大白法

平成17年9月1日号


主な記事

<1〜4面>


<4〜8面>


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第10回海外信徒夏期研修会
18の国と地域から1700余名が御登山


8月20日・21日の2日間にわたり、本門戒壇の大御本尊様並びに御法主日顕上人猊下まします総本山大石寺において、第10回海外信徒夏期研修会が行われた。この研修会は、海外に在住する信徒を対象として平成4年より開催されてきた。平成14年の慶祝事業の年と翌年は諸事情があって行われなかったが、今回10回目の研修会が開催されるに至った。

今回の研修会には、大韓民国、台湾、香港、マレーシア、タイ、シンガポール、アメリカ、カナダ、トリニダード・トバゴ、パナマ、ブラジル、スペイン、フランス、イタリア、オーストリア、ドイツ、ガーナ、南アフリカの計18の国と地域より1700余名の信徒が参加した。

研修会に先立つ19日正午、総二坊1階に海外部センターが開設され、海外信徒が順次着山し、宿坊である総一坊・総二坊・常来坊・常灯坊の4カ所に入り、翌日からの研修に備えた。また前後してサポートスタッフも国内各地から着山した。


研修会1日目の20日午前8時半から、広布坊で開会式並びにメンバー説明会が行われた。はじめに、このたび8月8日付をもって新たに海外部長に就任された漆畑行雄御尊師が海外信徒に紹介された。続いて、各国から海外信徒を引率して一時帰国した海外寺院・布教所・事務所の住職及び責任者、海外派遣要員の各僧侶の紹介、さらにはサポートスタッフの紹介が行われた。次いで、スケジュール説明の後、総本山滞在中のマナーに関するビデオ放映、及び注意事項、海外部主任・中本代道御尊師の挨拶と続き、最後に漆畑海外部長が挨拶を述べられた。引き続き、1時間の唱題会が行われた。

昼食をはさんで、午後1時半より待望の御開扉に臨んだ後、午後3時半より客殿において御法主日顕上人猊下に御目通りを許された。その中で御法主上人猊下は、世界中からの参詣を尊いことであると仰せられ、時を知り、時に従った行が大切であると御指南あそばされた。また、「今日世界中に大惨事・大災害が起こっているが、大聖人様はその原因はそれぞれの人々が持っている過去からの宿業であり、特に誤った宗教によることを仰せである。しかるに、このような時において『此の五字の大曼荼羅を身に帯し心に存ぜば、諸王は国を扶け万民は難をのがれん。乃至後生の大火炎を脱るべし』との仰せのごとく、まさしく先のインド洋大津波でも、台湾(中台)の大地震においても命を落とした本宗信徒は一人もいないのである。故に我々は、この功徳を確信し、多くの人を折伏していくことが大切である」(趣意)と親しく御指南あそばされた。

翌2日目、21日の早朝には丑寅勤行に参加。明けて午前9時半からは言語別に9会場に分かれて「信心の歓喜」と題して講義が行われた。昼食をはさんで、午後1時半から2度目の御開扉に臨み、午後3時15分から広布坊で、全国布教師の持経寺住職・丸岡雄道御尊師による「一を知る信心」と題しての全体講義が行われた。小憩の後、「大石寺縁起」と題してのスライドショーが行われ、「身延離山」と「大石寺創建」について、映像による講習を受けた。

引き続き、閉会式が行われ、はじめに海外部主任・石橋頂道御尊師より挨拶があり、続いて漆畑海外部長から御指導があった。その中で漆畑海外部長は、「日蓮大聖人の仏法を世界に流布していくことが私たちの使命である。その使命を遂行していくのが真の地涌の眷属であり、その振る舞いこそが本当に貴いのである。皆様方には、それぞれの御国においてこの尊い使命を遂行すべく、力の限り精進していただきたい」(趣意)と参加者を激励された。続いて修了証の授与に移り、漆畑海外部長より参加者代表の香港事務所信徒・陳文強さんに修了証が手渡され、引き続いて同氏が代表謝辞に立ち、研修会に参加できた喜びと、今後の精進を力強く誓った。

こうして2日間の研修を終えた海外信徒は、翌22日早朝より、海外部の御僧侶、サポートスタッフ等に見送られるなか、下山を開始した。現在海外信徒は、明年の「第4回海外信徒総登山」に向けての準備に取り組んでいる。さらに4年後の「『立正安国論』正義顕揚750年」の佳節の御命題に向かって躍進するため、研修会の成果は何よりの大きな力となるであろう。


○英文御書Tが発刊される

このたび、日蓮大聖人の御書15篇を海外部翻訳委員会の英訳によって、"The Gosho of Nichiren Daishonin Volume I"として出版しましたのでお知らせします。

これまで、他の宗教団体の翻訳による英文御書しかありませんでしたが、海外担当僧侶を始め、日本国内法華講員の多くの方々と、アメリカの妙法寺ならびに妙信寺の語学を専門職とする法華講員の協力により、長い年月を経て完成したものです。従来の翻訳文よりも、さらに教義に忠実に翻訳をしました。

