大白法

平成12年3月1日号


主な記事

<1〜2面>

<3〜8面>


back      index      next



第三回 宗旨建立750年慶祝記念局委員会

僧俗団結して全事業を遂行


2月18日午後1時半より、総本山の宗務院大会議室において、第三回宗旨建立750年慶祝記念局委員会が開催された。

委員会は、はじめに総裁の御法主上人猊下より御言葉賜った。その中で、慶祝記念局の各部門それぞれの事業について種々検討を重ねてきたところ、今回実情に即して事業計画の一部を変更する旨述べられた。その上で、宗旨建立750年における仏恩奉賛の事業の内容については、すべてのことを立派に遂行していくと仰せられ、御言葉とされた。

次に、委員長の藤本総監が挨拶に立たれ、記念事業である、慶祝記念大法要・30万総登山・奉安堂建立・記念出版の四部門それぞれについて、総裁・御法主上人より御指南を賜りながら、着々と推進している旨述べられ、記念事業の一切がつつがなく目標を成就して御報恩に供え奉り、御法主上人猊下の御意にお応え申し上げるため、慎重な審議を望まれた。(後略)




体験発表 『僧俗指導会に参加して』

慈光寺支部 鈴木一笑


去る1月22日に開催されました中部大布教区・法華講30万総登山推進僧俗指導会に参加させていただけたことは、私にとって生涯最高の喜びの一つとなりました。このような大きな行事に参加できたのは、初めてのことでした。

私は縁あって、平成3年の1月に土肥で旅館を営む家に嫁いでまいりましたが、日蓮正宗の信仰をしている家ではありません。現在も、私と7歳になる娘の2人だけで御本尊様を護持させていただいております。嫁いで来る時、実家の父が嫁ぎ先の両親に、「一笑は小さい頃から日蓮正宗の信心をしているのだから、嫁ぎ先でも御本尊様だけは持たせてあげたい」と言ってくれたことで今、御本尊様を御安置できております。そして平成5年、娘が生後4カ月のとき、初参り御授戒をお願いするために、初めて慈光寺に参詣いたしました。慈光寺の御本尊様を拝したとき、感激で一杯になりました。

この日を機に、毎月1日の御経日と13日の御講には欠かさずお詣りし、塔婆供養も御供養も、自分の喜びとしてさせていただくようになりました。大薮御住職様御夫妻には、正しい信仰姿勢で信心をする喜びを教えていただいております。


指導会当日の朝、6時50分にお寺に着き、御本尊様に御挨拶して「これからいよいよ参加できるんだ」と思ったら、嬉しくて御題目が声になりませんでした。一日も早く、いつでも自由に大石寺参詣や、行事への参加ができるように祈り続けてきました。これからもがんぱらねばと思っております。

自分で運転して総本山へ行くのはこの日が初挑戦でした。他人の助けを借りずに登山できるよう、弱点を一つひとつ乗り越えないと境涯を開いていけないと思ったからです。大薮御住職の車の後に付いて、運転中はずっと「南無妙法蓮華経」と唱え続け、無事に着いた時はホッといたしました。

僧俗指導会では、総監様、宗務院庶務部長様、柳沢総講頭の御指導を伺うのも何もかも初めてのことで、そのはつらつと確信に満ちた声にも感激いたしました。指導会の後、柳沢総講頭、石毛大講頭を囲んで信徒激励会(質問会)が行われました。そのとき、「質問でも何でもかまいません、何か聞きたいことはありませんか?」と呼びかけがあり、壮年部の方が数名質問をしておられました。その緊張感のある質疑応答にも、また感動いたしました。私も聞きたいことがたくさんあって、「ここで質問できたらすご凄いんだけどな」と思いつつも、結局は手を挙げられませんでした。しかし、このことで「真の法華講員になるために正しい信心を貫いていこう」と決意いたしました。


帰りも沼津まで、大薮御住職に車で先導していただき、途中でお別れいたしました。指導会に参加させていただいて決意したことを、そのまま実行しようと思ったからです。沼津には、古くからの友人のNさんが暮らしております。この親子を折伏しようと思い、沼津の実家に一泊しました。彼女は以前から創価学会を脱会したがっておりましたが、脱会すると御本尊様を取り上げられるのではないかと悩んでいたのです。御本尊様のすぱらしさは知っている人ですので「これからは私と一緒に日蓮正宗の信心を、慈光寺信徒として法華講員として歩んでいきましょう」と訴え、共に歩んでくれるだろうとの確かな手応えを得て土肥に帰りました。

