<7〜8面>
また、信徒代表として総講頭・柳沢委員長、石毛副…委員長・永井藤蔵(茨城地方部長)・渡辺定元・石渡秀男・河原昭太郎(北近畿地方部長)・大草一男の各大講頭、法華講連合会各部長、各地方部長、東京第一地方部並びに東京第二地方部幹事ら80余名が出席した。
午前10時半、御僧侶方・代表信徒がお出迎え申し上げる中、御法主上人猊下が新装なった富士会館に御到着あそばされた。御法主上人猊下は直ちに、御僧侶、総講頭・大講頭並びに連合会各部長、地方部長等に親しく御目通りを許された。
定刻の11時に開式が宣せられ、唱題の中、御法主上人狼下が御出仕あそばされ、小林理事補による御本尊御開扉、読経・焼香・唱題と如法に奉修された。この後、御法主上人猊下は、法華講の全国的連携乃至発展の必要の上に昭和41年、富士会館が建てられることとなった由縁について、またその後の法華講の興隆をお述べになられ、総本山において宮士会館を再建したところの意義をよく汲み取り、ますます総本山護持、折伏大前進、文書布教等の諸事業を富士会館を中心に行っていくよう御指南あそばされた。
引き続き式の部に移り、初めに石毛副委員長より経過報告があった。次いで早瀬総監より祝辞が述べられ、感謝状贈呈では、八木大石寺主任理事より、有限会社峯崎量批古建築設計事務所、株式会社奥村組、有限会社天晴に対し、感謝状と記念品が贈られた。最後に柳沢委員長より丁重なる謝辞が述べられた。この後、記念写真の撮影、小憩をはさんで祝賀会が催された。
祝賀会では、早瀬総監の御発声で乾杯があり、和やかな歓談がしばし続き、最後に柳沢委員長の謝辞をもって閉会となった。こうして法要の一切がとどこおりなく終了し、御法主上人狼下には午後一時半過ぎ、富士会館を後にされた。
翌二十一日は、法華講富士会館新築落慶記念法要が奉修された。これには早瀬総監、八木庶務部長、光久日康の各御尊能化、東京第一布教区をはじめ大石寺内事部の御尊師方が出席され、さらには東京第一・東京第二・埼玉・千葉・神奈川各地方部の理事・講頭ら信徒代表が出席した。午前11時より、早瀬総監の御導師のもと読経・唱題が執り行われ、経過報告、前日に賜った御法主上人猊下御言葉の録音を拝聴、謝辞と進められ、終了した。
このたび、総本山によりまして法華講富士会館の再建新築を執り行い、本日はその落慶法要を執り行った次第であります。皆さん、本日はおめでとうございます。しかるところ、早瀬総監、藤本重役ほか最寄りの僧侶の方々、また法華講総講頭・柳沢喜惣次氏ほか大講頭各位、また連合会の地方部長乃至役員の方々には多数、ここに御参列いただきまして、この法要を滞りなく奉修できましたことはまことに有り難く存じます。
御承知の方がほとんどだと思いますけれども、この宮士会館は昭和41年に造られたのであり、その前から全国的な形における連携の上の法華講の連繋乃至発展が必要であるということから連合会が作られましたが、さらにその発展を必要とする上から、当時の状況において富士会館が造られたのであります。
この敷地は、それまで法道院が現在の本行寺の土地を借りておられたところから、この土地を求められて昭和10年に移転復興されたのでありますが、終戦後において当時の状況上、どうしても連合会の会館が必要であるということから、総本山第66世日達上人のお志によりまして建立されることになり、その時に法道院の主管・観妙院日慈上人の懇志によって、この土地が総本山に御供養されたのであります。それによって、この敷地に会館の建物を建てることになりました。それから数えますと本年で足掛け40年になります。そして建物の老朽化も進んだので、新たに造るという必要性に迫られて今回の建設となった次第であります。
法華講は終戦後において年々、色々と発展してまいりましたが、顧(かえり)みれば特に平成2年、いわゆる総本山大石寺開創700年の年に大きな事業がありました。それは法華講の総力を挙げての総本山における初めての結集でありまして、皆さんも御記憶と思いますが「三万総登山」という初めての試みがまことに大成功に終わったのであります。また、この年は非常に不思議な年で、同時に創価学会・池田大作の宗門に対する野心・野望がはっきりと現れて、様々な面から宗門に誹謗を行うという形が現れてまいりました。これについては、法華講の前進に対して池田大作が嫉妬を起こし、具体的な形での様々な誹謗を行い、これがさらに顕著になってきたようにも思われるのであります。その面からも、また法華講の隆盛という上において平成2年、いわゆる総本山大石寺開創700年という年が非常に大きな意義を持っておったことと思うのであります。
