オイスターバー

ソーホーから地下鉄に乗って、5番街まで。ロックフェラーセンターの周りでウロウロ。5番街のバーンズ&ノーブルでもエミちゃんはお目当ての本を探すがなかった様子。私は、日本でも紀伊国屋とかに行けば買えるんだけど、LIFEから出てる「Father」と「Mother」という2冊の写真集を買った。日本にいるときから、欲しくてたまらなかった写真集なのだが、NYで買うことに価値があると思って買っちゃった。以前、日本でこの写真集を立ち見した時、涙が出るほどの衝撃を受けたのだ。本屋で泣きそうになった覚えがある。ようやく、その写真を手に入れて、私はかなり満足った。
その後、ちょいとお茶してからグランドセントラル駅の下にあるオイスターバーというレストランに行った。(※Bさん情報提供ありがとう。)牡蠣のお店。Bさんオススメのクラムチャウダーと、牡蠣のフライを頼んだ。おなかいっぱ〜い。



どちらの写真集もかなり泣けます。
日本でも手に入りますよ。
5番街へ戻っておもちゃ専門デパート・FAOシュワルツ前で潤い休憩。 GEビルを目指して歩く。テレビ・ラジオ博物館発見。MoMA発見。せっかく見つけた紀伊国屋書店では見事なまでに 和書しか売っていない。アメリカ在住の作家・野中柊さんのサイン会告知あり。すぐ隣の五番街沿いに本日二件目の バーンズ&ノーブル発見。期待もむなしくここでも発掘できなかった。さいちゃんはLIFE誌掲載の 写真集を見つけて買ってた。2冊も。いいな。アベニュー・オブ・アメリカズのカフェ・ヨーロッパで 時間を潰す。やたらと長い。この時点で15時〜16時くらい。暮れかかった頃グランドセントラルまで頑張る。 今日の夕飯はオイスター・バーと決めていたのだ。リトル・ブラジルを通って途中迷いながらも到着。本当に大きな駅だが、映画「アンタッチャブル」でのあの階段はどこだったのだろう。帰宅ラッシュ時であまりきょろきょろするわけにもいかず、高い天井をちらちらと見上げ感心する。地下にオイスター・バー発見。トマトソースのマンハッタン・クラムチャウダーとフライド・オイスター(さいちゃんとシェア)を食す。ここではやはり生蛎が有名なのだろうが、出発前に食あたりの恐怖を経験してきた身にとってそれは一大アドベンチャーであると感じる。ましてや慣れない異境の地にいるのだから、揚げ物にして正解だろう。それでも一抹の不安はよぎったが(天ぷらの油であたったらしいので)。タイムズスクウェアまではメトロで戻る。



4日目のまとめ

今日は地下鉄活用日だ。すべての移動は地下鉄だった。ようやく地下鉄にも慣れてきた。こうして使いなれて見ると、地下鉄って便利だな。
帰ってきて今更になって思うのだが、ソーホーのFRAGMENTSでネックレスかブレスレットの一つでも買ってくれば良かった。日本で買ったら、たぶん高いだろうなー。誰かこうてー。
今までずっと欲しいと思っていた写真集も買えたし、かなり満足った1日。

イメージ画像。
本文と関連はありません。(笑)
割と予定を詰めないでゆったりとした一日であった。本を捜して歩くが結局旅行中どこにも見つけられなかった。大学の生協かどこかへ行けばあったかもしれない(いったことないけど)。3日目まではまだまだだと思っていたがそれを過ぎると行程が砂時計に吸い込まれるように終わっていってしまう。
 いま上演されているブロードウェイミュージカルFosseのお色気じみたCM曲が頭を離れない。歌えと言われたらいまでも歌えそうだ。♪Do you wanna have FUN FUN FUN ♪Do you wanna have Fun (laugh
←相槌的に) Fun (laugh) Fun ♪Do you wanna have FUN, Goodtime...





