大白法

平成21年8月1日号


主な記事

<1〜8面>


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立正安国論正義顕揚750年記念7万5千名大結集総会
霊峰富士も姿を現す晴天のもと 7万8423名大勝利


7月26日午前10時、御命題を賜ってより7年の月日を経て、総本山大石寺において「立正安国論正義顕揚750年記念七万五千名大結集総会」が、諸天も寿ぐ爽やかな晴天のもと、7万8423名もの大結集をもって盛大に開催された。

会場後方から撮影

この日のために、昨年はプレ大会の意義を込めて地涌倍増大結集推進決起大会を4会場で行い、さらにその勢いをもって折伏大前進の実証を示した。そして本年、1月3日に出陣式を総本山で拳行し、さらに年初から布教区別僧俗指導会を39会場で行って歩みを進めてきた。さらに4月1日より、7万5千名大結集総会の大成功を祈念して、100日間・1人1日5000遍(2時間)による750億遍の唱題行に、御法主日如上人猊下の御もとに僧俗を挙げて取り組んだ。そして、7月15日・16日には記念大法要が厳粛かつ盛大に奉修され、いよいよ特望の大結集総会を迎えたのである。

この盛儀には、御法主日如上人猊下・御隠尊日顕上人猊下が御臨席あそばされ、記念局委員長の総監・八木日照御尊能化、同副委員長の重役・藤本日潤御尊能化をはじめ、山内・全国・海外の御僧侶方が列席された。また、記念局副委員長で法華講総講頭の柳沢委員長をはじめとする地涌の使命を持った法華講の精鋭が全国から集った。

御命題達成と共に、新たなる広布の大出陣式となった大結集総会で御法主上人猊下より賜った新たな御命題、

1.平成33年宗祖日蓮大聖人御聖誕800年における80万法華講の達成、
2.平成27年日興上人御誕生770年における法華講員50%増の向かって折伏に立ち上がり、前進すること

を決意する大総会となった。


*   *   *   *   *


25日、登山者は寺院等に集合し、注意事項を確認した後、総本山へと向けてバス・列車・飛行機等に乗り込み出発した。一方総本山では、御僧侶方、記念局委員である連合会役員、鼓笛隊・ブラスバンド、前泊登山者、前日より着山している総本山任務者等が、午後4時と5時の2回に分かれて御開扉を戴いた。

夕方から濃い霧に包まれて総本山境内は真っ白になり、時折降る雨に総会会場に並べられたイスがしっとり濡れている。深夜から26日朝にかけて、約1500台のバスが続々と到着。バスターミナルをはじめ各所の乗降所でバスを降り、着山した登山者は定められた休憩施設やテントに入って暫時休息をとった。休憩中の登山者は体を横にして休んだり、食事を取る者、あと数時間後に始まる総会に胸ふくらませて同士と語り合う者など様々に時を過ごした。

日の出前の午前3時半、26日第1回目の(通算3回目)御開扉が行われ、御法主日如上人猊下大導師のもと戒壇の大御本尊様に御目通りさせていただいた。まだ、薄暗い中、照明で明るく照らされた道を歩いて移動する登山者の列が奉安堂に続く。御開扉はこの日、総会前に7回、総会後に7回の計14回行われた。

早暁ヒグラシの鳴き声が聞こえていたが、いつしかそれがクマゼミの声に変わった6時過ぎ頃、休憩所より移動した参加者が次第に会場に入り始め、午前6時半、慶祝の花火が総本山上空で盛儀の開始を告げた。7時50分頃、薄曇りだった空から日がさし始め、8時15分に2回目の花火が鳴ったと同時に一気に晴れ渡った。この頃、会場に着席している参加者全員にかち割り氷が配られ、受け取ると首や頭に乗せて冷やしたり、ストローで冷水を飲む姿が見受けられた。ステージ正面をはじめ屋外会場には、計20カ所にハイビジョンの大画面モニターが設置され、開会までの間、昨年拳行された4つの決起大会、三万総会・地涌六万大総会から御代替奉告法要等と地涌倍増の歩みを振り返る映像、『立正安国論』上奏についての映像等が映し出され、参加者は間もなく始まる総会への期待と共に気持ちを引き締めた。

