大白法

平成20年7月16日号


主な記事

<1〜2面>

<3〜8面>


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バンクーバー布教所開所法要並びに常住御本尊入仏法要
カナダに初の法城


6月22日、カナダ国バンクーバー近郊サリー市において、カナダ初の法城となる日蓮正宗バンクーバー布教所の開所法要並びに常住御本尊入仏法要が、御法主日如上人猊下の御名代として海外部長・漆畑行雄御尊師の導師のもと、厳粛かつ盛大に奉修された。これには、NST法人プレジデントのロサンゼルス妙法寺住職・高野泰信御尊師ほか、日本、北米から有縁の御尊師方が出席。また、地元信徒を中心に約120名の信徒が参詣した。

法要は、現地時間午前11時より、漆畑海外部長の導師のもと、御本尊御開扉・献膳・読経・焼香・唱題と如法に奉修された。

式の部に移り、高野御尊師の経過報告に続いて、漆畑海外部長より祝辞並びに新責任者の紹介があった。その中で漆畑部長は、「今後は指導教師の指導のもと、地涌倍増のために大いに精進いただきたい」と指導された。次いで、信徒を代表してマリアレンコさんが祝辞で、17年間待ち望んでいた布教所の開所と常駐の指導教師を迎えることが叶ったことを感謝すると共に、今後は僧俗一致してカナダ広布に邁進すると喜びを発表した。最後に初代責任者に就任された萩原正望郷尊師から丁重な謝辞があり、法要はとどこおりなく終了した。法要終了後、参詣者全員による記念撮影が本堂で行われた。

バンクーバー布教所は、バンクーバー国際空港から車で約30分、最寄りのゲートウェイ駅からは徒歩8分の交通至便な所にある。建物は、コンクリートブロック迄の平屋建て、延床面積約70坪に、本堂ならびに、受付、事務所等を備えたバリアフリーの立派な建物である。アメリカ合衆国サンフランシスコ・妙信寺の管轄地域の中で最も遠隔地にあったカナダ西部地域信徒にとり、布教所の開設は十数年来の願いであった。待望の道場を得て、カナダ広布の一層の進展が期待される。




総本山総合整備事業 塔中坊建替工事第三グループの上棟式
百貫坊・本種坊・東之坊


立正安国論正義顕揚750年記念局の事業のうち、総本山総合整備事業の一環である塔中坊建替え工事の第三グループ3力坊(百貫坊・本種坊・東之坊)の上棟式が、6月18日に執り行われた。本種坊・東之坊の上棟式は、総本山総合整備事業実行委員会主任委員の大石寺執事・佐藤慈暢御尊師の導師のもとに行われた。また、百貫坊の上棟式は大石寺執事・小川只道御尊師の導師のもとに行われた。

はじめに開式の辞ののち、参列者の唱題の中を御本尊が奉掲され、読経・焼香・唱題と修された。そして、住職より謝辞が述べられたのち、唱題の中、御本尊を奉収した。次いで乾杯が行われ、最後に閉式の辞をもって終了となった。塔中坊建替え工事の第三グループ3力坊は、昨年12月6・7日に起工式が行われ、順調に工事が進み、このたびの上棟式を迎えたものである。当3力坊は、年内の竣工をめざして工事が進められている。

この第三グループに続いて、第四グループの妙泉坊・妙住坊・妙遠坊・遠寿坊と雪山坊の、計5力坊の上棟式が今月17・18日に予定されており、すべての工事が順調に進められている。




異流儀破折 「地域友好のためなら御輿もOK?−創価学会」


「謗法とはいえない」?

創価学会会長の原田稔は、聖教新聞のなかで「地域友好と『祭り』について」と題し、「宗教的色彩のある祭りなどの行事に参加したりしても、信じて拝むのでなければ謗法にはなりません(中略)祭りで、みこしを担がざるを得ない場面があったとしても(中略)それは地域の文化行事への参加と同次元のことで、直ちに謗法とはいえない」(平成20年4月29日付同紙)と述べ、御担ぎを容認している。

そして、「大切なのは『信心』です」(同紙)と発言するに至っては、まさに噴飯ものである。日蓮大聖人の仏法の本心を失った支離滅裂な姿と言うほかない。


御輿担ぎの狙い

かつては戸田城聖氏を先頭に徹底した邪宗攻撃を果たした創価学会。現在の邪宗化した指導の目的を原田は、「『地域の繁栄のため』『友好拡大のため』であり『広宣流布のため』」(同紙)などと美辞麗句を並べ立てているが、欺瞞(ぎまん)この上もない。この謗法の定義改悪は、組織への勧誘の緩和と新入会者や若年層に対する組織離れの防御策でもあろうが、最大の狙いは、現今囁(ささや)かれている解散総選挙を見据えては、「友好拡大」と称して世間行事に深く関与し、公明票の獲得を目指していることは明々白々だ。