1999年2月2日(火)


ロックフェラーセンター

今日は朝からしとしと雨。しかも、空気はぬるい。なんで?こんなに雨が降ってしまうと、行動力も鈍ってしまう。っていうのは、私だけで〜、ホテルの近くのディーン&デルカでの〜んびりと朝食。10時過ぎまで居座っちゃった。それにしても、ここのカフェはシンプルなデザインの店舗で、私好み。エミちゃんも居心地が良いと言っていた。
タクシーでも使おうかとも思ったが、朝のうちはまだ元気があるので、ロックフェラーセンターまで歩いていった。NBCスタジオに着いて、ガイドツアーに参加して見ようと思い、入り口のところにいたお兄さんに「参加したいんですけどー。」というと、「その申し込みはー、向こうのブースにいる若〜いかわいいお嬢さんに聞いてくれるー?」と言う。その指差す方向をみると、どうみても30歳近い女性が座っていた。なかなか小ギャグが効いてるぜ、兄さん。そのヤングプリチーレイディーに聞いてみると、なかなか私達の予定にあうツアーに空きがない。ということで、やめた。私が大好きなジョージ・クルーニーが出演している「ER」の放送局なので、グッズでも買ってみようかと思ったが、見つからなかった。どこかにあったのかな。
それでNBCを出て、恵美ちゃんお目当てのチョコレート屋さんに行く。とっても小さなお店の中に、ショーケースにトリュフなんぞがいっぱい陳列されている。店の大きさににつかわぬほどに店員がいるのが気になった。あんなに店員が必要なんだろうか?「お土産はチョコレイトォ!」と言っていた恵美ちゃんは大箱で買い込んでいた。私はそうまでチョコレイトに引かれるモノがなく、シャンパントリュフを一箱だけ買った。しかし、日本に帰ってからそのチョコを食べたら、激うまで、もっと買って来れば良かったと甚く後悔した。
 NBCスタジオ、テレビ・ラジオ博物館、MoMAをまわる予定。天気予報通りに朝から雨が降る。しかし暖かい一日。ディーン&デルカで朝食をとり、50th St.のGEビルまで歩く。雨のマンハッタンもなかなか。GEビル内のNBCスタジオに到着するがツアーが出てしまったあとで一時間以上は待たなければならないというのでパスした。ウワサのERグッズは見あたらなかった。受付にいた兄さんにツアー申し込みについて訪ねると、向こう側にいた姉さんをさして、「そこのyoung pretty girlに聞いてくれ」という。陽気だ。ちなみにER放映はNBC 4chの木曜21時。X-FileはFOX 5chの日曜20時。前者はちょうど一週間のうち滞在しない日にブチ当たり、後者はミュージカル見学でリアルタイム放送を逃した。これも楽しみのひとつだったのに。またその週のTVガイドの表紙はジョージ・クルーニーだった。
 その後ロックフェラーセンター近くのトイシェル・チョコレイト(ガイドには「トイシェル」、雑誌には「トイスチャー」で掲載されていた。たぶんフランス語読みと英語読みとの違いだろうか)を目指す。ここはスイスチョコレイト輸入店で、
シャンパントリュフが有名らしい。それをお目当てに行く。こじんまりとしたかわいらしい店舗。ギフト用の小さな造花をあしらったパッケイジのものがたくさん置いてある。30個入りのシャンパントリュフを二箱と他詰め合わせ箱など買い込む。シャンパントリュフは品のいい緑の箱に詰まっている。さいちゃんも7つ入りくらいのかわいい箱を購入。小さいのをいくつか買ってもよかったか。日本円の半額程度のお値段だと思う(この時点では日本でも購入できることをしらなかった)。どちらにしても輸入扱いなのにこうも値段が違うものか。日本じゃ絶対買わないところだが、何故かニューヨーク土産はチョコレイトと心に決めていたので、ここぞと高級チョコレイトを買いまくる。店員の兄さんがスマートで格好良かった。


