大白法

平成21年5月16日号


主な記事

<1〜3面>

<4〜8面>



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海外信徒総会第1回総会より


○挨拶 海外部長・漆畑行雄御尊師

一言ご挨拶を申し述べさせていただきます。

本日は、海外信徒2万名大結集第1回総会に当たり、総本山第68世御法主日如上人猊下におかせられましては、御霊宝虫払大法会、さらには連日の国内法華講、記念支部登山会と、殊の外御法務御繁多の中、お疲れのところ、御臨席の栄を賜り、まことに有り難く、衷心より厚く御礼申し上げます。御法主上人猊下、まことにありがとうございました。またこの後、御言葉を賜りますことまことに有り難く、重ねて厚く御礼申し上げるものでございます。また御隠尊日顕上人猊下におかせられましても、御法務御繁多の中、御臨席の栄を賜り、まことにありがとうございました。御法主日如上人猊下、御隠尊日顕上人猊下、両上人猊下に対し、海外信徒一同と共に厚く御礼申し上げるものでございます。

総監・八木日照御尊能化をはじめ各御尊能化、宗務院及び内事部諸役員の御尊師各位、日頃、海外布教にご協力を賜っているご来賓御尊師各位、海外担当教師の各位、さらに柳沢総講頭殿をはじめ、法華講連合会の役員の方々、それぞれ本日はお忙しいところご出席くださり、まことにありがとうございました。また総監様、柳沢委員長様にはこの後ご祝辞を賜りますことまことに有り難く、厚く御礼申し上げます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

記念すべき『立正安国論』正義顕揚750年の海外信徒2万名大結集第1回総会にご参集の会場の皆さん、遠路遙々のご登山、まことにご苦労様でございました。今年第1回の海外信徒大結集総会が、御法主日如上人猊下、並びに御隠尊日顕上人猊下御臨席のもと、世界各国から4千名を超す同志が参加して盛大に開催されましたこと、まことにおめでとうございます。

今年はこの第1回を皮切りに都合5回の海外信徒大結集総会を開催し、延べ2万名の同志が参加することになっております。今回、第1回の総会は大成功の内に開催されました。この後の総会も、すでに各回共、予定を上回る参加が見込まれております。残り4回の登山・総会もすべて無事故で開催すべく、海外部としましても万全の準備を整えて、海外の皆様をお迎えしたいと考えています。

2002年、宗旨建立750年の総本山奉安堂落慶記念大法要(終会)の砌(みぎり)、前御法主日顕上人猊下より打ち出された、2009年『立正安国論』正義顕揚750年、地涌倍増と大結集の御指南に従い、世界各国の日蓮正宗信徒はこの7年間、今年の登山に向けて準備をしてまいりました。その努力の成果が、今日のこの総会の大成功として実ったのであります。

昨年から今年にかけて世界中に不況の嵐が吹き荒れ、皆様もこの登山に際し、それぞれご苦労があったことと思います。しかし、そのような難を乗り越えて、本日、皆様はここに集い合いました。この間の皆様の努力、精進、それを支えた篤い信心に対し、私は心より敬意を表するものであります。

今年7月26日、総本山において、日本国内の法華講衆を中心に7万5千名の大結集総会が開催されることになっています。御法主日如上人猊下は今年1月3日の出陣式の折、その時集う7万5千名の法華講衆について、「大結集総会に集う7万5千名の法華講の精鋭は、そのまま一人も漏れず、次の広布への戦いの中核となるべき人材であります。すなわち、7万5千名の大結集は、御命題にお応えして7年間の結果を示す大事な意義が存しますが、同時に、次なる戦いへの出発の儀式であり、広布の歴史を築く新たなる地涌の菩薩の大出陣式であります」(大白法757号)と御指南されています。

今、この会場にお集まりの皆さんは、ほとんどの方がこの7万5千名の大結集総会には出席できませんが、本日のこの総会も、7月の7万5千名の大結集総会も、意義においては同じであります。その意味から、御法主上人猊下の御指南を拝していけば、本日ここにお集まりの皆様は、それぞれのお国において、今年を出発とする次なる広布の戦いの中核となるべき人材であり、またこの総会は、各国の広布の歴史を築く新たなる地涌の菩薩の出陣式であります。本日のこの総会を次なる広布への出発点として、ここにご参集の皆様お一人お一人が、どうか本日の感激を忘れず、新たなる地涌の使命を自覚し、それぞれのお国において正法流布の行動を起こしていただきたい。そして次の総会には、それぞれがその成果を持って再び、この総本山に集い合うことができるよう精進していただきたい、このことを強くお願いしたいと思います。

日蓮大聖人様は『聖愚問答抄』に、「今の世は濁世なり、人の情もひがみゆがんで権教謗法のみ多ければ正法弘まりがたし。此の時は読誦・書写の修行も観念・工夫・修練も無用なり。只折伏を行じて力あらば威勢を以て謗法をくだき、又法門を以ても邪義を責めよとなり」(御書403ページ)と説かれています。まさに今、世界規模の経済不況による混迷が続いています。このような混迷を救うことができるのは、正法による仏国土建設以外にありません。謗法を破折して正法を立て、平和な仏国土を建設すること、それが日蓮大聖人様が説かれた『立正安国論』の意義であります。

