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国内信徒の御代替慶祝登山が終了した14日午後3時から15日未明にかけて着山した海外信徒は、午前6時半より各宿坊で勤行、朝食を済ませた後、午前8時半より、総本山滞在中の心得、行事予定などの説明会に参加した。午後1時半より今回の登山の一番の目的である御開扉・御生骨内拝に参列し、終了後、御生骨の行列を、照心庭、御影堂前の参道に整列して拝見した。
16日は、午前2時半の五寅勤行に参列した。明けて午前10時の御開扉に参列した後、昼食に慶祝弁当をいただいた。午後2時から広布坊において、第4回海外信徒総会が、御法主日如上人、御隠尊日顕上人の両猊下御臨席のもと開催された。これには、総監・八木日照御尊能化をはじめ各御尊能化、宗会議長、宗務院各部の部長・副部長、山内の御僧侶方、海外各国寺院住職、布教所・事務所責任者、海外担当教師など、有縁の御僧侶方が御出席。また、法華講総講頭・柳沢委員長をはじめ各大講頭、さらに寺族が出席し、総勢4300余名の僧俗が一堂に会した。
両猊下が会場にお出ましになると、大歓声と拍手が一斉に沸き上がり、さらに司会より参加各国が紹介されると、互いを讃え合う盛大な拍手が続いた。
総会は、海外部長・漆畑竹雄御尊師の挨拶の後、参加28力国から1名ずつ、来たる「『立正安国論』正義顕揚750年」に向けての決意表明があった。次いで青年部の体験発表として、シンガポール開妙布教所信徒のルー・プエイキョンさんと、サンフランシスコ妙信寺支部のヴィンセント・チャンさんの体験発表があった。八木総監、柳沢総講頭より祝辞があり、最後に御法主上人猊下より甚深の御言葉を賜り、式の部は終了した。小憩の後、パフォーマンスの部では、シンガポール、韓国、インドネシア、ブラジル、台湾、アフリカの代表信徒による演奏や舞踊などが披露され、最後にパフォーマンスの部の全出演者が壇上に集まり、会場の全参加者と共に「地涌讃徳」を日本語で歌い上げた。御退場された両猊下は、1階ロビーの参加者のもとを訪れ、ここでも御法主上人猊下より親しく御言葉を賜った。
総会終了後、帰国準備に入った海外信徒は、宿坊を清掃し、17日午前2時のマレーシア信徒の下山バス出発を皮切りに、順次帰国の途に着いた。
一言、御挨拶並びに説明をさせていただきます。私、このたび大変不肖の身ながら、役目柄、立正安国論正義顕揚750年記念局の「記念大法要並びに大結集総登山委員会」、並びに「記念出版委員会」の主任委員を拝命いたしました。まことに力のない者でありますが、精一杯、努めさせていただきますので、委員各位にはよろしくお願い申し上げる次第であります。
初めに「記念大法要並びに大結集総登山委員会」には、表題のとおり二つの意味がございます。一つは、平成21年の7月16日、『立正安国論』奏呈の日を期して、総本山において「記念大法要」を奉修する予定であります。しかし、具体的な内容や形式に関しては、現在、宗務院教学部及び内事部において検討し、煮詰めている最中でございまして、具体的なかたちで発表できるのは、平成19年度中ということになります。
また、もう一つの平成21年における地涌倍増の「大結集総登山」ということについては、現在、どのような内容・形式で行っていくかということについて、いろいろな案が出ており、具体的な面についても鋭意検討中でありまして、こちらも正式な発表は平成19年度中ということでお許しいただきたいと思います。
次に、「記念出版委員会」についてご説明させていただきます。この記念出版事業は、「『立正安国論』正義顕揚750年」を記念して『御書教学辞典』を編纂し、出版いたします。この辞典は、本宗僧侶並びに御信徒が日常における教学研鐙に活用できる便利なものにしたいと考えております。内容は、『平成新編御書』に収録された大聖人御書、並びに未収録ではありますけれども大聖人の御真蹟御書、相伝書、さらには『化儀抄』『六巻抄』『御書文段』を対象とした項目を、約2万項目ほど選定し、それに解説を加えた辞典ということにしていきたいと思っております。ちなみに、かつての『御書辞典』(創価学会刊)は1万6千項目でありますので、それより語彙の数も多く、ボリュームも大きくなると思います。
この作製には現在、教学部、富士学林、さらには学事に関係する方々、精鋭245名の僧侶が編纂事務に当たってまいります。作製においては、実に膨大な資料が必要とされることからも、大変困難な作業になることが予想されますが、平成21年の発刊を目指して鋭意精進してまいります。いかんせん、辞典というものは、間違いが許されない書物でありますので、充分に心して慎重に検討を加え、御法主上人猊下の御指南を賜りながら進めてまいりたいと思っております。
なお、それ以外に海外関係の出版物といたしまして、一つは英語訳の『立正安国論』で、これはA5判の約150ぺージの書物になります。また二つ目は、中国語訳の『立正安国論』で、これはA五判の約100ぺージの書籍であります。さらに3つ目は、『御書用語解説集』で、これは辞典というほどではありませんが、御書に用いられる135の仏教用語を英語に翻訳したもので、A5判の約150ぺージの書物として発行する予定であります。
以上、この二つの事業に対して、御法主上人猊下の御指南を拝し、総監殿の指揮のもと心して精進していきたいと思います。
第4回海外信徒総会
28ヵ国から4100余名が結集
第1回『立正安国論』正義顕揚750年記念局委員会
○記念大法要並びに大結集総登山委員会、記念出版委員会 主任委員・水島公正御尊師