MOMA

雨はまだまだ降り続けている。開館前についたけれど、かなりの人が列をなして待っていた。なんでこんなに人がいるのかと思った。この前来た時は、こんなに混んでなかったのに。特別展示のJackson Pollock展が最終日だったからかもしれない。
私は1番上の階の椅子のコーナーが1番好きだ。ビビッドな色のソファーや、へんてこりんな形の椅子なんかが展示されている。座りごこちは悪そうだが(展示作品なので実際に座って試せず、本当のところはわからないけどね。)、インテリアとしてはすごく素敵なものばかりだ。どれもこれもかっこよくって、オシャレで、日本に持って帰りたいくらいだ。
2階にはダリの有名な作品「記憶の固執」があった。すごく小さなキャンバスに描かれたものだ。恵美ちゃんに「ダリの、見た?」と聞くと、「私、ダリ、大っ嫌い!」と嫌悪感まるだしで答えた。私もダリはあんまり好きな画家ではないが、恵美ちゃんはシュールな絵はあまり好きではないのかな。深層心理を反映したり、狂喜を暗示させるようなタッチが、なんとも不気味だからかもしれない。
それにしても、私がどうしても見たいと思って、探し歩いていた、アンディ・ウォホールの「金色のマリリンモンロー」は一体どこにあるのだろう?今回もない。どっかに貸し出してるのかしら?今回も見ることができず、非常に残念に思う。
庭園の横のセルフサービスのカフェみたいなところで昼食をとる。私はラザニア。ほど良い量でいい。
向かいのグッズストアでは、去年来たときに買った、アンディ・ウォホールのスケジュール帳がかなり割り引かれて売られていた。スケジュール帳なんて、期間限定ものなので年を越せば安くなるとはわかってはいたし、去年来た時点でまたここに来れることなど想像していなかったのだから、別に安く売られていようとイイはずなのだが、なんとなく悔しい。ここで、なぜか私はメモ帳とマウスパッドが合体したヤツを買った。ここ以外でも買えそうな代物だけど、なんとなく買っちゃったよ。欲しかったし。あと、結局は買わなかったのだけど、空気で膨らませる、ピンクのビニール製のクッションも買っておけば良かったと今では思う。うちのクッションがボロクなっていたので、それがあったら便利かなー、お昼寝するときにー。
基本的に、私は現代美術が好きみたいだ。メトロポリタンよりも楽しめた。ただ、今日は人が多くて、のんびりゆったりと見ることはできず、少々残念。

