大白法

平成12年6月1日号


主な記事

<1〜3面>


<4〜8面>


back      index      next



僧俗協議会より


〇 新潟布教区

新潟布教区では、昨年、僧俗協議会のスタートにあたり、会場を新潟市の正覚寺に定めて平日の午後七時より開催していた。このため、佐渡などの遠方から集まる方々は、夜に及んでいた。そこで本年は、布教区内の各寺院を順番に会場とすることにし、佐渡の妙護寺や県内各地の寺院に参詣することによって、各支部相互の交流を図り、異体同心がなお一層進むよう配慮している。

協議会の内容は当初、指導教師の発言が中心だったため、昨年6月度からは懇談に力を入れ、そのつどテーマを決めて、法華講員も多く発言できるような形で協議会を行っている。懇談のテーマは、折伏実践を主眼に置き、その時々の状況に合わせて取り決め、その折、テーマに対して「どうしたらよいか」ではなく、「このようにしたらこうなった」という積極的な体験に基づく発表をするよう取り組んでいる。また、布教区内の各指導教師の中で担当者を決め、限られた時間の中で各指導教師が資料などを作成して配り、時局問題等の勉強会も行うようにしている。

新潟市の正覚寺支部(住職・佐藤一応御尊師)では、10時間唱題会の功徳が多くの折伏成果となって現れており、また「仏法セミナー」を開催して折伏に結びつけている。これには事前の準備として、講員向けと新来者向けにそれぞれ案内状を作って配布し、参加者を集めたところ、第一回仏法セミナーには新来者6名、講員42名が出席し、勧誡1名、御授戒2名の成果をあげることができた。

新津市の正安寺支部(住職・小林貢道御尊師)では、家族ぐるみでの寺院参詣を中心に活動を展開しており、青年部の活動も目覚ましい。ある青年部員は、寺院の見張り役をさせられていた創価学会員を折伏し、この体験を折伏した方からされた方へとリレー形式で発表した。また全国青年部大会に向けては、25名の目標に対して御住職からの「バス一台貸し切るくらいにがんばりなさい」との号令のもと、青年部をはじめ壮年部、婦人部も一丸となって啓蒙を行った。特に、全国青年部大会の大切な意義を強く訴えて啓蒙を進めたところ、目標を大きく上回る41名が参加した。

上越市の専光寺支部(住職・松田泰玄御尊師)においても、全国青年部大会の参加目標を達成した。支部目標30名のところ、一回目の締切日の時点では、申し込み数は目標に大きく及ばなかった。しかし御住職の御指導により、真剣な唱題で目標達成を御祈念し、まだ申し込みをしていない青年部員の名簿を作って家庭訪問を行った結果、目標を上回る32名の青年部員が参加することができた。


この僧俗協議会が開催されるようになって一年以上が経ち、布教区内の各支部とも大きく前進し、唱題の絶えない活気溢れる講中に変わってきている。

協議会に参加した方々は「自分がやらねばならぬ」、そして「やればできる」という強い確信を得た。昨年度は、誓願目標の150%超える折伏成果をあげた支部をはじめ、4つの支部が誓願目標を達成することができた。布教区全体でも約90%の達成率となった。

本年、新潟布教区では、すべての支部が昨年を上回る折伏誓願目標を掲げている。「折伏実行の年」の自覚深く持ち、協議会から各支部の多の実体験を学び、宗旨建立750年・法華講30万総登山に向けて、僧俗一丸となって唱題行を根本に大前進することを決意している。



大阪布教区



〇 栃木布教区

栃木布教区の僧俗協議会は、全11カ支部の代表が宇都宮市の誠諦寺に集い、各支部から10名前後の参加をもって開催されている。基本的には午後7時からの開催であるが、山間部・農村部・都市部を抱える当布教区は、冬季の路面凍結などを考え、夏と冬で時間を変えるなどして、安全に参加できるよう配慮している。

協議会の内容は、昨年までは各支部指導教師からの活動状況報告と2名の体験発表を主体として行っていた。本年「折伏実行の年」は、さらに充実を計るため、時局に即した形で開催している。たとえば、本年1月度は、講頭の「折伏実行の年」の決意発表を主体として開催した。2月度は、各支部の活動報告を主眼において開催。3月度は「全国青年部大会」を重視した青年部主体の活動報告と体験発表を行った。そして4月度は、各支部講頭より夏期講習会登山に向けての活動報告と決意発表を行っている。

