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機動戦士Zガンダム III −星の鼓動は愛− 初日視聴記のようなもの −星を継ぐ者−の視聴記はこちら −恋人たち−の視聴記はこちら |
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今回も友人が整理券を回して下さったので行ってきました.ありがたい. 上映初日(3/4). 某映画館に8時頃着. 今回は初回上映です. 居並ぶのは年期の入ったいかにも百戦錬磨なガンダムGUYSの顔顔顔. 明らかにカタギのガンダムファンとは思えない平均年齢の高そうな兵(ツワモノ)共の饗宴. |
毎回舞台挨拶に写真などがありませんが、 これは撮影その他が一切御法度なためです. ■舞台挨拶 (*私の聞き間違い、記憶違いもあるかも知れません) 登場面子は、 古谷徹氏(アムロ役) 島田敏(シロッコ役) 富野由悠季総監督 池田秀一氏(シャア役) 飛田展男氏(カミーユ役) 新井里美氏(ファ役) の順で舞台左手から登場. 監督は黒キャップに縦縞のジャケットというお姿. □“星の鼓動は愛”というタイトルについて 「ガンダムを知らない人に仕掛けようと思ってこういうタイトルにしました」 (会場を見回して) 「まあ、ここにはそんな人はいませんが」 「“愛“という言葉は絶対使いたくない人間が こういうタイトルつけたのはかなり死ぬ思いなんですよ」 という発言も. 旧作当時の打倒ヤマトというアイデンティティー. ヤマトと言えば“愛”の乱発みたいなのに抵抗があったのでしょうね…. また古谷氏はこのサブタイトルに反対したとか. □飛田氏 「カミーユは素直になりましたね、 いちいちなんでそういう捨てゼリフのようなものを吐くかなというのがが無くなった」 またTVのアフレコで 「賢(さか)しい子供が!」 とシャアに言われて 「賢(さか)しくて悪いか!」 と返すところを、 「賢(かしこ)くて悪いか!」と読み間違えたあげく、そのまま採用になってしまったエピソードを披露. 映画台本ではちゃんと最初から「賢(かしこ)くて悪いか!」になっていて、感動したそうです. □池田氏 「シロッコは大活躍でしたねー、シャアは大したことなくマァマァでした」 といつもの控えめな調子の池田氏、 「シャアはケーキを食いにきただけでしょ」 との富野監督のツッコミも. □島田氏 2日間のアフレコが終わった後の打ち上げで、某女性声優にポッと 「シロッコって地獄に堕ちるわね」 言われたそうです.某声優は誰か気になりますねー. □新井氏 「命取られるのではないかというぐらい緊張しました」 「豪華なキャストの皆さんの中やるっていうのは本当に緊張しました でも本当にうれしかったです、あこがれの声優さんの中で仕事ができたの生きてきた中で最高だったなと思います」 この中では唯一声優が変わったキャラクターですね>ファ 「あこがれの声優って具体的に誰よ」と古谷氏に詰め寄られるシーンも. □古谷氏 「アムロが出ないと終わらないという監督の気遣いでラストに…」 と言いかけたところで、監督がツッコミ 「違う違う、アムロ出さないと(古谷氏を)こういったトコ(舞台挨拶)に呼べないから」 古谷「イベント要員かよ!」 「そうでなきゃ、あんなとってつけたような出し方はしないよ」 富野監督の御大将節が炸裂してます. さらに、 「最後のファがカミーユに絡みつくシーン、がいいですね」という古谷氏に 監督、 「アレは周囲にしがみつく場所が無いから. 全然、カミーユが好きでしがみついた訳じゃないからね. 色々な解釈の仕方もありますので、皆さんも映画の画面にダマされないように」 …だそうです. ステキ!カントク! □富野監督 「変更は旧作を覚えている人には裏切られたとか言われるかもしれないけどそれが若さ故の過ちなの」 「かつてのZのファンも大人になってるから(こういった編集や変更も)納得していただけるだろうと」 「フィクションなんですが(一度成立した物語について)、創り手が好き勝手に作って いいものではないな、ということを今回、勉強させていただきました」 「今後、自分自身も生きている限り、もしご迷惑でないのなら、次の時代の 子供達に観てもらえるような作品作りで、お手伝いさせていただけるとありがたいと思います」 ■フィルムの流れ 以下ネタバレがあるので、 そういうのが嫌いな人は読んじゃダメ! 