8時35分、着山バスの到着が97%、残り数十台と伝えられる。総会25分前、上空にビデオカメラと写真カメラマンを乗せた取材用ヘリコプターが姿を見せる。9時40分か信徒の入場、続いて御僧侶約600名がステージに着席。9時55分、花火が打ち上げられ、御法主日如上人猊下・御隠尊日顕上人猊下が参加者7万8千余名の盛大な拍手の中を御入場あそばされ、ステージ上の最前列に御着席あそばされると、司会より高らかに開会が宣せられた。

初めに信徒を代表して記念局副委員長の柳沢総講頭が決意を発表。次いで、御僧侶を代表して記念局委員の土居崎宗会議長が同じく決意を述べた。ここで、司会より結集人数が7万8423名と発表されると、割れんばかりの拍手が起こった。

そして、御法主日如上人猊下より御指南を賜った。御法主上人猊下は初めにこの大結集総会に至る経過について、昭和58年に前御法主日顕上人猊下より「大石寺開創700年に3万総会を」と命ぜられ平成2年に4万1900名をもって慶祝できたことをはじめ、平成6年の地涌6万大総会、平成10年の十万総登山、平成14年・宗旨建立750年の60会にわたる30万総登山と、法華講の躍進を振り返られ、その平成14年、奉安堂落慶記念大法要の砌にこのたびの『立正安国論』正義顕揚750年を期して地涌倍増と大結集をとの御指南を賜り、以後7年間にわたって各支部が指導教師と法華講員の力を合わせ、また昨年はプレ大会を大成功し、今日を迎えたことを述べられた。さらに『立正安国論』には「須(すべから)く国中の謗法を断つべし」との御指南であり、広宣流布は折伏をもって達せられると仰せられ、これからの目標として、12年後の平成33年に宗祖大聖人御聖誕800年を迎え、中間に当たる平成27年は日興上人御誕生770年に当たる。この平成27年までに確実な折伏の実践をもって現在の講員数の50%増をめざし、平成33年の大慶事は法華講80万人の体勢を達成し、大法広布の資していきたい旨の新たなる御命題を御指南あそばされた。

その後、法華講各部代表による宣誓に移り、少年部・中学生・高校生代表の日正寺支部Nさん、青年部代表の法霑寺支部Aさん、婦人部代表の本説寺支部Aさん、壮年部代表の法道院支部Mさんの順で登壇し、力強く宣誓を行った。

ここで挨拶として、記念局委員長の八木日照御尊能化が登壇され、大結集総会は御命題完結の証であると同時に新時代の広布に向かっての大出陣式である、新たな御命題を謹んで拝受し達成をお誓い申し上げようと述べられて、最後に勝鬨(かちどき)を提唱され、全参加者が起立して「エイエイオー」と大きな声で勝鬨をあげた。

続いて鼓笛隊(富士・東京第一A・東京第一B・東京第2・神奈川)とブラスバンドが入場してステージに整列。鼓笛隊・ブラスバンドの演奏により、僧俗全員で「広布の青嵐(かぜ)」を合唱した。

最後に、司会の閉会宣言をもって大結集総会は終了となり、御法主上人猊下・御隠尊上人猊下が席を立たれた。両上人猊下は大きな拍手の中、御退場あそばされ、続いて御僧侶・信徒代表の順にステージを下り退場した。この後、一般参加者の退場となり、スクリーンに退場の誘導表示が「北海道第1・北海道第2・北海道第3・福岡」「御開扉12時30分 10回目」等と、掲示とアナウンスで案内されるのに従い、順次退場していった。その間、鼓笛隊・ブラスバンドがステージに上がり、演奏を披露した。

誘導案内は、下山する方、御開扉に向かう方、御開扉にまで時間があるので休憩坊に一旦入る方、の3種類の動きに対して進歩状況を見ながら進められ、参加者の協力もあり、スムーズに行われた。この日最後となる午後5時半から行われた御開扉に参加した登山者は、午後8時過ぎ、下山バスに乗り総本山から出発した。