協議会は、参加者の折伏意識の高揚のため、毎回違った形態を取ることによって参加者の意識がマンネリ化しないように工夫を重ねている。地方担当委員である持経寺住職・丸岡雄道御尊師には、布教区または信徒の要望をあらかじめお伝えし、「折伏実行の年に臨んで」「登山の意義」「御供養について」等々、その時々に応じたテーマで御指導いただいている。

各支部の活動状況は、都市部と町村部とで違いがある。宇都宮市の誠諦寺支部(住職・清水法瑞御尊師)では、市内の集合団地を中心に、折伏活動班が2000枚以上の新聞や印刷物を配布しており、また毎月、新来者を招いての折伏座談会を開催している。さらに、地区毎の詳細な名簿を作成するなどして、30万総登山への準備を進めており、下種先表や訪問報告書の提出、登山啓蒙のための栞を作成して、折伏・育成と登山の啓蒙を兼ねた活動が成果に結び付いている。

西那須野町の覚徳寺支部(住職・大石義忠御尊師)では、高齢化と共に、広い地域に講員が分散している状況を考慮して、毎月の計画を幹部役員会において綿密に討議している。特に地区や班、あるいは比較的近隣の数世帯単位で講員宅に集まり、住職・講頭・幹事が出席して座談会や唱題会を開催し、昨年同時期を上回る成果をあげている。

足利市の楽大寺支部(住職・大森究道御尊師)では、折伏推進会を支部内で開催している。折伏の上での疑問点についての質疑応答、創価学会破折等の勉強会も行い、直ちに成果には結びついていないものの、非常に有意義な会合となっている。

国分寺町の蓮行寺支部(住職・藤田超道御尊師)では、御報恩御講終了後に座談会などの会合を持ち、折伏を実践する中での疑問に答えるなど、きめ細かな指導が成果に結びついている。

どの支部にあっても言えることは、指導教師が率先して家庭訪問や座談会を増やし、さらに唱題行についても、月に2回行っていた支部は3回に、3回の支部は4回にと増やしていることが成果に結びつき、唱題行の参詣者数も昨年を大きく上回っている

特に御法主上人猊下御指南の100日間唱題行は、各支部とも多くの講員が実行していて、僧俗一致して30万遍の唱題を貫徹し、夏期講習会登山への参加啓蒙と共に、折伏誓願目標を完遂しようとがんばっている。


※写真は妙教誌から転載いたしました。




青年部大会に参加して


☆ 仏乗寺支部青年部長 古木輝光 (東京都)

平成5年1月に入信して早7年、青年部長の任を受けて今年で3年目になります。初めて青年部長にとのお話があったとき、性格が内向的な私は、とても責任を全うできないとお断りしました。また、お寺までは自宅から約2時問、当時の職場は自宅の近くで、職場からお寺へ直行しても2時間半はかかり、夜の会合へは参加できませんでした。

青年部長のお話を再びいただき、御住職、講頭との面接で、私はまたもや「みんなの上に立つ器ではないので100%は無理です。さらに自宅からお寺まで遠いので無理です」とお断りしました。沈黙が続き、御住職より「70%くらいで宜しいんではないですか。かえって周りが支えてくれて、周りの方が育つのではないですか」と、有り難い御指導をいただき、こうして青年部長をさせていただくことになりました。

まず、お寺に近い職場に転職しなければならないと思いました。唱題し、折伏した友人に、「青年部長のお役を受けたから、お寺の近くへ行きたい。仕事を紹介して欲しい」と頼みました友人は出版社の仕事を見つけてくれました不思議なことに、最近3人辞めたからと、すぐに雇っていただけました。給料が安いので、お寺の近くへ転居はできませんでしたが、これで職場からお寺まで45分で行けるようになり、平日の会合、家庭訪問等がしやすい環境になりました。幸いなことに残業がほとんどなく、午後6時に退社し、そのまま家庭訪問に行きました。家庭訪問先から自宅までが遠いので1日2軒が限度、交通費の節約に一駅か二駅歩いたり、最終電車が途中駅止まりで1時間近く歩いて帰ったこともあります。

お寺に来る部員さんを増やすのは容易なことではありませんでした。平日は家庭訪問や会合、日曜日は、お寺の行事等での警備や家庭訪問等、それに輸送班として総本山でのこ奉公と忙しく過ごしていると、有り難いことに男子部長の任を受けてくれる方や、輸送班を希望する人、女子の活動者が出てきました。

