大白法

平成9年9月1日号


主な記事

<1面>
 ・ 釧路市 如意山宝珠寺移転新築・寺号公称・板本尊入仏式
 ・ 第5回 海外信徒夏季研修会 18カ国1,470余名が参加
 ・ 総本山で恒例の寛師会(奉納相撲・花火大会も)

<2面>
 ・ 御法主上人猊下御講義 妙法蓮華経序品第一(下) 於夏季講習会第4期

<3面>
 ・ 第5回海外信徒夏季研修会
 ・ 御法主上人猊下御言葉 御目通りの砌
 ・ 閉会の挨拶 海外部長 尾林広徳御尊師

<4面>
 ・ 布教講演 妙国寺住職早瀬義純御尊師 『折伏を以て邪義を破すべし』

<5面>
 ・ 座談会 『信行の充実で広布の大前進C』(未来を築く御供養の功徳)

<6面以下>
 ・ 地方部活動紹介(中南九州地方部・群馬地方部・東中国地方部)
 ・ 論苑 『末法の衆生について』 実説寺住職石沢晨応御尊師
 ・ 御書解説 四条金吾殿御返事(有智弘正法事)
 ・ 小説富士 富士山埋経(二)
 ・ Photo News 第5回海外信徒夏季研修会
 ・ わたしたちの講中 茨城県友部町興源寺支部

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如意山宝珠寺 移転新築・寺号公称・板本尊入仏式

同寺は昭和56年、興徳寺が不法占拠になったことに伴い、同年6月8日、大石寺釧路出張所として開所された。そして、翌57年9月30日には日蓮正宗宝珠院と改称され、今回僧俗一致の結実として移転新築・寺号公称・板本尊入仏の慶事を迎えるに至ったのである。(趣旨)

第5回 海外信徒夏季研修会より

8月22日から25日までの4日間にわたり、総本山において海外信徒夏季研修会が行われた。この研修会は平成4年より、毎年海外に在住する信徒を対象として行われており、途中平成6年の第1回海外信徒総登山会をはさんで、今回で5回目の開催となった。

この研修会には、大韓民国・中華民国(台湾)・米国・カナダ・マレーシア・インドネシア・タイ・シンガポール・スリランカ・香港・スペイン・ブラジル・アルゼンチン・伊国・仏国・フィリピン・印度の計18カ国より1,470余名の海外信徒が参加した。

研修では教学部副部長水島公正御尊師の御講義『仏教の特性』(比較宗教批判)のほか、『妙法の四力』(自力他力について)、『十界について』(一念三千入門)の二時限の講義が、言語別に10会場で行われた。また御目通り等の共通行事は、全てハングル・英語・台湾語・北京語・広東語・インドネシア語・タイ語・スペイン語・仏語・ポルトガル語の10カ国語に同時通訳された。

なお御受戒(144名)・御本尊下付(29体)があった。

−御法主上人猊下御言葉 御目通りの砌(趣旨)−

どうも皆様、たいへん暑い中を世界各国の方々がヨーロッパ、あるいはブラジル・アメリカ・東洋諸国から、それぞれ数多くの方が、今回のこのように大勢ご参加になりまして、盛大にこの講習会が行われ、また皆様方がこの総本山の霊域において信行倍増し、謗法罪障消滅の功徳を成就されることが大変ありがたく、嬉しく思うものであります。本当にご苦労さまでした。

思い起こせば、平成3年(1991)の3月の5日に、創価学会に対して一通の通達を出しました。それまでは海外信徒はすべて池田氏の指導に任しておりました。さらに組織もSGI以外のものは作らないというような形になっておりましたが、この形を廃止するということをはっきり申した次第であります。それ以前に、色々な経緯のやむを得ない状態がありまして、心を痛めておりましたけえれども、やはりどうにもならないという形があったのです。

しかし物事には、特に大聖人様の正しい仏法においては、時が来れば必ず正しい仏様の御心によって正しい道が開けていくのであるという事を、私はそのときよりはっきり確信して参った次第であります。こうして世界各国から、皆様が功徳に満ち溢れて、幸せな御姿を持ってこうして総本山に登山できるようになったということも、あの通知によってこうなったのであります。

それ以降、海外部の僧侶たちのそれぞれの努力によりまして、現在世界各国のすべてに日蓮正宗の教えが、僧侶によって正しく伝えられております。ただしこれの代償といたしまして、創価学会があらゆる策略をもって、迫害をやってまいりました。正法を護持する私どもは、彼らがいかなることをやろうとも、結局一切はねのけて今日まで来ておるのであります。また、不思議なことにその時々において、色々な方によるところの不思議な援助がありまして、例えば、我々日蓮正宗の僧侶と何の関係もないようなアメリカの裁判官が、非常に非道な訴えを、私に対して起した創価学会に対して本当に正しく、きっちっとした裁きをもって日蓮正宗を守る働きがあったのであります。

これも一つのわずかな例であるけれども、世界各国にわたってこの正法正義がゆがめられることなく伝わっているという証明が、ここにはっきり出てきております。

以下略、この後仮・中・空の隔歴の三諦のそれぞれに執着する誤りと、この三諦を和合したところの円融無礙なる本仏の御悟りの法体である所の、本門戒壇の大御本尊様を根本として信心する時に即身成仏の大功徳がある旨御教示され、あわせて我見・我欲に執着して中心の教えを失った創価学会の人達に真心をもって、正しい信心を伝えていくよう御指南遊ばされた。


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