かなり意味不明な作風。



私の好みの作家ではなかったが、
かなり盛況だった。
11時の開館前に着くが外でかなりの人が列んでいる。平日だから皆観光客なのだろうか。雨のそぼ降る中おとなしく待つ。なかなか見やすいところだと思うが、ここは今まで訪問した美術館で一番混み合っていた。というのもJackson Pollockの回顧展が最終日だったらしい。そしてまたこのPollockの作品が今度東京にやってくるらしい。なんだか連れて帰ってきたような気分。しかし現代美術は難解だ。和紙に描いた作品があったが、それは絵の具をカンバスに垂らして描くという彼の画法にあっていていいと思った。版画もつくっていてそれもなかなかよかった。大きな作品より小ぶりのものの方がわたし好みだ。大きなカンバスの作品でもハンドアウトに小さく載せられると、何故だかよく見えてくる。彫刻にもいいのがあった。 また昨年(98年)の12月はじめまではピカソ(本人)のかぶりものが館内に出没するというイベントが行われていたらしいと帰国後に知る。そんな時期に行く予定はさらさらなかったし行けるはずもなかったが、是非遭遇してみたかった。また、できればかぶってみたかった。写真で見たけれどかなりキッチュ。
 クレーのLetter Ghostがかわいかった。何かよっぽどイヤーな内容の手紙でも来たのだろうか。クリムトの希望Uがあった。繊細で凛とした雰囲気が何とも言えずスキだ。ゴッホの星月夜はよかった。 中央の気流の渦に巻き込まれそうだ。マティスのダンスもよかった。青と緑のコントラストが非常に単純だけれど鮮やかで印象深い。モネの水蓮は思った ほどよくなかった。ロックフェラー彫刻庭園は雨天なので中からしか見学できない。1階のガーデン・カフェで昼食。 三種のサラダが美味しそうだったが中途半端な量なのであきらめる。グリルド・ベジタブルのサンドウィッチと ティラミス。旨い。
牛乳を単独で飲むのは海外では初めてのことだ。トレイを下げてくれた兄さんにサンキューと言ったら ウェルカムと返してくれた。ウォーホルの黄金のマリリン・モンローはなかった。どこへ旅しているのだろう。写真展示のところに二人 の日本人の作品がひとつずつあった。国際写真センターよりもこちらの方がたくさん展示されていたし、いいものもあったように思う。Julia Margaret Cameronという女流の写真家の企画展がよかった。19世紀終わりの女性を撮ったもの。シェイクスピアの作品、ハムレットのオフィーリアのイメージを何人もの女性に重ねた作品があった。鏡を利用して撮ったセルフポートレートもステキだった。とても聡明な方。いま思い出したが、ブックストアでその写真集を捜すのを忘れていた。 地下の映画ポスターの展示場にアカデミー賞受賞者に贈られるあのオスカー像を発見。恥ずかしいがあわてて写真に撮る。出来上がった写真はそのためか微妙にぶれていた。
 デザインストアでネコのメモパッドとブックマーク、ポップな水筒を買う。日本の雑誌にも載っていた赤いハートの水枕と、これでは寝返りはまず無理だろうという枕があった。ロゴ入りグッズは恥ずかしさがあるが、かさやカバンなど丈夫そうだし大きいので重宝しそうだ。


テレビ・ラジオ博物館

MOMAから1ブロック歩いた所にあるテレビとラジオに関する博物館。テレビ・ラジオ図書館があったりして、自分で見たい番組を検索して、閲覧室でテレビ番組が見れるというかなりハイテックな設備が整ったところ。
私達が訪れた時期は、ちょうどウッディ・アレンのテレビデイズという企画展をやっている最中だった。地下1階の大きなスクリーンのあるホールでは、今から20年以上前のウッディ・アレンの出演しているコメディ番組が上映されていた。あまり英語の言葉では笑えないのだが、吉本新喜劇チックなベタなジェスチャーのやつだとかなり笑える。ウッディ・アレン、アンタは面白い。そのコントの途中では、若かりし頃のアリサ・フランクリンが歌っていた。もちろん今よりも痩せていた。チョー感激♪
別の階のライブラリーに行ってみた。わけわからん状態の私達に、手取り足取り懇切丁寧に係のお兄さんとお姉さんが使い方を教えてくれた。イイ人たちだ。しかし、別に見たいワケでもなんでもなかったが、なりゆきで「ビバリーヒルズ高校生白書」なんぞみてしまった。どうしてニューヨークにまで来て、ビバ高を見なければならんのか?などと思ったが、それを言う会話力もなく、大人しく全部見た。もっとしっかり、自分の見たいものを決めていけば良かったと思う。
ここを出てから恵美ちゃんと話したことだが、ここの係員の人々はとても親切だ。他のところでは、英語が通じなかったりするとあからさまにイヤな顔をされて、コバカにされたような屈辱感を味わうのだが、ここでは英語の通じないちんちくりんのアジア人2人組(年齢不詳)に、とても良くしてくれた。あー、よかった。今度来るときはもっと効率的に使わせてもらうよ。

