白雲台から平根崎温泉へ

大佐渡スカイラインと白雲台

相川から白雲台へ至る佐渡市道463号線と、金井地区新保から白雲台までの防衛省が管理する道路とをあわせた約 30qを、
通称「大佐渡スカイライン」と呼び大佐渡山脈の尾根を縦走して標高 900mの稜線を走る観光道路です。

新保から金北山山頂レーダー基地までのコンクリート敷きの頑丈な上り坂は、昭和30年(1955年)に完成した米軍の金北山山頂のレーダー基地を建設するためにつくられたもので、
基地が返還された現在は防衛省自衛隊の管理道路となっている。車で白雲台から山頂までを通るには航空自衛隊佐渡分屯基地の許可が必要です。

大佐渡スカイラインは
、周囲にさえぎるものがなく、佐渡全島を一望におさめ、海の美しさと山の雄大さの両方をお楽しめる。
沿線には妙見山、地獄谷、乙和池、大平高原、佐渡金山などがある。冬期(11 月末頃〜4 月末頃)は閉鎖している。

白雲台の展望台には自動販売機、公衆電話、売店もあり、ちょっと休憩しながら大パノラマを楽しむことができまる。
白雲台の営業は 4 月下旬頃から 11 月上旬までの 8:30〜17:00 で、すぐ隣には白雲台風力発電所があります。


  

白雲台からの展望

左下は妙見山と佐渡最高峰金北山で山頂にはレーダー基地がある。右下は国仲平野と真野湾の眺望で風車は風力発電の巨大なプロペラです。

 

左下は大佐渡山地を縦走する大佐渡スカイライン。右下は徳川時代に露天掘りで採掘した採掘跡「道遊の割戸」です。
鏨と槌だけで掘り進まれ、結果として山が山頂から真二つに割れ、巨大な岩肌を露出している。
佐渡金山の象徴的な景観で、壁面に見える小さな穴は狸穴と呼ばれる坑内掘をした採掘跡です。

 

佐渡金山(ゴールデン佐渡)

慶長6年(1601年)(関ヶ原の役の翌年)鶴子銀山の山師渡辺儀兵衛ら3人が金銀鉱脈山を発見。
産出された金銀は徳川300年の財政を支え、日本最大の金山としその名は全国に広く知られてきた。
開山以来約400年にもわたって採掘が行われたが、平成元年(1989年)鉱石が枯渇したため採掘を中止した。

史跡佐渡金山は徳川時代の金山の坑内採掘作業の様子を、実際の坑道跡・宗太夫間歩(そうだゆうまぶ)の中にリアルに再現している。
又、金山資料館では、金鉱石の採掘から大判小判になるまでの工程を分かりやすく展示している。
売店には佐渡金山産の金鉱石を始め、信頼の於ける金地金や、金製品の数々、その他お土産品を販売している。


■佐渡金山の鉱脈
東西に約 3,000m南北に約 600m、深さ約 800mの範囲に分布しており、宗太夫坑はその西の端に位置している。
坑道の総延長は約 400qで、相川から東京までの距離に相当する。

■宗太夫坑   
江戸初期の富坑のひとつ、「青盤脈」を掘ったもの。両側にはたくさんの狸穴が走り、金銀の鉱脈が手にとるようにわかる。

■金鉱脈の姿  
鉱脈は1枚ではなくて、数 10mから数 100m離れて何枚もほぼ平行に存在し、その1枚も木の枝のように分かれている。

■金銀の生産量 
388年間に採掘した金の量は 78トン、銀は 2,330トン。

  

昔の坑道跡・宗太夫間歩坑に入ると、電動人形が当時の金採掘の様子を再現して見せてくれる。

シルバービレッジ佐渡

文弥人形の常設舞台があり1日4回上演されている。
文弥人形とは大阪の岡本文弥によって語り始められた古浄瑠璃を地に、首も胴も手もひとりで操る人形芝居。
哀愁をおびた節まわしにのせて演じられる文弥人形は、かつて佐渡の庶民唯一の娯楽として親しまれた。
国の重要無形民俗文化財に指定されている。
シルバービレッジ佐渡 TEL.0259-52-3961
第1回 12:00 〜12:15 第2回 12:45〜13:00
第3回 13:30 〜13:45 第4回 15:30〜15:45
4〜11月まで上演。350円。団体割引有。