しかし、それでも青年部としての活動は、他支部に比べはるかに劣っていました。地方部の青年部大会の結集目標を達成できず、折伏もできません。そこで何とか折伏させていただこうと思い、弟をはじめ、会社の社長・部長・事務員の方・上司に信心の話をさせていただきました。まだ入信に結びついていませんが、全国青年部大会で聞いた立派な体験発表を励みに、がんばろうと思います。

振り返るとこの2年問、あっという間でしたが、信心活動が辛く感じて、途中で嫌になったことが何度もありました。その度に、30万総登山達成推進会での柳沢総講頭のお話の中の、鳥が山火事を消す話が頭に浮かび、これを励みに、またがんばろうと自分に言い聞かせてきました。

去年の9月、体力の限界を感じるような時期がありました。それから全国青年部大会の話が具体的になっていき、11月は仏乗寺支部でも、53名の目標が決まり、さらに啓蒙を強化しなければなりませんでした。この段階で啓蒙等の活動をしていたのは、私と男子部長、女子部長だけでした。これまで地方部の青年部大会でも、どんなにがんはっても22〜23名で、さらに30名増やすことなど無理だと思いましたが、やらないわけにはいきません。今まで家庭訪問したときの感触でこの人はと思うところに連絡をとりました。

しかし今年に入って大事な時期に気力の限界でした。元旦、お寺の零時の勤行会の警備が終わり、自宅へ戻って御本尊様に、「もう限界です。なんとかしてください」と訴えるような思いで、7時間の唱題をしました。

一月の御講で私は、壮年部、婦人部に呼びかけて、啓蒙に協力していただくことにしていましたが、風邪で倒れて参詣できず、大事なチャンスを逃してしまいました。ほとんど諦めかけていましたが、できるところまで何としてもさせていただこうと思い、家庭訪問を続けました。

二月に入って講頭から、副青年部長、副男子部長2名、副女子部長2名を新たに任命し、輸送班を1名増員するとのお話がありました。副青年部長に任命された方は折伏のよくできる方でたいへん心強く、部員さんの啓蒙も分担して行え、「支部の締め切りまで約1カ月ある、これなら53名いける」と希望が湧きました。締切り一週間前、50名になりました。そして青年部大会の2・3日前には、今年から副男子部長ならびに輸送班をやる方が折伏を成就し、入信した方も添書登山で行けることになり、最終的には、本当に有り難いことに59名が申し込みました。

大会当日、残念なことに欠席者が出て目標完遂には到りませんでした。申し訳ない思いで、大会の最中も結集人数を聞くまで複雑な気持ちでしたが、15,100名と聞いたとき、ほっとしました。

帰途のバスに揺られながら私は、青年部長の任命を受けてから約2年、御住職様の御指導の通りとなり、みんなが支えてくれていることをつくづく情けなくも有り難く感じ、御本尊様に感謝の気持ちでいっぱいになりました。今回の大会で戴いた御指南、うかがった挨拶、抱負、体験発表を励みに、平成14年・30万総登山に向けて御住職の御指導のもと青年部の方々と協力し合ってがんばります。



☆ 妙道寺支部青年部長 山本晋 (愛知県)

4月23日、待ちに待った全国青年部大会に無事参加させていただくことができました。私は一泊コースでの参加でしたので、前日、支部の青年部の方と一緒に着山いたしました。

22日、午後2時半からの御開扉を戴くために、奉安殿に入り、御法主上人猊下の御出仕をお待ちする間、この日に至る山までの啓蒙活動や様々なことが思い浮かび、(御本尊様、やっと今日登山させていただくことができました)と有り難い気持ちで一杯になり、涙を流しながら御題目を唱えていました。そして、御法主日顕上人猊下の大導師のもと御開扉を賜り、本門戒壇の大御本尊様に対し奉り、「妙道寺支部参加目標69名の達成をご報告申し上げます。目標を達成させていただき、ありがどうございました」との、ご報告と、明日登山してくる支部の方が無事に着山できますようにとの御祈念をしながら、真剣に読経・唱題させていただきました。

夜、広布坊での座談会で4地方部の青年部長さんより、今回の全国青年部大会に当たっての活動報告を聞かせていただきましたが、皆さん決死の闘いをされてきて、今日登山されているのだと感じました。そして4人の方に共通していたことは、「唱題に唱題を重ねて今回の目標完遂に臨んだこと」「指導教師の御住職様のもと、支部を挙げて今大会の啓蒙に当たったこと」「折伏をして、その方を青年部大会にお連れしていること」という点でした