慈光寺では宗旨建立750年の佳節に向かって平成9年の1月1日から平成14年の4月28日までに、750万遍の唱題行を完遂しようとがんぱっております。私も現在、450万遍まで唱えることができ、今年の大晦日までに600万遍以上の御題目が唱えられるようがんばっています。唱題に挑戦するようになってから、物凄い福運をいただいているという確信が持てるようになり、次々に起こる悩みや苦しみにも打ち勝てております。これから、一人でも多くの人に日蓮大聖人様、日蓮正宗の信心のすぱらしさを伝え、共に歩めるようになりたいと思っております。



体験発表 『意識改革で次々と折伏の縁に会う』

正安寺支部 土屋正也


皆さん、こんにちは。私は新潟県新津市にある正安寺支部の土屋正也と申します。北陸地方部青年部長の任を受け、御奉公させていただいております。昨年の「出陣の年」より本年「折伏実行の年」にかけて、私の周りに折伏の因縁が、不思議と現われてきました。その折伏を成就させていただいたお話をいたします。


『目指せ、宗旨建立750年・法華講30万総登山!』と、全国的にすぱらしい活動、そして結果を出している支部の様子を、「大白法」でよく目にします。我が支部でも毎日、折伏、活動が繰り広げられています。しかしながら、青年部は何も結果を出せず、私もどうしたら折伏できるのだろうと、悩む日々が続きました。昨年、我が正安寺支部は折伏誓願目標の160%という成果を出しましたが、青年部として結果が出ないことに、自分自身情けない気持ちで一杯でした。

そのとき御住職・小林貢道御尊師より、「自分で折伏するのではない。御本尊様に折伏させていただくのです。私たちはそのお手伝いをさせていただくのです」と御指導をいただき、今まで自分が悩んでいたことが、パッと道が開けたような気がしました。それからは、朝晩の勤行、唱題会で、「折伏のお手伝いをさせてください」と御祈念してきました。すると、だんだん以前とは違う自分に気が付きました。唱題の時間も長くなり、折伏に対する考え方が変わるにつれ、自分の周りが少しずつ変わっていったのです。そして折伏が実りました。


現在、創価学会の男子部は、各地域のお寺や法華講の活動の見張りをさせられています。私は、あるお寺でこのようなことをさせられている男子部員の一人に話しかけました。「毎週こんなことをしていて、馬鹿らしくないの。時間ももったいないし、これが信心だと思うか」と話しかけたところ、「実は俺もそう思う」という言葉が帰ってきたのです。「ちゃんとした話を聞きたいのなら」と私の連絡先を教え、その場は別れました。それから一カ月後の唱題会の日、その学会の男子部員から電話があり、「詳しい話を聞きたい」とのこと。早速会う約東をしました。

彼の家の近くのファミリーレストランで2時問ほど彼の質問に答えました。その後、私の自宅に来てもらい、創価学会第二代戸田城聖会長が会員に講演しているビデオテープを見せました。そして、いかに今の学会が間違っているかを破折しました。すると彼は、「今の学会は何かおかしいと思っていた」と、学会への不満、幹部への不信感をすべて話してくれました。「本物の日蓮正宗の信心をやりたい」と、その日から毎週欠かさずお寺での唱題会に参加し、昨年の12月、晴れて勧誡式を受けることができました。そして、1月22日の中部大布教区僧俗指導会の折、15年ぶりに御登山し、御開扉を戴くことができました。彼は今、家族を折伏すべく、唱題行にがんばっています。


話は変わりますが、私は、ジャズダンススタジオを経営しています。といっても、私がダンスを教えるわけではありません。スタジオの運営と、発表会や公演の際の演出を中心に、生徒が楽しくダンスを続けられるようアドバイスをするなど、精神面のフォロー等を担当しております。

スタジオインストラクターをしているSさんという女性がいます。彼女は、以前からいろいろな悩みがあり、その都度、相談を受けていました。そうこうしているうちに今年に入って、彼女自身では、どうにもできない問題が起こってきたのを見て、私は思い切ってこの信心について話をしました。すると驚いたことに彼女は、「私も何か心の底から信じるものが欲しかった。土屋さんの家族を見ていると、他の宗教とは何か違うのではないかと思っていた」と言うのです。そして最後に一言、「お寺へ連れて行ってください」と言いました。そこですぐにお寺へお連れして、御住職の御指導をいただき、その場で御授戒をしていただきました。本日、この全中部青年総決起大会にも参加し、初めて御登山させていただくことができました。彼女は先週の水曜日、お姉さんを折伏しました。今は、お母さんにこの信心を教えようとがんぱっています。

