大白法

平成18年1月1日号


主な記事

<1〜5面>

<6〜8面>


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総本山第68世御法主日如上人猊下 新年の辞


日如上人猊下 全国法華講員御一同には、立宗754年の新春を迎え、慶賀の至りに存じます。野衲(やのう)、嚢(さき)に日顕上人より血脈相承を受け、総本山第68世の法燈を継ぎ、本宗管長の職に就きました。素より徳薄垢重の身にしてその器ではありませんが、血脈法燈をお受けした上は、その責務の重大なることを自覚し、捨身弘法の覚悟をもって広布の願業に精進していく決意であります。

幸いにして、今宗門は日顕上人の大英断によって、血脈正統に基づく清浄なる宗風を厳護し、広布へ向けて凛として前進していることは、まことに悦びに堪えないところであります。

さて、大聖人は『撰時抄』に、「法華経の第七に云はく『我が滅度の後、後五百歳の中に広宣流布して閻浮提に於て断絶せしむること無けん』等云云。経文は大集経の白法隠没の次の時をとかせ給ふに、広宣流布と云云」(御書837ページ)と仰せられ、同じく『撰時抄』に、「法華経の流布の時二度あるべし。所謂在世の八年、滅後には末法の始めの五百年なり」(同838ページ)と仰せられて、末法を指して広宣流布の時と定められています。すなわち、末法において広宣流布は必ず達成すると仰せあそばされています。

しかし、広宣流布は私共の弛(たゆ)まざる努力なくしては達成できないこともまた必定であります。私共一人ひとりの信心に約して一言えば、強盛にして揺るぎない堅固な信心と不断の精進が基となり、その上に築かれるものであることを銘記しなければなりません。

大聖人は『聖人御難事』に、「各々師子王の心を取り出だして、いかに人をど(嚇)すともをづ(怖)る事なかれ。師子王は百獣にをぢず、師子の子又かくのごとし。彼等は野干(やかん)のほう(吠)るなり、日蓮が一門は師子の吼ゆるなり」(同1397ページ)と仰せであります。師子王の心とは、破邪顕正の強固なる心をもって、いかなる障魔も恐れず、敢然としてこれを退け、微動だにしない不動の信念と、広布へ向かって前進していく勇猛果敢なる信心であります。それは単に、精神的・表面的なものではなく、内実した心そのものであり、強靱(きょうじん)にして不屈の精神を基とした、広布への実践活動を伴うものでなければなりません。

而して、その不動の信念は大御本尊に対する絶対の信、「無疑曰信(むぎわっしん)」から生ずるものであります。大聖人は『経王殿御返事』に、「あひかまへて御信心を出だし此の御本尊に祈念せしめ給へ。何事か成就せざるべき。『充満其願・如清涼池』『現世安穏・後生善処』疑ひなからん」(同685ページ)と仰せであります。この御金言を拝し、大御本尊に対する絶対の確信のもとに、一切衆生救済の誓願に立ち、遠くは一天四海本因妙広宣流布達成のため、近くは来たる平成21年の大佳節へ向けて大同団結し、全力を傾注していくことこそ、今、最も肝要であります。

しかし、ただ漠然として遠くを見つめているだけでは所願達成は不可能であります。足許を見つめ、今なすべきことを一歩一歩確実に進めていかなければなりません。そのためには、各講中が本年「決起の年」を必ず勝利することであります。本年を勝利するためには、先ず講中の一人ひとりが行動を起こすことであります。すなわち決起とは、要は決意して行動を起こすことであるからであります。この志を忘れることなく、すべての講中が一致団結して決起し、もって日顕上人から御下命戴いた御命題を見事に果たし、平成21年の大佳節を歓喜のもとにお迎え申し上げ、御報恩の誠を尽くしたいと存じます。

御金言に、「法自(おの)づから弘まらず、人(にん)、法を弘むるが故に人法ともに尊し」(同1687ページ)と仰せであります。この御金言を胸に、なお一層の精進を祈り、新年の辞と致します。


Official English Verision is here.