妙道寺支部におきましても、初めのうちは青年部役員で啓蒙をしていましたが、なかなか成果が上がらず悩んでいました。御住職・高橋粛道御尊師より、「青年部だけで家庭訪問に行くのではなく、支部役員と一緒に家庭訪問に行きなさい」との御指導をいただき、その後、村上講頭をはじめ支部役員の方と活動するようになってからは、一人、また一人と参加者が増えていきました。

しかし支部の申込み締切り前日の時点で、目標に対してあと2名足りなかったのです。もちろん役員一同、誰一人として諦めることなく、最後の最後まで御本尊様を信じて唱題をやりきった結果、翌日の締切り当日に目標を達成することができました。

大会当日、支部の方は無事に着山できました。気持ちのいい青空の下、支部の大勢の青年部員と一緒に、宗史始まって以来の未曽有の青年部大会に参加させていただけたのは、とても有り難いことです。今回の、全国青年部大会においての思い出一つひとつを忘れることなく、平成14の宗旨建立750年・30万総登山には、縁ある方を一人でも多く折伏させていただき、一緒に登山できるよう、大聖人様の、「須らく心を一にして南無妙法蓮華経と我も唱へ、他をも勧めんのみこそ、今生人界の思出なるべき」(御書300ページ)との御金言を胸に刻み、魔に負けることなく自行化他の信心を続けていきたいと思います。

(※現在妙道寺は離脱僧に占拠されており、妙道寺支部の方々は妙道寺事務所を拠点に活動されています)


大会A



☆ 妙流寺支部青年部長 橋本浩 (福岡県)

法華講連合会全国青年部大会登山が、未曽有の青年15,000名以上が全国から集い、総本山で開催されました。これは、将来の法華講の発展を担う青年に期待なされての、御法主上人猊下直々の御指南のもと開催されるものであると受け止めました。

「いよいよ青年部が立ち上がる時が来たんだ!御法主上人猊下の大慈悲に精一杯お応えしていくんだ!」との強い決意で、約5カ月問、闘わせていただきました。何もかもが初めてのことで、どこから手をつけてよいか判らずにいたのですが、まず12月1日より1日1時間以上の唱題に挑戦しました。全国青年部大会に先駆けて地域別青年総決起大会が行われることも決定しました。

全九州の総決起大会はその第1回目として1月8日、立正寺での集いでした。これに向けて私たちが活動を開始したのは、元旦勤行の午前零時です。大会までほとんど日数がなく、大会の内容も把握できないままに、急いで中学生以上の青年部員に声をかけ、日時と場所のみのプリント配布で終わってしまいました。

いい加減で無責任な活動内容に大反省をしました。総決起大会の当日、妙流寺支部の参加目標20名に対し、24名の結集でした。しかし、全九州の目標800名に対し737名と、全体では達成できませんでした。集まった青年の中には、人の話を聞けない、歌も元気に歌えない者もおり、こういう人もいるのが現状なのだと受け止めざるを得ませんでした。これではいけないと、今度は、いろいろな反省も含めて早め早めの取り組みをしました。

まず登山決意者の名簿を作成し、皆が記入できるようお寺の受付に貼って呼びかけたのです。さらに毎週日曜日の活動日に、唱題してから家庭訪問や話し合い、資料作り、青年部便りの発行等を行いましたが、活動者約7名からのスタートでした。全国青年部大会の目標は40名です。婦人部・壮年部の方々が力強く応援してくださり、2月の下旬には申込者36名となりましたが、それからの決意者が現れず、苦しみました。

そのようなとき、僧俗協議会で秋山御尊能化より、「折伏すれば、すべてが整い、自ずと御題目が唱えられ、自然に力が入ってくる」との御指導がありました。その後、同志と共に発心し、唱題を重ね、縁ある方々に下種、折伏していく中で、思いもよらぬところから1人、また1人と増え、3月中旬に目標達成、そして4月中旬に48名となりました

御住職・宮沢親道御尊師の御提案で、妙流寺支部の青年部大会を開催することとなりました。3月の支部座談会は青年部が企画進行をさせていただき、登山への勢いに一層拍車がかかりました。最後まで声をかけ合い、勢いを持続させ、「一人でも多くの同志を御法主上人猊下の御もとへ!」の一念で、壮年部・婦人部・青年部が一丸となって啓蒙し、大歓喜の中、51名の結集をもって大会当日を迎えることができました。