次は、両親が法華講、その長男が創価学会どいうケースでした。脱会者の家庭には、このように、家族のうち一部の人が脱会できないということがあります。私も一年くらいの間、どうしていけばよいか判りませんでした。実は北陸地方部の青年部は、3年ほど前から毎年、有志で、大聖人様の佐渡ヶ島における御事跡を探究し、個々の信心を深める目的と、さらに新来者の方を交じえ、折伏をしていくという、一泊二日の佐渡研修会を行っています。彼はそれに参加しました。研修会の初日から学会の尾行がつき、私たちは大変でしたた。彼にとっては、学会の本性を垣間見るよい機会でした。それでも学会をやめる決心がつきませんでした。そこで、今月の御報恩御講の日にもう一度話をしようと思い、御講に誘ったところ、素直に参詣しました。御講終了後、御住職より、日蓮正宗の正しい信仰の仕方、本当の親孝行についての御指導をいただきました。ようやく彼が決心したので、夜10時を過ぎていましたが、すぐにその場で勧誠式をお受けすることができました。

宗祖日蓮大聖人様仰せの、「いかなる大善をつくり、法華経を千万部書写し、一念三千の観道を得たる人なりとも、法華経のかたきをだにもせめざれば得道ありがたし」(御書322ページ)との御金言のごとく、法華経誹謗の法敵を破折しなければ、成仏はあり得ません。今まで私は、自分自身の前に現われた因縁のある人たち、この信心を心の底から求めている人たちに気付かずにいました。毎週の唱題会、月一回の10時間唱題行に参加したことで、少しでもそれに気付けるようになり、数多くの折伏成就の喜びを体験させていただいております。これからも新潟・北陸両布教区の御尊師をはじめ、御住職・小林貢道御尊師のもと、講中の方々に感謝し、日々、折伏活動に励んでまいります。

御法主日顕上人況猊下、「新年の辞」におかれまして、「行うと決意すれば必ず出来るのであります」(大白法540号)と御指南をくださっております。私自身、北陸地方部青年部長として、今回の全中部青年総決起大会の参加目標達成の勢いをもって、4月の全国青年部大会の結集目標を必ず達成し、「一年に一人が一人以上の折伏」を身をもって実行してまいります。そして来たる宗旨建立750年・法華講30万総登山に向かって、全身全霊、御本尊様に御奉公させていただくことをお誓いし、私の体験発表とさせていただきます。



仏見寺住職・藤原広行御尊師 学会の不当提訴に全面勝訴


テレビ局の取材に応じ、放送された藤原広行御尊師(札幌市・仏見寺)の発言を取り上げ、創価学会が藤原御尊師に対し損害賠償を求めた訴訟の判決が、2月21日、札幌地裁であり、原告学会員の請求を棄却する、藤原御尊師師全面勝訴の判決を言い渡した。

藤原御尊師は、北海道テレビより宗門と学会の対立をテーマとした番組のための取材を受けた際に、故大橋信明御尊師の事故について、「大橋師の車が出た後ですね、それを追いかけるようにして乗用車が二台急発進していった」とのみ答えた。

裁判長は、藤原御尊師の行為が名誉毀損に当たるかどうかは「本件発言を合む被告の発言のみによって判断するべき」とし、本件について「発言自体から、右二台の乗用車が原告と連絡を取り合って亡大橋の乗用車を後ろから煽り、、原告運転のトラックと衝突させて本件事故を引き起こしたなどと客観的合理的に推測することは困難」であり、「原告の名誉が毀損されたと認めることはできない」として、原告学会員の請求を棄却した。



平成12年度夏期講習会 カリキュラム


 一 般初 級
対象者参加2回目以降の人初参加の人
1時限(宗史)日蓮正宗史(江戸時代後期)日蓮大聖人伝
2時限(宗義)三大秘法(一)折伏の大事
3時限(信仰)学会『教宣ハンドブック』破折法華講員の心得
 4時限 御法主上人猊下御講義



back      index      next