<2〜4面>
<5面>全国で地方部総会行われる
<6面以下>
5月12日午後1時半より、総本山の宗務院大会議室において、御法主日顕上人猊下御臨席のもと、第一回総本山奉安堂建設委員会が開催された。この委貝会には、宗旨建立750年慶祝記念局委員長の藤本日潤御尊能化、奉安堂建設委員会主任委員の八木信瑩御尊師、同主事の高木伝道御尊師、小川只道御尊師、石井信量御尊師をはじめとして実行委員の御尊師方が御出席された。また、信徒側の委員として副主任委員の総講頭・柳沢委員長、主事の大講頭・石毛副委員長、井出潔・渡辺定元総本山総代をはじめ実行委員が出席した。また、奉安堂建設を行う建設業者が過日決定し、その紹介と奉安堂設計の概要説明のため業者代表も同席した。
第一回総本山奉安堂建設委員会は、はじめに総裁の御法主上人猊下より観言葉を賜った。その中で御法主上人猊下は、宗門における大事業である宗旨建立750年慶祝記念大法要及び法華講三十万総登山の完遂を期すため、奉安堂を建立申し上げ、御報恩にお供えする旨仰せられ、建設工事を依頼する業者を発表された。さらに、本門戒壇の大御本尊様を荘厳し奉り、真の広布の大道場となる建物にしていくよう、実行委員の今後の尽力を期待され御言葉とされた。
次に、建設委員長の藤本総監が挨拶に立たれ、本宗信仰の根本である本門戒壇の大御本尊様を御安置申し上げる根本道場である奉安堂は、全世界から多くの信徒が参詣することから、荘厳にして安全、機能的であることが大事であると話され、御法主上人猊下の御指南のもと、衆智を集めて立派な奉安堂完成に向かって推進するよう望まれた。
次に八木建設主任委員が挨拶に立たれ、慶祝記念事業の四つの大事業のうちの一つである奉安堂の建設は、平成11年度中に基本設計を終了し、平成12年2月に起工式を行う予定であることを話され、当委員会において基本設計についての審議が行われていくとの説明がなされた。さらに、奉安堂が御法主上人猊下の尊い御一念の上から発願あそばされた堂宇であり、その企画立案を推進するこの委員会の重大さにふれ、僧俗が一体となっての強い祈りと唱題行を行い立派な完成をみるよう精進していくことを望まれた。
続いて、建設副主任委員である柳沢委員長は、地方部別法華講三十万総登山達成推進会で奉安堂建設御供養を推進する中で、各地での反響、待ち望む渇仰の信心を感じてきていることを話し、今後、連合会組織の最先端に至るまで正しく推進していくと話し、挨拶とした。
ここで、小川建設主事より建設業者(奥村組、泉建設)が紹介され、決定に至る経緯が説明された。その後、建設業者を代表して、奥村組専務取締役=木村英徳東京支社長が挨拶した。続いて、奥村組の広谷純弘建築設計課長より奉安堂の設計概要説明があった。
引き続き質疑応答に移り、各委員より活発な意見が交わされた後、午後2時55分に閉会となった。この後、御法主上人猊下と共に奉安堂建設予定地の見学が行われた。
5月7日、栃木県栃木市の法華山信行寺において、開創七百年記念本堂新築落慶入仏式並びに御親教が、御法主日顕上人猊下大導師のもと、厳粛かつ盛大に奉修された。同寺は、嘉元3(1305)年に、第三祖日目上人の弟子である三河公日蔵上人が創設した古刹寺院であり、このたび開創七百年を記念して本堂の新築落慶入仏式が執り行われたものである。
これには、随行の総監・藤本日潤御尊能化、内事部内務主任・佐藤彦道御尊師、さらには栃木布教区宗務支院長の誠諦寺住職・清水法瑞御尊師、同副宗務支院長の覚徳寺住職・大石義忠御尊師をはじめ布教区内外よ多数の御尊師方が御出席された。また法華講連合会からは総講頭の柳沢委員長、大講頭の石毛副委員長、島崎総務部長、北関東地方からは永井地方部長、蛯原操副地方部長をはじめ、布教区内各支部の講頭、並びに信徒代表600余名が参列した。
午前11時、僧俗一同がお出迎え申し上げる中、御法主上人猊下は信行寺に御到着あそばされ、直ちに福田住職、布教区内外の御僧侶、連合会役員、信徒代表、寺族、来賓の順に御目通りを許された。
法要の部は、御法主上人猊下大導師のもと12時15分に開始され、福田住職による御本尊御開扉、藤本総監による献膳の儀・読経・唱題と奉修された。
この後、御法主上人猊下より親しく御言葉を賜った。その中で御法主上人猊下は、先般の山門・御宝蔵の完成に続き、今回本堂が新築されたことは、住職・福田譲道御尊師の孜々(しし)営々の護法の努力と死身弘法の志の賜物であると述べられ、さらに信徒の師檀和合の精進の成果であると仰せられた。そして、宗門が平成14年・宗旨建立750年に向かって大きく前進をする時に、この慶事を契機としてさらに寺檀和合・寺運興隆を志し、信行を倍増して、多くの人々を正法の功徳に浴せしめ救ってあげようとの気持ちを一人ひとりが持って精進するよう望まれた。