青年部大会において御法主上人猊下は、「折伏実行の年』たる本年において、いよいよ本格的な大前進の態勢を整えたことを示すもの」(大白法548)と仰せになられ、僧俗一致での大前進の姿をお喜びになられました。私たち自身、今回、初めて異体同心、僧俗一致の大切さを実感できました。数多くの学びを生かしきり、30万総登山に向けて、4月28日よりの唱題行、本年の妙流寺支部折伏目標50世帯の完遂をめざし、がんぱってまいります。



☆ 専光寺支部青年部長 井口重勝 (新潟県)

昨年、北陸地方部では、3月に石川県青年部会、、五月に富山県・新潟県合同青年部会を、新来者を集めて開催し、その後、青年部代表登山を行うなど、青年部活動としてば充実していました。しかし、専光寺支部としてはそれそれの行事に、結集目標に届かないことが続きました。

今年2月に開催された全中部青年総決起大会でも、昨年末より参加申込書付きのパンフレットを持って家庭訪問に回りましたが、目標15名のところ、申し込み14名、当日の参加者は13名と、あと一歩で終わりました。そして今回の全国青年部大会への目標は、30名でした。

未だかつて、これほどの支部青年部員が結集したことはありません。昨年の支部総会での、草部の決意発表をするに当たり、御住職・松田泰玄御尊師より、具体的な数字をあげなければ、ただ発表するだけで終わってしまうとの御指導があり、「一声かければ集まる青年を20名にします」とお約束しました。これは何とか達成できたと思います。しかしそれ以上の人数をとなると、進学・就職・転勤等で県外へ出ている部員にも参加してもらわなければ達成できません。

2月20日の午後7時過ぎ、総本山・広布坊で行われた全中部総決起大会から全員 がお寺へ帰ったところ、御住職は役員会の前の勤行を終えたところでした。御住職は、「全国青年部大会には、総決起大会に参加したこの13名全員が、必ず新しい参加者を御法主上人猊下の御もとへ連れていきなさい」との御指導をいただきました。また、役員会の席上、各地区長、幹事を通じて、学生を持つ親御さんの中で、お寺への送り迎えや交通費の負担等の協力を得られそうな方の名簿を作っていただきました。また、参加申込書付きのパンフレットを作成し、2月23日から家庭訪問を開始し、県外の青年部員には手書きの心を込めた手紙と共にパンフレットを郵送・その後、電話で直接話して啓蒙しました。

4月4日、追加申し込み名簿を御住職へお出ししました。このときの私は、「あと一息がんばれば目標達成だ」という気持ちと「このくらい参加できればもういいかな」という気持ちが半々でした。ところが、御住職は、まず申し込みが22名になったことを喜はれ、次いで、不参加者の名簿も出すようにとおっしゃいました。家に帰って、不参加者と、その人への連絡者を拾い出したところ、まだ多数の部員が残っていることに気付き、目を覚ましました。

そして残り一週間の啓蒙で中学生以上がさらに追加で参加を決め、合計32名が、一人も欠けることなく全国青年部大会へ参加できました。このことは、御住職の御指導と、各地区長、幹事さんをはじめ、家庭訪問や電話連絡の協力をしてくださり、御祈念してくださった役員の皆さん、そして私たちを信頼して学生の子供さんを送り出してくださった親御さんのお陰です。

今回、少年部から鼓笛隊や書道教室等へ参加していた部員はすぐに申し込みできたのを見て、少年部から青年部へ、空白期間のないようにお寺に縁していかせることの大切さが判りました。これからの課題としていきます。

平成14年には、今の青年部員が講中の中核になっているはずです。平成14年・30万総登山に向けて、御法主上人猊下から戴いた御言葉を胸に刻み、始まりました100日問の唱題行に、折伏に、がんばります。


大会B



☆ 成妙寺支部青年部長 宮越孝正 (北海道)

この度の全国青年部大会を通して御本尊様が学はせてくださったことは、今後の信心活動に活かせるすばらしい体験でした。

昨年、全北海道青年総決起大会と、全国青年部大会登山のことが決まった当初、何の自信もありませんでした。自分が青年部長として何をすればよいのかが判らず、また青年部同士もうまく意思の疎通がとれていなかったので、私はただ御住職・今野信通御尊師のもとへ通い続けるだけでした。

そうしているうちに、御住職の御指導と青年部員同士の話し合いにより、啓蒙用のパンフレットと青年部名簿を作ることとなり、それをもとに家庭訪問を繰り返しました。時には御住職も一緒に家庭訪問をしてくださり、僧俗一致・異体同心という言葉が生命に染みこんだものです。

