【はじめに】
ちょっと差別的な言葉かもしれませんけど「群盲、象を撫でる。」って話があります。
目の見えない人が寄ってたかって象を撫でたら、
ある人は「象って長くてグネグネ動くモンなんだ。」と思い、
ある人は「平べったくてパタパタ動くやん。」と思い、
ある人は「固くて先が尖ってて危険やぞ。」と思い、
ある人は「触ってる内に大きくなってきました。」と思い、ってどこ触ってねん(爆)。
ま、そう云う事だと思うんです、ジャズに限らず芸術全般って。
だから"リスナーとしての"セオリーなんてモノはないんですが、
ジャズはケッタイな音楽なのでその辺りがとってもわかりにくいんですよね。
更にはちょっと聴きにはオシャレに聴こえてしまうので始末が悪い。
「ジャズはこう聴くべき!」なんて云う気など全くありませんけど、
ある程度の事をわかってた方がジャズの魅力が理解できると思います。
でも本屋サンで並んでるジャズの手引書みたいなのにも色々あって
案外ちゃんとした聴き方を書いてくれているのって少ないみたいです。
自分の個人的な思い出と結びつけて評価してみたり、
自分の好みの極端な押しつけだったり、
1つのアルバムを誉めるのに5〜6枚のアルバムを貶して見たり、
希少価値なレコードや自分のオーディオの自慢だったり、
ドラムやベースの録音状態が良かったら妙に誉めてみたり…。
(え?全部同一人物?)
自分が良いと思う作品を薦めたくなるのはファンとして当たり前ですが、
それを読んだ人が推薦盤を聴きたくなって、
それを聴いた人がジャズを好きになってくれないと意味がないでしょう?
前置きが長くなりました。
誰もが誰も、ジャズが性に合うとは思いません。
けど1人でも沢山のジャズファン、しかも自分の基準で聴けるジャズファンが
増えてくれる事を期待してこのコーナーを始めたいと思います。