大白法

平成19年3月16日号


主な記事

<1〜3面>

<4〜8面>


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第1回御影堂大改修工事修理委員会
静岡県指定有形文化財


2月26日午後3時より、総本山大石寺大坊の第一会議室において、記念局の総本山総合整備事業の一つである御影堂の大改修に伴う第1回御影堂大改修工事修理委員会が開催された。

当委員会は、静岡県指定の有形文化財である総本山御影堂の修理工事を、適正かつ円滑に遂行するために設置されたものである。これには、総本山総合整備事業委員会主任委員の佐藤慈暢御尊師、同副主任委員の小川只道御尊師が御出席。さらには静岡県文化財保護審議会委員の建部恭宣氏、富士宮市教育委員会・文化課課長の大箸亘正氏、財団法人・文化財建造物保存技術協会評議員の戸尾任宏氏、日本工業大学教授・工学博土の波多野純氏をはじめとする学識経験者が出席した。

委員会は、初めに佐藤主任委員より挨拶があり、続いて委員の選任と委員長の互選が行われ、その中から戸尾氏が委員長に選出された。次に、戸尾氏、建部氏の挨拶の後、修理委員会設置要綱が制定され、今後の工程等について審議がなされた。

続いて、小川副主任委員より、経過報告と今後の予定が述べられた後、御影堂の現地視察が行われた。今後、当委員会は、御影堂大改修工事が完了するまで存続し、必要に応じて委員会を開催していくこととなる。





御法主日如上人猊下御言葉
 3月度広布唱題会の砌 (3月4日、総本山客殿)


本日は、総本山の3月度の広布唱題会に当たりまして、皆様方には御繁忙のところを多数、参加され、まことに御苦労さまでございます。

皆様もよく御承知のとおり、『教機時国抄』をはじめ『開目抄』あるいは『観心本尊抄』等には「五綱判」が説かれております。すなわち教・機・時・国・教法流布の前後の5つでありますが、これは「宗教の五義」とも「宗教の五箇」とも言いまして、文証・理証・現証の三証と並んで宗教批判の原理とも言うべきもので、仏法を正しく判断するに当たって基準となる教判であります。

故に、大聖人様は『聖愚問答抄』に、「抑も仏法を弘通し群生を利益せんには、先づ教・機・時・国・教法流布の前後を弁ふべきものなり」(御書402ページ)と仰せられているのであります。

この五綱判のうち、

よって今、この五綱判の一つひとつをもって一代諸経の勝劣浅深を判断しますと、

これらが五綱判によって明らかとなるのであります。

すなわち日蓮大聖人の仏法こそ、末法万年にわたる一切衆生即身成仏の大法であることが明瞭となるのであります。言い換えれば、今日末法の衆生は、閻浮第一の人法たる御木仏宗祖日蓮人聖人の本因下種の仏法以外には救われないということになるのであります。

そこで、今日、我らはこの日蓮大聖人の仏法をもって一切衆生救済の大事業に万分の一なりとも御奉公をさせていただいておりますが、その一切衆生救済の大事業とは何かと言えば、すなわちそれは折伏であります。謗法の害毒によって、不幸と混乱と苦悩に喘ぐ多くの人々を救い、自らもまたその功徳によって、三世にわたる絶対の幸せを築き、悠々たる人生を送っていくためにも、折伏は我々の信心からはずすことのできない大事な仏道修行であります。

そもそも大聖人の仏法における基本的な構造というのは、謗法の害毒によって苦しむ人に対し、その苦しみを解決して抜苦与楽・転迷開悟の至高の境地に至らしめることであります。そして、なにより正しい信仰は、たくましく生きる力と安心を与え、どんな苦しみや悩みにも立ち向かえる強靱(きょうじん)な力を身に付け、人生を活気に満ちた豊かなものに変えていけるのであります。この喜びを多くの人達と分かち合うのが、地涌の菩薩の信心であります。

今、宗門は、僧俗挙げて御命題の達成に取り組んでおりますが、そのなかで「地涌倍増」の闘いは「大結集」と並んで、今なすべき最も大事な闘いであります。すなわち地涌倍増と大結集の双方ともに達成してこそ、平成21年の『立正安国論』正義顕揚750年の大佳節を名実ともに迎えることになるのであります。したがって、御命粗達成まであと2年、一人ひとりが広布のため、世のため、人のため、そして自らのためにも、全力を傾注して御命題の地涌倍増と大結集の達成へ向けて、一致団結・異体同心して取り組んでいただきたいと存じます。