なかなか新しくてキレイな建物。
係の人もすごい親切でした。

おもしろかったよー、ウッディ・アレン。
ここはオフィスのようなビルの中にある。いまは「ウディ・アレンのテレビデイズ Woody Allen's Television Days」と題した特集期間(99年2月18日まで)らしく、地下にあるシアターでかつてのテレビショウを上映していた。ライザ・ミネリが歌ったり(若くてとてもキレイ)、映画「俺達に明日はない」のボニー&クライドのパロディをやったりしていた。林家ペー&パー子のような彼ら。初老の方々が多く、ウディ・アレンのせりふに、それぞれがかなりのリアクションを見せて楽しんでいる。これがアメリカの映画鑑賞(テレビ番組だけど)の仕方ね、と納得。
 2階や4階にも学校の視聴覚室のような小さな閲覧室があり、ケネディ元大統領夫人のインタビューやコメディアン期の(まだ現役か?)ロビン・ウィリアムズのステージを上映していた。
 ここの目玉である、全米での過去のテレビラジオ番組を検索して閲覧できるライブラリーでは受付のお姉さんお父さんの丁寧な(これがいけなかった)説明にも関わらず検索方法に躓き、職員の兄さんにビバリーヒルズ高校白書を出してもらうことになる。はじめから検索機をいじらせてもらえばよかった。方法は図書館のそれとほとんど変わらない。あとで戻ってきてみたら、とあるおばさんも先程の兄さんに使用方法をマンツーマンで教わっていた。ここ3階の端末で検索し結果を受付でプリントアウトしてもらい、4階の閲覧室で出力された資料ナンバーを入力して鑑賞。一時間ほど見る。周りのグループはお笑い番組か何かをみんなで見ているらしく盛り上がっている。
 1階にあるミュージアムショップはかなり小さいがCDやビデオを売っていた。またウディ・アレンの映画についての書籍が何故だかケンブリッジ大学出版局から出ていた。



ロックフェラーセンター

ロックフェラーセンターの、NBCのスタジオの横のディーン&デルカに行く。この旅で最後のディーン&デルカだ。このニューヨーク滞在中、毎朝見ていた朝のニュース番組はここから放送されていたのだと確認する。おもいっきし「ズームイン!朝」なその番組では、天気予報の時間、お天気お姉さんもしくはおじさんがスタジオの外に出てきて、外で待っているテレビに映りたがりの一般人々に簡単なインタビューをする。私達も目立つところに立って、看板でも拵えて立っていれば、インタビューされたかもな。その前に、インタビューの英語が分かるのかよって感じだが。
ロックフェラーセンターからは、人通りの多い公立図書館の前の道をタイムズスクエアの方へ歩いて帰った。最後の夜だから、じっくり街を眺めて、じっくり歩こうと思っていたが、ニューヨーカーの歩みに合わせて歩いていると自然と競歩のような歩き方になってしまう。タイムズスクエアのネオンの眩しさを、心に刻みこんでホテルに帰った。
 夕食をロックフェラーセンターのディーン&デルカで摂る。NBCの朝の番組・TODAYのスタジオがみえる。そう言えばマンハッタンの大木凡人のようなおじさんがここロックフェラーセンターのプロメテウス像の前で、早朝からあたかも「ズームイン朝!」のエンディングのように(むしろ「ズームイン!」の方がが真似しているにちがいない) 集まった人々にインタビューをするコーナーがあるが、その場所がここなのだ。旅行中一回行ってみればよかったかも。 ここ、憩いの場であったディーン&デルカを利用するのも今回とうとうこれで最後。しかしメニュウはターキー・サンドウィッチと飲んでも減らないオレンジ。この店舗では、ほぼ総菜ライクのサラダを扱っており持ち帰って翌朝のゴハンに 食べようかと思うが、部屋は冷蔵庫がない上に暖かいので不安に駆られて断念する。ターキーはとても大きいので残りを持ち帰り3,4回に分けて食べ終える。 ここでもチョコレイト・バー3本とギフト用チョコレイトを購入。もはやニューヨークのチョコレイトキャッチャーと化す。ゴースト・バスターズのオバケかなんかで出てきそうだ。さいちゃんがあきれ顔でみるが、トイシェル・チョコレイトのシャンパントリュフといいこの大包囲網は正解だったのだよ。しかしここのカフェは本当にステキなので 日本にやってくれば大当たり間違いなしだと思うのに。
 5番街を下って42nd St.を西へ向かい、タイムズスクウェアに戻る。途中ニューヨーク公立図書館の横を通る。そう言えばこの辺りは「ゴースト・バスターズ」のロケ地だったと地図で見た知識を思い出す。なんてタイムリー。しかし通いたいほどステキな建物だと思う。

