S.Ikeda Atelier

バンダイ社員寮


ファサード

都会の中で、唯一大自然を感じることのできるものといえば
頭上に広がる大空ではないでしょうか。

その日の天候や、季節による日差しの変化と雲の様
大地を抜ける風までもが複雑に作用して…。

そんな自然にもっとも身近である子どもたちに
自然からのメッセージの伝言板があったらいいナと思いました。

ゆるやかにカーブした3枚の金属パネルは
「光と風と雲」をモチーフに
これらを映し出す鏡としてデザインしました。



ヤクルト八王子寮計画



その昔、桑都といわれた八王子。その地にあって、絹糸をまとった
巨大な箱舟が、進水せんとしている様をイメージしました。

建物へのアプローチも、水の流れ・緑地帯・坂道といった
周辺の環境を盛り込んだ、楽しい空間にしました。

研究所勤務という不規則になりがちな社員が一日の始まりとなる朝食を
最も快適にとれるよう朝の日の光りと近くを流れる浅川の眺望を
満喫できるよう最上階の5階に、食堂を設けました。



専用住宅
木造3階建て
高気密高断熱
RC3階建て
コンクリート打ち放し
鉄骨3階建て
高天井トップライト
空間を仕立てる 場を設える


異なる高さの天井をリズミカルに構成
  その下に生まれる空間に、
  ある種の性格付けをしてみました。

 それぞれの天井は、材質や自然光の
 取り入れ方、照明方法の違いによって
 一室空間でありながらも多様な空気を
 内包したものとなっています。

【ソファ】
腰を下ろした際の沈み込みが深くなり過ぎず、
2人掛けの際にも互いの距離感が、程よく
保たれるようなものを選びました。
オリジナルデザインはイタリアで、材質は牛革、
色は温かみのあるものにしました。

【ローテーブル】
赤錆と白金という鉄のもつ表情の二面性を
表現したフレームの上に、透明感のある
強化ガラスを載せ、堅牢さと浮遊感を表現。
製作はインテリアブランド「IDEE」の
家具デサイナー:Hideo Hiramatsu氏に依頼。

【カーペット】
絵柄のデザインがその大きさの内で完結して
しまうのではなく、外に向かって発散していく
印象のものにしました。実際に糸の
色サンプルを取り寄せイメージを確認。



数寄屋:修善寺山荘

伊豆修善寺の高台に800坪という恵まれた立地に建つ週末住宅兼ゲストハウスです。

50帖の居間・囲炉裏コーナー・茶の間から濡れ縁・水の庭へと視線は誘われ、
水の庭を巡るデッキが屋外の自然を取り込みながら再び屋内へと導かれます。

敷地全体を見渡せる中2階の展望風呂には温泉が引き込まれ、四季の移ろいを満喫。
敷地内、屋外プール・ゴルフネット・散策路を巡らし、心身リフレッシュを図った。

外観のデザインは伸びやかな水平ラインとリズミカルな屋根の織りなすメロディライン
散策者が一年を通じ、建築と自然の融合を堪能できるような計画としました。


箱根芦ノ湖畔:レストラン


箱根伊豆国立公園内にありながら、
周辺には無機的な建物が数多く建ち並んでいます。

自然との融和をモチーフに丸太やムクの厚板をふんだんに用い
親しみやすく誰にでも楽しめる空間づくりを心掛けました。


【丸太で組んだ大テーブル】
視覚的な効果を期待、オブジェ風に
トウモロコシ・ミルクボトル・鍋・
馬の蹄鉄をあしらい、全体として
楽しい雰囲気にしてみました。



FISHING・SHOP


埼玉県春日部市郊外の国道沿いにオープンした50坪程の釣具小売店舗です。

今までの店舗にありがちな旧態依然としたマイナス・イメージを一新し
ゆったりとした動線計画と商品配置、若年層や女性層の拡充を意識した
雰囲気づくりを心掛けました。

写真中央の弓形をしたガラス什器は、海辺の【岬】をイメージし
その一端には、アイ・ストップとして【灯台】を模した照明をデザイン
この他にもレンガ積みの【護岸】や打ち寄せる【波】を曲線ガラスで表現。

これらの舞台装置の中、私たちは入り江に吸い寄せられる【水の流れ】
のように、ゆるやかなカーブを描きながら奥へと導かれていきます。


TOKYO2020 新国立競技場(私案)


