月斗筆跡集
その一
新年・春・夏・秋・冬揃短冊
月斗五十五歳の筆跡である。
新年
聖旦や蒼生(あおひとぐさ)の賀(よろこび)に 月斗
春
春惜む酒中の天地さむる時 月斗
夏
百合の蕾狐の顔に似たる哉 月斗
秋
菊の燭風露動いて瞬す 月斗
冬
嵯峨硯磨って時雨の句を止む 月斗
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