いずれにしても、創価学会は大聖人の仏法とは異質の邪教義を構築しつつある。たとえ祭りに出ようが、御輿を担ごうが“信心さえあればいい”という暴論は、謗法厳誡の精神を踏みにじるものであり、また戸田氏の指導である、「邪宗は、断じて許すことはできない。『あれもよいでしょう。これもよいでしょう』などとは、学会はいってはいない」(戸田城聖全集4−216ページ)などの信念も、平気で足蹴にするものである。


アプローチを説明せよ

去る4月21日に駐日ローマ法王庁大使館で「ナショナルデー」の祝賀会というものが行われている。聖教新聞によれば、「これには原田会長、学会本部国際室の大内担当部長が出席」(4月22日付同紙)などと報じている。

「大切なのは『信心』」と言う原田よ。わざわざカトリックのローマ法王庁へアプローチするところの意味を「信心」で会員に説明してみよ。「他の誤り」を破折することもなく、謗法にまみれた団体に「信心」などあるはずがないではないか!


堕落した宗教には失望あるのみ

最近、ある日蓮宗の僧侶は、「念仏の方々とも協力していかなければ(中略)世界平和と人類の幸せは来ない」「現代では、折伏第一主義や四箇格言は(中略)足伽(あしかせ)になると思います。他宗の協力なくして……」(現代仏教 平成20年4月号64ページ)と言い、もはや自宗の力では世界平和も人類の幸せも実現できないと吐露している。

所詮、それらの理想は、邪宗・邪教が成しうるものではない。『立正安国論』に、「早く天下の静謐(せいひつ)を思はゞ、須く国中の謗法を断つべし」(御書247ページ)とあり、折伏による謗法断絶こそが、安国の必須条件である。他宗がいかに野合を図ろうとも、我が日蓮正宗は独り決然と広宣流布に向かい、謗法破折・折伏行に邁進するのみである。本年後半、“謗法は断じて許さず”の気概で折伏行に汗を流そうではないか。




体験発表 『決起大会の後押しで広がる折伏』
妙宝寺支部 C.E.


2月3日、京セラドーム大阪での「地涌倍増大結集推進西日本決起大会」に参加させていただいて、今年は絶対に折伏成就させていただこうと、3万3千人のパワーをいただいて意気揚揚と帰路に着きました。御法主日如上人猊下、御隠尊日顕上人猊下が御入場なされた時の感動は、言葉では言い表すことのできないほど、感ずるものがありました。この日より、以前にも増して真剣に唱題していると、由美子さんのお姿が目に浮かび、折伏させていただきたいとの思いが込み上げてきました。

由美子さんは、亡くなった先妻さんの妹さんで、後妻の私は主人と娘に遠慮があり、折伏の話を持ち出せないままでした。由美子さんは女性特有の更年期障害を患い、治療が遅れたため体調を崩されていました。そのうち由美子さんの病が悪くなる一方だと耳にし、日蓮正宗の信心につけるように、一生懸命御祈念しました。


夢の中での知らせ

すると、夢に先妻さんが何度も出てきて、私に何かを伝えようとしているのです。そして、勤行・唱題中にふと、妙宝寺の本堂に座って合掌されている由美子さんとご主人のお姿が目蓋に浮かぶのです。これぞ先妻さんが、「妹の由美子を折伏してください。病を治してやってください」と夢で伝えている、御仏智だと思い、何とも有り難いことと感謝の気持ちで一杯になりました。御住職・今福永明御尊師から、「柳沢委員長さんは、真剣に祈っていたら、夢の中で知らせ、感じさせてくれる。夢に出てでも教えてくれるんだよとお話くださっています」とお聞きしたことは、このことなのだと思いました。

早速、主人と娘に、由美子さんを折伏させていただきたいとの気持ちを伝えました。二人とも気持ちよく同意してくれて、三人で力を合わせてがんばろうと言ってくれました。毎日2時間以上の唱題をさせていただき、御夫妻の幸せを心より願い真剣に御祈念しました。そして、「折伏のお手伝いをさせていただきます」と、御本尊様にお誓い申し上げ、由美子さんに電話を入れました。「お仏壇はありますか」と、伺うと、「ありません。遺影にご飯とお水をお供えして、念仏を唱えて手を合わせています」と言われましたので、「念仏では救われません。当家の宗旨である日蓮正宗の信心を共にしていきませんか」とお話しましたら、明日そちらに伺わせていただきたいとおっしゃいました。

