大白法

平成12年2月16日号


主な記事

<1〜3面>


<4〜5面>



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青年部全国大会総本山で三十万総登山達成推進へ


座談会出席者:法華講連合会委員長・柳沢喜惣次、法華講連合会青年部長・井手国弘、法華講連合会副青年部長・川上啓、四国地方部青年部長・野中宏敬、神奈川地方部副青年部長・伊藤重武、法霑寺支部青年部長・藤枝英治 (司会 編集室)


司会 本日はお忙しいところをありがとうございます。来たる4月23日に、全国青年部大会が30万総登山への一環として総本山で開催されます。この大会は、昨年、御法主日顕上人猊下よりの御指南からと聞いております。

井手 はい、昨年6月19日、夏期講習会登山の4期の砌でした。御法主上人猊下の御目通りを委員長のお供でいただいたときに初めて、この青年部大会の御指南を直接いただきました。私はこのとき、背筋に電流が走るような感動を覚えて、今は何としても青年が立ち上がる時だと感じました。このときの御指南をよく覚えておりまして、少年から青年へ成長していくときの信心について、「少年が青年になるときに、どうしても世法の影響を受けてしまう。しかしこの世代が大事な時で、次の法華講の信行の姿となっていくのです」と。そして、「大聖人様の妙法受特の生活を実践すること以外には、本当の幸せはないのです」との御指南を、覚えております。それから青年の話になりまして、「青年部大会をお山で行ってはいかがですか」との直々の御指南でした。そして最後に、「100の理論よりも1つの実践、実行ですよ」と仰せられたことを、昨日のように覚えております。


司会 今、大布教区別の総決起大会、全国大会という形が具体的になってきましたが、どのような経緯で進んできましたか。

井手 これは法華講連合会理事会が昨年の9月15日にありましたが、これに先立って御指導いただくために、9月11日に宗務院との連絡会議を、連合会は持たれました。そのときに「平成12年度日蓮正宗法華講連合会全国青年部大会開催計画並びに全国青年部登山会行事計画」という議案は、検討のため宗務院としてはー旦、お持ち帰りいただいたと伺っています。

柳沢 そうですね。帰ってきた御指導は、これは、連合会が今まで頭に描いていた形とは違うのです。今回の大会は、法華講30万総登山の達成を目指して行っていくんだということですね。ですから、大布教区別の法華講30万総登山推進僧俗指導会と併行するような30万総登山推進青年部大会という形で出てきたんです。当初の計画案の中には、御尊能化ならびに御尊師方に御出席をお願いするとしてあったんですが、連合会だけでやりなさいということです。そこが今までと大きく違っているところなんですね。この点をしっかり認識していないと、その次に指示されていることが理解されないと思いますよ。それは、宗務院から正・副支院長様に、法華講連合会の地域別青年総決起大会が行われる旨が、文書で通達されているのです。これは4月23日の全国青年部大会をふまえてのことです。


司会 そのような形で綱格が決まってきまして、連合会の青年部としてすぐに開催準備にとりかかっていますが、具体的にはどのような動きをしてきましたか。

川上 はい。まず、11月の末から、総決起大会の各開催地で打ち合わせの会合を、主に土、日曜を使って行いました。今回は大布教区単位で行われるということで、普段の連合会地方部の活動の枠とはまた違う形であります。四国や北海道のように1つの大布教区が1地力部というところは例外であって、だいたいが数カ地方部から集まってくるという状況でした。ですから、そこに現地の連絡責任者の方を決めて、そのもとに各地方部の青年部長さんを中心として、連合会からは井手青年部長と私が打ち台わせに行かせていただきました。中には、九州大布教区のように、総決起大会まであと1カ月しかないという状況の所もありましたが、それぞれ急きょ集まったとは思えないぐらいにまとまりがあって、現地の連絡責任者のもとに手際よく準備にかかっていってくださいました。また、非常な熱意をもって4月23日を照準に置き結集に向かっていった姿がありました。