絶対! ストーリーの流れですが、 グワダンでのシャアとハマーン、ミネバの会見→決裂 ↓ レコアが捕虜になりティターンズ側に陣営移動 ↓ ハマーンとジャミトフの会見→決裂 ↓ ゼダンの門にアクシズ激突 ↓ ジャミトフ、シロッコ、ハマーンの会談→決裂 シロッコはジャミトフ暗殺 ハマーンVSシロッコ サラが死亡 ↓ コロニーレーザーを巡る戦い ジェリド死亡 カツ死亡 ヘンケン死亡 レコア死亡 エマ死亡 ↓ 最終対決、コロニーレーザー内での戦闘 シャアはハマーンと戦闘後行方不明 シロッコ、カミーユに倒される カミーユ無事、生還 おおざっぱに書くとこのようになります. 全体的にはシロッコ・ハマーン・ジャミトフ・エゥーゴの4つ巴の駆け引きと戦闘がひたすら連続し、そこにカツ−サラ話、レコア寝返り話といった横糸が張られた構造になっています. 大きい変更は「永遠のフォウ」「ダカールの日」などの後半地上エピソードがバッサリカットされたことでしょう. 「ダカールの日」はエゥーゴが議会や市民の支持を取り付けるのに必要な描写なのですが、「永遠のフォウ」はガンダムSEEDじみた露骨なお涙頂戴話なので無くて正解なのカモ. また、当然のようにロザミアお兄ちゃん作戦もカット、飛田(ヒロシ)お兄ちゃんの活躍の場はありませんでした.つーコトはロザミアは生きてるような気がするのですけど、ラストでカミーユの引き連れる幽霊軍団には入ってますので、前作で射出座席で放り出された後に打ち所が悪くて死んだのかも知れませんね(オイ). あと、ジェリドですが扱いのヒドさは加速 「貴様は俺の…」のセリフもカット 最後はカミーユに「戦場ではしゃぎすぎ」と切り捨てられるなど かつてのライバルの姿はどこにもありません. ドサ周りのあげくTVより酷い状態でポロクズのように捨てられました合掌. また、TVではまったくエマさんに相手されなかったヘンケン艦長ですが、 エマがヘンケン艦長をファーストネームで呼び捨てにするなど TVとは違い、かなりイイトコまで関係が進んでたことを伺わせます (でもそれにしては最後に「ヘンケン艦長」とエマが独白するのは変だな) さて、みなさん注目のラスト変更ですが カミーユが発狂しないだけ でした. 眼圧サイコキネシス?で割ったメットを取り替えて 「だいじょぶだぁ」みたいな. ファとエロイ感じで抱き合って、 「実体なのはファだけだよ」 と守ってくれた幽霊の皆さん(ほとんど女)を差し置いて、身も蓋もないはしゃぎっぷり. 最後にはTV版に無かったおまけ的なカットが追加されています. ・地上から戦闘を見上げる、アムロ、ベルトーチカ、フラウ親子. ・ハマーンは地球侵攻を一時あきらめて撤退. ・ミネバはお忍びで地球へ留学. ・ミライがラサにやってくるシーン(逆襲のシャアへの繋がりを示す) セイラさんは過去の音声ソースを利用してカイと共に登場しています. カイはセイラからシャアの事を聞き出そうとしているみたいですけど 暴露記事ネタにでもするのでしょうか. ■まとめ 妙なエピソードをカットして、話はほぼ一本道になり、わかりやすくなっています. (と言ってもやはりTVシリーズを知らないとキツイですね) 死亡キャラはTVと同じ(登場しなかった人の生死は不明ですが)ですし単なるTVの再編集版にすぎない内容とも言えます. どうせならもっと色々変えちゃっても良かったのじゃないのカナ…. なんて思ったりもしますが. しかし、ラストの彼岸に行かなかったカミーユの表情を見るためだけでも 劇場に足を運ぶ価値は十分あるでしょう. ぜひ新訳の結末を劇場で確かめてみてください! |
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入場と同時に何割かの人は他には目もくれず限定プラモゲットに向かいます. 「XXくーん、私はプラモ並べばいいんだよねー」 彼女を限定プラモに並ばせ席を確保にダッシュするカップルもチラホラ. 「えー、ガンダム1700円なんだぁ、安いねー」 「安かぁねぇケドよぉ…」 劇場側も今回は前回の百式をさらに凌駕する(と思われる)数量で迎撃です. 「だいじょぶでーす!全員(が買っても余裕な数量)分ありまーす!」 劇場を出る時も大量に在庫がありました. |
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外箱. 今回もポスターそのままなジャケ. ヤフオクでも大量に出回っており、 法外な値段でプレミア転売品を買わないと入手できないなんてコトは無いと思われます. |