御法主日如上人猊下は今年の出陣式の砌、次のようにも御指南されました。「近年まれに見る世界的な混乱と不況、世界規模での戦争がいつ起きても不思議でない現在の混沌とした世相を見るとき、この窮を救えるのは、ただ、末法の御本仏宗祖日蓮大聖人の三大秘法の仏法以外にはありません」(大白法757号)との御指南であります。世界広布の道はまだまだ遙かな遠い道でありますが、本日、私たちは、まずその第一歩を踏み出しました。

次には、皆様お一人お一人が帰国されてから、本日の盛儀をまずお国の同志に語ってください。そして共に、次なる目的に向かって決意を持って立ち上がってください。皆さんが立ち上がって決意していけば、やがてその波動は陸界中に広がっていくでありましょう。そして日蓮大聖人様の正法が世界中に流布された時、初めて真の平和がこの地球上に訪れるのであります。会場にお集まりの皆さん、本日を契機として、世界広布のために共々に精進してまいりましょう。

皆様方一人ひとりのご多幸と、各国の広布の進展、さらにはそれぞれのお国の平和を心よりお祈り申し上げ、本日の挨拶とさせていただきます。




異流義破折 正信会
包括宗教法人設立で“「正信会」宗”の旗揚げ


包括宗教法人「正信会」誕生

既に「正信会」問題から四半世紀以上が経過した本年2月、「正信会」は包括宗教法人を設立した。

包括宗教法人とは、宗教法人法2条(2号)に規定される、「教派、宗派、教団…その他これらに類する団体」を指す。一般的には、伝統的仏教教団における「宗派」がこれに該当する。要するに、包括宗教法人「正信会」とは、取りも直さず新宗派“「正信会」宗”に他ならならい。

「正信会」は、大石寺とは別個無縁の謗法団体となった今でも、自分たちは日蓮正宗の僧侶であると強弁し続け、「富士の清流」などというスローガンを掲げている。つまり、自分たちは日蓮正宗内部にいる、自分たちこそ正統日蓮正宗と言いたいわけだ。であれば、なぜ今更“「正信会」宗”を設立したのであろうか?言っていることとやっていることがちぐはぐで、全く辻褄が合わない。


大聖人仏法の亜流宣言

ところで、包括宗教法人“「正信会」宗”は、そのの目的について、「宗祖日蓮大聖人所顕十界互具の大曼茶羅を本尊とし、法華経及び宗祖遺文を所依の教典として、...大秘法の教義をひろめ…」と登記している。その規則も同様の規程となっており、これらには「本門戒壇の大御本尊」との記載が全く見当たらない。すなわち彼らは、日蓮大聖人の御本懐たる本門戒壇の大御本尊に基づく正しい仏法を弘める意思すら、自ら放棄したのだ。

そもそも、御戒壇様から離れて、「三大秘法の教義をひろめ…」とは、世迷い言も甚だしい。日寛上人は、「三大秘法随一の本門戒壇の本尊は今富士の山下に在り」(六巻抄64ページ)、「富士山は是れ広宣流布の根源なるが故に。根源とは何ぞ、謂わく、本門戒壇の本尊是れなり」(同68ページ)と御教示されている。すなわち、本門戒壇の大御本尊こそ、三大秘法の中心肝要であり、さらに広宣流布の根源である。したがって、ここから離れて、三大秘法は語れないし、まして広宣流布はあり得ない。

“「正信会」宗”の発足は、そのまま大聖人仏法の亜流に過ぎないことを社会に宣言したに等しい所業である。


創価学会と同轍

そういえば、創価学会でも、平成14年に「会則」「規則」を改変し、従来のものから「本門戒壇の大御本尊」との名称を削除した。「正信会」宗もそれに倣って包括宗教法人を設立したことは、“「正信会」宗”と創価学会が、同轍の邪義に堕したことを表徴(ひょうちょう)する愚行である。

かつて日達上人は、「大聖人の建立遊ばされた戒壇の御本尊を中心として、三大秘法の中心の御本尊として、我々は、この一大秘法の御本尊を拝み、宗旨の三秘として、三大秘法を説くのであります。…それが、たまたま違ったことが入るならば、それは、日蓮正宗でもない」(大日蓮 昭和49年8月号20ページ)と御教示された。

すなわち、本門戒壇の大御本尊こそ大聖人仏法の中心肝要である。“「正信会」宗”など、単なる邪宗に過ぎないことは、この日達上人の御指南に明らかであり、彼らが日蓮正宗を騙(かた)る資格も、名実共に皆無である。これら日蓮正宗から派生した“「正信会」宗”などの異流義は、大聖人の正法と似て非なる分だけ紛らわしく、社会へ排出し続ける害毒も甚大である。



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