御隠尊日顕上人猊下 新年の辞


日顕上人猊下 立宗754年の新春、明けましておめでとうございます。宗内僧俗皆様にはますますお元気にて、この輝かしい新年をお迎えのことと存じます。

既に御案内のとおり、昨年12月12日、野衲は宗祖大聖人・日興上人以来、唯授一人血脈相伝に基づく仏法の大事を、学頭・日如師に付嘱いたしました。その後、所定の手続きにより同月15日、日如上人が第68世法主となり、また総本山大石寺住職と日蓮正宗管長に就任され、したがって野衲は退位つかまつりました。

思えば昭和54年より27年にわたって、凡下の身にもかかわらず、法主・管長として法務を執行することができましたのも、仏祖三宝の御加護はもちろんながら、宗内僧俗皆様の絶大な御支援と御厚情の賜(たまもの)であり、篤く感謝申し上げます。まことに有り難うございました。

第68世日如上人は、その人格・学識・識見、共に抜群の方であり、宗内僧俗各位には日如上人を一宗の師と仰ぎ、その教導に随って、いよいよ大法の護持興隆に精進されるよう念願いたします。


思えば、野衲の当座27年を顧(かえり)みて、御報恩として宗祖大聖人第700遠忌、日興・日目両上人第650遠忌、さらには宗旨建立750年の大佳節を、野衲当座中に奉修できましたことは、何物にも換え難い喜びでありました。また総本山の種々の整備や、宗門の大学教育課程の開設、僧俗和合による教学の充実と広布への前進についての破邪顕正の処置等に、幾分でも関与させていただいたこと等も、心から有り難く存ずるものであります。

しかしながら、広大な御仏意の照覧を拝するとき、至らざること洵(まこと)に多く、不敏不才の行業に心中、忸怩(じくじ)たるものがあります。加えて、既に当座27年を重ねつつあり、今や宗内の人心一新の必要あるを感じ、ここに退位を決意した次第であります。この上は、及ばずながら老骨に鞭打ち、できる限りの御奉公をと念じおります。

しかるに末世の闇はますます深く、世界的な多大の天変地夭や人災に加えて道義の衰頽(すいたい)はなはだしく、この時に当たり大白法の広布こそ、最も緊急のことと思います。御法主日如上人の大指揮のもと、「『立正安国論』正義顕揚750年」の節目に向かい、僧俗一致の大前進を重ねられることを願うものであります。皆様の御健康と御精進を祈り、新年の御挨拶といたします。


New Year's Address by Retired High Priest Nikken Shonin Geika

A happy new year at the opening of the 754th year of Nichiren Shoshu.

As informed, I have transferred the importance of Nichiren Shoshu Buddhism since Nichiren Daishonin and Nikko Shonin to Nichinyo Hayase, who was at the position of gakuto on December 12th, with the inheritance of one person to one person. After that, Nichinyo was inaugurated as the 68th High Priest and the chief priest of the head temple of Taiseki-ji, following the provided procedures, and I have stepped down from the geiza throne on December 15th in order to refresh the feeling of the popular mind.

Since personality, learning and discernment of His Highness are outstanding, I hope that all priests and believers of Nichiren Shoshu in the world adore the new leader and follow the instructions to protect and prosper Nichiren Shoshu.

It has been great pleasure for me to manage very important ceremonies during the 27 years as the 67th High Priest: the 700th anniversary of Nichiren Daishonin in 1981, the 650th anniversary of Nikko Shonin and Nichimoku Shonin in 1982, and the 750th anniversary of Nichiren Shoshu Buddhism in 2002. And the maintenances of the head temple, the establishment of the college for young priests, the action to protect the true tradition of the religion, and the development strong cooperation between the priests and believers have been achieved owing to the great help of the true Buddha and the kind supports of the priests and believers in the world. I would like to express sincere gratitude.

