大白法

平成16年9月1日号


主な記事

<1〜4面>

<5〜8面>


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第9回海外信徒夏期研修会


8月7日・8日の2日間にわたり、本門戒壇の大御本尊様並びに御法主日顕上人猊下まします総本山大石寺において、第9回海外信徒夏期研修会が行われた。この研修会は、海外に在住する信徒を対象として平成4年より開催されてきた。平成14年の慶祝事業の年と翌年は諸事情があって行われなかったが、今回9回目の研修会が開催されるに至った。

今回の研修会には、大韓民国・台湾・香港・マレーシア・タイ・インドネシア・シンガポール・フィリピン・アメリカ合衆国・カナダ・パナマ・ブラジル・スペイン・UK(英国)・フランス・イタリア・オーストリア・スイス・ガーナ・南アフリカの計20の国と地域より約1千520余名の信徒が参加した。

研修会に先立つ6日午後3時、総二坊1階に海外部センターが開設され、海外信徒が順次着山し、宿坊である総一坊・総二坊・常灯坊の3ヶ所に入り、翌日からの研修に備えた。また前後してサポートスタッフも国内各地から着山した。研修会1日目の7日午前8時半から、広布坊で30分の唱題会の後、午前9時から開会式並びにメンバー説明会が行われた。

はじめに、各国から海外信徒を引率して一時帰国した海外寺院・布教所・事務所の住職及び責任者、海外派遣要員の各僧侶の紹介、さらにはサポートスタッフの紹介が行われた。次いでスケジュール説明の後、総本山滞在中のマナーに関するビデオ放映、及び注意事項、海外部主任・石橋頂道御尊師の挨拶と続き、最後に海外部長・尾林日至御尊能化が挨拶を述べられた。

午後1時半より行われた待望の御開扉で、御法主上人猊下大導師のもと、本門戒壇の大御本尊様に御内拝をさせていただき、感涙にむせぶ信徒の感動的な姿が多くみられた。

いよいよ御開扉!

翌2日目、8日の早朝には丑寅勤行に参加。明けて午前10時からは言語別に9会場に分かれて「立正安国について」の講義が行われ、5年後の御命題に向けて、正義顕揚の意義を学んだ。昼食をはさんで、午後1時半から2度目の御開扉に臨み、午後3時半から広布坊で、全国布教師の妙蓮寺副住職・漆畑行雄御尊師による「折伏について」と題しての全体講義が行われた。小憩の後、午後4時半からは、海外部長指導会ならびに閉会式が行われた。

海外部主任・中本代道御尊師の挨拶に続いて、尾林海外部長から御指導があった。この中で尾林海外部長は、正像2千年の仏法伝播(でんぱ)の実相を示された上で、「末法は御本仏の三大秘法の大仏法が世界に広宣流布していく時代である。その実現に向け、一閻浮提第一の御本尊のもとに、身口意三業の整った信心を貫きながら、折伏弘通を怠りなく実践することが大切である。人類の救済に尽力できることを誇りとし喜びとして、邁進していってほしい(趣意)」と参加者を激励された。

続いて修了証の授与に移り、尾林海外部長より参加者代表のガーナ法華寺信徒コジョー・アボアジ・デブラさんに修了証が手渡され、引き続いて同氏が代表謝辞に立ち、多くの問題を克服して参加できた喜びと、一層の唱題・折伏をもって各国での正法弘通に精進すると、力強く誓った。

こうして2日間の研修を終えた海外信徒は、翌9日早朝より、海外部の御僧侶、サポートスタッフ等に見送られるなか、下山を開始した。

現在海外信徒は、2年後の「第4回海外信徒総登山」に向けての準備に取り組んでいる。さらに5年後の「『立正安国論』正義顕揚750年」の佳節の御命題に向かって躍進するため、




堅持院事務所入仏式


8月7日午後1時より、兵庫県西宮市において六甲山堅持院事務所の入仏式が、御法主日顕上人猊下の御名代として総監・藤本日潤御尊能化の御導師のもと厳粛かつ盛大に奉修された。これには、随行の宗務院庶務部主任・斎藤栄順御尊師、さらには妙縁寺住職・光久日康御尊能化、宗会議長・細井珪道御尊師、兵庫布教区宗務支院長・高野顕昇御尊師をはじめ、布教区内外の御僧侶方が多数出席された。また、兵庫地方部の谷村地方部長をはじめ大一勢の信徒が参列した。

法要は、藤本総監の御導師のもと、斎藤庶務部主任による御本尊御開扉、高野支院長による献膳の儀・読経・唱題と如法に執り行われた。引き続き式の部に移り、はじめに高野支院長より、同事務所開設に至るまでの経過報告と住職・遠藤朝道御尊師の紹介、並びに祝辞が述べられた。次に、堅持院支部を代表して小林吉行講頭より祝辞が述べられ、最後に遠藤住職より参列の各位に対して丁重な謝辞と今後の決意が披瀝された。この後、本堂において記念撮影が行われ、法要の一切はとどこおりなく終了した。

入仏式

同事務所は当初、昭和47年2月11日に法華講関西富士会館として建立され、総本山第66世日達上人の御名代として、阿部教学部長(現御法主日顕上人猊下)の御導師で盛大に入仏式が執り行われた。関西富士会館は、全国的に有名な甲子園球場から南に1km程の所に位置し、法華講関西地方部の拠点としての機能を持ち、毎月の幹事会・理事会・各種会合、さらには鼓笛隊の練習など大いに活用されてきた。

平成5年4月に関西地方部が、大阪地方部・北近畿地方部・兵庫地方部の3地方部に分割され、それ以降は所在地の関係から、兵庫地方部が関西富士会館を管理することになった。しかし、近年建物の内外装の痛みが進み、そのことが平成15年12月度、兵庫布教区の「地方教議会」の議題に上がり、宗務院に御相談することになった。その結果、御法主日顕上人猊下の御慈悲によって、宗門で修理と改装を加えて、新たに堅持院事務所として出発することになり、このたびの慶事を迎えたものである。

昭和52年の創価学会による教義逸脱問題で、堅持院住職が昭和55年9月に罷免となり、堅持院を不法に占拠するに至った。それに伴い堅持院支部は、翌月から約100世帯の信徒が神戸市の法恩寺に預かり信徒として所属することとなり、今日まで正しく信心活動に励んできた。今回、堅持院支部の信徒は、縁の深いこの地に新住職をお迎えして、14年ぶりに大きな喜びのなか新たに出発した。



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