大白法

平成21年6月16日号


主な記事

<1〜3面>

<4〜8面>



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立正安国論正義顕揚750年 第9回 記念局委員会



御法主日如上人猊下御言葉

第9回 立正安国論正義顕揚750年記念局委員会の砌
平成21年6月9日 於 宗務院大会議室


 本日は、第9回立正安国論正義顕揚750年記念局委員会開催に当たり、各委員の方々にはお忙しいところを御参集いただきまして、まことに有り難うございます。

 いよいよ7月26日の「7万5千名大結集総会」まで、残すところ一月余となりました。世間でも「胸突き八丁」という言葉がありますが、この7万5千名大結集総会の完全勝利を期すためには、これからが本当の戦いではないかと思うのであります。結集人数の問題についても、今まではスムーズにきたとしても、あと少しというところで、さらに尽力・努力をしていくことが大事ではないかと思います。

 辞書によりますと、胸突き八丁というのは富士登山の時に使う言葉だそうでございまして、頂上まであと八丁、今で言えば約800mという意味ですか、そこが一番大事であり、一番大変なところだと、こういうことでありまして、それを乗り越えると頂上に着くわけであります。まさに今、我々はこの胸突き八丁に来ているのではないかと思います。

 私は、この7万5千名大結集総会は、これからの宗門の広布の大前進にとりまして、まことに重要な意味があると思います。したがって、まず7万5千名大結集総会を完全に勝利することが大切ではないかと思います。物事というのはなんでもそうでありますが、どんなに努力をしても、負けてしまえばその努力が努力でなくなってしまうのであります。結局、我々は人間ですから、負けてしまいますと、どうしても今までの努力も何もがもが愚痴になってしまったり、言い訳になってしまうのであります。逆に勝てば、どんなについらいことも、これは喜びに変わるわけであります。

 そういう意味から言いましても、何としてでも7万5千名大結集総会を達成して、そしれそこから新たな広布への大前進を開始していきたいと考えておりますので、どうぞ皆様方には、くれぐれもよく御存念あって、これからまたお帰りになりましたら布教区の方、あるいは地方部の方々にお伝えしていただきたいと思います。

 本日は記念局の決算に関する会議でありますけれども、7万5千名大結集総会の件についても色々とお話しを致しますので、どうぞ漏れなくお聞き取りいただきたいと思います。また質疑等もありますれば、ひとつ活発にお願いをする次第であります。以上、簡単でありますけれども、挨拶といたします。


○挨拶 記念局委員長・八木日照御尊能化

皆さん、こんにちは。恭(かたじけな)くも総裁・御法主日如上人猊下の御臨席を仰ぎ奉り、第9回立正安国論正義顕揚750年記念局委員会開催に当たりまして、全国の僧俗記念局委員の皆様には、たいへんお忙しい中をご参集いただきまして、ありがとうございます。

この記念局は、平成18年4月に発足いたしまして、以来、今日まで3年余経過しております。記念局の発足以来、常任委員会が50回余りにわたって開催されました。様々な事項を検討し、進めてまいりましたが、この全会議に総裁・御法主上人猊下が御臨席あそばされて、その陣頭指揮のもとにいろいろな検討が行われているところでございます。

そして、いよいよ本年、その当該年度を迎えまして、1月3日には出陣式を行い、50万総登山の幕が切って落とされ、今日全国から歓喜の心をもって参加する多くの講員による記念支部総登山が行われている状況にあります。そして、あと一月余の7月15・16日に記念大法要、26日にはいよい大結集総会が開催されます。

この7万5千名の大結集は、全国の送り出す側の寺院も乗り越えなければならない様々な問題に取り組んでおられますけれども、また迎え入れる総本山といたしましても、7万5千名という数は未曽有のことであります。運営委員会を設置するなどして、遺漏なきよう万全を期しているところであります。

もちろん、この登山につきましては安易な気持ちをもって来られることはないと思いますけれども、ふだん悠々として登山する記念総登山とは違うぞということを、参加するご信徒一人ひとりが覚悟して来なければなりません。それには指導教師方が、その精神をしっかりと教え、決意をさせていただきたい。そして、事故なく立派に7万5千名の大結集総会が行われるように、共々に大成功にしていきたいと思います。

本日は、平成20年度の決算審議が主体でございますが、7万5千名大結集総会につきましても、担当者から種々ご説明いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。