最初の成妙寺支部の参加目標は、総決起大会に10名、青年部大会登山に3名でした。しかし、地方部青年部長の津田さんより、目標数を倍にしようという意見があり、その目標に切り替えざるをえませんでした。

支部の青年部で打ち合わせをするときは、必ずお寺に集まり、本堂の御本尊様に唱題してから、御住職を交じえて全員で、支部目標に向かいがんばりました。そんな中、総決起大会で我々成妙寺支部から歌の指揮者を出すことが決まり、私と部員さんの4名でこの大任を果たすことができました。

この総決起大会で、当初の目標は10名だったのが、終わってみれば20名の参加を得ることができました。そして青年部大会登山にも、3名〜5名の登山予定でしたが、7名の参加者を得ることができました。

感じたことは、できないと思ったことでも、御本尊様を信じ、部員さんの信心を信じきることが、とても尊いことだということです。私自身は、決して今回の結果に満足してはいけないと思っています。反省すべきところは正直に反省をし、さらに精進し、自分自身の願いを中心とした信心をするのではなく、今回の青年部大会での御言葉のままに、平成14年・法華講30万総登山に向かい精進していきたいと思います

また、3月の総決起大会で歌の指揮を一緒に務めた佐藤君は、それまで内得信仰でしたが、総決起大会で歓喜し、4月12日に御本尊様を御下付いただきました。私も今後は、真の仏恩報謝の折伏を誓願し、実践していきます。



☆ 高妙寺支部青年部長 中村和司 (兵庫県)

この度の青年部大会への啓蒙推進の中で、我が支部の青年部は多くのことを学ばせていただきました。中でも、大会に向けての家庭訪問を通して、活動者の認識が大きく変わりました。

先の1月23日、平安寺で開催された全関西青年総決起大会で、井手青年部長より、「この大会に対して費やす時間とお金には一切無駄がない、必ず諸天の加護がある」との激励がありました。この言葉を胸に、御法主上人猊下の御指南に対し奉り、必ず結集目標を上回って参加させていただいてお応えしようと、家庭訪問が始まりました。

いただいた目標は21名でした。しかし、活動者の誰一人として、最後まで、「これでいい」と満足する部員はいませんでした。訪問先で「結構ですから」という応対を受けることもありましたが、お寺で唱題し、めげることなく再度訪問するというようになりました。

その結果29名が、総本山での全国青年部大会に参加しました。我が支部には、まだ100名以上の青年部員がいます。今回の29名が中心となり、高妙寺の外護、興隆のため、まずは支部総登山への青年部としての参加目標である50名をめざします

大会当日、15,000名の中に自分たちが参加をさせていただいていたことを、本当に有り難かったと実感できるようなことが、これから何度もあることと思います。どうしても参加できなかった部員にも、一人ひとりに、参加できた者が歓喜を伝だ意義ある活動を展開してまいります。

井手全国青年部長の、「本当の闘いはこれからだ」という言葉を常に忘れず、まさにメインテーマだった「闘魂」の二文字で、折伏誓願目標を自分のことと捉えられる青年部に成長していきたいと思います。全国の青年部の皆さんに負けないように、指導教師・須藤道地御尊師の御指導をすべて受け切り、30万総登山に向かって不自惜身命の精進をしてまいります。


大会C



☆ 華王寺支部青年部長 浅川泰行 (東京都)

今回の全国15,000名の青年部大会のことを初めて伺ったのは、昨年夏のことでした。夏期講習会の折、御法主上人猊下への御目通りの砌に法華講に御下命賜ったとのことであります。

昨年の地方部青年部大会で支部の参加目標は26名でした。動ける人は7〜8名、それ以外の人はなかなか青年部の中へ入ってこない有り様でしたが、みんなの努力で目標を達成し、乗り切ることができました。しかし、今度は42名の目標で、しかも会場は総本山です。

そこで、「折伏実行の年」である本年、4月23日の大会までを組織の内部固めの期間と位置づけて御住職・前川慈肇御尊師のご承認のもと、無理を承知の上で1月1日より青年部班体制(5班)をスタートさせました。この班体制では、男子部・女子部・中高生にそれぞれ分け、加えて地域を考慮することによって、より綿密な連絡体制を築くことができるようになったと思います。

各班長との相談の結果、私たちの大会結集<自主目標>を、未曽有の50名と定めました。50名の目標について、役員会や地域長会においても賛同を得、登山部の緊急時の蓄えから補助をしていただくなど、御住職をはじめ支部の皆様がたいへん力強く応援してくださいました。

