3.設備設計の役割について   

 いつも思うこと 建築の設備は建築と融合して機能を発揮できるもの。建築設備のない建物は、まれにあったりしますが、それは例外です。住宅でも倉庫でも、利便性・経済性はだれか考えているものです。この程度のプランでは特に是非とは申しませんが、今日の設備の高度化及び多様化には、専門知識の有する設備設計に相談・設計依頼をかけた方がよいのではないでしょうか。 公共施設は特に利便性、経済性、安全性が求められます。 設備機器の機能・コスト等を比較検討し、その建物の利用形態、特性を十分考慮し、環境問題等、現代社会のニーズを満足することも求められていす。このことについて、専門家として多目的に効率のよいものに組立していく必あります。 それをになうのが、設備設計の役割だと思います。
 建築設備士資格をご存知でしょうか。昭和58年に建築士法の改正によって、目的は、建築設備の高度化・複雑化が進む中で、設計・工事監理において的確に対応するために、創設されました。旧来の建築士資格だけでは対応が不十分だということです。したがってこの資格の受験対象者に建築士も含まれており、年1回の試験に18%程度あります。また、建築士・建築設備士などの業界ではCPD(継続教育)認定がはじまっています。それぞれが技術及び知識の向上をかかげ取り組んでいます。このことは、すでに現資格で不十分だと言うことです。
 設備設計の役割のステージはできつつありますが、まだ ”設計は建築事務所に” の発注者意識が、私たちの出番を阻止しています。せめて ”設備のことは設備事務所に” の意識改革を望むものです。私たち設備事務所も、自立する努力・建築と強調融和する努力・専門家としての専門知識の研鑽が必要です。