Fishing Report >> 異国から異国へ…かいちょのメキシコ遠征!
なんとメキシコ!EUから米大陸までトリップ! 1 >> 2 >> 3      2008年3月8日〜3月16日  Reported by Michiaki Suzuki 

■ 3月8日
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アムステルダム・スキポール空港を飛び立ち、マドリッド経由でカンクンに到着したのは自宅を出てから21時間後。
しかも入国審査を済ませてバゲッジが出てくるまでに1時間以上待たされ、本日の宿泊先であるヒルトンに到着したのは夜の9時。
ドアツードアでほぼ24時間。思ったより遠かったのである、カンクンは。
それにしても風が強い。しかも言われていたほど暑くないし。いきなり出鼻をくじかれた気がする。
が、とりあえず無事にこの国に着くことができて、まずはめでたし。
ホテルのレストランでちょっと豪華そうなタコスをつまみに、コロナビールで一人乾杯。
が、イマイチ気分が盛り上がらないのは、長時間の移動で疲れたのか、思ったほど暑くないからか、はたまた単に来慣れていないからか、それともこの強風が原因か。

■ 3月9日
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何を隠そう本日も移動日。昼12時に迎えにくるらしい。
てなわけで、朝食は歩いて10分のマックへ。アメリカ人らしき人たちが数名、客として座っていたが、店内は薄暗く活気もない(笑)。
たぶんどこへ行ってもこんなものなんだろう。
何を注文しようかと迷ったが、せっかくなのでナントカメキシカンスペシャル(55ペソ)ってのをトライ。
まずまずの味。酸っぱ辛いテイストで、ちょっとメキシコに来た気分になった。
CNNで天気予報を見たら、アメリカ東岸に低気圧やら前線があってそれがユカタン半島の方まで影響しているらしい。
予報では明日の方がよくないようなことを言っている。ちょっと暗くなった…。

チェックアウトを済ませてロビーで待っていると、小デブのメキシコ人が声をかけてきた。どうやらこの人が運転手らしい。
片言の英語同士で挨拶をし、男二人で3時間のドライブに出発。
前半の2時間は、幹線道路をひた走る。
途中、信号で停まると物乞いが車をはしごして声をかけてくる。話には聞いていたが、初めて見た。こんなところでもメキシコを感じる。
途中から幹線道路を外れ、さらに途中から国立公園内に入る。ここからは道路事情も悪く、両側が林の一本道をクネクネドタバタと走り続ける。
なんだかラリーの車載カメラの映像のようだ。

で、ぴったり3時間で今回のお宿、ペスカ・マヤ・ロッジに到着。
こぢんまりとした佇まいは、いかにも釣りをする人以外は来ませんよ、って感じ。
二人用の部屋なので、一人には十分な広さ。気がつけばテレビがない。
リゾートたるもの外界と隔離してこそという信念なのか、単にインフラが整っていないのかはわからないが、遠征先に到着したとたんにテレビのスイッチを入れるような人には向かないところかも。
自分はテレビがなくても生きていける人だが、天気予報を見られないのが辛い。
天気といえば相変わらずすごい風。波の音と潮の香り、ゴーっという風の音とガタつく窓枠、湿った室内。
目を閉じるとそう、ここは八丈島は小崎荘!(爆)これでクサヤの匂いが漂ってくれば完璧だ。


ところでこんなコンディションでも一応釣りができるポイントはあるようで、カンクンからデイトリップで釣りに来たというスイス人の兄ちゃんに釣果を聞いてみると、小さいボーン2尾とパーミット1尾だったそうな。
ってパーミット!?おいおい、そんな簡単に釣れちゃっていいのかよ!
どういう釣り方したの?って聞いたら、風で波はあるし、曇ってるしで全然魚が見えないから、ひたすらブラインドで投げていたそうな。それも厳しいな…。

夕食は他の宿泊客と同席で、この日は計4人。自分以外はアメリカ人。
酔っ払いオヤジのマイクはこのロッジが相当気に入っているようで、今回で4回目だそうな。
その間、20回くらいパーミットに遭遇したけど、釣れたのは1回だけだって。まあ、普通そんなもんだろう。

