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第2回(平成9年11月23日)
JRA激怒!? 羽田のイベントは北極級のサムさに
 11/23 1997.

えー、ものすごい勢いで更新をさぼってしまいました、「負け馬の遠吠え」。いや、仕事はたいして忙しくなかったんだけど、忙しくないと逆にダラダラするもんなんですよ。言い訳になってませんね。
 この秋はある大きな仕事が入る予定だったのだが、それが飛んでしまったのでだいぶ暇になっている。暇なのはいいが、それでは食えんので困っていたら、ありがたいことにイベント関係の仕事がいくつか入った。すごいと思うよ。私の名前入れてコンペに臨んじゃう代理店、それを通しちゃうJRA。みんな懐が深いというかなんというか。JCの表彰に安生洋二が来てたあたりからは「JRAはあまり深く考えてない」という風に読みとれないこともないが、なんにせよ仕事が頂けるのはありがたいことだ。
 しかし、現場の状況としてはツラいことになるケースもある。例えば、11月19−21日にやったJCのイベント、そのうち羽田空港でやったやつ。詳しくは記さないけど、サムかった。ま、杉本清さんと一緒だった20日、飯星景子さんと一緒だった21日はお二人の有名人パワーで押し切ったと言えなくもないが、19日なんて私ピンですぜ。たまたま空港来てた、特に競馬ファンでもない人の前で。この無名人が。そりゃサムくもなろうってもんでしょう。
 羽田空港という意外な場所でトークショーを行ったのは、「より広範な人々に競馬を認知してもらいたい」というJRAの意図があったわけだが、申し訳ないことに全く貢献できなかった。で、その結果私の胸に去来しているのは「自分は競馬産業に何らプラスにならない存在なんじゃないか」という、ものごっつブルーな考えだ。
 少なくとも競馬というものの領土を広げる活動においては、私は何の役にも立たないわけである。既に競馬国の中にいる人々、その中でも特にコアなマニアだけには効用を与えているかもしれないが、新規開拓みたいなことには全くお役に立てない。むしろ私がポロンチョ書いてきた山田雅人なり見栄晴の方がよほど高い能力を有することになるわけで……やめよう、この流れだと落ち込んで死にたくなりそうだ。
 もちろん、有名でなくてもその場のトーク能力で一般人を引き込むことは不可能ではないはずなわけで(羽田は限りなく不可能に近いと思うけど)、その意味では純粋に私の力不足。今回の件に関してはJRA・関係各代理店の皆様に深くお詫び申し上げる次第である。もうちょっとエクウスで修行します。
 一方、新宿の方は連日コアなマニアを中心に(笑)。たくさんの人達が集まってくれてありがたかった。杉本さんの日はコアすぎというか、電波系のシェアが高くて面食らったが(それでも簡単に場を捌く杉本氏はさすがだと思った)、それ以上に印象深いのが毎日何人かいたホームレスの人たち。やっぱり賭けってのは人間の基本的欲望に根ざすものなのか(笑)。
 しかし、心配だな。私の予想を信じてなけなしの金をカイタノに突っ込んじゃったホームレスとかがいるかもしれない。しかも、ウインズ新宿は1000円単位ですぜ(笑)。「須田鷹雄で人生アウト」とか……責任取れないってば。



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