司会 準備の段階から担当している方々等に、特に訴えていったことは何ですか。

井手 まず今回の青年部大会は、法華講30万総登山を目指して、御法主上人猊下から、「法華講の青年部が大石寺に集いなさい」と御宿南を戴いたということです。このことをお伝えしたとき、地方部の青年部長、また代表の青年部の方は引き締まった顔になったのが印象的でした。もう1つ は、この4月23日の青年部大会に、全国の青年が大同団結して猊下のもとに馳(は)せ参じる中に、折伏、家庭訪問、育成が、全部含まれているというお話をしました。特にこのとき、委員長の「この2年の修行は20年、30年の修行に値する、大きな信用をいただけるんだよ」という指導をお伝 えしました。


柳沢 先ほど青年部長が、猊下の御指南を、自分のメモから話してくれましたが、人間形成の中で、少年期から青年になっていくときに、本当の信心を正しく身に付けていくことが大事であり、その大事な時をなおざりに考えていると、要するに世間の誘惑・謗法の毒気にあたってしまうよと、ここですね。だから、いろいろな面で、今回の青年部大会に馳せ参じて明年、明後年の本番に向かって逞しく成長していくということです。これは自分の人生の中で、20年、30年後の将来から振り返って見たときに、大変な、かけがえのない時代の宝物、また財産になっているという、今、その時に巡り合っているんじゃないですか。


司会 現地ではその打ち合わせのときのお話を受けて、本年早々の1月8日の全九州から総決起大会が始まり、すでに4カ所で開催されましたが、その見てきての感じているところを聞かせていただけますか。

川上 いろいろな印象が残っているんですが、たとえば四国の場合ですね、これはあとで野中青年部長に話していただくと判りますが、今まで青年の結集限界値が280名くらいだったのが、今回は400名を突破しました。あのとき柳沢委員長が、「今まで見たこともないような青年たちが集まってきた、これは時である」と言われたことが、私は非常に印象に残っております。

井手 私もいくつかあるんですが、1つが最初に福岡・立正寺で行われました九州の総決起大会です。今まで見たことがない中学生、高校生が大勢集まってきていることに、私は未来を感じました。中国・四国・関西とだんだん盛り上がってきましたね。中国では私も合唱の指揮を執(と)らせていただき、何としても4月23日に猊下のもとに馳せ参じようということを訴えました。関西は、結集も目標の800名を越えました。また、体験にこだわった、というだけあって、本当にすばらしい体験と決意の発表があり、太変盛り上がりましたね。それから、東中国の佐々木青年部長が全支部を回って、御住職様・講頭さん・青年部長に、今回の総決起大会と全国青年部大会のことを訴えたそうです。そこに、布教区としても団結して、御法主上人猊下の御もとに馳せ参じるという空気が生まれたことが印象的でした。


司会 四国の野中青年部長さんから、地方部内のお話をしていただけますか。

野中 はい。昨年11月に、地域別の青年総決起大会のお話を聞いてすぐに、地方部の壮年部で行っている「7時間唱題会」がありましたので、参加した方々にまず伝えました。その後、11月30日に井手青年部長、川上副青年部長が本門寺に来てくださいました。そこでいただいた、先ほどのこの大会のポイントのお話、そして、啓蒙に歩き始めて壁にぶつかっていた人たちからの質問に明解な答えをいただいて、これでみんなの様子が変わったんです。結果としては、総決起大会の結集目標に破れたことは、みんな悔し涙を流しましたが、今まで地方部の大会で最大280名しか集まれなかったのが413名集まれたことで、大きな自信となりました。たとえば、71名の結集を果たした法楽寺支部は、支部の青年部長が死にも狂いの結集動員に歩きました。肺炎になっていて入院しなければいけない状態だったんですが、この大会が終わるまでは入院しない、大会が終わったら即病院へ行くと、そうやって当日まで闘ったんです。

