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■ 3月13日(釣行4日目)
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早寝早起きの習慣が続いているので、今朝も5時前に起床。
5時半には明るくなってくるし、何よりキッチンで朝食の支度を始めるので、ドタバタと音はするしで、すっかり活動モード。
いつものようにコーヒーをもらって、デッキでくつろいでいると、コック係りのオッサンが同じくコーヒーを持って横に座り、何やら身の上話
みないなのを話し始めた。
昨日、話かけてきたところを訳もわからず「ウンウン」とわかったフリをしたのがまずかったか?
まあ、やっぱりこういうところで働く現地の人は、安い給料で客が来る限り休みもなく働き続けなければいけないし、しかもこの人はアメリカに
住んでいたらしくて、奥さん子供と離れて暮らしているとのこと。
さらにメキシカンだからかわからないけど、やっぱり客から差別的な言動があったりして、いろいろ悩みがあるらしい。ときどき涙ぐんだりして。
で、ひとしきり話したあと、いろいろ話を聞いてくれてありがとう、と言って朝食作りに戻っていった。
そんなことをしていたからか、今日の朝食はいつもより40分以上遅れて、釣りのスタートも遅れてしまったじゃないか!
それはさておき、今回の釣行も後半戦に突入。てかあと二日。
安パイ狙い(といっても決してイージーではない)でボーンに走るか?もう1日ギャンブルとも言えるターポンに費やすか?
ターポンの姿は見ている。あとはフックアップするだけだ。
うん、あと1日だけターポンを狙おう。そのことをルイスに告げ、いざターポンポイントへ!
そしたら2時間かけて、うわさに聞いた湾奥の川へ。
マングローブの中をクネクネと流れる川(てか、落差がないから実際にはほとんど流れていないけどね)を遡る。
しかしまあ、こんなに支流というかどっちが本流かわからないけど、枝分かれがある中でよく迷子にならないなぁと感心。
狭い所で幅2m、広いところで15m程度の川をマングローブ際を狙って叩いていく。
途中、何回かターポンを目撃するも誘惑できず。ラテン系にはおいらの魅力は通じないのか!?
そうこうしているうちに、本日最高かつ最後と思しきポイントが。
張り出したマングローブの下にはいかにも何か潜んでいそうな雰囲気がプンプン。
そして確かにボーっとしているターポンが見える。
自分で言うのもなんだが、マングローブの隙間や張り出した枝の影など、かなりいい感じでフライを打ち込めている。
が、依然無反応。てか、どこかに消えちゃうし。1回だけフライを追ってきたのがいただけで、ジ・エンド。
残り3時間(移動時間を考えると釣りができる時間は2時間程度か)をボーンで遊ぶことに。
フラットの浅い岸際で1尾釣った後、再度移動。
次のポイントではいい群れに遭遇し、多くのキャスティングチャンスにも遭遇。
小さいながらもボーンのファイトを楽しんでいたら、でかいバラクーダがすっ飛んできて、おいらのボーンを持っていってしまった!
しかしここでは5尾のボーンをキャッチでき、トータル6尾で本日の釣りは終了。
桟橋に戻ったところでちょうどアメリカから来ているというTim&Lori夫妻と会ったので、様子を聞いてみたら「ゼロ!」とのこと。
それをに比べたら小さいながらも6尾は上出来に思えた。
■ 3月14日(釣行5日目)
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昨夜から吹き出した風で、窓の外のサンシェード(っつーか潮シェード?)がバタついて、ガタガタうるさいので、夜中になんとかしようと 起きだしたら、コックのメキシカンに捕まった!
何やら夜中に一人で酒を飲みながらタコスを作っていたらしい。
ビールとタコスを出され、再びマシンガンのようにいろいろと話し出した。
どうやら彼の中でおいらは「おれのことをわかってくれるナイスガイ」になっているようだ。
小一時間ほどお付き合いをして再度寝床へいくもなかなか寝付かれず、寝不足と強風で釣行最終日がスタートした。
近場でのボーン狙いなので、桟橋を出て10分で釣り開始。しかしそう簡単にコトは進まない。
ポイントを数箇所移動した後、かなり浅いワンド、しかもマングローブが点々とある場所でスクールに遭遇。
魚がよく見えていたので、自分でも惚れ惚れするキャスティングでヒットに持ち込めた。
が、相手は点々とあるマングローブを縫うように走り回る!
こっちもロッドを右に左に倒したり、背伸びしてロッドを高く掲げたりして、ラインブライクの恐怖と戦いながらなんとか引き寄せ、
ランディング成功!
ガイドからもGood job!というお言葉。
サイズもさることながら、会心のキャストでヒットに持ち込めたことと、エキサイティングなファイトが楽しめたことが最高に印象的で、 今釣行のBest of Bonefishでした!
その後も適したプレゼンテーションができればヒットに持ち込め、そうでなければシカトもしくは逃げていくという、清く正しいボーンフィッシング
を楽しみ、午前中で計6尾をキャッチ。
惜しかったのは、とんでもなくでかいヤツになんとかキャストでき、フライを追ってきたにも関わらずヒットに持ち込めなかったこと。
最初はバラクーダかと思ったくらいのサイズだから、それこそ5ポンドオーバーか。
こういうのをヒットまで持ち込めるか、ヒットさせてもキャッチできるかが腕の違いってやつなんだろうなぁ…。
午後はパーミットを狙ってみようというルイスの提案を快諾。
ボーンよりも深めのポイントを、3人の目をこらしつつ流す。聞こえてくるのは風の音だけ。3人とも無言で集中する。
が、まったく何もないまま2時間経過したところでギブアップ。残りの時間を再びボーンに費やすことにする。
数回スクールに遭遇しヒットに持ち込めたものの、なんとラインブレイク。
それほどテンションをかけたわけではないのに。キズでもあったのか?
気を取り直して再スタート。午前中に比べてスクールが少なく、スクール自体が1〜数尾というのが大半。
当然、魚は見つけにくく、キャスティング精度はさらに要求される。そしてなんとか1尾をキャッチして今回の釣行はすべて終了した。
ルイスとアーロンもよくがんばってくれた。ボーンフィッシュしか釣れなかったけど、ターポンもパーミットもスヌークも釣れなかったけど、 その楽しさや難しさはタップリと堪能できた。次に来る時には釣らせてもらおう。
■ 3月15日・3月16日
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とうとう帰らなくてはいけない日。
この日からホリデーが始まるから、道が混むだろうという読みで昼12時のロッジ出発予定を10時に繰り上げて出発。
が、たしかに車は多めだったけど渋滞などなく、午後1時に空港到着。フライトは夜8時。
しかも早くも「Delay 1H」の表示が・・・。8時間も何しよう・・・ヒマだ。
ペソを使い切るべく、会社への土産にチリソースなんぞを買い漁る。
あとはウダウダ、ダラダラして時間を潰し、機内に乗り込んだのは夜10時・・・。
飛ぶ前から疲れたぞ、イ○リア!この後、マドリッド経由でスキポールに到着後、待っていたのはロストバッゲッジ!
「たぶんマドリッドにあるから明日には届ける」だと。
おい!ロッドとリール3セットで一体いくらだと思ってんだよ!簡単に「ない!」なんて言うなよ!しかも同じように荷物が出てこない客多数・・・。
手続きをして、ほぼ手ぶらで帰宅の途につきました。
幸い翌日にちゃんと荷物は届いたものの、もう2度とイベ○ア航空は使わない!と心に誓った釣行であった・・・。 【 Fin 】
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