私たちは支部の行事の際には必ず大会についての呼びかけをしました。また、女子部長の作成した案内文を持って、週末ごとに家庭訪問を行い、2月27日の全関東青年総決起大会を経て、さらに参加を呼びかけました。

その中で大会では御法主上人猊下様より直接、御教導を賜ることができること。この濁悪の時代に法華講青年部員であることの因縁、この大会が青年一人ひとりの未来にわたる信心の向上と幸福への大きな転機となる意義が存在すること、を訴えていきました。その結果みんなの唱題と努力と熱意により当日は56名をもって総本山に参詣させていただくことができました。

特に、昨年より発足した中高等部の参加が10名もあり、さらに地方在住の部員も、福岡からは女子部員と妻子同伴の男子部員、大阪から女子部員、長野から駆け付けた男子部員等々、全員で全国15,000名の一員として、御法主上人猊下より御教導を賜ることが叶い、お互い心から喜び合いました。

どうして今まで班体制ができなかったのかと思うほどの盛り上がりでした。これも、御住職の御指導のもと、休みも返上して駆け回ってくださった役員の努力の結果と深く感謝しています。

御指南の中で、青年としての生き方、信心の捉え方、自らが平成14年への主体者であること等を学ばせていただきました。「一年に一人が一人以上の折伏」「30万遍唱題行」の2点を私たちは実践いたすことをお約束申し上げました

今回、華王寺支部の青年部にとって未曽有の大結集を果たし、参加者全員が強い決意と感激を戒壇の大御本尊様にご報告させていただけましたことは、何よりも大きな収穫であります。

これからは青年部全員が講中の中核となって異体同心の信心で、平成14年・30万総登山を必ず成就する覚悟でおります。そして、御法主上人猊下が、私たち青年部に対して期待してくださっている御慈悲への御報恩の念を生涯持ち続けて、地涌の菩薩の一員たる名に恥じることのないよう、広宣流布のため精進してまいる決意です。



☆ 覚正寺支部青年部長 山本茂雄 (山口県)

覚正寺の青年部員17名が、それぞれに様々な思いを胸に登山に参加させていただきました。大会に向けて、啓蒙のために男子部と女子部の名簿の整理から始めました。また、御住職の御指導のもとに青年部会を毎週開き、登山の申込み締切日までは、一人でも多くの青年部員に声をかけて、大会に参加できるようにしました。

今回の御登山は宿泊が原則だったのですが、社会人は仕事があって金曜日から出発するというわけにいかず、日帰りでの参加となり、中高生は宿泊コースでの登山となりました。

御登山するにあたり、「魔が競ってくるから、これまでと同じような姿勢ではだめだ」ということで無事に御登山させていただけるまで勤行・唱題をきちんとやっていこうということを青年部会で話し合っていました。すると幸先よく、男子部員の中から「朝夕の勤行をきちんとする努力を始めたところ、就職に有利な連絡が先方からありました」との報告があり、嬉しく思いました。

下山の車中では、高校生から、御法主上人猊下の御指南である平成14年の30万総登山に参加し、お応えしたいという心意気を示す声も聞かれ、心強いものを感じました。

下山してから青年部長として取り組みを振り返ってみました。今まで青年部だけで御登山したことがないだけに、今回の17名は、みんなからは多い人数だったとも、少ない人数だったという声も聞かれました。

現状から、2年後の30万総登山に対して、我が支部の青年部員で100名の御登山をさせていただきたいという目標を、果たして完遂できるだろうかという危機感を覚えました。これを完遂できるようにするために青年部長として、これからの活動をどのようにすればよいのか。

考えられることは、今、きちんとお寺に参詣できている青年部員に対し、働きかけていくことであるが、青年部会を通して青年部員が人間関係を作り上げていく。喜んで信心する気持ち、信心活動そのものに喜びを感じて生きていける青年部員を一人でも多く育てていく。人間としてさらなる向上をめざしていく青年部員、また常に人の幸せを願っていく青年部員で、お寺の本堂を一杯にしていきたいと思います

その先に、平成14年・宗旨建立750年の法華講30万総登山の大成功があるのであり、御法主上人猊下の御指南に応えていけるよう努力していきたいと思います。


大会D



☆ 開徳寺支部青年部長 小山和政 (埼玉県)

