宗祖大聖人御誕生会
宗祖日蓮大聖人御聖誕の日である2月16日、総本山において御法主日顕上人猊下大導師のもと、御誕生会と御塔開きの法要が厳粛に奉修された。午前7時、出仕太鼓が打たれる中、御法主上人猊下が御影堂に御出仕あそばされ、献膳の儀・読経・引き題目と奉修された。引き続き、御法主上人猊下は五重塔に御尊体を運ばれ、御塔開きの法要を厳粛に奉修されたのち、甚深の御指南をなされた。御法主上人猊下御退座ののち、参詣の信徒に対して御宝前に供えられた御造酒(おみき)、甘露飴、いり豆が配られた。また、全国の各寺院でも、この日を中心に御誕生会が奉修された。
On February 16, in the early morning hours after dawn, the Otanjo-e Ceremony was held first in the Mieido of the Head Temple. Then the High Priest Nikken Shonin, followed by a procession of priests and lay believers, made their way climbing up the path to the Five-Storied Pagoda. The doors of the Five-Storied Pagoda are opened once a year only on this particular day, and the High Priest solemnly prays to the Gohonzon enshrined inside the pagoda. This ceremony is held each year to celebrate the birthday of Nichiren Daishonin, the advent of the True Buddha of the Latter Day of the Law. After the ceremony, each attendant was treated to omiki (sake), dried beans, and candies. The Five-Storied Pagoda of the Head Temple is designated as an important national cultural property.
御開山日興上人が認(したため)められた『産湯相承事』には、末法の御本仏日蓮大聖人の御出現に際して、御父君である三国大夫重忠や御母君である梅菊女がそれぞれ不思議な御夢をご覧になったことや、種々の不思議な瑞相が存したことなどが記されている。これらの瑞相は、御本仏の御誕生を法界全体が祝福したことを表すとともに、日蓮大聖人の真の大法によって、末法濁悪の世が常寂光土と開かれる大功徳を示していよう。
私たちは、末法の御本仏一の御出現を寿(ことほ)ぎ奉るとともに、その広大な大慈大悲に報恩謝徳申し上げ、御法主上人猊下より賜った5年後の「『立正安国論』正義顕揚750年」の大佳節に向けて、本年「破邪顕正の年」を、異体同心の団結で闘ってまいろうではないか。
宗旨建立750年慶祝記念品奉安堂須弥壇へ収納される
興師会の御正当会が奉修された2月7日の御開扉終了後、御法主日顕上人猊下御出仕のもと、奉安堂建設御供養者名簿等の収納が行われた。この名簿は、平成10年度より14年度にかけて勧募された奉安堂建設御供養に参加した43万人余の御供養者全員の名前が入ったものである。
午後2時20分、御法主上人猊下が奉安堂内にお出ましになり、須弥壇の自動扉が開かれた。引き続き一同が題目を唱える中、小川只道大石寺執事を先頭に名簿等が運ばれ、一点一点、丁寧に須弥壇の下部に収納された。また、これに合わせて、宗旨建立750年慶祝記念の諸大法要において御法主上人猊下が着用された法衣一式、特別大法要と総本山奉安堂落慶大法要において御法主上人猊下が奉読された「慶讃文」、さらに『平成校定日蓮大聖人御書』をはじめとする宗旨建立750年慶祝記念出版委員会から刊行された諸出版物、そして諸法要に参詣した僧俗に配布された記念品の数々も共に収蔵された。そして須弥壇下部は固く閉ざされ、御供養者名簿等の収納が完了した。
On February 7, the memorial day of Nikko Shonin (Koshi-e), memorial materials of the 750th anniversary of Nichiren Shoshu, including list of offering 430,000 believers during 1999-2002 for the Hoando construction, ceremonial address of Nikken Shonin at the opening ceremony, the memorial robe of His Holiness worn then and recent publications in Japanese and many other languages, were stored in a drawer under the Great Original Gohonzon.
平成16年度法華講夏期講習会
充実のカリキュラム内容が発表される
このたび宗務院より、「平成16年度第2回法華講夏期講習会」のカリキュラムが発表された。講習日程は2日間で、受講対象者は中学生以上となる。昨年と同様にコース別(初級・一般)の枠はなく、全参加者が同じ講義を受講する。
第1日目は、「御書要文講義」「教学(宗義)」「信仰実践演習」として、それぞれに講題が設けられた3科目を受講する。担当講師の各御僧侶は、講義内容やテキストの作成など、より充実したものを目指して、目下、科目ごとに幾度も会議を持ち、検討を重ねている。各講義の概略は、次のとおりである。
「御書要文講義」では、『南部六郎殿御書』(御書463ページ)を教材に、末法における謗法呵責の重要性と、日本の内外の二謗法を禁止しなければならない理由、謗法が充満して善神が国を捨て去る故に国土の衰減を招くことを拝し、破邪顕正の実践こそがすべての繁栄の源となる旨を学ぶ。
「教学(宗義)」では、『立正安国』を講題に、世の中のあらゆる災難や乱れの原因が、謗法にあることを教理の上から学ぶ。そして、災難を止めるためには、現今の一凶である創価学会への折伏こそ、最も時に適った破邪顕正の闘いであることを確認し合う。
「信仰実践演習」では、講題を『講中活動への参加』とし、講中活動の意義と目的を基礎から学ぶ。
そして第2日目は、御法主日顕上人猊下より、直々に御講義を賜ることになっている。昨年より、新たに始められた法華講夏期講習会。法華講員一同、奮って参加し、「平成21年・『立正安国論』正義顕揚750年」に向けての折伏と育成の原動力としていこうではないか。