大白法

平成13年1月1日号


主な記事

<1〜5面>

<6〜8面>


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御法主上人猊下 新年の辞


誓願貫徹の輝かしき新年を迎えました。全国法華講員の皆様、新年おめでとうこざいます。皆様には昨年に引き続き下種仏法の命脈たる久遠一念の題目を、本仏大聖人の大慈大悲の下に堅く受持せられて、幽玄不可思議の功徳を受け用いつつ、晴れやかな新年をお迎えの事と存じます。

来るべき宗旨建立750年の報恩事業完遂に向かって、我等日蓮正宗僧俗が敢然と大道を前進しつつある中で、本年はいよいよ最後の年となりました。この本年の誓願貫徹とは云うまでもなく、平成14年の大佳節に於ける僧俗一致の御報恩の事業を遂行し切る為の、広布前進の実証を徹底して貫き顕す事にあると思います。

顧みれば11年前の平成2年に法華講は未曽有の総本山に於ける3万結集の総会を、更に1万有余人を上回る地涌の同志によって、見事にその信心の実証を顕したのであります。この前後に於ける、心ある宗門僧俗の異体同心の団結と大法護持の念による行業は、土塊の中の宝玉の如く確固たるものがありました。従ってかの我見我欲を根本とし隠然たる宗門支配を企む仏敵池田創価学会の多大なる怨嫉を生じたのであります。これより仏敵池田大作の怨念による誹謗悪口は、700年の正法を持つ我等に向けられ、遂に宗門よりの指摘と質問を契機として、正法への信仰に誠意を全く失える池田等の者共への、法華講本部規約の改正に伴う同役員の自然資格喪失となり、これを怒り怨んだ彼等は宗門誹謗のあらゆる非道な行動を取るに至りました。

しかし乍(なが)ら、平成2年の大結集の砌に仏祖三宝尊の大命として打ち出された平成6年の6万総登山は、仏敵池田創価学会のあらゆる悪口妨害をも鉄壁の僧俗の団結を以てはね返し、数々の不思議な諸天の守護を加え見事に成就致しました。これは誠に仏祖三宝の偉大なる加被(かひ)によるものであり、また我等の前進が大正義であることの明らかな実証であります。そして、平成2年より仝6年への4年間の次に、この6万総会に当たって広布と報恩の大目標として打ち出された、8年後の宗旨建立750年、その正しき中間に、降って涌いた如く、平成10年の宗門史に輝く大行事たる新客殿の落慶と10万総登山の大成功が、これも阪神大震災との不思議な符合と因縁により、見事に実証されました。

そしていよいよ本年のこの誓願貫徹の年を踏まえて、宗旨建立750年30万総登山の実証を顕すべき時が近付いております。宗祖大聖人曰わく、「善に付け悪につけ法華経をすつるは地獄の業なるべし」(御書572)と。又云く、「日蓮が一類は異体同心なれば、人々すくなく候へども大事を成じて、一定法華経ひろまりなんと覚へ候。悪は多けれども一善にかつ事なし」(同1389)と。

この大慶事の功徳は一つには、本仏大聖人による三大秘法の大正法が、着々として、日本乃至世界広布の実相を未来に顕す事であります。二つには、広布の元となる本門戒壇大御本尊の法威が、法華講信徒の誠心の供養を主とする奉安堂の建立成就と共に、万年広布の礎(いしずえ)として益々法界に光被(こうひ)し、日蓮正宗の存立基盤がいよいよ確立する事であります。三つには、永遠の生命に於ける因縁の上に、この大事業に関与する正宗僧俗一人ひとり、いわゆる皆様方の善悪十界互具の当体に、未来永劫確固たる大福運の成就する事であります。

思えば大聖人の仏法の正義を自ら抛棄(ほうき)した池田大作や創価学会が、真実の依拠を失って裏で政権にすり寄り、世間の権力獲得に狂奔している姿はまことに見下げ果てた堕落的な醜(みにく)い転換であり、彼等の中に大聖人の三大秘法の正義はそのかけらも見出せません。思えは『ニセ本尊』にうつつを抜かす創価学会員こそ愍(あわ)れな存在であります。

さて本仏大聖人様より700年、不変の相続による正しい仏法を受持される法華講の皆様、本年こそその信行の充実を一人ひとりが発揮され、誓願目標の貫徹にその実証の成果を堂々と顕されることを願うものであります。終わりに皆様のいよいよの御健康と御多幸、そして御精進を心より祈り上げ、一言新年の辞と致します。




ロングアイランドシティーにニューヨーク妙説寺の出張所を開設


昨年12月2日午後3時から、アメリカ・ニューヨークのロングアイランドシティーで、妙説寺のロングアイランドシティー出張所の開所式が行われた。これには宗務院より、海外部長・尾林広徳御尊師、海外部主任・石橋頂道御尊師、アメリカ国内からは、NST(日蓮正宗寺院)プレジデント・ロサンゼルス妙法寺住職・高野泰信御尊師をはじめ全米の御住職方が御出席。また地元の代表信徒約150名が参列して執り行われた。なお午後7時からは記念法要が、カナダ、トリニダード・トバゴを含む広大な管轄地域からの代表約150名が参加して行われた。

開所法要は、尾林海外部長の御導師により開始され、まず妙説寺住職・長坂慈精御尊師によって新出張所安置の常住御本尊が御開扉された。その後、献膳の儀・読経・唱題と如法に進められた。次いで式の部に移り、出席御僧侶の紹介に続き、経過報告ではデニス・ハガティー講頭が、待望の出張所が開所された喜びを語った。

祝辞に立たれた尾林海外部長は、ここ数年、特に躍進目覚ましい同寺発展の姿を賞賛され、出張所の開設がなお一層の飛躍につながることを期待された。続いて、高野NSTプレジデントより心温まる祝辞が述べられた後、日本からのメッセージが披露された。最後に長坂住職より丁重な謝辞が述べられ、終了した。終了後、堂内で参加者は、全員で記念撮影に臨み、新法城開設の喜びの中、「誓願貫徹の年」に向けての決意を新たにした。

ロングアイランドシティーは、ニューヨークの中心地マンハッタンのイースト川をはさんだ対岸に位置する交通の要衝であり、出張所の立地は、地下鉄が3路線交差する交通至便な場所である。ちょうど1年前の12月に、創立15周年を迎えた妙説寺は、同市の郊外東端クィーンズ地区に位置するため、マンハッタンにより近い場所への拠点開設は、関係者の長年の願いであった。

なお海外部長一行は、翌3日にはワシントンD.C.に移動。午後3時から妙宣寺で海外部長指導会を開催した。妙宣寺では6年ぶりとなる指導会には同寺所属の法華講員約200名が参加し、この年の有終の美を飾る有意義な指導会となった。また、4日には、同市内において2000年度の「NST定例理事会」が行われた。



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