石野さんを指名。いつしか、石野さんのポイントも1ポイントに。そして、運命の問題、「視覚障害者への差別表現であるとし/て…」ランプがついたのは石野さん。「めくら判!」。しかし、響いたのは誤答ブザー(正解は「ブラインド・タッチ」)。これで石野さんも失格。
 その時点で、岡さんのポイントは1ポイント。次の問題『太陽がいっぱい』を小川さんが正解したことによって、大会は幕を閉じた。

 いや、コンパ会場で秋田や上野とも「あれって、けっこう奥の深いルールかもなあ…」と話をしたものです。私ごときがここで意見を申し上げるのも「天に唾する」行為かもしれませんが、決勝の勝負についての私見をば。
 まず前半戦。僕が石野さんなら、間違いなくガンガン攻めました。容赦なく攻めようが、おとなしく死んだフリしてようが、どっちみち後半戦には「1vs3」になっちゃうのは間違いないんだから。それこそ、5連取して「5、5、0、0(全員1ポイント加算で6、6、1、1になっちゃうけど)」にするぐらいの気持ちで攻めたほうがよかったのではないでしょうか。石野さんとしては、早いところ「1vs3」の局面を「1vs2」「1vs1」に持っていかなきゃいけなかったと思うんですよね。敵の数は少ないに越したことないんだし。
 で、後半戦。1番の強敵と目した相手を容赦なくツブしたのはさすが。勝負に情なんて全く必要ないし。多少の傷は負ったものの、うまいこと「1vs2」にまでは持ち込むことができました。問題はその後。
 結果論ですが、あの問題、なにもそんなポイントで勝負にいかなくてもよかったのではないでしょうか。あのポイントなら、それこそ答を1つに絞り込むことは不可能ですよね。「めくら」という表現だけでも「めくら判」の他に「めくら撃ち」「めくらめっぽう」などいくらでもあるし。問題の続きが確定もしていない局面で、誤答すると失格のヒトが押してしまうことは、文字通り「自殺行為」に等しかったと思います。名プレイヤー石野まゆみにあるまじきミス(と断言してしまうのも失礼なのですが…)だったと思います。大木師匠がその場にいらっしゃったら何と言われたでしょうか。
 確かに「次に2人のうちのどちらかが正解したら、その時点で自分の負け」という局面は分かります。「他人の手にかかるくらいなら、ドンドン攻めて、その結果としてとんでもかまわない」という気持ちになったとしてもムリもないところでしょう。ただ、もう少しポイントを下げて、これ以上ないというギリギリのところで指勝負に賭けるという作戦もありだと思うのです。いつもうまくいくとは限りませんが、そのほうが「死中に活を求める」ことができることもあるでしょう。チャージをかけたのかもしれませんが、あくまで「チャージはセーフティーバント」なわけですから。
 クイズの勝負には「仕掛ける勇気」と同様に「仕掛けない勇気」というものも存在すると思います。要は、最後に笑えばいいんですからね。ルールによって作戦は微妙に変化するとは思いますが、今回のルールなら「1ポイントになったら、ムリのない範囲まで待ったうえで、最大限に早く」がセオリーだと思うんです。まあ「言うは易く…」なんですけど。自分が常時それをできるかと聞かれれば「?」ですし。
 最後の最後になりますが、この章はあくまでもRyu1個人の意見であることを重ねて付け加えさせていただきます。失礼な表現あったらごめんなさい。修正しますので。

5.来年は?

 開催はまだ未定ですけど、可能ならばまた開催したいと思っています。ただ、確約はできませんけどね。待っててください。もし開催できたとしたら、来年こそはぜひお会いしたいものですね。

(第5回「女だらけのクイズ大会」(ミニレポート)完)

 

 

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