販売価格は、日本国内においては、1部700円(税込)とします。価格は郵送料込みの値段ですが、購入を希望する方は、所属寺院へお申込みください。



体験発表 『正本堂解体工事でフランス信徒から受けた素直な折伏』
法霑寺支部・新田四郎


私が入信させていただいたのは、平成11年12月です。平成7年に阪神・淡路大震災があり、神戸から大阪に一時避難していた法霑寺支部の高坂さんと大阪の職場で知り合いました。知り合って約1年ほど過ぎて、高坂さんに「仕事がなくて困っている」と相談すると、「東に向かって南無妙法蓮華経と毎日唱えてごらん」と言われました。訳も判らず素直に唱えてみましたら、不思議なことに1〜2週間後に建物の解体の仕事が入ってきました。その仕事とは、静岡県富士宮市上条の日蓮正宗大石寺にある正本堂の解体でした。早速、高坂さんに電話を入れ、「高坂さん、ありがとう。仕事が見つかった。“おおいしでら”と書いてあるわ」と言うと「それは“たいせきじ”と読むのよ。でも仕事が見つかってよかったねえ」と我が事のように喜んでくださいました。


正本堂解体工事でフランス人から折伏される

それから富士宮に行き、宿泊先の旅館で大石寺にお詣りに来られたいろいろな方と知り合いました。なかでも、海外信徒であるフランス人のミッシェル・シャラメルさんという方は、「あなたは大石寺のなかで仕事をしているのですか」と、日本語で聞いてきました。「そうですよ。お詣りされているのに解体の仕事で騒音が大きいから、悪いですね」と言うと「とんでもない。大切な仕事から出る音です。私には子守歌に聞こえます」との返事でした。私が「けったいな外国人やな」と思っていると、今度は「あなたは法華講ですか」と聞かれました。私は法華講のこともよく知らないし、ましてや入信もしておらず、外国の人から信心を勧められるのではと思い、ちょっと返事に困っていると、「次に会うときは、同じ法華講で会いましょう。日蓮正宗は世界でナンバーワンの宗教です。あなたは求めればすぐにナンバーワンの宗教ができるのですよ。幸福ですね」と目を細めて、体全体でうれしそうに言われました。私は別に幸せではないし、「判ったよ」と軽く気のない返事をしました。

今になって思えば、外国人から折伏されたのと同じです。日本にいながら世界一の宗教の日蓮正宗を知らなかったとは、本当に恥ずかしい限りです。その方が泊まっていた部屋からは毎日、朝と夜、勤行の声が聞こえていました。私は、「外国人なのに訳の判らないお経を真剣に唱えて感心だな」ぐらいにしか思いませんでした。

それからしばらくして解体も終わり、帰阪した頃、不思議なことに亡くなった母親の夢をよく見るようになりました。高坂さんに電話をすると、「お寺に行こう」と言われ、素直について行きました。高坂さんは私のために塔婆を立ててくださいました。すると、なぜかそれからは母親の夢を見なくなり、私自身も落ちついた気持ちになりました。

正本堂の解体、シャラメルさんとの出会いとその後の「早く法華講に」との片言の日本語での数回の国際電話、そして母親の夢のこと、これらについて高坂さんは、この信心の必要なことを優しく、また真剣に教えてくださいました。そして平成11年12月15日、法霑寺御住職・秋山日浄御尊能化の御指導のもと高坂さんは、私を西宮市の正蓮寺に連れて行ってくださり、そこで私は御授戒を受け、日蓮正宗に入信しました。入信して勤行、お寺への参詣をするようになって、シャラメルさんが言っていたことがだんだんと理解できるようになり、私は日本人でありながら、日本にこんなすばらしい信心があると知らなかったことを恥ずかしく思いました。

2ヶ月後、高坂さんから「皆で北九州に行く」と言われ、着いた先は私の所属している法霑寺でした。入信間もない私でしたが、御能化様のお話が心に深く刻み込まれ、ただ入っただけではだめだ、真剣に言われたことをしなければならないのだと思いました。そして、このとき御能化様は何度も、「幸福になるには折伏しかないんだよ」とお話され、私の耳の奥に今でも残っております。


折伏の功徳を実感

大阪に戻ってからは「折伏しかない」と自分に言い聞かせ、毎日の勤行・唱題のなかで「どうか私にも折伏ができますように」と真剣に祈り続けました。そして、機会あるごとに信心の話をして、御能化様の御指導から3ヶ月後の平成12年5月に、井上さんという方が入信でき、初めての折伏が成就しました。そのとき、それまで味わったことのない喜びでいっぱいになり、「これが功徳なんだ」と思いました。今までの辛いことなどが全部なくなって、うれしさでいっぱいになりました。私は折伏の大切さ、功徳を身をもって知り、会う人会う人、きっかけがあればすぐ信心の話をしました。そして、その年の9月には松岡さんを、その翌年には松芳さんを折伏し、次々と2年の間に4人の方が入信できました。

平成14年・宗旨建立750年には、30万総登山をはじめ、数々の慶祝登山に参加させていただきました。私が解体した正本堂のあとに、奉安堂というすばらしい建物が出来ており、その中で御開扉を受けさせていただき、不思議な因縁を感じながらお詣りさせていただきました。それからも、毎年「1人が1人以上の折伏」を心がけてきました。


