<6〜8面>
いま宗門僧俗が、来るべき平成21年立正安国論正義顕揚750年、地涌倍増と大結集の御命題達成へ向けて、異体同心・一致団結して、力強く前進していることは誠に慶びに堪えません。
また、宗内僧俗からの尊い御供養によって、記念事業の一環として行われている御影堂の大改修工事並びに塔中坊の再建新築工事等の総本山総合整備事業も、また記念出版事業等も孰(いず)れも順調に作業が進められていることは、誠に御同慶の至りであります。
世間でも「有終の美を飾る」と云われておりますが、物事は最後の仕上げが最も大切であり、御命題達成までの残り一年、本年最後の年を勝利することが御命題達成の絶対的要件であります。それには、先ず一人ひとりが身軽法重・死身弘法の決意を固め、志を一つにして、いま為すべき事を為すことであります。
具体的には、本年度各講中で立てた誓願を必ず達成することであります。万難を排し、必ず眼前の目標を達成しなければ先を望む事は出来ません。史記にも「断じて行えば鬼神も之を避く」という言葉がありますが、たとえ如何なる困難に遭遇しようとも、確たる信念と目的を持ち、確信をもって挫(くじ)けず遂行する者は、必ず事を成し遂げる事が出来るのであります。
大御本尊への絶対の信と、それに基づく確乎不抜(かっこふばつ)の信念、更に自らの行動に確信を持ち、誓願達成を目指して、如何なる障魔が行く手を阻(はば)もうとも、途中で挫折せず、信念を曲げず、御本尊の広大なる功徳と御照覧を信じ、辛抱強く、飽くなく続けていくことが勝利の秘訣であります。
若し、誓願が達成できないとしたら、御本尊への祈りと自らの行動が欠けているからであります。
大聖人は『祈祷抄』に、「大地はさゝばはづるゝとも、虚空をつなぐ者はありとも、潮の満ち干ぬ事はありとも、日は西より出づるとも、法華経の行者の祈りのかな(叶)はぬ事はあるべからず」(御書630ページ)と仰せであります。
この御金言には、確かに「法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず」と仰せではありますが、それには我等の強盛なる信心が伴わなければ祈りは叶わないことを知るべきであります。
『王舎城事』には、「御祈の叶ひ候はざらんは、弓の強くしてつる弱く、太刀つるぎ(剣)にて使う人の臆病なるやうにて候べし。あへて法華経の御失にては候べからず」(同975ページ)と仰せであります。
各位には、よくよくこの御金言を拝し、本年「躍進の年」の必勝を期して、愈々(いよいよ)強盛なる信心に住し御精進下さるよう願うものであります。
この大会は、御命題達成を期して行われるもので、先ず、この「決起大会」を大成功裡に修め、決河之勢いを以て21年の大佳節へ向けて進取果敢に大折伏戦を展開し、御命題の地涌倍増と7万5千の大結集、更に記念総登山を達成すべく、僧俗和合・異体同心・一致団結して事に当たられるよう衷心より願うものであります。
大聖人は『持妙法華問答抄』に、「過去遠々(おんのん)の苦しみは、徒(いたずら)にのみこそ受け来しか。などか暫(しばら)く不変常住の妙因をうへざらん。未来永々の楽しみはかつがつ心を養ふとも、強ゐてあながちに電光朝露の名利をば貪(むさぼ)るべからず。『三界は安きこと無し、猶火宅の如し』とは如来の教へ『所以に諸法は幻の如く化の如し』とは菩薩の詞(ことば)なり。寂光の都ならずば、何(いづ)くも皆苦なるべし。本覚の栖(すみか)を離れて何事か楽しみなるべき。願はくは『現世安穏後生善処』の妙法を持つのみこそ、只今生の名聞後世の弄引(ろういん)なるべけれ。須(すべから)く心を一にして南無妙法蓮華経と我も唱へ、他をも勧めんのみこそ、今生人界の思出なるべき」(同300ページ)と仰せであります。
全国法華講員各位には、この御金言を心肝に染め、御命題達成へ向けて愈々御精進下さることを心から念じ、新年の挨拶といたします。
平成20年・立宗756年の新春、明けましておめでとうございます。御法主日如上人猊下並びに御隠尊日顕上人猊下におかせられましては、御健勝にて新年をお迎え遊ばされ心からお慶び申し上げます。
法華講総講頭・柳沢喜惣次氏、大講頭各位をはじめ、全国の法華講員各位には、立宗756年「躍進の年」の新春を清々しく迎えられたことと御同慶に堪えません。
先般は、記念局第2回特別御供養に多くの方々が篤い護法の志をもって参加されました。まことに尊いこととお礼を申し上げます。総本山総合整備事業も昨年度4カ坊が立派に落慶し、本年度は実に14カ坊が一挙に落成する予定であります。これは未曽有の壮挙であり、御本尊様の御加護と御当代日如上人の御高徳に依るところと有り難く拝するものであります。
さて本年は「躍進の年」であります。御命題達成をめざし僧俗が一体となって弾みをつけ、目覚しい勢いで大躍進を遂げる年であります。年初から、全国4カ所の会場において、御法主日如上人猊下と御隠尊日顕上人猊下の御臨席を仰ぎ奉って地涌倍増大結集推進決起大会が開かれます。そこに各地域で活躍する地涌の眷属の精鋭が大結集し、大歓喜の中に一層の気運を高めて決起し、明年の御命題完遂に向けて、着実な前進が開始されます。
また、明年7月26日、総本山において開催される立正安国論正義顕揚750年記念大総会へ参加の各支部の精鋭代表人数も既に決定しています。さらに全国の中の全講員が一年間を通して御報恩の記念総登山を実施することも打ち出されています。本年の内に指導教師のもと綿密な計画を立て、家庭訪問を通して全員参加を呼びかけ、大成功を期してまいりましょう。
大聖人様は、「あひかまへて御信心を出だし此の御本尊に祈念せしめ給へ。何事か成就せざるべき」(御書685頁)と仰せられています。真剣な勤行と唱題による功徳と歓喜をもって、不断の折伏と人材の育成、そして地涌倍増を成し遂げ、総登山と大結集を必ず成就すべく、僧俗一致して勇猛精進することが肝心です。
全国の法華講輿の皆様の御健勝と各支部・地方部のいよいよの興隆発展をお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。
全国法華講員御一同には、清々しく立宗756年の新春を迎え慶賀の至りに存じます。
さて、本年「躍進の年」が御命題達成の鍵を握る極めて大事な年であることは各位には重々御承知の事と存じます。
特に、本年は大佳節の前年に当たるところから、全国4ヶ所において「地涌倍増大結集推進決起大会」を行うことになっております。
○ 総監・八木日照御尊能化