【イメージ・コンセプト:日本の歴史・文化とその伝承】
式年遷宮:伊勢神宮20年ごとの遷宮、再生・世代を引き継ぐ、永遠なるもの。
・・・何事の おはしますかは 知らねども かたじけなさに 涙こぼるる(西行)

急激な気候変動の中、建造物の耐候性、耐久性への対応は急務
私案は、交互建替えを想定。そのタイミングは、気候変動
の速度と環境技術の進歩がバロメーターの一つとなろう。

【ツイン・トラック案】
本来、五輪・世界大会はアスリートのウォームアップ用400mサブトラック
の併設が施設要件。JAAF(日本陸連)は 2022.3 ルール改正し、現在は不要。

私案は、アスリートファーストの観点からこのサブトラックを
メイントラックに格上げ、ツイン・トラック(メビウスの輪)とする。
各スタジアムは、観客席数を4万席、同時開催において当初計画の8万席を確保。

ツイン・トラックを包み込むスタジアム全体は、過去にない壮大なステージへと変貌。
二つのトラックを繋ぐクロス・ベルト(レーン)は、新規競技の創設や
様々なイベントの発想を促すことを期待している。

一方、各トラック単独開催における小回りの良さ、競技大会・文化
イベント等、様々な規模に応じたフレキシブルな運用を可能とした。

国際的イベント施設が一過性の箱ものとしての遺産となることなく、
日々の延長として、我々の身近な存在として在り続けることを願うものである。

  
  【デザインソース】
  ・式年遷宮:伝承・再生
  ・ツイントラック:新競技の創生
  ・メビウスの輪:無限・循環
  ・20XX:新たなる聖地へ


国立国会図書館 関西館


計画地は京都南部、関西文化学術研究都市の精華・西木津地区の一画。
地区中央の精華大通りの軸と南側の丘陵地、幾重にも連なる樹林帯の
襞の方向性が、計画の糸口となり主要な動線計画は、この東西軸を規範。

エントランスへのアプローチは水盤に渡された橋掛りを進みながら、
緑の緩衝帯の先、閲覧スペースの気配を感じながら奥へと誘われて行きます。

こうした場面の移り変わりが、日常からの離脱、学究心への高まりと呼応する
そんな期待を込めた計画としてみました。


日本建築家協会:かながわ建築祭 茶室

さいたま新都心「さいたまひろば」企画提案


【にぎわい空間】
こうした場所には古今東西を問わず、そこが持つ
「場のエネルギー」のようなものを感じずにはいられません。

【大地】
そのスケールのあまりの大きさに、普段ほとんど意識することの
ない大地。地殻変動という膨大な量のエネルギーが巨大なうねりとなり、
隆起と陥没を繰り返し、前者は丘を、後者はクレバスを形成します。
これら大地の歪みは、新たな活動への潜在エネルギーを蓄えているようです。

【丘】
そのなだらかな斜面は、足元の大地を知覚させ、新駅からのランドマーク
にもなります。春には、たんぽぽが咲きみだれ、心地よい風はれんげ草の
ほのかな香りを運びます。秋、一面のススキが銀色の波となって風に揺られ
見過ごしがちな季節感や新鮮な感動を与えてくれるでしょう。

【クレバス】
100m四方の人工地盤を東西に引き裂き、全幅100m・落差6m
の長大な滝をつくり出します。この滝は人工地盤と地上レベル、
人工地盤で分断された地上の東西軸を視覚的につなげて威圧されがちな
スケールの大きさを心理的に和らげる効果をもたせるようにしてあります。

【時のエネルギー】
歴史という時間の重みを「古代の遺跡」になぞらえました。
低く掘り下げられた広場には、格子状に大理石の柱を建てました。
夕暮れともなれば、在りし日の姿として光の柱がそれらに加わり広場を照
らし出すことでしょう。中央の円は「月の輪」を表わし、湛えられた水は
常にその喫水線を磁北方向に保ちながら「潮の干満」のごとく、時をして
その様相を変化させる計画です。「時の息づかい」を感じてもらえたら…

「水鏡・中秋の名月・浮き舞台・能狂言」こうした言葉が浮かんで来ます。

愛車と暮らす〜フェラーリ・ラウンジ

一人暮しを決め込んだちょいワルオヤジの贅沢な住まい

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一級建築士/建築家 池田真一設計室は、YAHOO登録サイト(江戸川区 建築設計事務所)です。
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