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第4回(平成10年 1月11日)
新年の挨拶
 1/11 1997.

松の内もとっくに過ぎてからこんなことを書くのもなんだけど、あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。
 えー、年も改まったところで本当なら勢い良く更新していきたいところなんだど、色々事情があって1月中旬までは取り込んでいるのである。代わりといってはなんだが、競馬と何の関係もないネタをとりあえずひとつ。
 今年の新年を一人暮らしで迎えた私は何の感慨もなく年を越したのだが、ひとつくらいは正月らしいことをやっておこうということで1月2日、浅草に出かけた。同じく一人暮らしの後輩と寄席に行ったのだが(顔見せ興行はやっぱり激混み&こぶ平は案の定ダメ)、帰りに通りかかった仲見世でこんな話になった。
「ひとつ、外国人観光客になったつもりで土産物をチョイスしてみよう」
 もちろん、ニッポンについて明らかに誤解している白人(というよりアメリカ人)観光客になったつもり、である。スシ、テンプラ、フジヤマ、ゲイシャガール、の感覚で土産を選ぶわけである。そんな遊戯になんの意味があると言われればそれまでだが、これが結構盛り上がるのだ。
 チョンマゲカツラ、木刀(これはヤンキー修学旅行生も買いそう)、新撰組ハッピ、プラスチック十手、ビニール浴衣……といったニッポン誤解グッズを発見しつつ悦に入っていた我々だったが、事実は想像を遥かに凌駕していた。
 ある一軒のお店でアメリカ人が物色していたのは……。
「スシTシャツ」、である。
 白のTシャツに、20種類近い寿司ネタの写真がプリントされている。そしてそれぞれの下に、「Toro」とか「Kohada」といった解説(?)が添えられているのである。
 この文章に結論は無い。スシTシャツが売られているという事実、それを買うガイジンがいるという事実、その驚きをいちはやく皆さんに伝えてみたかっただけだ。敢えて個人的な見解を記させていただくなら、「アメリカ人とは永遠に分かりあえないだろう」ということにでもなるだろうか。

 というわけで、いきなりよう分からん話で始まった今年の須田鷹雄商店。今までの枠組みをちょっと変えて、今回みたいな話も書けるノンジャンルの日記風コラムのコーナーなんか作ろうかと思っております。相変わらず更新ペースについては御迷惑おかけしておりますが、ひとつよろしくお願いします。



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(有)ドラゴンプレス