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第21回(平成11年 9月24日)
ちゃんと競馬の取材もしてます in 香港
 9/24 1999.

2回にわたってマニアックなマカオレポートをアップし、「誰の役に立つんだ」とつっこまれつつある今日この頃、ちゃんと競馬の取材もしたというところを見せておこう。
 実は今回香港に行ったのは、香港競馬に関する、あるタイアップ企画のためであった。そのため香港ジョッキークラブの広報課長(のような立場の人・写真1左)が質問に答えてくれたりもしたので、掲載誌(10月発売予定の「競馬の達人」)に収録しきれなさそうなところをここにアップしておこう。

Q.ジャパンカップ招待国に香港が入りましたが、香港馬出走の見通しは?
A.選出されるかどうかも分かりませんし、現時点ではなんともコメントできません。
Q.レベル的に考えると原居民(Indigenous)かなと思いますが、同馬の近況は?
A.キングジョージ遠征後は出走していません。次走の予定もまだ未確定です。ちなみに今年のジャパンカップは立法議員の選挙と重なってしまい、テレビで見られないため香港のファンは残念がっています(笑)。
(須田注:いまのところ出走意志を示している香港馬は原居民のみのようです)
Q.香港の競馬ファンの間で、日本競馬に対する関心というのはどの程度ありますか?
A.かなり関心があると言っていいでしょう。特に富士山(フジヤマケンザン)と午夜博彩(ミッドナイトベット)の勝利によって、ますます関心は高まっています。余談ですが、ミッドナイトベットの勝利時には、河内騎手の鞭が香港騎手のものより少し長い(注:もちろん日本の規程以内)ということで、香港ファンの間から不満の声が上がりました。ジョッキークラブでは調査のうえ問題なしという結論を出したのですが、そのくらい香港の競馬ファンにも日本の馬・騎手は注目されているのです。
Q.日本ではこの秋から「ワイド」が発売になりますが、96−97年シーズンに「位置Q」が発売されて以降の動向はどうですか?
A.位置Qは好調ですが、売り上げ全体に対する影響力はそれほどないと思います。というより、個々の馬券はそれぞれ質の違うファン層によって支えられているので、相互の影響を見定めるのはかなり難しいです。
(須田注:とは言うものの、統計を見る限り明らかに位置Q=ワイドは好調で、売り上げを下支えしているようである。その辺りの詳しい数値はまたの機会に)
Q.香港は生産がありませんが、例えば翠河(River Verdon)や活力先生(Mr.Vitarity)といったスターホースは引退後どうしているのでしょうか?
A.香港にはよい繋養先がないので、国外へ再輸出されました。翠河はオーストラリアで、活力先生は英国で繋養されています。

一方この日、10月から香港で開業することになったチャップル・ハイアム師(ドクターデヴィアスなどの調教師)がハッピーバレーの5R後にパドックで簡単な記者会見を開き、抱負を語った(写真2)。その内容を現地紙から抜粋……しようと思ったが面倒くさいので中止(笑)。まあごく普通の記者会見であった。一方、香港で優勝を飾ったこともあるロンドンニューズの調教師も、今秋から香港で開業するらしい。こちらはより詳しいことが分かったところで修正アップする予定である。


写真1写真2
香港ジョッキークラブ広報課長 チャプルハイアム調教師
香港競馬を語る広報課長(写真左)ホワイトマズルなどを管理したチャプルハイアム師

※写真をクリックすれば拡大写真を見ることが出来ます。


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(有)ドラゴンプレス