後泊で参加した参加者は各宿坊に宿泊し、午前2時半からの丑寅勤行の参加。明けて勤行・朝食の後、宿坊の清掃を済ませて、午前9時から行われる御開扉(通算17回目)のため、奉安堂に向かった。御開扉の後、順次下山の途に着き、大結集総会の感激も冷めまま登山会は終了した。

7万5千名大結集総会大勝利の歓喜をもって、一切衆生救済の大折伏戦を展開し、本年の折伏誓願及び50万総登山を完遂しよう。



◎御法主日如上人猊下御言葉 7万5千名大結集総会の砌 於 総本山広布の広場


 本日は、諸天が寿(ことほ)ぐなか、「立正安国論正義顕揚750年記念7万5千大結集総会」が、御隠尊日顕上人猊下の御臨席を仰ぎ、全国より法華講支部指導教師各位ならびに法華講員、合計7万8423名が集い、このように盛大に開催され、まことにおめでとうございます。

 初めに、この立正安国論正義顕揚750年記念7万5千名大結集総会に至るまでの経過を申し上げたいと思います。

 まず、平成2年7月に大石寺開創700年を記念して「法華講連合会第27回総会」が総本山大客殿広場において行われました。それ以前の法華講連合会の総参加者は毎年、1万数千人程度でありました。こうした状況を見て、日顕上人猊下は法華講の将来を慮(おもんばか)られ、昭和58年に、7年後の平成2年の大石寺開創700年に「法華講3万名の結集」を命ぜられたのであります。以後、法華講はその御指南にお応えすべく、僧俗一体となって戦ってきた結果、平成2年、大客殿広場において行われた総会は、目標の3万名をはるかに超え、4万1900名の結集をもって大成功裡に行われたのであります。この体験が法華講に大きな勇気と感動を与え、これを契機として法華講の大躍進が始まったのであります。そして、その総会の折、日顕上人猊下より、4年後の平成6年に「地涌六万大結集」の御命題が下されたのであります。

 またこの間に創価学会問題が起こり、三宝破壊の大罪を犯し、大謗法団体となった彼らは、宗門から破門され、離れていったのであります。一方、法華講は、学会を脱会して正しい信心を求める純信な御信徒が日ごとに増え、各地方で陸続と法華講支部が結成されました。また折伏も進み、その結果、平成6年の地涌六万大総会は、本日と同じこの広布の広場において、6万0800余名が結集して盛大に執り行われたのであります。そして、この地涌六万大総会の砌、日顕上人猊下より新たに、8年後の平成14年・宗旨建立750年に「30万総登山」の御命題が下されたのであります。

 しかるところ、その4年後の平成10年に、耐震的に問題があった総本山の大客殿の建て替え工事が行われ、「客殿新築慶祝記念大法要・10万総登山」が、法華講員の新客殿落慶を祝う歓喜のなかで行われ、合計10万2000余人の参加をもって盛大に奉修されたのであります。その後、平成14年に「宗旨建立750年慶祝記念法華講30万総登山大法要」が六十会にわたって盛大に奉修され、ここでも30万人を上回る34万9000余人が登山され、歓喜のうちに大法要を奉修し、御報恩申し上げることができたのであります。

 さらにこの年、池田大作と創価学会の数々の大謗法によって存在価値をなくした正本堂を解体し、改めて宗門僧俗の真心からの浄財によって新たに奉安堂が建立され「奉安堂落慶記念大法要」が奉修されたのであります。その奉安堂落慶記念大法要の折りに、日顕上人猊下より、本年、平成21年に『立正安国論』正義顕揚750年を迎えるに当たり「地涌倍増」と「大結集」の御命題をいただいたのであります。

 この御命題を期して、昨年は全国4会場において「地涌倍増大結集推進決起大会」すなわち「プレ大会」が開催され、4会場合計で、予定を上回る8万4322名が参加して、大勝利を収めることができたのであります。そして、本日ここに、全国の法華講支部指導教師ならびに法華講員一同の、7年間のわたる弛まぬ努力が実り、7万8423名の参加をもって、見事、御命題にお応えして立正安国論正義顕揚750年記念7万5千名大結集総会を開催することができたのであります。

