前回の続きである。なんで読売体質が嫌いなのかという話なわけだが、やはり私はスポーツなり興行なりに非日常性を求めているのではないかと思う。
金なり権力なりを持ってる奴がやりたい放題だとか、またそれに媚びる奴がいるとか、そんな構図は普通の社会の中でいくらでも味わえるものだと思うのである。またそういう日常に嫌気がさしているからこそ、ハレの時間を求めているわけだ。なのにそこで嫌らしい世界像を見せられるのでは元も子もないではないか。私のようなフリー稼業より、例えばサラリーマンの人の方がそういう考えを持ってしかるべきだと思うんだけどなあ。あ、それとも、読売に乗ることで現実世界では不可能な権力者気分を味わいたいということなのか? それはそれでちょっとイヤらしい話じゃないかと思うのだが。
突然だがここで話を一気に変えて、「じゃあナベツネはどうなりゃ納得するのか」ということを考えてみたい。自由な戦力補強をできるようにする? 違うでしょう。結果として勝てなきゃ、また新たな難クセつけるに決まってるんだから。貿易不均衡において、機会の均等をと言いつつ結果の均等を求めるアメリカみたいなもんですよ。おお、ここにも巨人軍=アメリカ仮説の補強材料が(笑)。
ま、100%勝たせるというのは要するに八百長でしかないので、その一歩手前でいくつか考えたい。平等を通り越して、巨人有利の体制を作るということでどうだろう。
ひとつは、ドラフトで巨人だけ特別扱いとし、高校生・大学生・社会人からそれぞれ1人ずつ先に選んでいいことにする。その上でドラフト会議に合流(他球団の1位が巨人の4位に相当)。ビッグネームを確実に巨人が押さえることでナベツネ満足。
次に、巨人のみ外国人枠の完全撤廃。別に、取りたきゃいくら取ってもいいし、何人使ってもいいでしょう。放っておくとサンフランシスコ・ジャイアンツになったりするわけだが。でも、読売はマントとかダンカンとか、阪急でいうところのバンプ以上の失敗を平気でするので、これが戦力アップにつながるかは微妙。
最後に、リーグ改編。巨人・阪神・ロッテ・ダイエー4球団のリーグと、その他8球団のリーグに改編する。これならさすがに10年のうち9回はリーグ優勝できるだろう。横浜は元の黙阿弥になるようなら、巨人リーグの方に入れる。
もちろん、これらを無条件で認めるわけにはいかない。交換条件がある。「ジャイアンツ出身のヌルいタレントを一掃してもらう」、私としてはこれを要求したい。
スポーツ選手からヌルいタレントへの転身はとどまるところを知らないが、その中で一大勢力となっているのが巨人軍OBである。江川はもちろん中畑、定岡、角、大久保(こいつは西武時代という過去を抹消してるし)、最近では宮本も加わった。ただでさえヌルタレ(ヌルいタレントの略、そのまんまだ)が増えてテレビが最悪な今日この頃、ジャイアンツOBだけでもいなくなってもらえると助かる。
どうでしょう、この条件。一掃が無理だとしたら、「定岡を石橋貴明と絡ませない」「大久保をボキャ天の審査員にしない」「江川にワインを語らせない」、この3点だけでも受け入れてもらえないだろうか。
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