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この御親修には、総監・八木日照御尊能化、海外部長・漆畑行雄御尊師、内事部より大石寺理事・小川只道御尊師、同理事補・小林道剛御尊師が随行し、来賓として妙縁寺住職・光久日康御尊能化、宗会議長・細井珪道御尊師をはじめ有縁の御僧侶・寺族が日本及びアジア各国から多数出席され、来賓信徒として法華講大講頭の永井茨城地方部長はじめ井ノ口連合会会計部長、篠田連合会編集部長が出席した。
台湾法華講は、結成当初4千余名の信徒数であったが、現在2万5千余名と6倍余に大躍進し、まさに地涌倍増を現実のものにしている。
翌19日、台北より南西へ車で約1時間半程の位置にある苗栗県の實林山妙徳寺において、板御本尊入仏法要が奉修された。朝から小雨模様であったが、御法主上人猊下御到着の時には雨も上がり、この日の慶事を寿ぐかのようであった。大勢の僧俗が妙徳寺玄関前でお待ち申し上げる中、御法主上人猊下は午後1時に御到着あそばされた。控え室に入られた後は、直ちに妙徳寺住職・石塚正連御尊師、台湾常駐の御僧侶、来賓御僧侶、来賓信徒、台湾信徒代表、寺族へ御目通りを許された。
午後2時、御法主上人猊下大導師のもと、法要が開始され、石塚住職による御本尊御開扉、八木総監による献膳の儀に続き、読経、慶讃文奉読、唱題と如法に奉修された。
この後、御法主上人猊下より御言葉を賜った。御猊下は、本宗の寺院はそれぞれの地域における大法弘通の法城であり、寺院が建立されるということはその地域の正法弘通が前進している証であると、台湾広布の洋々たる現状を喜ばれ、さらに、已今当三説超過の法華経の肝心たる妙法蓮華経の広大無辺なる功徳を深く信じ、大聖人の教えのまま自行化他の信心に励むとき、必ずや即身成仏の本懐を遂げることがでさるとの確信を持って講中一致団結して広布に向かうならば、仏国土を築くことができると仰せになり、今後の信心増進を願われた。
引き続き式の部に移り、はじめに許童栄中華民国法華講副講頭が経過報告を述べた。次いで宗務院を代表して八木総監、漆畑海外部長より祝辞がそれぞれあり、最後に石塚住職より謝辞が述べられ、法要はとどこおりなく終了した。
この後、御法主上人猊下には妙徳寺境内において羅漢松の御手植えに臨まれた。本堂において記念撮影が行われたあと別棟の研修センターを御視察あそばされ、午後5時、僧俗がお見送り申し上げる中、御法主上人猊下は妙徳寺を後にされた。
20日は雨模様の1日となったが、第3回中華民国日蓮正宗法華講総会が桃園県の国立体育学院総合体育館において、目標を超える1万250余名が大結集し、盛大に開催された。台湾各地からの信徒が入場すると少年部・青年部・婦人部等がパフォーマンスを繰り広げ、総会を盛り上げた。
定刻の午後2時、御法主上人猊下がお出ましになられると、舞台上段に設(しつら)えられた祭壇に奉掲された御本尊に向かい、御法主上人猊下の大導師のもと読経・唱題を行った。
式の部に移り、御法主上人猊下並びに来賓が舞台上に御着席。はじめに中華民国法華講の林徳晃講頭が歓迎の挨拶を述べた。続いて、八木総監、漆畑海外部長よりそれぞれ、台湾広布の目覚ましい進展と1万人か超える大総会を祝して祝辞が述べられた。祝電が披露された後、日本からの来賓信徒を代表して永井法華講大講頭が祝辞を述べた。
ここで御法主上人猊下より御言葉を賜った。その中で御法主上人視下は、『立正安国論』は世界中のすべての人々の幸せと平和を願って、国土退廃の根本原因が間違った教えにあることを教え、謗法への帰依をやめるようにと認められた諌言書であることを御教示。本宗僧俗は日本のみならず世界の人々に対し折伏を行い邪義謗法を破折しなければならないとされ、「地涌倍増」と「大結集」の達成を念願すると仰せあそばされた。
このあと、少年部の代表8名が決意発表を行い、御法主上人猊下に決意文を奉呈。続いて青年部代表9名も同じく決意発表の後、決意文を奉呈申し上げた。さらに、講頭・副講頭・9本部の代表11名が決意を発表し、御法主上人猊下に決意文を奉呈申し上げた。
霑心合唱団60名が合唱を披露し、最後に本興院主管・石橋頂道御尊師より丁重な謝辞が述べられた。そして総会の締めくくりとして、会場の全員が一体となっての「地涌讃徳」の大合唱をもって閉会となった。夕刻からは、台北市内に会場を移して御法主上人猊下御臨席のもと祝賀会が催された。
21日には、台北市の中道山本興院において、御法主上人猊下の大導師のもと本興院創立10周年記念法要が奉修された。
本興院は中華民国台湾における日蓮正宗の法城第1号、またアジア初の広布の拠点であり、平成9年4月に前御法主日顕上人猊下の御親修を戴き、盛大に落慶入仏法要が奉修された。それから早10年、落慶入仏法要の砌に日顕上人猊下が「仏法の西漸の相ここにあり本興院の緇素に幸あれ」とお詠みになられた勢いのまま躍進を続け、現在はさらに、一人ひとりの日々の信行の充実を図っている。
午前9時、本興院に御法主上人猊下が御到着あそばされ、直ちに御僧侶・信徒・寺族の御目通りが許された。午前9時45分に御法主上人猊下がお出ましになられ、八木総監の献膳の後、読経・焼香・唱題と如法に修された。
ここで御法主上人猊下より、末法尽未来際に至るまで一切衆生を救済あそばされ無明煩悩の大病を治する大良薬たる大法の弘通に励み、自他の幸せを築くようにとの御言葉を賜った。
式の部に移り、はじめに林徳晃講頭より経過報告が行われた。その後、八木総監が祝辞に立たれ、今後さらに50年、100年と正法広布をめざす上から見るとき、今日はまだ揺藍(ようらん)期とも言え、故に本門戒壇の大御本尊に絶対の信を捧げ、唯授一人の血脈を承継あそばされる御法主上人猊下の御指南を拝するという最も中心となる信条を、一人ひとりがしっかり理解し肚に据えて信行の基盤確立を図ることが大事であると述べ、ますますの活躍を願われた。次いで漆畑海外部長が祝辞を述べられた。最後に石橋主管より丁重な謝辞と決意が述べられ、法要はとどこおりなく終了した。
記念撮影が行われ、御法主上人猊下は参列の僧俗代表の見送りを受けられ、本興院を後にされた。
すべての行事を終えられた御法主上人猊下御一行は、翌22日午後の便で台湾桃園国際空港を発たれ、御機嫌麗しく御帰国あそばされた。
第3回中華民国法華講総会には1万余名が参集
御法主上人猊下御一行は、18日に成田国際空港を御出発され、大勢の信徒がお出迎え申し上げる台湾桃園国際空港に御到着あそばされた。
寳林山妙徳寺板御本尊入仏法要
第3回中華民国日蓮正宗法華講総会
中道山本興院創立10周年記念法要
佐渡塚原跡碑建立法要