 かくの如く法華講は、平成2年の3万総登山会の大勝利を契機に大きく飛躍し、平成6年の地涌六万大総会、平成10年の総本山客殿落慶を記念しての10万総登山、平成14年の宗旨建立750年慶祝記念法華講30万総登山大法要、平成20年のプレ大会、そして本年の7万5千大結集総会と、ことごとく勝利し、御命題をいただくたびごとに確実に地力をつけ、大きく発展を遂げてきたのであります。

 よって、法華講はこの勝利の感動と勢いをもって、今後は、さらに広布への願業を果たすべく、蓋世(がいせい)の勇をもって折伏を行じ、全力を傾注して戦っていただきたいと思います。特に、今日の日本乃至世界の混沌とした現状を見るとき、その混乱と不幸と苦悩の原因は、既に『立正安国論』をはじめ諸御書に明かなとおり、すべて邪義邪宗の謗法の害毒であり、その邪義邪宗の謗法を絶たなければ真の幸せも平和も訪れてこないのであります。

 故に、大聖人様は『立正安国論』に、「早く天下の静謐(せいひつ)を思はゞ須(すべから)く国中の謗法を断つべし」(御書247ページ)と仰せられているのであります。 「謗法を断つ」とは、不幸と苦悩の根源である謗法を、折伏をもって断つことであります。折伏は一切衆生救済の最善の慈悲行であり、広布実現の具体的実践方途であります。つまり、広宣流布は折伏によって初めて達成されるのであります。

 されば『日興遺誡置文』には、「未だ広宣流布せざる間は身命を捨てゝ随力弘通を致すべき事」(同1884ページ)と仰せられているのであります。本宗僧俗は今こそ、この日興上人の御遺誡を守り、一人ひとりが一切衆生救済の誓願に立ち、断固たる決意をもって大折伏戦を展開していくことが肝要であります。


 そこで、これらの意味から、この先の目標について申し上げたいと思います。

 宗門は、本年から数えて12年後の平成33年に「宗祖日蓮大聖人御誕生800年」を迎えます。そして、その中間たる6年後の平成27年には「第二祖日興上人の御誕生770年」を迎えます。

 そのうち、まず日興上人の御誕生770年の平成27年まで全国のすべての法華講支部は、現在の講員数の50%増を目指して、折伏実践の確実な歩みを持って仏祖三宝尊に御報恩謝徳申し上げていくことが肝要であります。

 さらに、その先、この確実な成果の上に立って、さらに折伏を重ね、平成33年、宗祖日蓮大聖人御誕生800年にちなんで、法華講80万人の体制を築き、大法広布に資していきたいと思います。なお、大法要および結集・総会等の詳細については、その時の状況に応じて執り行っていきたいと思います。

 今までにも再三申し上げてきたように、このたびの7万5千名大結集総会は、御命題に応えして、法華講の7年間にわたる広布への戦いの成果を示す重要な意義を持った大総会でありますが、同時に、新たなる戦いに向けての大出陣式でもあります。この意義をもって、今日お集まりの皆様には、一人ひとりが広布の戦士として講中の中核となり、次の目標を目指していよいよ御精進くださることを心から御祈り申し上げ、本日の挨拶とさせていただきます。


○挨拶 記念局委員長総監 八木日照御尊能化

本日、総本山第68世御法主日如上人猊下の御もと、全御法主日顕上人猊下の御臨席を仰ぎ奉り、ここに『立正安国論』正義顕揚750年記念7万5千名大結集総会が、各寺院の指導教師、並びに法華講の精鋭7万8千余の結集をもって見事に勝利することができました。

今日この日のために、全国の僧俗ご一同には、多くの障魔と闘い、筆舌に尽くせぬ苦難を乗り越えてこられたことと存じます。心から敬意と謝意を表します。本当にご苦労様でございました。様々な事情によって本日出席できなかった皆様にも、感謝を申し上げます。しかし、その篤い一念は、今この所に集まっていることと信ずるものであります。