川上 野中さん自身も、中間報告を細かく取っていって、大会間際の1月12日、唱題しているうちに、いてもたってもいられなくなって、全指導教師宛に最後の応援をファクシミリでお願いしたということでしたね。

野中 あの時は必死だったので、今でも失礼なことをしてしまったと思っています。大会が終わって、いよいよ4月の本番に向けてということで、1月末の青年部長会で、「各支部青年部長が1日3時間の唱題をやりきり、共に動いてくれる人にも呼びかけていこう」ということと、「4月の大会への地方部としての結集目標の人数に『こだわって』いこう、誓願に対する柳沢委員長の姿を受け止め、折伏を実行してお山に集おう」と訴えました。

川上 四国だけでなく、並々ならぬ思いで結集を図って闘って集ってきた人たちの顔や体験発表に、今までとは違う『時が来ている』というものを私は感じます。

井手 北近畿地方部も、青年部長さんと庶務部長さんが手分けしながら全寺院を回られたと聞いております。


司会 4月の大会に向けて、すでに終わった地域の、青年の意識はどのように変わってきましたか。

藤枝 法霑寺支部は、秋山御能化様より、「今回の青年部大会は御法主上人猊下の御指南である。何としてもやり抜きなさい」という強い御指導がありました。この御指導を受けて、「勝利への誓い」という文字の大きな唱題表を作り、本堂に貼らせていただきました。そして、これは法霑寺の伝統なんですが、青年部が誓願を立てたときは、「まず朝詣りから」で御祈念を始めるんです。390名の参加目標を達成するために決意して始めた朝詣りが、2人、3人と増え、今は20名以上が参加しています。一番変わったのは、みんなの顔つきですそれと活気が出たこと。朝語り参加者の増加にしたがい、自発能動の人が増えたことです。そして、これも有り難いことですが、毎年法霑寺は「伝統の2月」といって、御能化様が陣頭指揮を執られ、大折伏戦が行われています。

司会 今が、まさに折伏戦の真っ最中ですね。

藤枝 ええ。その真っ最中で、青年部が先頭に立って活動できることが何より嬉しく、御能化様より「折伏によって総てが成就するのだ」と、また「1つの獅子王吼ゆれは百子力を得る」の御文を引かれての御指導を今、身をもって受け止めることができ、本当に感謝でいっぱいです。


司会 神奈川はまだこれからですが、大会に向けて、いかがですか。

伊藤 1つは、厚木市の平正寺支部ですが、御住職様は、4月23日の大会に向けて、もうすでに大型バスを予約されたそうです。大型バスといえば、50名は乗れるんですね。ところが、この支部の青年は、今まで大会や総会に20名から30名の結集です。御住職は、「もうバスは予約した から、今度は君たちが、何としてもバスを一杯にして猊下のもとに行きなさい」と御指導をされているそうです。また、私の大経寺支部では御住職自ら先頭に立たれ、青年のいる家庭を1軒1軒訪問して「君も4月23日には、御法主上人猊下のもとに馳せ参じるんだよ」と御指導してくださっています。今までも家庭訪問は続けてくださっていたんですが、今は青年のいる家庭を優先して回っていただいています。そのお姿を見て、30万総登山は青年が担っていくんだという実感が涌いてきました。

柳沢 それはすばらしいですね。

井手 片時も忘れず悩んでいるときに、そういう形で必死の思いが通じるんですよね。

川上 そうですね。それと私が印象に残っているのが、総決起大会当日の、地方部の代表決意の中で「回天の大事業」という言葉を使った方がいたんです。最近の委員長さんの、世間の動向についてのお話の中で、今までの考え方が変わらずに、いたずらに企業同士が合併をしてみても、それはうまくいかないよということ。要するに、頭を切り換えろということを、よくおっしゃっておられます。そういったところから、新しい時代を切り拓いていく人間がどこから出るんだ、一体どこから出るんだと探していったときに、世間にはもう、いないと思うんですね。そこにやはり法華講の各末寺からそういう青年が出てこなければならない。その気概を持って30万に向かっていかなければいけない。そのための全国青年部大会登山であると。この方の代表決意は、そういった捉え方ですね。自分たちが、大聖人様の仏法をもって時代を切り拓いていくということを明確に自覚をした人たちが現れてきた。それが、近年の委員長きんの一連の指導激励と相挨(あいま)った形で、時に呼応して出てきているという感を、私は非常に深く受けております。

