大白法

平成15年3月1日号


主な記事

<1〜4面>

<5〜8面>


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夏期講習会のカリキュラムが決定


宗務院より、平成15年度法華講夏期講習会のカリキュラムが発表された。本年より新たな内容で再開実施される講習会は、6年後の「『立正安国論』正義顕揚750年」、さらには未来広布をめざす上での、支部の発展と法華講員育成のための重要行事である。

講習日程は2日間で、1日目には、はじめに登山者全員が奉安堂で戒壇の大御本尊様に内拝させていただく。その後、3科目を受講、宿坊での唱題行(1時間)となる。2日目は、丑寅勤行、明けて山内清掃の後、御法主日顕上人猊下の御講義を拝聴する。最後に宗務院代表と連合会委員長から挨拶があり、講習会は修了し、順次下山となる。

夏期講習会の受講対象者は中学生以上。従来のコース別(初級・一般)の枠はなく、全参加者で同講義を受講する。1日目は、「御書要文講義」「教義」「信仰実践演習」として、それぞれ講題を設け、3科目を受講する。担当講師の各御尊師は、講義内容やテキストの作成など、より充実したものをめざして、目下、科目ごとに幾度も会議をもち、検討を重ねている。

各講義の概略は、次のとおりである。「御書要文講義」では『南条殿御返事』(御書1569ページ)を講題に、法華経の行者・日蓮大聖人が末法の御本仏なることを拝し、純信の御供養と参詣の大事を研鐙する。「教義」では『南条時光伝』を講題に、大石寺開基檀那・南条時光殿の尊い生涯をとおして、その純粋な信仰と外護、法統相続、正師に随順することの大切さなどを多くの史料に基づいて学ぶ。「信仰実践演習」では、講題を『折伏活動の実践』とし、主に折伏の心得や具体的な方法を学びつつ、地涌の菩薩の自覚を確固たるものにする。2日目は、御法主日顕上人猊下より、直々に御講義を賜ることになっている。

本年より、新たに第1回として始められる夏期講習会に法華講員一同、奮って参加し、平成21年『立正安国論』正義顕揚750年に向けての折伏と育成の原動力としていこうではないか。



体験発表
海外信徒総登山より


○『何としてもの一念で御登山叶う』 台湾本興院・江素卿

今回有り難くも、宗旨建立750年慶祝記念総登山に参加させていただけました。病気のために不自由ではありましたが、「何としても総登山に参加させていただく」という強い求道心を抱き、とにかく先に参加の申し込みをしました。

それからというもの信心修行に励み、昨年、総登山の行われる年になってから、病状が快方に向かうという、御本尊様から偉大なる功徳を戴きました。そしてついに念願叶って総登山に参加できたのでありました。

奉安堂を拝し、とても美しく雄大で、迫力があるように感じられました。奉安堂の内部はとても広く、荘厳されていて、私たちの修行姿勢はこうあるべきだということを表しているように感じられました。

このとてもすばらしい空間で、車椅子ではありましたが、御内拝させていただくことができ、とても感動しました。本門戒壇の大御本尊様を拝したとき、私の心は感動と感激でいっぱいになりました。心の中に再び信心の確信が沸き上がり、戒壇の大御本尊様こそ、私たちの謗法罪障消滅を必ず叶えてくださる唯一の法門であると絶対的な確信を得ました。

御法主上人猊下は、広布坊2階での総会終了後、1階のテレビ放映で総会に参加していた私たちのところまで足をお運びくださり、「題目をしっかり唱えなさい。南無妙法蓮華経の大良薬により、体は必ず丈夫になりますよ」と激励・御指南をくださいました。御慈悲溢れるこの御指南には、本当に心から感動・感激しました。

帰国後、自分の信心をより一層堅固なものにし、一生懸命精進して、健康に気をつけながら広布のために努力していく決意です。



○『御開扉で感じた各国の人との一体感』 ブラジル一乗寺・エリオ=A=デウフィーニ

私は現在、49歳で、一乗寺があるサンパウロ市から400キロ離れたクリチーバ市に住んでいます。クリチーバ地区には20世帯、52名の信徒がいます。今回の海外信徒総登山には、そのうちの14名が参加できました。たいへん小さい地区ですが、広布の基盤となる布教所をこの地に建立できるよう、皆でがんばっています。

私はたいへん喜ばしいことに、入信した1994年に、第1回目の海外信徒総登山に参加でき、昨年4月の特別大法要、11月の海外信徒総登山(中会)と、これまで3回、御登山させていただけました。

今回の海外信徒総登山には、長女が御登山できることを最優先と決めていました。私たち夫婦は、一緒に参加できるかどうか、出発する直前まで経済的な問題などいくつかの不安をかか-えていました。しかし幸い親類から無料の航空券を入手でき、なんとか登山に参加できる準備が整いました。ただし、直前であったため帰りの便が決まらないままでの 出発となり不安はありましたが、この重要な御登山に参加したいとの一心で参加を決意し、日本に向けて出発しました。

約36時間の道のりで体調の心配はありましたが、無事に総本山にたどり着き、海外信徒総登山の行事すべてに参加させていただきました。下山後、東京に移動した後、帰りの便の席も取れて、皆の1日遅れただけで帰国でき、日本での滞在費を余計に出費することなくすみました。

さらに御登山から帰って来てから、喜ばしいことがありました。新しい仕事が見つかったのです。私自身としては、今年の4月ごろから新たな仕事を探そうと思っていましたが、帰国後すぐに仕事が見つかり、1月6日から新しい職場に就くことができました。これはたいへん思いがけなく、うれしい出来事でした。御本尊様の偉大な功徳を改めて確信できました。

今回の御登山を通して感じたことは、日本へ向かう前には、距離的なものと、異なった習慣を持った人々と接しなくてはならないということに対して不安を抱いていました。しかし、不思議なことに、様々な民族が奉安堂御安置の本門戒壇の大御本尊様に対し奉り、言語、文化、慣習の違いを超越して、読経の声を合わせ、自行化他にわたる「南無妙法蓮華経」の御題目を一心に唱えることによって、国境をも越えて一体となれるということを、今回の御登山を通して実感できました。そして世界中で日蓮正宗の信心に励む同志がいることに大きな歓喜の念を覚えました。

この歓喜を忘れずにこれからの信心の支えとして、自国ブラジル広布のために日々精進することを誓います。




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