5日目のまとめ

明日にはもうここを発って日本に帰るのだと思うとちょっと寂しく思う。
部屋に帰ってお風呂にお湯を張っていたら、警報機だかなんだか知らないが、火災報知機だかなんだかがけたたましく鳴りだした。突然のベルの音にビックリ。以前、ハワイに行ったときにお風呂に入ろうとした矢先に、ホテルの1回でボヤ騒ぎがあり、消防自動車が出動して慌てたことがあったが、ニューヨークに来ても同じことが起こるのか、またホテルが燃えてるのか?と心配した。あー、フロントに電話しなくちゃ。誰か係の人が来るかしら?と思ったが、数分後、鳴りやんだし、誰もこないので放っておいた。あー、びっくりした。 
 夜、乾燥対策のために恒例の風呂の湯張り作業をしていたら、突然煙探知機のようなサイレンが鳴り驚く。この作業はこの五日間毎日やっていても何も起こらなかったし、そもそも湯気で煙探知機が作動する訳はないので、いったい何事かと思う。そのうちにサイレンは止まり、フロントからも誰も来る気配がないので放っておく(実際その後何事もなかった。よかった)。パッキングをするとやはりチョコレイトの分だけ荷物が確実に重く感じる。味見用にと買ったトイシェルのチョコレイト・バーを食べてみるがナッツなんか入ってまあまあおいしかった。ショウケース内でばら売りされていたかわいらしいトリュフ達も買ってみるべきだったか。あんなにいっぱいあったのに。






1999年2月3〜4日(水-木)