I will serve the religion as mush as possible, forgetting the old body, because the shakubuku propagation is urgent when world-wide disasters often take places and the moral decay is extreme.

I hope again the forward movements of the cooperative priests and believers, heading for the 750th anniversary of "Rissho Ankoku Ron" in 2009.

J/E Translation by K. Shibuya (not official version).


■ 総監・八木日照御尊能化

平成18年の新春、明けましておめでとうございます。柳沢総講頭・大講頭各位をはじめ、法華講員各位には正法広布への決意も新たに、清々しい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

ご案内の通り、昨年12月、27年の長きにわたり宗門を董(とう)され、法華講発展のために様々な御指南を賜った日顕上人猊下が御隠退なされ、第68世日如上人猊下が御登座遊ばされました。新御法主猊下は長らく宗務院の要職にあって宗内を細かに掌握遊ばされており、さらに国内随一の法華講を擁する東京・法道院の教導に当たって来られました。これよりは我々僧俗一同に等しく御指南を賜ることとなり、誠に尊い極みであります。

さて今年は「決起の年」であります。「決」とは先ず一人ひとりが自らの心に堅く決意を固めることであり、「平成21年・『立正安国論』正義顕揚750年」の佳節に向け、昨年までの信行を土台としてさらに一層の前進をしよう、必ず「地涌の友の倍増乃至、それ以上の輩出と大結集」を成し遂げよう、との一念心を確固不動のものとすることであります。自信を失くし途中でグラグラ揺らいだり、諦めて放り出すようでは堅い決意とは言えません。その心に固めた決意を実際に身に行じ、行動を起こすことが次の「起」であり、折伏行であります。平成21年までの残された3年という「時」をしっかり自覚して一人ひとりが折伏に邁進していく、このことこそが「決起」の持つ意義であります。

大聖人様は、「日蓮等の類(たぐい)おそるべき文字一字之有り。・・・夫とは置の一字是なり。・・・謗法不信の失を見ながら聞きながら、云はずして置かんは必ず無間地獄へ堕在すべし」(御書1857ページ)と仰せられ、謗法を破折せずに放置するのはそれ自体が堕獄の因となる、と厳しく誠めておられます。今こそ我々は真の仏弟子として新御法主日如上人猊下の御もとに一結して、「現代の一凶」である池田創価学会をはじめ、あらゆる邪宗邪義を破折して真の仏国土建設に向け精進して参りましょう。

全国各支部・地方部のいよいよの興隆発展をお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。


■ 重役・藤本日潤御尊能化

平成18年、立宗754年の新春、明けましておめでとうございます。

総本山第68世御法主日如上人猊下におかせられましては、御健勝にて御登座最初の新年をお迎え遊ばされ、心より慶祝申し上げます。御隠尊日顕上人猊下におかせられましても、お健やかに新年をお迎え遊ばされ、衷心よりお慶び申し上げます。

法華講総講頭・柳沢喜惣次氏をはじめ大講頭各位、全国法華講員の皆様にも、お元気にて新年をお迎えのことと心からお喜びを申し上げる次第であります。

昨年末12月13日、日顕上人猊下御出仕最後の御開扉の砌、御開扉終了後、猊下より参詣御信徒一同に対し、御当職として最後の御開扉をおつとめ遊ばされた旨の、尊い御言葉を賜りました。すると参詣御信徒一同から、「猊下様、永い間ありがとうございました」と感謝のご挨拶を申し上げたことは、心に焼きついて忘れられない光景でありました。参詣された御信徒の数はそれほど多くはありませんでしたが、この感謝の言葉は、全国乃至全世界の御信徒の言葉であり、心であると思います。

全国乃至全世界の御信徒の皆様には、どうかこの感謝の心を、新御法主日如上人猊下への信伏随従の信心に置き換え、先ずは本年「決起の年」を、力一杯闘い切って、各支部の目標を達成し、もって、「平成21年・『立正安国論』正義顕揚750年」の御命題達成への礎を強固に築いていただきたいことを心から念願してやみません。

