大白法

平成21年10月1日号


主な記事

<1〜3面>

<4〜8面>


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アルゼンチン政府が日蓮正宗の宗教活動再開を正式に認可


宗 務 広 報 No.l119

H21.9.7宗務院

アルゼンチン政府が、日蓮正宗の宗教活動を正式に認める決定

― 宗教登録抹消処分を撤回 ―

 今般、アルゼンチン政府と同国裁判所により、正式に、同国内における日 蓮正宗の宗教活動を認める決定が下されました。  アルゼンチンでは、カトリック以外の宗派は、全て外務省宗教局に登録す ることが義務づけられ、日蓮正宗アルゼンチンもブエノスアイレス市内に布 教所を設けて、同国法の定めにしたがい活動してきました。  しかし、同国に赴任した担当教師の発言等をめぐって現地で問題が深刻化 し、1998年7月、日蓮正宗アルゼンチンは、宗教局の登録が抹消されてしま いました。そこで、直ちに裁判所へ登録抹消の取消しを求める訴訟を提起す るとともに、効力停止を求める仮処分を申請し、その仮処分決定に基づき、 これまで宗教活動が維持されてきました。  宗教登録抹消処分は、アルゼンチン大統領の認可を得たものだけに、これ を取消すことは容易なことではなく、以来11年余の永きに亘り、関係各位の 多大なる協力を得て、問題解決に向け尽力してまいりました。  この度、積年の功が実り、アルゼンチン政府は、日蓮正宗の正しい姿を理 解し、去る8月10日付で登録抹消処分を撤回しました。さらに、この政府決 定を受けた裁判所も、同月27日、これに関する訴訟の終結を宣言し、日蓮正 宗アルゼンチンは、法の定めの下、同国において堂々と宗教活動が行えるこ ととなりました。  本年の深い意義に鑑みれば、この時に問題が解決したことは、正義顕揚の 一つの実証であり、海外広布にとっても誠に大きな意味があります。  しかし、ここで留意すべきは、他宗教に対する真摯な批判は、表現の自由 や信教の自由という基本的人権の行使として、いかなる社会でも許容される べきは当然ですが、他方、いたずらに誹謗中傷するものと受け止められない よう、表現を考慮し、慎むことも世界共通の認識であるということです。  今回の一連の問題を教訓に、歴史や文化等が異なる海外での布教にあたっ ては、誤解が生じることのないよう細心の注意を払いつつ、しかし決して臆 することなく、大勇猛心をもって、さらなる広布の推進に尽力するものです。

以 上



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