また、本日の大盛儀を迎えるに当たり、その受け入れ準備のため、昼夜を分かたず尽力くださった記念局の関係各委員会委員各位、法華講連合会をはじめ登山に関わる諸任務に携わってくださった方々、さらには地元富士宮市をはじめ警察、消防団等の皆様等々、種々ご配慮・ご支援をいただいた各方面の多くの方々に対しましても、心より厚く御礼申し上げます。まことにありがとうございました。

さて、私たち日蓮正宗僧俗は、平成14年に前御法主日顕上人より賜った大結集の御命題を、本日ここに成就し、実証を示して、混乱した現代の世の中に妙法広布の大きな礎(いしずえ)を築くことができました。そして、ただ今私たちは、御法主日如上人猊下より、平成27年、さらに平成33年へ向けての新たな御命題を賜りました。

本日の大結集総会は、平成14年に賜った御命題完遂の証であると同時に、新時代の広布に向け、大出陣であります。本日の僧俗並びに信徒代表による決意発表、そしてまた新たなる御命題のもとに発せられた法華講各部代表4名の力強い宣誓は、そのまま参加者全員の未来広布に対する決意であり、宣誓であります。私たち日蓮正宗僧俗は、新たなる御命題を謹んで拝受し、ここにその達成を固くお誓い申し上げようではありませんか。

さあ、本日結集した一人ひとりが、法華講の精鋭として、広布の戦士として誇り高く、各講中、僧俗一致団結し、堂々たる自行化他の信行実践のもと、新時代の広布の青嵐(せいらん)となって吹き羽ばたいていきましょう。ここで、本日の大勝利を祝して、全員で勝鬨(かちどき)を上げたいと思いますので、宜しくお願いいたします。(全員起立)

それでは、初めに私が「エイ、エイ、オー」と発声いたしますので、続いて元気よく3回お願いいたします。本日の大勝利を祝して、「エイ、エイ、オー」(エイ、エイ、オー エイ、エイ、オー エイ、エイ、オー)。

次に未来広布への精進を誓って、もう一度元気一杯に勝鬨をあげましょう。未来広布へ向かって、「エイ、エイ、オー」(エイ、エイ、オー エイ、エイ、オー エイ、エイ、オー)

ありがとうございました。以上もって記念局委員長としての挨拶といたします。



○決意 (僧侶代表)記念局委員宗会議長 土居崎慈成御尊師

雄壮なる霊峰富士のもと、全世界の同士が待ち焦がれた『立正安国論』正義顕揚750年記念七万五千名大結集総会、まことにおめでとうございます。

顧みれば平成14年の宗旨建立750年・総本山奉安堂落慶記念大法要において、時の御法主日顕上人猊下は、宗内僧俗一同に対して、「地涌の友の倍増乃至、それ以上の輩出と大結集」(大白法608号)の御命題を仰せあそばされました。そして、平成17年12月、日顕上人猊下より唯授一人の血脈を継承あそばされた御当代御法主日如上人猊下は、その御命題を引き継がれ、具体的に「7万5千大結集総会」の開催を御指南あそばされました。また、この大結集総会は、本宗僧俗が七年間にわたり精進してきた信行の功徳が結集したものであり、御命題達成であると同時に、未来広布に向けての大出陣式でもあります。

総本山第26世日寛上人は、「富士山は是れ広宣流布の根源なり(趣意)」と御教示されましたが、本日『立正安国論』実践の使命を体して、広布根源の地たるここ総本山大石寺に結集した我らこそ未来広布の担い手であります。富士の清流を受け継ぐ私たちは、この後に賜る御法主日如上人猊下の御指南に信伏随従し、さらなる御奉公に励まねばなりません。私たちは、この場に参集できた我が身の福徳を、仏祖三宝尊に報恩感謝申し上げますと共に、「いざ、広宣流布の礎とならん」との覚悟をもって、さらなる死身弘法に邁進することをここに固く固くお誓い申し上げます。