引き続き式の部に移り、人見輝也総代の経過報告に続いて、宗務院を代表して藤本総監、布教区を代表して清水支院長、信徒を代表して柳沢総講頭よりそれぞれ祝辞が述べられた。そして福田住職より御法主上人猊下をはじめ、参列の各位に対して丁重なる謝辞が述べられた。この後、本堂向拝前において御法主上人猊下により「楠」のお手植えがなされた。
小憩の後、御親教の部に移り、御法主上人猊下が再び本堂に御出仕あそばされ、『諸法実相抄』の御文を拝読されたあと、「信」についてなど、甚深の御指南を賜った。
最後に、本堂において御法主上人猊下御臨席のもと記念撮影が行われ、午後4時15分、御法主上人猊下は僧俗一同がお見送り申し上げる中、信行寺をお発ちになり、法要の一切は滞りなく終了した。
5月20・21日の両日にわたり、日蓮正宗寺族同心会大会が、同心会総裁の御法主日顕上人猊下御臨席のもと、総本山大石寺において開催された。これには、総裁・藤本日潤御尊能化、寺族同心会会長の重役・吉田日勇御尊能化、椎名日澄・高野日海・秋山日浄各御尊能化、宗会議長・土居崎慈成御尊師、並びに宗務院の各部長・副部長、各御尊師方はじめ、全国各地の御尊師方が、各寺族方を伴われて御出席された。
20日午後1時より、教師・寺族一同が御法主上人猊下に御目通りを許され、その後、午後2時より、御法主上人猊下御導師のもと、客殿において満山供養が厳粛に執り行われた。続いて、午後5時半より、御法主上人猊下御臨席のもと、広布坊において、「日顕上人猊下御登座20周年記念祝賀会」が行われた。
祝賀会では、はじめに藤本総監より祝辞が述べられ、続いて吉田寺族同心会会長より祝辞が述べられた。次に、御法主上人猊下に対し奉り、全国の各御尊師・寺族を代表して、藤本総監より記念品である「金杯」の奉呈が行われた。
ここで、御法主上人猊下より御言葉を賜わった。その中で、御法主上人猊下は、「私は若い頃から、僧侶がどこまでも立ち上がって、周りのご信徒と共に手を取り携えて励まし合いながら広宣流布に向かって進むべきという気持ちを持っていたように思うのであります。それが、登座の中で創価学会の問題もあり、いろいろな時期において対処してまいりましたが、今日に至って、本当に宗内の僧侶が一致団結して、ご信徒と共に広布へ向かって前進を開始されておるということを深く感ずるものであります。皆様方の御厚意を深くお受けすると共に、これからも3年後の宗旨建立750年の佳節に向かい、広宣流布の実現を目指して皆様と共に精進してまいりたいと存ずる次第であります(趣意)」と述べられ、御言葉とされた。次いで、椎名御尊能化の御発声により乾杯がなされた。引き続き、会食・歓談に移り、記念祝賀会は終了した。
インド洋に浮かぶマンゴーの形をした美しい島国スリランカにおいて、5月7日から9日の3日間にわたり、海外部長・尾林広徳御尊師の初訪問による出張御受戒並びに地方指導等が行われた。これには、海外部主任・石田演道御尊師、スリランカ担当教師の慈法寺住職・田島寛応御尊師、宗務院書記・野村信導御尊師が同行した。現地到着の翌日(7日)には、国内最大都市コロンボから車で3時間半かけて古都キャンディへと向かった。途中、スリランカのリーダー・小松喜代子さんのご主人であるラクシュマンの実家にて、御母堂の一周忌法要が執り行われた。また、当地域の中心拠点となっているワラウェワさん宅において指導会が行われ、尾林海外部長より指導・激励があった。8日には、スリランカ全体の中心拠点として自宅を会場として提供、夫婦の二人三脚でスリランカ広布に貢献してこられた小松さんの自宅において、常住御本尊入仏式が行われた。これには約120名が参加し、引き続き質問会も開催された。
9日には、御受戒、御本尊下付が厳粛かつ盛大に執り行われた。当日は、早朝5時より徐々にメンバーが集まりはじめ。スリランカ全土から総勢300名を越えるメンバーが、会場の小松さん宅を生め尽くした。まず、午前9時より、朝の勤行が行われた。その参加者のほとんどは新入信者であったが、勤行の声は自信と確信がみなぎる堂々たるものであった。引き続き、御受戒、御本尊下付が行われた。わずか半年前の昨年11月の出張時に、156名が御受戒、77体の御本尊を下付するという大きな成果を収めたばかりであるが、今回の出張では、過去5年間で最高の210名の御受戒、127体の御本尊下付が行われた。滞在期間中、街の至る所で軍隊が銃を構え、検問をしている緊迫した状況であったが、安全かつ大成功裡に一切の行程が終了した。
現在、スリランカの日蓮正宗の組織は2000名以上の陣容へと拡大した。平成6年3月の初の訪問から5年が経過し、当時の200名から10倍へと大躍進を遂げたのである。スリランカの経済状況の悪化は、他のアジア諸国以上かも知れないが、そうした中でも、メンバーは御本尊様の功徳を現実のものとして体験し、喜び勇んで折伏をしている。滞在期間中ですら、新たな折伏への息吹が感じられ、35℃を超えるスリランカの暑さの中でも、この広布にかける情熱はひときわ熱いものであった。スリランカの今後のさならる発展を祈りたい。
※この原稿は自得院支部の河野さんの御協力で転載いたしました。