司会 妙法を受持する青年像が見えてきたように思いますが、委員長さん、今までのお話を聞かれていかがでしょうか。

柳沢 私も、初めて今、皆さん方から聞きましてね、御住職様のもとに、各支部の努力が目の前に浮かぶようですよ。やはり、この宗旨建立750年を、我々は軽く考えていてはいけない。それは、血脈嗣法の御相伝を戴く御歴代の御法主上人様から、今日、御当代日顕上人様まで続いてくるところの、大聖人様の大慈大悲の大功徳、大利益を凡智で考えていたら大間違いですよ。そこには御報恩の上に仏恩報謝も出てこない。仏法は、大事な時には必ず因縁の上に、大事を遂行していく人(にん)が現れてくる。この方々には眷属がおり、その方々にまた大勢の眷属がいる。これは仏天の御はからいですね。そこにこの人が現れてくるということを忘れていてはいけない。大事なことだと思いますね。だから我々が考えているようなものではないよということです。いろいろと心配のあまり、「大変じゃないか」とか何とかいう声があるかも知れませんが、それは仏法から見れば幼稚な考えですね。


猊下の御もとに

司会 ではここで、4月23日の青年部大会について、どのような大会が行われていくのか聞かせていただきたいと思います。

井手 繰り返しになりますが、今回の全国青年部大会は、御法主上人猊下の御指南のもとに行われます。これは大きく青年が立ち上がって達成推進の主軸となっていくということですね。大会としては当初、我々の頭にあったのは主会場が広布坊で、あと2つくらいの会場に分散して行う予定でした。ところが、もうそんなことではない。御法主上人猊下のもとに一堂に会する、1カ所で行うんだということです。700年の法華講の歴史においても、猊下のもとに青年15,000名が参集するということは、未だかつてない。頭を切り替えろと叩(たた)かれたような感じを受けました。ですからこの度は、「広布の広場」をお願いしております。また、結集については各布教区、また各支部において綿密に詰めてまいります。また各地方部長との連絡は、副委員長である石毛主事にお願いしており、また委員長からも大所からの指示をいただき 一つひとつをきちっとしていこうということです。


司会 輸送計画等については、どのように考えていますか。

井手 バスを主に利用することを予定しています。バスは便利で、費用的にも適うということです。たとえば、地方部の実状に即して、バスで順々に各寺院を経由して乗せて、いっぱいにしながらお山に向かうなどの方法をとれば、参加しやすいという所もあるかも知れませんね。活気も出ると思いますよ。お山は、バスは300台以上受け入れ可能ですから心配ありません。それと、輸送・整理・救護班の任務は、現在の本山任務者を中心に、もっと若い、高校生あたりにもお願いして、次の10年・20年後のことをふまえた態勢を委員長のもとに今、考えております記録も、次の青年を育成する上に大事になってきますので、準備段階から、ここも若い青年に一緒にお願いして、拡げながら育成しようと考えております。