以上、僧侶代表として決意とさせていただきます。



◇決意 (信徒代表)記念局副委員長 法華講総講頭 柳沢喜惣次

本日は、未来広布の出陣式たる『立正安国論』正義顕揚750年記念七万五千名大結集総会が、諸天も寿(ことぶく)中、総本山大石寺において、宗門僧俗を挙げて晴れやかに開催されまして、御当代御法主日如上人猊下には、いかほどの御慶びかと拝し奉り、謹んでお祝い申し上げ奉ります。御法主上人猊下、御隠尊上人猊下、まことにおめでとうございます。

さて、日蓮大聖人様は『立正安国論』の冒頭に、「近年より近日に至るまで、天変・地夭・飢饉・疫癘遍く天下に満ち、広く地上に迸る。牛馬巷に斃れ、骸骨路に充てり。死を招くの輩既に大半に超え、之れを悲しまざるの族敢へて一人も無し」(御書134ページ)と仰せであります。

爾来(じらい)750年、日本国内にあって、また世界にあっても、社会混迷と個々の不幸の相(すがた)は全くこの御文そのものであります。それらの原因は、ひとえに邪義邪宗に惑わされる人々の煩悩と悪業にあるとの御教示であります。混迷と不幸の原因を知った我ら法華講は、今こそ邪義謗法を破折し、迷える衆生に正法を受持せしめていかなければなりません。「正法」とは言うまでもなく、日蓮大聖人様の三大秘法の大御本尊様であります。

我らは、御隠尊日顕上人猊下より賜った御命題達成を目指して7年間、御法主日如上人猊下の御指南を拝しつつ、全力を尽くして唱題と折伏に邁進してまいりました。その結果、昨年の全国4会場でのプレ大会は、すべてに大成功を収めることができました。これらの努力・精神の結晶が、本日の地涌の使命を持った精鋭の大結集となったのであります。

この未曽有の大結集総会に当たり私は、「法華講の信心は、万代に亘って熱原三列士の死身弘法の信心を根本精神とし、御遺命たる立正安国・広宣流布の大理想実現のため、あらゆる魔を粉砕し、折伏に生き、折伏に生涯を捧げることである」と訴えたいのでありますが、皆さんいかがでしょうか。

私たちは今後さらに、御法主上人猊下の御指南に信伏随従し奉り、指導教師の御指導を守り、一致団結して折伏を実践し抜くことを固く固く決意するものであります。さあ皆さん、力一杯がんばってまいりましょう。



◇各部代表宣誓

<壮年部>

我ら壮年部は、全員が一身を擲(なげう)って広布に尽くす戦士であります。講中にあっては、唱題を根本に、明るく、歓喜あふれる支部の柱として、本年の折伏誓願目標を完遂し、五十万総登山の願業を成就いたします。そして、ただ今御法主日如上人猊下より賜った新たなる御命題達成に向け、異体同心して大前進することをここに固くお誓いいたします。(東京第一布教区 法道院支部)

<婦人部>

私たち法華講婦人部一同は、今の時に生まれ合わせた福運を仏祖三宝尊に感謝申し上げ、ただ今御法主日如上人猊下様より賜った新たなる御命題達成に向け、唱題を根本とし、一切の愚癡を排し、一切の怨嫉を排し、異体同心の団結をもって精進申し上げることをお誓いいたします。(大阪布教区 本説寺支部)

<青年部>

私たち法華講青年部は、宗門史上未曽有の大総会に馳せ参ずることのできた大歓喜を心腑に刻み、全員が「地涌の精鋭」「広布の戦士」として勇往邁進いたします。殊に、混迷を極める現代の一凶・池田創価学会をはじめとする邪宗邪義の根絶と、真の仏国土建設をめざし、全身全霊を擲って闘い抜くことをお誓い申し上げます。(福岡布教区)

<少年並びに中学生・高校生>

私たち法華講少年部並びに中学生・高校生一同は、この記念すべき大結集総会に参加できたことを御本尊様に感謝申し上げ、ただ今御法主日如上人猊下様から賜った御指南を心に刻み、御住職の御指導のもと、常にお寺に参詣し、信心根本に日々勉強に励み、広布のお役に立てる人材になれるように精進することをお誓いいたします。(北海道第一布教区 日正寺支部)



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