◎リクガメは難しい?
  「リクガメは難しい」昔から言われる言葉ですが、最近は飼育ノウハウや
飼育器具の充実で、昔より良くなっていると思います。
  それにこの言い方は捉えどころがなく、見方によってYESともNOとも言えます。
紋切り型で言えるものではないという事です。
  そこで、難しいと思う点を以下に挙げてみました。

  1)草食である
     恐竜たちが闊歩した温暖な頃に比べると、栄養が少なく、消化に
   時間がかかる草食は外気温動物の爬虫類にとって不利です。肉食/雑食の
   爬虫類が圧倒的に多い事からも分ります。
     消化のため長い時間日光浴をする。甲羅に守られ、外敵の少ないカメなら
   ではの生活かも知れません。
     草食は爬虫類にとって不利と考えるとやはり、草食爬虫類の健康維持は
   難しい可能性が高いですね。
   
   2)長生きだ
      長生きなのは良い事ですが、飼育者としては目標が高いとも言えます。
     
   3)病気が分りにくい
      野生動物は病気を隠すといいますし、リクガメも初期に気づくのは
    難しいでしょう。また徐々に弱っていく事が多いので、様子を見過ぎて
    取り返せない状態になる事もあるようです。
      また爬虫類は「体温が上がらなければ、動かない」という生活を
    しているせいか、調子が悪い時、じっと耐える傾向にあるようで、
    病気に対しても耐えるというかあきらめる傾向が哺乳類などに
    比べあるようです。

    3)スペースが必要。金がかかる。
      説明の必要はないでしょう。
      
    4)給餌など毎日行う
      これも説明の必要はないでしょう。でも毎日やった方が、
    忘れなくていい気もします。


      逆にリクガメにはない他の爬虫類の難しさも、私なりに挙げると。

    1)餌付けが困難
        ヘビが典型です。給餌の間隔が長いものは、飢餓に強いので、
      意地を張りやすいのではないかと思います。
    
    2)偏食しやすく、栄養バランスも難しい
        雑食のものに起こりやすいですね。水亀は配合飼料などが
      充実してあまり問題ないでしょうが。
    
    3)コロっと逝く
        調子を崩すと、短時間で落ちる(死ぬ事)ものは、やはり難しいでしょう。


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