「決起の年」とは、全国の法華講員の一人ひとりが、決起して折伏に起ち上がるところにその意義目的があり、これを一人ひとりが真に自覚し、唱題に唱題を重ねて実践にうつすならば、必ず各支部の目標は成就達成されることを確信するものであります。皆様方のいよいよの御精進をお祈りいたしまして、一言もって新年のご挨拶とさせていただきます。


■ 庶務部長・阿部信彰御尊師

宗旨建立754年、「決起の年」、明けましておめでとうございます。

本門戒壇の大御本尊の御威光益々輝き給う中、先に御登座遊ばされた、総本山第68世御法主日如上人猊下におかれましては、御壮健にて新春をお迎え遊ばされ、私どもに親しく御教導を賜りますこと、有り難き極みであり、宗内御一同様と共に、衷心より慶賀申し上げます。また、総本山第67世、御隠尊日顕上人猊下におかれましては、益々御健勝にて新年をお迎え遊ばされましたことを心より慶賀申し上げます。さらに、法華講総講頭・法華講連合会委員長柳沢喜惣次様をはじめ、全国法華講員の皆様には、お元気に輝かしき新年を迎えられましたことを心よりお慶び申し上げます。

本年、「決起の年」は、来たる「平成21年・『立正安国論』正義顕揚750年」の大佳節をめざし、御法主日如上人猊下の御指南のもと、僧俗一致、意を決して地涌倍増の折伏を実行すべき重大な年であります。法華講員皆様のいよいよの御健勝と決起を衷心よりお祈り申し上げます。

なお、宗門の新体制発足にともない、私儀この度、宗務院庶務部長を拝命いたしました。もとより、その器ではございませんが、不自惜身命の御聖訓を奉戴し、八木総監殿の指揮のもと、為宗為法、懸命に御奉公申し上げる所存でございます。法華講員の皆様には何とぞ本年も宜しくお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。


■ 教学部長・水島公正御尊師

平成18年の新春、おめでとうございます。全国法華講員各位には仏天の御加護のもと、爽やかに新年を迎えられたことと存じます。

総本山第68世御法主日如上人猊下におかせられましては、この度、宗祖大聖人以来の唯授一人金口の血脈相承を継承遊ばされ、宗内僧俗一同に大慈悲の御指南を賜ることは、我ら一同の慶びこれに勝るものはありません。

また御隠尊日顕上人猊下には、御登座以来27年にわたって宗内僧俗を嚮導(きょうどう)遊ばされ、自称正信会の魔手から宗門を守り、さらに謗法集団の創価学会を宗門から排除されるなど、「祖道の恢復」と「広布の前進」のため、息つく暇なき激務の日々を送られました。日顕上人猊下のこの御鴻恩にお応え申し上げるためにも、日蓮正宗僧俗は、御法主日如上人猊下の御指南に信伏随従申し上げ、異体同心して正法興隆に精進しなければなりません。

なお私儀、この度、教学部長の任を拝受いたしました。もとよりその器ではありませんが、前任の大村日統御尊能化の御功績を汚さぬよう心して精進いたす所存です。法華講員各位には今後とも宜しくお願い申し上げます。

日蓮大聖人は、「かヽる者の弟子檀那とならん人々は宿縁ふかしと思ひて、日蓮と同じく法華経を弘むべきなり」(御書1394ページ)と、我らの使命が弘通にあることを御教示されています。今年も唱題と折伏の実践に精進しましょう。皆様のご活躍とご多幸をお祈りいたします。


■ 渉外部長・秋元広学御尊師

平成18年、「決起の年」の新春、明けましておめでとうございます。

唯授一人血脈付法第68世御法主日如上人猊下におかせられましては、いよいよ御壮健にわたらせられ、正法広布への限りない御指南を賜りますことは、まことに有り難い極みであります。総講頭・柳沢喜惣次委員長をはじめ、全国法華講員の皆様にも、新春を清々しくお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。