翌日いらしたお二人に、去年、私が半年近く毎日耳鳴りに悩まされて鬱(うつ)病寸前になった時、御住職様に、今の症状が続くなら死んでしまいたいとお話し、御指導いただいたことを伝え、その時の体験を聞いていただきました。お二人はその時の私の状態が今の自分たちに似ていると感じられ、今の私の元気な姿に本当にびっくりされたようです。そして、日蓮正宗の信心のお話を御住職様からお聞きしたいと言われましたので、すぐに御住職様にお電話いたしました。御住職様は快くお会いくださることとなり、次の日に三人でお寺にまいりました。

御夫妻は、先妻さんの葬儀の時に、改築前の妙宝寺に参詣されたそうで、そのお寺が新築され一層荘厳になっていることにまず驚き、また整理整頓されている佇(たたず)まいいに、このお寺はすばらしいと思われたそうです。

御住職様は、1時間ほどお二人のために判りやすく、釈尊一代五時の説法と各宗派の略解の一覧表を示されながら、丁寧にお話くださいました。また、「地・水・火・風・空」の五大について話され、「南無妙法蓮華経は良薬の中の大良薬であり、御題目を唱える事により、身の病も心の病もどんな大きな罪障をも消滅させていただくことができます」と確信を持って話してくださいました。何とも有り難い気持ちで一杯でした。お二人共たいへん感銘され、入信することを前向きに考えることを約束して帰られました。


念願の入信叶う

明くる日、ご主人よりお電話をいただき、「お寺から戻り、教えられた通り御題目を唱えて手を合わせました。由美子に笑顔が出てきました。お寺にご案内くださりありがとうございました。2・3日考えさせてください」との御返事でした。

翌日は第一日曜日で、お寺では広布唱題会の後、三人組での活動と午後5時までのリレー唱題会の日でしたので、参加させていただき、魔が入らないことを切に願い、4時間、真剣に御題目を唱え祈りました。

2日後、ご主人が我が家に見えられ、「妙宝寺に参詣させていただき、御住職様より日蓮正宗の教えを詳しくお聞きし、私はこの宗旨に帰依して妻の病が癒えるよう、祈っていきたいと思います。二人で入信させていただきたいのでよろしくお願いします」との御返事に、何とも嬉しい気持ちが込み上げてきて涙が出ました。

次の日、午前10時の唱題会に参詣させていただき、8日に御授戒をお願いしたい希望があることをお伝えすると、御住職様は、「間を開けると魔が入ります。一日でも早いほうがいいです」と言われ、それからすぐに久芳婦人部長さんと入仏式の準備を済ませ、3月6日にご夫婦揃って御授戒をお受けすることが叶いました。

その足で御住職様と一緒に御入仏式をさせていただきました。御住職様は入仏式の後、信心の心得、勤行の大切さ、四力成就等についてお話くださいました。急なことにもかかわらず、井ノロさんには御住職様の送迎等、気持ちよくお手伝いくださいました。これからも講中の皆様のお力をお借りしながら由美子さんの病が快復に向かうよう、大御本尊様の御力を信じ奉り、ご夫妻と共にがんばってまいります。

現在、毎日の勤行の他にでき得る限りお寺での唱題行に参詣させていただき、一日でも早く総本山の本門戒壇の大御本尊様にお二人の御目通りが叶いますよう、家族一丸となって祈り、願い、見守っていきたいと思います。寺院参詣するたびに由美子さんが明るい表情に変わっていくのを目の当たりにして、ご主人が一番喜んでおられます。

このたび折伏が成就できましたのも、婦人部長、折伏推進部長の大役を務められる久芳さんの日頃の一生懸命さを肌で感じ、がんばる勇気を与えていただけました。感謝の念に耐えません。また、F班長さんには、由美子さんのことをお話した時に、いつもと変わらぬ落ち着いた口調で優しく励ましてくださり、ゆったりとした気持ちで由美子さんと接することができました。

そして、御住職様、奥様も、いつも優しいお言葉をかけてくださり、ありがとうございました。私も初心に戻り、一つひとつ信心に邁進していく所存です。御住職様がよくお話しくださいます「水の流れるような信心をしていきなさい。止まると水が淀(よど)んでしまいますよ」との御指導を心に留め、西日本決起大会でのHさんの体験発表の、「私はこのすばらしい信心の話を他人に伝えずにはおれないのです。そして折伏した方が新たに折伏できた時が最高の喜びです」との思いを胸に秘め、由美子さんがお元気になられた現証をもって次の方を折伏できるようになられ、多くの眷族と共に、明年に迫った『立正安国論』正義顕揚750年の大慶事に参加できるよう、これからも油断なく、しっかり御奉公してまいります。



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