 

文弥人形資料展示室

  

  

尖閣湾揚島遊園

尖閣湾は、幾万年もの波浪に侵食された断崖で,昭和7年に文部省天然記念物調査委員の理学博士「脇水鉄五郎」氏が、この地を踏査された際、
天下の絶景と賞され世界一と呼ばれている北欧ノルウエイのハルダンゲル峡湾の景観に勝るとも劣らず、
正に東西両洋に対をなす海岸美として『尖閣湾』と命名されました。

昭和29年、菊田一夫原作映画『君の名は』のロケ地として全国に知られる。
この辺りは海中公園で、海中透視船で海の散歩を楽しむことができ、遊覧船とともに達者、揚島から発着している。

あげしま水族館は佐渡唯一の水族館です。1Fでは尖閣湾、近海の海水魚を見ることができ、2Fは資料館となっており、
映画「君の名は」のロケ写真や貝、「明治・大正・昭和」初期の民具資料が展示されています。  

  

左下の遊仙橋(まちこ橋)は、映画『君の名は』の撮影のときとは異なり造り替えられています。

二つ亀

海上に2匹の亀がうずくまったように見える巨大な岩があることから名付けられた。
沖の島・磯の島とよばれ、なぎさ 300m 幅 20m です。島は緑の草におおわれ、波のない時は陸と続き、潮が満ちてくると離れ島になります。

「二ツ亀海水浴場」は、脱衣場、シャワー室、トイレがあり、名勝地の二ツ亀とつながる砂州の上の海水浴場です。
砂場と岩しょうからなり、二種類の海水浴が楽しめます。平成 10 年度環境庁認定「日本の水浴場 55 選」に選ばれた。

隣接する54区画のオートキャンプ場は、各区画ごとに水洗トイレ、流し台、電源コンセントが完備し、
共同の温水シャワー棟やコインランドリーも設置されている


  

大野亀

大野亀は日本三大巨岩の一つといわれ、波打ちぎわから 160m の頂上まで一枚岩で、
頂上に善宝寺石塔があり漁師さん達の海の守り神の竜神様をお祀りしている。
手前の原野は大野の原と呼ばれ、六月の初めには、トビシマカンゾウの大群落で覆われます。

トビシマカンゾウは日光キスゲをひとまわり大きくしたような花で、飛島・酒田の海岸・佐渡の北西に面した海岸だけに分布する「特産種」。
山形県飛島で発見されたのでこの名が付いている。
コチやタイなどの産卵期に見られることからコチツキ花やタイ花と呼ばれ、また魚の産卵期に咲くので、
イオハラミがなまって「ヨーラミ」「ヨーラメ」とも呼ばれる。朝、開花して夕方にしぼむ「一日花」。
一つの茎に20花位ついて次々に咲くので、2週間くらいは咲き続ける。

大野亀唯一のいこいの場所「おおのがめロッジ」は、大野亀を目前にその雄大な姿を眺められる絶好のロケーションです。

  

相川平根崎温泉 ホテルひらね

相川平根崎温泉は佐渡で最初の温泉です。温泉が海底より湧き出ていて、魚の療養場として昔からの民話にも言い伝えられています。
泉質は「アルカリ性単純泉」で無色透明、神経痛や筋肉痛、運動麻痺などに効能があると言われています。

大展望風呂からは、日本海に沈む真っ赤な夕日を見ることができる筈でしたがこの日は雲がかかって残念でした。

 

鬼太鼓とは佐渡に古くから伝わる伝統芸能のひとつで 島内では親しみを込め「おんでこ」と呼ばれています。
島内には多くのチームがあり、その面も、舞い方も色々あるようですが、五穀豊穣、家内安全、無病息災、邪気払いなどその目的は同じです。