ジョン・エフ・ケネディ空港

ニューヨーク最後の朝だ。なんだかもの寂しい。手際よく身支度を済ませ、スーツケースを下まで降ろしてもらう。恵美ちゃんにスーツケースを見ててもらって、私はフロントでチェックアウトの手続きを済ませる。電話を使ったりしなかったので、別途に支払うこともなく、カードキーを返却するだけで終わった。
集合時間まで時間があったし、朝食も摂ってないので、ホテルの近くのスターッバックスに今回のお気に入りドリンク、飲めばそこはかとなく優しい気持ちになれるキャラメルマッキアートを買いに行く。お店のお兄ちゃんが、私好みのドレッドでちょっとぽぉ♪っとなった。>ばか
集合時間の10分くらい前に、お迎えに来てもらう。車の中には、来るときも一緒だったお兄さんが一人、既に乗っていた。ホテルをあとにする。出発するやいなや、旅行会社の人からジャイアント馬場氏が亡くなったことを聞く。合掌。それと華原朋美がガス中毒で入院したことも聞く。「それって、わざと?故意?それとも事故?狂言じゃないの?」との疑問が浮かぶ。
朝日が眩しいニューヨークの街をどんどん通りすぎていく。橋を渡ってマンハッタンをあとにする。車内で振り返ると、朝日に輝く摩天楼が見える。「また、この景色を見に来てやるわ!!」と心に誓う。
空港に着いてボーディングパスを貰う。かなり席が空いているようで、恵美ちゃんと私の席の間には1個あいていた。現地係員の人にいろいろ説明してもらって、解散した後、一緒の車に乗ってきたお兄さんとお話する。このお兄さんもトミーさんのツアーに参加したらしい。彼はジャズナイトに行ったそうだ。夜のハーレムは怖かったそうだ。そうだ、そうだ、そうだろうよ。私も前に行った時はそう思ったよ。夜って、皆人相悪く見えるんだよね。ところで、私たちのゴスペルツアーのアシスタントをしていた細川さんと、この兄さんは仲良くなったらしく、次の日だか案内してもらったって言ってたなぁ。細川さん、かわいいしな。細川さんはニューヨークに暮らす日本人向けのラジオ放送を作りたいんだそうだ。かっこいいなあ。そういえば、細川さんは数日前、ニューヨークに仕事できていた竹ノ内豊を案内したそうだ。おそらくコーヒーのCM撮影で訪れたのだと思われる。竹ノ内に会ったのか、羨ましいぞ、細川さん!
飛行機に搭乗。かなりガラガラで嬉しくなる。ブラボーって感じだ。それでかなりリラックスできて、音楽を聴いたり、本読んだり、映画(6デイズ7ナイツ)を観たり、すごくくつろげた。本当にコピー宜しく、本当に「全日空で快適な空の旅」だ。おかげさまで私は口をあけてしまうほど、心地よい睡眠を取ることもできた。
 6時起床。日の出は7時なのでまだ辺りは暗い。もそもそと起きて身支度をする。パッキング等出発の準備は前夜に済ませたので支度が早い。元々荷物もそれほど多くはないが、ポーターさんに頼んで(もちろんさいちゃんが電話してくれた)ロビーまで降ろしてもらう。日本から持ってきた菓子で朝食を摂る。八時集合の30分前にはロビーに待機。さいちゃんが付近のスターバックスコーヒーで例のやさしいのみものを買ってきてくれて二人で味わう。ピックアップの坂本氏が来て出発する。車内でジャイアント馬場が亡くなったこと等聞く。一週間でいろいろニュースがあるもんだと思う。八番街をそのまま北上してわたしの好きなコロンバス・サークルを右折する。今度来たらこの辺を散策したい。空港へは再びクイーンズボロ橋を通って行く。
 解散してからピックアップで一緒だったひとり旅の兄さんと話す。彼も富田氏のツアー(ジャズナイト)に参加したらしい。ソーホーでいいエアベッドがあり買ってきたと大きな荷物を見せてもらう。空港はホノルルよりこじんまりとしたゲートに思える。そう言えば航空券引き替えのカウンターでピックアップの坂本氏にパスポートを取り上げられる。「写真が見たかったんです」というが、
同じ血が流れていると思ったのか。彼もうちなんちゅ(沖縄人)な目鼻立ちである。きっとそうに違いない。しかし異境の地でのツアー現地係員は特徴ある人物でなければ務まらないと感じる。先の坂本氏といい一度で覚えられるほどインパクトのある風貌だ。免税店で最後の土産物を買いまくる。やはり土産に迷ったらここだ。売店で「エンターテイメント」という雑誌を見つけ表紙がX-Fileだったが中身にERが載っていないので買うのを止める。

 再びあっさりと搭乗。帰りは行きより一時間ほど長くなる。安心したのかここから胃袋が急速に膨張、肥大化し機内食を次々と平らげる。搭乗口でも一緒になった日本人のお母さんとハーフらしき子ども三人という家族連れを見かける。彼らは機内で早速ちびっ子探検隊と化した。末っ子の女の子がかわいい。機内で目が合い、にっと笑い掛けると恥ずかしそうに笑ってくれた。二人のお兄ちゃん達もよく彼女の面倒を見てなかなかおりこうだ。割と空いていて三人掛けに二人で座れた。機内ライフを満喫する派のわたしとしては上映項目はしっかりチェックする。ヴァネッサ・ウィリアムズが出ている「Dance With Me」という映画と、グレース・ケリーの伝記もの、ハリソン・フォードの「7Days 6Nights」を見る。「7Days..」でのハリソン・フォードはほんとに歳とったな、という感じ。そして今回(たぶん)夜は来なかったが、機内では一睡も、一秒たりとも意識を失ったことのないわたしが、今回だけは意識が飛んだ。といっても13時間半のうちの一時間半ほどだけれど。ちなみにこの帰りのNH009便、機長はハヤサカアキオ、チーフパーサー・マツダミドリのコンビであった。また機長挨拶まであって大サービスのフライトだった。