川上 大会当日の輸送・整理班の任務の件は、これは1つには全員が青年であるのでお山での行動は機敏にとれるであろうことに期特を寄せています。実はその輸送・整理・救護班の中で活躍をしている人たちが、各支部の中で青年部長や、あるいは副講頭をしているとか、地方部で青年部長をしているという方が多いんです。また、その方々が地元に帰ると、折伏も育成も、登山の啓蒙も、旗振り役になっているんですね。したがって、この人たちをいつもの任務体制と同じように集めてしまうと、地元の方の動員に支障が出てくるというジレンマがあるわけです。その点をどう解決していくかが今、連合会の青年部で種々検討をしているところです。でき得れば、前日からの任務に着く者を最低限に押さえ、みんなを引っ張って一緒に登山してきてもらう。そして、お山に着いた時点でユニホームを着る。1人2役で、今度は任務者になり、あとの支部のことは、お前たちがんばれよと言って、次の人にちゃんと任せるということ。なかなか綱渡りのような話ですが、そういう切り替わりの早い態勢で、当日の諸行事の任務の遂行をしていけないだろうかと、検討しています。

柳沢 これはなかなかいい着想だと思いますよ。まだ時間がありますからね。次の人を、自分の手許に置いて、自分のやっている仕事を手伝わせながら2、3人のしっかりした者を育てていくんです。この2、3人が成長して、また2、3人をという具合になっていくことが、いつの間にか30万に向かっての基礎かきちっと計画的に、手回しよく出来上がっていくことになると思いますよ。大事なことですね。

司会 そういう中から青年が成長していくんだということを感じます。今の井手青年部長さんのお話を伺い、未だかつて見たことがない青年部大会が開催されるということが想像できてきました。30万総登山実現ということと、青年が立ち上がっていくということを結びつけていくために、最後にお話していただいて、終わりにしたいと思います。

井手 そうですね、15,000名の大結集ということは、平成14年の30万総登山に大きく影響していくと思います。また15,000名を達成していく中に折伏と育成がきちっと整っていくんです。御法主上人猊下のもと、広布の広場に集う15,000名の中に、中学生・高校生もいます。次の10年後、20年後、法華講がさらに大きく発展していくことをふまえたときに、全国の法華講の秩序ある躾(しつけ) の中に教育された青年たちが集まった場を体験し、目の当たりにしたときに、何とも今までにない感激だと思います。この青年たちが次の世代を担っていくんです。このことは、広宣流布に大きく影響していくと思います。また、委員長がよくおっしゃる、大聖人様の教えの信と、世法における信、つまり「判らなくても、大聖人様を信じてやっていく」という我々と、「判ったらやっていく」という世法との信の激突が、これから青年が大きく立ち上がれば、起こっていくと思います。これを、御題目を唱えて、この結集をしていく中に打ち破っていける、そこに真の青年のリーダーとして立ち上がっていくという地涌の友が続々と輩出する、そういうふうに感じております。

川上 私は縦糸と横糸が一つの布を織るという僧俗一致の形の中に、御法主上人猊下の御登座以来の、祖道の恢復・異体同心の確立・広布への前進の3つの御指南が実現されていく、そして今、この2年間の30万総登山達成への推進の中で、具体的に体験させていただけるのではないかと思います。そして、そこからその因縁によって、新しい時代の広宣流布の在り方が自ずから現れてくるのではないかと感じています。そこにはまたそれを担う人が、在家には在家の立場において現れてくると思うわけです。今、井手青年部長からお話がありましたけれども、世間と仏法ということを、我々の生活にあてて考えてみたとき、西洋外道の影響が否応なく強い。このことを考えてみますと、不思議なことに大聖人様が御出現あそばされた頃は、東洋においてはモンゴル帝国の動きがあり、西洋においては十字軍の遠征がありました。大きな動乱の要素があって、その時代を起点として様々な地域の人たちの文化、文明が否応なしに接触面を増やしてきた姿があるように思うんです。これは当然のことと思うわけですが、その中にあっても個々別々に見ていくと、世界のそれぞれの地域ですばらしい、生活の中での智慧を発展させてきた面がある。これを全体的な立場において整理をして、人間の生活はどうあるべきかというところに、体系立てていくことがなされていない。それは誰がするのかということを考えたときに、やはり日蓮大聖人様の仏法を信ずる我々法華講衆が、御法主上人猊下の御指南をいただき、御住職様方の御指導をいただきながら、その局面局面において答えを出していかなければいけないんじゃないかと。この500年間の西洋近代合理主義という流れをすべて否定するということではなくて、より高い次元へ本当に人類を導いていく大聖業というか尊い営みが、本当に 始まってくる、これが30万を基盤として始まってくると、私は最近、委員長さんの指導、井手青年 部長の全体を率いていこうとするところの熱い一念を見たときに、非常に感じています。