激動の時代を、血脈法水のうえから正しく私どもを御教導くださいました第67世日顕上人猊下には、先に尊い御判断をもって、第68世日如上人猊下に血脈相承遊ばされました。日顕上人猊下から賜りました限りない御恩徳に対し奉り、ただただ感謝申し上げるものでございます。

さて本年は、「決起の年」であります。決起とは、「決然と行動を起こすこと」であります。されば新御法主日如上人猊下のもと、平成21年の大命題達成に向け、「現代の一凶」たる池田創価学会に対する折伏をはじめとして、一人ひとりが広布への闘いに敢然と立ち上がって参ることを、お誓い申し上げようではございませんか。

御英邁なる新御法主上人猊下を戴いての、輝かしい「決起の年」の年頭に当たり、御一同様の御健勝と御多幸を心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。


■ 海外部長・漆畑行雄御尊師

『立正安国論』正義顕揚747年の新春を迎え、謹んでお慶びを申し上げます。七百年の法燈を継承遊ばされた第68世御法主日如上人猊下には、御壮健にて新春をお迎え遊ばされたことと拝察申し上げ、心よりお慶び申し上げるものでございます。

また第67世日顕上人猊下には27年の長きに渡り種々御教導を賜りましたこと、海外部一同、衷心より御礼申し上げますとともに、御尊体の御健勝を心よりお祈り申し上げるものでございます。

宗内の諸大徳、寺族の方々も御健勝にて新春を迎えられましたことと存じ上げ、お慶び申し上げます。また、柳沢委員長殿をはじめ全国の法華講の皆様にも、正法護持、破邪顕正の決意も新たに新年を迎えられましたことと存じ上げ、お慶び申し上げます。

日蓮大聖人様は『持妙法華問答抄』に、「一切の仏法も又人によりて弘まるべし」(御書298ページ)と説かれています。今、世界中の信徒が、民族・言語・習慣の違いを越えて正法流布に邁進しつつあります。海外部ではそれらの多くの国の広宣流布が少しでも前進するよう、今年も一層の努力をして参りたいと存じています。

皆様の御健勝と各講中の御発展を心よりお祈り申し上げ、新年の挨拶といたします。


■ 財務部長・長倉教明御尊師

平成18年の新春、明けましておめでとうございます。

総本山第68世御法主日如上人猊下には、御壮健にて新年をお迎え遊ばされ、私達僧俗一同に御慈悲と御教導を賜りますことは誠に有り難く、衷心より厚くお慶び申し上げます。また御隠尊日顕上人猊下には、御登座以来27年の長きにわたり、我々僧俗一同に尊い破邪顕正の範を垂れられますと共に、正法広布の法礎を建立遊ばされ、御慈悲溢れる御教導を賜りましたことは、誠に有り難く、心より慶賀申し上げるものでございます。また宗内僧俗の皆様にも元気に新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。

さて、現今宗門は「『立正安国論』正義顕揚750年」慶祝・地涌倍増の御命題を達成すべく、唱題行を根本として精進を重ねております。その第4年目となる本年は「決起の年」と銘打たれた、各々が信心の基盤すなわち、法華講の師弟相対の信心を確立すべき誠に重要な時節であると存じます。また今後、益々邪教と化した創価学会等の障魔の所業は、熾烈を極めることは必至でありますが、かかる節目となる今こそ、私達は新御法主上人猊下の御教導をしっかりと拝し奉り、宗祖日蓮大聖人様が、「異体同心なれば、人々すくなく候へども大事を成じて、一定法華経ひろまりなんと覚へ候。悪は多けれども一善にかつ事なし」(御書一1389ページ)と仰せられた御教示のままに、僧俗一致・異体同心の団結をもって、たゆまざる正法広布への更なる前進を着実に実践して参りましょう。