平成15年11月、私の住む文化住宅の階下に住んでいる黒川さんを折伏することができました。その方は正信会や創価学会を転々としていました。その害毒で、今は亡きお父さんが建てた大きな家は人手に渡り、娘さんは精神を病み、息子さんは仕事もせずにヤス子さんのわずかな年金をせびっての生活でした。年金を奪われたヤス子さんは、1日80円の食費で生活していました。お父さんは第64世日昇上人様の常住御本尊様を受けられていて、生前お父さんはヤス子さんに「この御本尊様をお前の命と思って守るのだ」と言われていたそうです。そのためでしょうか、私が折伏しようと初めてお宅を訪ねたとき、逆に黒川さんに「あなたは何宗ですか?信仰するなら日蓮正宗しかありませんよ」と言われ、びっくりしました。

黒川さんの話を聞いているうちに、どうもお寺に行っていないようなので学会員だと思い込み、「現在は、学会は破門されて、日蓮正宗ではありませんよ」と話しました。後で法霑寺にお電話して話すなかで、正信会員であることが判り、再び黒川さんを訪ねました。そこで私は、「本門戒壇の大御本尊にお詣りできるのは、法華講しかありませんよ。法華講以外は皆、自分勝手に道から外れた邪宗ですよ」と、黒川さんに話したところ、私たちを頼って勧誡を受け、晴れて日蓮正宗に帰ることができました。

私は、黒川さんに御能化様の言われるような本当の信心をしてもらいたいと強く思って、毎日のように家を訪ねて勤行を一緒にしました。最初の頃は黒川さんも地区の座談会に出席していましたが、困ったことに私にお金や食べ物を要求してくるようになったのです。はじめはかわいそうだと思い工面してあげておりましたが、だんだんと信心ではなく私自身を頼って、信心はそのための口実のようになってきました。私は高坂さんに相談しました。高坂さんは「それは信心を利用しているね」と言われました。私は黒川さんに、「返ってあなたのためにならない」と話しましたが通じなかったのか、それ以来、私が行っても家に入れてくれなくなりました。正しい信心に導いても、それから先が本当の折伏なのだと、育成の難しさを身をもって知りました。黒川さんには信心で苦しい生活を変えてもらい、なんとか良くなって家族が仲良くなってもらいたかったので、本当に残念でした。その後も何度も家を訪ねましたが、玄関を開けてくれることはありませんでした。

それから半年くらいして、びっくりするようなことが起こりました。黒川さんの息子さんが家で変死して、ヤス子さん自身も精神状態がおかしくなり、何も判らない状態になってしまったのです。医者に聞くと、あと何日生きられるか判らないとのことでした。入院先に見舞いに行っても、黒川さんは私が誰か判らない状態でした。それから数日して、市の福祉課の方が黒川さん宅に来て、家の中の物を片づけていました。私は慌てて「御本尊様はどうするのですか」と尋ねると、近くの創価学会の会館に持っていくと言うので、「学会なんかとんでもない、私が預かります」と言って、すぐ地区長の三津田さんに連絡をとりました。三津田さんは、御能化様に相談してくださいまして、お寺に御返納することになり、ほっと胸をなでおろしました。最後は黒川さんに代わって御本尊様を御守りすることができ、安心しました。この信心をさせることの難しさを教えられた折伏でした。


私自身は御能化様がおっしゃった幸福になる道は折伏しかないとのお言葉通り、折伏するごとに、よりよい生活に変わってきました。健康面も、また経済的な面も、信心のお陰だと思えることがありました。

一昨年の支部総登山の前のことでした。そのとき仕事がなく、いろいろと求人広告を見て探していましたが、なかなか見つかりません。そんななか、あるペンキ工業の求人に応募しましたが、応募者が多い上に、たった1人の採用と知り、私は50歳を過ぎているので、これは御本尊様にお願いするしかないと思い唱題して、支部総登山では戒壇の大御本尊様に真剣に御祈念申し上げました。すると不思議なことに、登山から帰ると同時に採用通知が届きました。これは御本尊様のお陰と、家の御本尊様に「本当にありがとうございました」とお礼を申し上げました。私は、訳も判らずただ言われる通りのことをしてきましたが、本当に功徳を戴き、今では信心なしでは何事もうまくいかないのだと思うようになりました。


ただ素直に喜びを表して折伏

昨年の11月には元上司であった吉田さんを、また今年の2月には淀川の内田さんを折伏できました。私は難しいことは言えないので、ただ体験を話して「御本尊様はすばらしいですよ。外国の人も一生懸命しているんですよ。世界一すばらしい宗教ですよ」と、あの喜びを体全体で表していたフランス人のシャラメルさんのように話すだけで、あとは地区の方にお手伝いしていただいて入信が決まっていきました。

今後も御能化様の御指導のもと、また三津田地区長、高坂さんの言われる通り、「祈りとして叶わざるなし」の御本尊をしっかりと持って折伏、登山にがんばってまいります。

※この記事は昭倫寺支部の若山さんのご協力で掲載致しました。




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