さらにその時において、私は平成6年の「六万大総会」を打ち出させていただきました。これに対して宗内の僧俗がこぞってこの御報恩の大総会の挙行に潭身の力を傾け、「六万大総会」もまことに滞りなく大成功裡に終了いたしました。その間の諸天善神の加護による様々な不可思議な在り方について、数えきれないほど実にたくさんのことを思い出すのであります。
また、さらに平成14年の宗旨建立750年の慶事に向かってのことも、その中間において阪神・淡路大震災があり、それによって大客殿の耐震性に対する構造上の問題がありましたので、新しく客殿を造り直すことになり、平成10年に「十万総登山」が立派に完遂した次第であります。さらにまた、皆様方の御記憶にも新しいとおり、平成14年の宗旨建立750年における「三十万総登山」の大事業、そしてまた奉安堂建立という重大事が仏天の加護により、また僧俗、真の一致和合の功徳によって滞りなく成就いたしました。
実に近年における法華講の団結による前進は目覚ましいものがあると思うのであります。また、現在はさらに「平成21年・『立正安国論』正義顕揚750年」の慶事に向かって、僧俗一致して正法の興隆に向かって努めつつある次第であります。このような時において、法華講連合会のあらゆる面における中心であるところの日蓮正宗法華講富士会館がこのように立派に再建されたということは、今後の法華講の前進にとってもたいへん意義のあることと思うのであります。
皆様方には、総本山において、このたびこの富士会館を再建したというところの意義をよくお酌み取りいただきまして、これからいよいよ総本山の護持、また折伏大前進、さらに文書布教によるところの、すなわち『大白法』等によって正法の大精神を多くの人々に伝えていくという諸事業をこの富士会館を中心としてこれからさらに行っていかれることと思うのであります。
これからも大いにこの会館を活用していただき、皆様方が一致団結して正法の興隆による法華講の大前進があることを心からお祈りいたす次第であります。以上、まことに簡単ですが、ひとこと本日のお祝いの言葉といたします。
本日は、総本山第六十七世御法主日顕上人猊下の大導師を仰ぎ奉り、法華講富士会館新築落慶法要がこのように厳粛に奉修され、まことにおめでとうございます。
先ほどの経過報告にもございましたように、かねてから富士会館については、従前の建築基準に基づいて建てられていた関係上、耐震性に問題があり、地震が頻発する昨今の状況から見て再建が急がれていたところ、今回、御法主上人猊下の格別なる御高配により、このように耐震性に勝れ、且つ機能的にも改善されて、、立派に再建新築されたことは、連合会の皆様にとってこの上ない喜びであろうと、心からお喜び申し上げるものであります。また、宗門全体にとっても、まことに喜ばしい限りであります。
特に今、宗門の僧俗は「平成21年・『立正安国論』正義顕揚750年」の大佳節へ向けて、異体同心、一致団結して大前進をすべき、まことに大事な時を迎えています。かかる時に、法華講連合会の中心拠点となる富士会館が、装いも新たに再建新築されたことは、その斬新な外観と相俟(ま)って、内実的にも御命題達成へ向かう今後の連合会の各種活動において大きな推進力となっていくものと存じます。
大聖人は『御講聞書』に、「法華経の意は一華一香の小善も法華経に帰すれば大善と成る。縦(たと)ひ法界に充満せる大善なりとも、此の経に値はずんば善根とは成らず」(御書1836ページ)と仰せであります。
今日の混沌とした世相を見る時、私共は、苦悩に喘ぐ多くの人々を一日でも早く、大善中の大善にして、末法一切衆生救済の根源の大法たる本因下種の妙法に帰依せしめるべく、全力を傾注して「地涌倍増」の御命題にお応えしてゆくことが最も肝要であろうと存じます。
法華講連合会の皆様方には、大御本尊様への絶対の確信と血脈寸法の御法主上人猊下の御指南に随い奉り、今日の慶事を契機に、さらに一段と広布への前進を計り、もって御法主上人猊下の御高徳に報い奉られますよう心から念ずると共に、法華講連合会のいよいよの御隆昌と御発展を心からお祈り申し上げ、甚だ簡単ながらお祝いの言葉とさせていただきます。本日は、まことにおめでとうござました。
諸天も寿ぐ10月20日、御法主日顕上人猊下の御親修を賜り、待望の日蓮正宗法華講宮士会館新築落慶法要が晴れやかに奉修された。これには、早瀬日如総監、藤本日潤重役、高野日海寺族同心会会長、大村日統教学部長、八木日照庶務部長(大石寺主任理事)、光久日康東京第一布教区支院長、菅野日龍の各御尊能化、細井珪道宗会議長、宗務院各部長・副部長、東京第一布教区の御尊師方、野村淳信東京第二布教区支院長、さらに大石寺内事部より小川只道・山崎慈昭大石寺理事、小林道剛大石寺理一事補をはじめとする御尊師方が出席された。
◎御法主上人猊下御言葉
○祝辞 総監・早瀬日如御尊能化