昨年11月、開徳寺御住職の座替り式並びに入院式が厳粛に行われ、その一週間後に支部総登山が行われました。この支部総登山に、青年部は60名の結集をめざしましたが、参加したのは40数名でした。その数日後、御法主上人猊下より「青年部大会をお山で行っては」との御命題をいただいて4月23日に全国青年部大会が行われることになったと知りました。私はこれを聞いて「もう一度チャレンジしなさい」と言っていただいたような気がしました。

その後の地方部青年部長会で、全国青年部大会を前に、2月、全関東青年総決起大会が行われるとの発表がありました。当支部の参加目標は、全関東青年総決起大会に6名、全国青年部大会に25名。果たしてこの結集人数で平成14年を迎えられるのだろうか、と疑問に思いました。

年が明け「折伏実行の年」、講頭さんより、僧俗協議会で決意発表をするようにと連絡をいただきました。1月23日、僧俗協議会の席で、全国青年部大会に60名を結集をすると発表しました。これが、もう一度チャンスをいただいたことへの、私なりの答えでした。

1月31日、御法主上人猊下大導師の唱題行に参加させていただき、本門戒壇の大御本尊様に決意を申し上げ、3カ月間の闘いが始まりました。活動していく中で、「無理かもしれない」という気持ちにもなったのも事実です。しかし、諦めた時点ですべて終わりです。

2月27日、常泉寺での全関東青年総決起大会で他支部の体験発表、柳沢総講頭の激励を受け、やらなければいけないと使命に燃えたのですが、3月12日の時点で40数名でした。結集は必ずできると信じ、啓蒙を続けていました。

そんなある日、副青年部長より「名簿上、60名の結集は可能です」と連絡が入り、真っ暗闇から一筋の光が見えたような気がしました。毎日のように家庭訪問、電話連絡を行い、結集目標まで、あと数名になりましたそして、大会まで残り2週問となった日、気持ちの焦りから講頭さんと口論になり、御住職から師弟の筋目と講中の異体同心について厳しい御指導をいただきました。

ある日、私は、家庭訪問に出かける車の中で、「誰が守ってくれるんだ。こんな嫌な思いまでして、青年部長なんか、やっていられるか」と大声で叫び、はっと我に返りました。私がいつも部員に言っている「嫌なことがあっても、お寺に行かなくなるというのは自分で決めていることだ。この信心をやめる人は、他人のせいにして、自分でやめている」という言葉を思い出したからです。

私は危うく魔に誑かされ、御住職や講頭さんに怨嫉するところでした。このような魔が競うのも、青年部の登山が重要な意義を持つからなのだと感じました。自分のことを思ってくれているからこそ、御住職も講頭さんも御指導くださったのだと気付き、その有り難さに涙しました

講頭さんと「俺に任せておけ」「私もがんばります」と言葉を交わし、次の日、本門戒壇の大御本尊様に報告の御登山をしました。大会一週間前、講頭さんをはじめ役員の方の協力もあり、青年部員65名の参加申し込みを達成しました。まさに、「一人の心なれども二つの心あれば、其の心たがいて成ずる事なし。百人千人なれども一つ心なれば必ず事を成ず」(御書1389)の御金言のとおりで、異体同心の大切さを目の当たりにしました。

ところが、それからさらに、大会前日まで家庭訪問を続け、連絡を取り合っていまと不参加の連絡が入り、対処できずにお寺に駆け込みました。すると御住職より、「結集目標は達成しました。やることはやりましたね。あとは本人の問題です。私もできる限りのことはします。当日は、胸を張って登山してください」と、心温まる御指導をいただき、胸が熱くなりました。

当日を迎え、60名の結集<自主目標>から3名欠けたものの、初登山者6名を含め御登山させていただき、全国の15,000名の大結集も達成しました。

御法主上人猊下は、「不平・不満や暗い苦悩の生活が、いつとなしに喜びと希望に変わっていく。そこからまだ折伏の心、人を本当に思いやる心が出てまいります。しかし、その元はすべて妙法受持の信心でなければ本物ではありません。(中略)青年に、より多く恵まれた大活力をもってそれぞれの法華講支部のなかに在って広布の先駆を切っていかれることを強く期待したいと思います」と御指南くださいました。

全国青年部大会は出発点です。御法主上人猊下の御指南のもと、精進していくことを固く決意しました。また、今回の活動で、改めて法統相続の大切さを実感しました。この大会に当たり、御住職はもちろんのこと、講頭さんをはじめ壮年・婦人部、また青年部の皆さん、大変お世話になり、まことにありがとうございました。



back      index      next