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第20回(平成11年 9月24日)
返還直前! マカオに変化が!? (その2)
 9/24 1999.

前回の最後に収録した写真、あれがなにを意味するものだったかお分かりの方はいらっしゃるだろうか?
 正解は「水上カジノ(皇宮娯楽場)が引っ越した」である。
 マカオ半島西部の要所だった皇宮娯楽場だが、観光客が足を向けにくい場所ということで移転することになったのだろうか。ちなみに新しい所在地はフェリーターミナルとマンダリンオリエンタルの間、ヤオハンデパート(新八百伴)の斜め前である。数年前(確か7年くらい前)まで使われていた旧フェリーターミナルの跡地だ。前回の写真で右後方に見えていた光の点は、新タイパ大橋だったのである。
 それにしても、この移転が意味するところは大きい。
 金碧娯楽場がリスボアの隣へ移転したのに続き、皇宮娯楽場までが移転。これで半島西部、というか新馬路の西寄りからバクチ場がなくなってしまったことになる。最近パっとしない土地柄だった新馬路西端近辺だが、これでますます「東西格差」が広がってしまうことだろう。
 それでもまだ新生水上カジノが盛況だというならいいのだが、我々の訪れた9月22日は、マカオ競馬開催日にも関わらずガラガラであった。地元民を手放して観光客を掴み損ねた、というようなことにならないかどうか心配である。
 ちなみに、水上カジノ跡には、半島酒店南側に放置されていた旧水上カジノ(ややこしいね。水上カジノは数年前に微妙な引越&リニューアルをしたんですよ)が移動してきている(資料4)。これがまたカジノとして開業するのか否かは、現在のところ確認がとれていない。

資料4資料5
リニューアルした旧水上カジノ カジノ・リスボア
水上カジノ跡に旧水上カジノがお引越しこちらは大盛況、リスボアのカジノ

※写真をクリックすれば拡大写真を見ることが出来ます。

 一方、カジノといえばマカオのランドマークとも言えるリスボア(資料5)だが、こちらのカジノは依然盛況。しかし、一方でと・と・と・と・とんでもない変化が起こっていた。
 リスボアの風物詩ともいえる「アジア売春婦会議でもあるんかい、というほどの人数を誇るコールガールの嵐」が跡形もなく消え去っていたのである。我々は1Fフロア(食堂・売店付近)・2Fフロア(サッカークジ発売所付近)・カジノ内とくまなく観察したが、それらしき女性はカジノ内に2〜3人いただけであった。
変わって目に付くのが、いかにもそれと分かるポン引きの姿。どうやらなにかの事情があって、直接交渉制からポン引き制へと変化を遂げたようである。
 しかし、この変更はマカオにとって決してプラスにはならないだろう。リスボアにおけるコールガールの姿は、国技館における焼き鳥と同じくらい重要なものだからである。スタンレー・ホーの影響力が低下している(香港マフィアが浸透してきている、あるいは北京政府の意向が関係している)というようなことから来る変化なのかどうか、現時点では分からないが、マカオファンとしては気になるところだ。
 リスボアとならぶ大型カジノとしては「回力娯楽場」もあるが、こちらはフロアを拡大するなどなかなか好調の模様。しかしこちらもポン引きの姿が目立つようになってきた。万が一マカオで夜遊びをしようというような方は、決してこのようなポン引きについていくことのないように。どーしても、という方は、回力球場(資料6)ビルにある「打令浴室1」など、富利来集団の「お店」(資料7)に行かれるのがいいだろう。ちなみに公式サイトもある。http://www.sexmacau.com/ という、「ちょっとはひねれよ」的なドメインだ。ちなみにドッグレース場のHPはhttp://www.macaudog.com/ 、競馬場のHPはhttp://www.macauhorse.com/ と、あまりに覚えやすい。それぞれ出走表や結果が手にはいるが、広東語のフォントが必要なので、マイクロソフトのページからダウンロードするなどしていただきたい。
 資料7
資料6
回力娯楽場
リスボアと並ぶ大型カジノがある回力娯楽場 夜遊びするならこちらの店で

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