宗内御一同様の御多幸と御健勝を心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。



□ 法華講総講頭・柳沢喜惣次

清々しく明ける平成18年「決起の年」の新年、皆さんおめでとうございます。

御法主日如上人猊下には、金口嫡々の68世の御相承の上に新年をお迎えあそばされ、誠におめでとうございます。ここに御宗門の弥栄(いやさか)、立宗754年の新春、謹んで寿ぎ奉ります。総監・八木日照御尊能化、重役・藤本日潤御尊能化をはじめ、各御尊能化、御尊師方々、寺族の皆様にも、謹んで新春のお祝いを申し上げます。おめでとうございます。

昨年は御宗門においては、血脈嗣法の御座替りの儀式が客殿において奉修あそばされました。我ら法華講は新時代の到来と、本年「決起の年」の意義と、その深さを改めて自覚するものであります。

尚また、御隠尊日顕上人猊下には、御登座以来長期に亘り、法華講連合会は数々の御教導を賜り、就中、夏期講習会においては、我らは法華講700年来の面目を自覚することができ、誠にありがとうございました。この御恩は三世に亘って忘れることなく為宗為法、以て身命を惜しまず御奉公いたして参る決意でおります。

さて、本年は「決起の年」、一人ひとりの信心は、何を成すか具体的にわかっていませんと、支部の誓願は成就いたしません。この大事な問いかけは、講員の一人ひとりが御本尊様に真剣にお願いし、御本尊様からお答えを戴かなければ、即ち、何をやるかを本人は正しく観じ、知ることはできないのであります。他に方法はありません。そこに朝夕の唱題の行を、支部は厳しく教化していかなければならないのであります。

御書に、「然るに在家の御身は、但余念なく南無妙法蓮華経と御唱へありて、僧をも供養し給ふが肝心にて候なり。・・・退転なく修行して最後臨終の時を待って御覧ぜよ」(御書1051ページ)と仰せあそばされております。新年に当たり、皆様方の御健勝と各支部の御活躍を心から御祈念申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。


□ 法華講大講頭・石毛寅松

平成18年「決起の年」の新年、明けましておめでとうございます。

御法主日如上人猊下におかせられましては、益々御健勝にわたらせられ、新年をお迎えあそばされましたことを衷心より謹んでお祝い申し上げます。また日蓮正宗総監・八木日照御尊能化、日蓮正宗重役・藤本日潤御尊能化をはじめ、宗務院、内事部並びに御宗内の各御尊能化、御尊師方にも、益々御健勝にて新年を迎えられましたことを、衷心よりお祝い申し上げます。

昨年は、「僧俗前進の年」にふさわしく、法華講連合会におきましても、総本山第67世日顕上人猊下の御慈悲を賜り、法華講富士会館が立派に再建せられ、広布大前進への新たな第一歩を踏み出すことができました。我々法華講は、御法主上人猊下に信伏随従し、深い御慈悲にお応え奉るべく、御宗門の驥尾に附して、来たるべき平成21年の御命題達成へ向けて、死身弘法、折伏弘教に大前進いたしてまいる決意であります。

まさに本年は、この決意を実証していく「決起の年」であります。御宗門においても、「『決起』とは決意を固めて行動を起こすことであり、平成21年の佳節における『地涌倍増』と『大結集』の御命題達成をめざし、僧俗一致して奮起することであります(趣意)」と御指導くださっております。

我々法華講は、この御指導を心肝に染め、本年の年間実践テーマであります、@勤行・唱題の徹底、A御報恩御講参詣・広布唱題会参加の徹底、B支部一丸で折伏を実践、C人材の育成で支部組織の充実強化、D教学研鐙で邪義破の実践の5項目を、スローガンで終わらせることのないよう年頭に当たって決意した「今年こそは」の信心を貫き、唱題根本に実践し、その成果を実証として示していこうではありませんか。

御宗門の益々の御発展と皆様の御健勝をお祈り申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。



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