美人OLくすぐり懺悔 4/10
<4> 忌まわしき思い出
「うっ・・・・・・」
自分の胸や太股を這い回るくすぐったい感触に、
身じろぎして、奈津子は目を覚ました。
何かがおかしかった。
両手、両脚が動かない。
両手は後ろに回したまま、両脚はそろえて伸ばしたまま、全く動かなかった。
睡眠薬のため、少しの間正気を無くしていた奈津子だったが、
時間が経つにつれ、自分が何をされているのか理解できるようになった。
「ひぃ・・・い、いや・・・・」
2人の男達に彼女自慢の胸や脚を、揉み撫で回されているのである。
奈津子は、その一方の男の顔を見て驚いた。
「柿田君!!」
「あ、あんた・・・うう・・・な、何してるの・・・・?」
「やめなさい・・今すぐやめなさい!!」
身体を撫で回されるおぞましさに身をよじりながら、奈津子は柿田に抗議した。
「そ、そんな事を言われても・・」
相変わらず豊満な胸を揉みし抱きながら、柿田が困ったように如月に顔を向ける。
「クックック・・・相変わらず強気な女だな。」
そこで奈津子は、始めて如月の顔を凝視した。
「俺のことを覚えているか?」
奈津子の悩ましげな柔らかい太股を撫で回しながら、
如月は彼女に問うた。
奈津子は、少し考えた後、綺麗な目を大きく見開いた。
「まさか・・・まさか・・・・・」
そう呟いて、小さく頭を振る。
「そのまさかだよ。」
「あの時は、よくも俺の有り金全部持ち逃げしてくれたな。」
「違うの・・・・あれは違うの・・・・」
奈津子は必死に弁解した。
「何が違うんだよ。あの時、当時つき合っていたあの男の元へ行ったんだろう?」
「え・・・?くっく・・・あの人・・・あの人を知っていたの?」
「知っているさ。今はお前の会社の専務になっている男だろ?」
奈津子は返す言葉がなかった。
全くその通りだったのである。
「それから苦労されたんでしょうね。」
柿田が、奈津子の豊満な身体を楽しみながら聞く。
「ああ。あれから俺は結構苦労したよ。」
「あちこちに借金して、色々やばい仕事もやった・・・」
「そんな時、(ある人)に出会ったんだ。」
「その人にこの仕事を進められて、やる気になった。」
「これこそ俺の天職だって、この仕事をやってみて思ったね。」
「色々大変だったんですね・・・」
柿田が同情の言葉を述べる。
「でも、これでやっとあの時の借りを返すことが出来る・・・」
「覚悟はいいんだろうな。」
如月の眼が、奈津子の顔に突き刺さる。
その表情に、奈津子は怯えを隠せなかった。
「何をするつもりなの・・・・?」
奈津子は唇を震わせて、如月に問うた。
「決まっているだろう、お前が一番苦手なことさ。」
「何?何を言っているの・・・・?」
「つき合っていた頃、俺がお前に何をやったか、良く思い出して見ろよ。」
そう言われて、奈津子はすぐに如月が何をしようとしているのか理解した。
「いや・・・いやよ・・・・・!!それだけは絶対いや!!」
奈津子は必死に叫んだが、それを聞くはずもない。
「どうやら思い出したらしいな。」
「今から死ぬより辛い目に遭わせてやるからな。」
そう言うと、如月はさも楽しそうに笑った。
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