■ 3月10日(釣行1日目)
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前夜は時差ぼけとビールの酔いで9時過ぎに寝てしまい、尿意とゴーッ!という風の音で4時前に起床。
用を足して手を洗おうと思ったら・・・水が出ません。夜中は省エネのためにポンプを止めているようですな。
そういえば電気はディーゼル発電機を使ってるって言ってたし、蛇口から出る水はどうやって調達してるのかな?ちょっとしょっぱいんだけど…。

さて、いよいよ釣り初日。天気はいいが強風で近場しかできないので、ターポンは無し。
ボーンフィッシュとパーミット狙いになるとのこと。なので、リーダーサイズが違う2本の#8タックルを準備。
そんなこんなでガイドとご対面。マニュエルというオヤジと、エイドリアンという若いの。
人のタックルを取り上げるなりそそくさとリールからラインを引き出し、フライをセット。
知らない人が準備するタックルは、イマイチ信用できない気持ちもあるが、反面これもガイドシステムの一部かと割り切れば、お殿様釣行っぽくてちょっといい気分。


颯爽と桟橋を離れ、最初のポイントは5分ほどで到着の狭いマングローブの中。
キャスティング能力をチェックするため、投げてみろと指示されるがままに普通にキャスト。
「OK!」って、ったりめーだ!でもダメ出しされたらどうするんだろう?帰るしかないのか?
そんなことを思いつつポイントを転々としていたら、ちょっと広めのフラットに出た。
早々にボーンを目撃!も移動中のためノーキャスト。一旦風上に回って流していく作戦らしい。
流しはじめてすぐに「10時、キャスト!」とか「12時!20ヤード!」とか言われるが…見えねー!(TT)
風波と雲で素人にはまったく見えねー!ので、言われるがままに、そっちの方向へ適当にキャスト!
が、そんないいかげんなやり方では思った通り、手元には何の手応えもないまま時間が過ぎていった。
(その後、ボーン達の進行方向とか、そのスピードも計算に入れないといけないということを知る。)
そのうち、中には見える魚もいたりして、なんとなくいい感じになってきたところで念願の初ヒット!!
の感激もつかの間、ベイビーバラクーダでした…。
と、がっかりしているのもつかの間、今度は本命らしい引き!バラクーダにはなかった、リールを逆転させる走りが!
慎重にランディングした魚は、ちょっと小ぶりの生涯初ボーン!
結局このポイントでは2尾のボーンをキャッチ。


だが、キャストした回数は数知れず…。風に邪魔されてうまくキャストできないということもあるが、その前に魚が見える目を養わないと。

ところでエイドリアン。熱心に魚を探して教えてくれるのはいいが、おいらの左側にぴったり寄り添ってくれるから、キャスティングの邪魔なんですけどぉ。
ホールする左手がヤツの右手にバシバシ当たる。こっちが離れてもまた寄ってくる。
いいかげんウザイのでロングキャストの時に激しくヒットさせ、「Keep distance!」と言ってあげたら「OK! No problem!」って。
おまえはそうかもしれないけど、こっちはMuch problemだ!でもその後は寄り添わなくなりました。

ランチの後は別のフラットで再開。が、ここは何やら魚が薄い。
この頃から雲が出始め、見にくくなってきたこともあるが、なかなか魚が見つからず、見つけても単独というのがほとんど。
でもここではでっかいエイやらカブトガニやら、別の生き物を見ることができてちょっと感激。

次のポイントではちょっと深めのところでブラインドキャスト。
しばらくするとマニュエルが真剣な面持ちでっ魚を追いかけだした。
するとエイドリアンがパーミット用のタックルを出してきて、「May be parmit!」と告げた。
ちょっとマジモードになり、2回だけキャストするも何事もないままパーミットは姿を消してしまった…。
その後2時間ほどの間に4尾のボーンを追加し、15:30に本日の釣りは終了。
結局ボーンフィッシュ6尾と子バラクーダ1尾。ま、フラット初体験の日としては上出来やね。

 釣行2日目以降に続く! → 

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