さすれば、まず自分自身の信心が変わります。自分自身の信心が変われば、そこから自分の生活を含めてすべてが価値的かつ有効的に変化し、自分を取り巻くすべての環境が変わってきます。なぜなら「仏法は体、世間は影」だからであります。どうぞ皆様方には、このことを銘記して、いよいよ折伏と大結集の達成へ向けて御精進くださるよう心からお祈りを申し上げ、本日の挨拶といたします。




異流義破折−顕正会
25年後には広宣流布?


浅井昭衛の新たな予言

顕正会会長の浅井昭衛は、同会が発足50年を迎えたと喜んでいるが、それは宗門に矢を向けた怨念の半世紀に過ぎない。この浅井の次なる目論見(もくろみ)は、「今、第二の五十年を迎えた。この五十年のうちに(中略)広宣流布・国立戒壇建立は、必ず成る(中略)五十年の中にもその前半に……」(平成19年1月5日付顕正新聞)と大風呂敷を恥ずかしげもなく広げていることから窺(うかが)える。つまり、今から50年後の西暦2057年までに、それも「前半」とあるので、25年先の2032年までに広宣流布がかなうと予言しているのだ。

これは会員に広布が間近にあると錯覚させ、新たな勧誘に走らせることが狙いである。予言には、根拠も何もない。宗門に背反し続ける浅井のめざす「広宣流布」が何なのか、今さら妄想癖には付き合わないが、彼の過去の発言を見てみよう。


一千万はどうした?

浅井は、教団が発足40年を迎えた時、つまり今から10年前にはこう言っていた。「一千万達成は、今後十八年あれば必ずできる。だが私は、こんどばかりは十八年もかける気は毛頭ない(中略)あと十五年……」(平成9年9月5日付同紙)と豪語し、「『一千万』こそ広宣流布の決め手」(同)と、その数の根拠ともならぬ理屈を言い、大聖人に対して一千万の勧誘を誓ったという。

そして、平成9年のこの発言からちょうど10年経った今、現在の会員数はどれくらいか。教団発行の本年1月5日付新聞によれば、<百十八万>だそうだ。これもうさん臭い数字だが、ちなみに平成9年の会員数が51万人だそうなので、10年間で67万人の増ということになる。しかし、これとて浅井の言う1千万には、まだまだほど遠い数字である。

一応、浅井は平成9年現在で「あと十五年」と言っていたので、平成24年、つまり、あと5年間で「882万人」を勧誘しなければならないことになる。さもなくばどうなるのか。その結果も浅井は言っていた。「大聖人様に誓い奉るということが、どれほど重いことか。もし口先だけの戯れ言(ざれごと)であるならば、かえって大聖人様を蔑(あなずり)り奉ることになる」(同)と。

勢いだけで「一千万」と言ってしまったことに対し、さぞや後悔していることだろう。自らの戯れ言で自らの首を絞めている姿は、まことに哀れで滑稽だ。


上書きされた予言

さりとて、5年後の平成24(2012)年に、残り882万人の勧誘が万が一に出来たとしても一千万人。それから20年後の2032年には広宣流布、つまり日本一国、全員が顕正会員となるというのだから、まったく荒唐無稽な話だ(会員の話によれば、時の御法主上人も顕正会員になるらしい)。

このように顕正会は、達成不可能な妄想で作り上げられた浅井教祖の催眠話でよがる、カルト集団なのである。自ら予言した期日が迫り、的中しないと見るや、期日を延長したり、発言をうやむやにしたりする浅井は、「多くの人を堕とせしなり」(御書1123ページ)とあるごとく、他を地獄に追い堕とす大悪人である。

10年前、「私の頭の中には、この一千万のことしかない」(平成9年9月5日付顕正新聞)と力んでいた浅井。それでは今後、会員達は、まず5年後の平成24年の2012年目指して狂気の勧誘活動に奔走させられるのであろうか?もう、現在の教団の新聞には一千万の「い」の字も見当たらないのだが。




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