◇挨拶 記念局副委員長・柳沢喜惣次総講頭

記念局副委員長として、一言御挨拶を申し述べさせていただきます。

記念局委員会も回を重ね、今回で9回を迎えるものであります。私は先程からいろいろな事業報告をうかがっておりまして、たいへんな事業であるけれども、何とか今日まで順調に運んだことを思っておりました。その結果、総本山は今、ご承知のごとく大きく変わってまいり、その感激を、登山してくるご信徒の方々が口を揃えて、宿坊の快適さと使い心地のよさ、便利のよさに喜んでいるという声を多く聞くものであります。

本年の大慶事は今までにない宗門行事でありまして、それぞれの立場の上に、完壁とは言わないまでも、完壁に近づこうと努力している大勢の方々を思います時に、こういう時に巡り合う因縁を深く自覚しようと申し上げたいのであります。また、いかなる因縁か今日こうして記念局委員として会議にも出席し、御宗門の大きな時代のうねりの中に籍を置くところの法華講の役員の方々も、等しく感激だと思います。

本年1月3日の出陣式で私は、「大聖人様の弟子檀那の一人であり地涌の流類である」ということと、「この地涌の流類ということを深く考えていくことである」ということを皆さんに申し上げました。百日間の唱題行の中で私は、この内容の深さを、一段と深く観ぜられるようになってきたのであります――幼稚な我々凡夫の智慧で、私もこれまで自分の周りの人々の信心に対して、なんだかんだといろいろ言いながら今日まできましたが、今までを深く懺悔して、それよりも、もっと優しい言葉で「何か心配なことがあるか」、あるいは「どこか体の具合の悪い所でもあるか」と慈念に満ちた言葉をかけていく。

それは、相手に「よし、拝んでいこう」という心を呼び起こしてやるこちらの信心の境界であります。あくまでも、これほどの御本尊様に手を合わせ拝んできたんだ。みんな、時にはやったりやらなかったりを繰り返して成長してきたんだ等と、今回の唱題行の中でいろいろ気付かされ、一つひとつ自分の勘違いを正し、「こういうふうにやっていかなければだめかな、あるいはこうかな」という具合に、一日一日を充実して生活しておるものであります。今、百日間の唱題行が半ばを過ぎておりますが、大きく信心が成長し、曖昧な点が一つひとつはっきりしてきたことが、私自身はたいへんな感激であります。


さて、来月は7万5千名大結集総会の本番であります。これはもう御本尊様を固く信じ決定(けつじょう)した信心で実行していく。そこに困難があったならば、みんなで御祈念していくのだ、自分一人でやっているのではない、ということであります。

次に、いよいよここへ来て肝心な所に触れてきたなと思っておりましたのが、先ほどの質問であります。質問の中に、会場はどのようになっているのか、休憩場所はどのようになっているのか、その他――要するに全体像であります。もっと申し上げますと、総会の会場に入ったときに、「どうも納得できないな。どうしてこういう隅の席に位置づけられてしまったのか」という不満が出てまいります。この不満を最小限に収めることが大事なのであります。

ですから事前に、「会場全体はこのようになっているんだ。後方や建物の陰にも席が設けられ、誰かがそこに座るのだから、自分がそういう席になるかも知れない。しかしながら、全体で7万5千だよ」と全体像を一日も早く周知して、登山前から一体感を盛り上げていかなければ、これはお粗末な結果になるぞということであります。と同時に、そういうことが判れば、38地方部あり、今日この会議の席にも地方部長が記念局役員として出席しているのでありますから、協力していけるわけであります。

また、「当日は必ず天が動くから大丈夫だ。このことを固く信じて一人ひとりにそれを浸透させよう」ということを言っていくのも、我々や地方部長の務めであると、殊に記念局副委員長として地方部長さん方にお願いするわけであります。そのためには、「自分もよく判らないんだ」等と言わずに、もっと真剣に「全体像はこうだよ、我々はこの全体の中の一人ひとりだよ」と、先に立って啓蒙を進め大成功に導くことであります。もう来月でありますから、どうぞ一つ健康にはお互いに留意して、魔の存在もまた一段と強く意識して、これに誑かされないで、御指南達成にまっしぐらに進んでまいろうではありよせんか。

以上、決意を述べ、ご挨拶に代えさせていただきます。




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