柳沢 『立正安国論』の中に、「悦ばしいかな、汝蘭室(らんしつ)の友に交はりて麻畝(ま ほ)の性(しょう)と成る」(御書 248ページ)という御言葉がありますね。これは今回の、集まってくる青年の15,000という数は、今の中学校や高等学校の全校生徒を集めても、こんなに人数いないから、見たことがない。しかも御法主上人猊下のもとに、仏祖三宝様のおわします総本山に大結集するんです。この環境で何も感じないわけがない。ましてや、宗旨建立750年という時に青年として巡り合える因縁の上に、今までいくら言われても自覚できなかった者が、この大会に参加することによって池涌の眷属であるという自覚が出てくると思いますね。これがすごく大切なことなんですよ。ところが環境がなくて「あんたたちは、地涌の菩薩だってね」なんていくら言われたって、自覚なんか、できるものではない。総本山で御法主上人猊下の御前に15,000の妙法受特の青年が集うという環境を軽く考えていたらいけませんね。これは法華講全体として、よくこのことを知って、そこにこの大結集を讃嘆(さんたん)し、限りない法華講の未来に対して、若き地涌の友を心から祝福し、各支部は大声援をもって送り出していただきたいことを、お願いいたすものであります。

司会 はい、思い描く大会の様子といい、青年が力強く立ち上がり始めたことといい、本当に胸膨(ふく)らむ思いです。本日はどうもありがとうございました。


※この原稿は平安寺支部の河原さんのご協力で転載いたしました。


学会裁判(民事)結果


談話 秋元広学渉外部長

創価学会は宗門攻撃の一環として、全国各地で多くの裁判を起こしてきました。そして、勝った裁判だけを大宣伝し、卑怯にも負けた裁判には勝敗にふれず、頗かむりをしたり、負けてはいないようにつくろい虚偽報道を続けたりしています。

昨年12月には、池田大作が写真偽造事件において厳しくその責任を問われ、損害賠償を命じられましたが、創価学会は内容をゆがめた記事を掲載し、学会員にことの真相は知らされていません。かえってこの判決に逆上した池田学会は、会員を煽りにあおって、その後相次いで宗門攻撃のための訴訟を乱発してくる始末です。

今回、宗門では、創価学会との訴訟の状況について、正確に真実を伝え、創価学会の虚報をうち破るための資料として、これまでの裁判結果を一覧表にしました。これを見れば明らかなように、大多数の事件は創価学会側が原告となり宗門側に対して起こしてきたものです。しかし、その大半は彼らの敗訴となっています。逆に、宗門側が創価学会側に対して起こした訴訟では、ほとんど宗門側が勝訴しています。どちらに理があるかは明らかです。

一部に和解となった事件がありますが、早期に紛争を解決するため、あるいは宗門側に遺骨管理上のミスがあったため率直に非を認めて、示談に応じたものなどです。是は是、非は非として、自らにも厳しく対処するのが宗門の姿勢です。

少数ながら宗門側が敗訴したものもありますが、これには裁判所の誤りによる不当判決も含まれています。いずれにせよ、勝訴の割合だけで見ても、宗門が圧倒的に正しいことが証明されているといえます。池田学会の悪質な虚報に惑わされることなく堂々と正義の大道を歩んでまいりましょう。


 宗門側が原告学会側が原告合計
宗門側が勝訴15 (8)45 (4)60 (61.9%)
和解31821 (21.6%)
学会側が勝訴3 (2)13 (2)16 (16.5%)
(刑事不起訴)-74-
合計21 (21.6%)76 (78.4%)97 (100%)



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